超・週刊プロレス 第十五号「コラ! 健介!!」
■日時:2001年9月26日
■書き手:愚傾(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 はい。どうも。愚傾です。

 いや先週はどうもありがとうございました。助かりましたよビデリンさん。それと、ファンの方におかれましては楽しみにしてらしたのに、またもお休みしちゃって申し訳ないです。

 で、本題の前に、ちょっとKANSENKI.NET絡みの話を少々。

 まず先週の金曜日から始まりました、ささきぃさんのコラム「出張版・気分次第で帆掛け舟」。もう読まれましたかね? まだの方は早めにどうぞ。こちらです。面白いっすよ。同じ週刊連載を持つ身として尻に火が着いちゃった気がしますもん。というか実際に着いてるかもしれない。少なくとも主宰の品川には「ささきぃと Drマサは さすがだな!  週刊連載ってものの重要性を ちゃんと認識してるね 愚傾クンも見習いなさい」って言われましたから。手前にもファンがいるわけですしね。例えば( ´∀`)こと某っちさんとか……ってぜんぜん自慢になんねぇなぁコレ。

 そういえば、ささきぃさんには以前に一度メールを貰ったことがあるんですよ。第五回の内容について、お褒め頂きました。ありがたいことです。でもこれからはライバルなわけですから、お互いにお互いを高めていきましょう。

 で、ささきぃさんの話はここらへんにして、次の話題。来る10月8日(月)、横浜ランドマークホールで行われる「G.C.M The CONTENDERS 6 〜MM21 Limited Edition」に、我らが主宰・品川のお弟子さんである実原隆浩選手が出場します。対戦相手はRJWの阿部正律選手。あの「阿部兄」の弟ですね。アマチュア修斗だかで優勝だか準優勝だかのキャリアを持つ選手です。強いそうです。

 前売り券は既に完売したそうですが、当日券が若干枚でるそうですので、いっちょ品川の弟子の活躍を見たろうかい!と思われた方は是非ともランドマークホールへ。手前も、進む道こそ違えど品川主宰に世話になってる者同士、実原選手には頑張って欲しいと思います。勝利を祈ります。とか言いつつ、手前は当日は東京ドームにいるんですが……。

 というわけで、今週のネタは、その東京ドームで再起戦を行う佐々木健介について。

 先週の土曜日、TV見ました? ワールドプロレスリング中継(以下WPW)。冒頭からいきなり健介のNHBですよ。個人的にはここ数年のWPWで一番インパクトのあったシーンだったんですけど、読者貴兄はどう見ましたかね?

 まず、多くのファンが気になるのはその試合が「シュート」だったかどうかだと思うんですけど、それについては手前はなんとも言えないです。映像もグラウンドのシーンが陰に隠れたりしてたし。だから「シュートだった」って言われれば「そうだったんだ」と納得できるし、かといって「シュートじゃなかった」と言われたら「そりゃそうだわなぁ」とも納得できちゃう。不思議な試合ですよね。とりあえず現時点で言えるのは、武藤敬司vsペドロ・オタービオみたいに、レスラーの価値を落としまくるような試合じゃぁなかったみたいということと、再起戦に向けてわずかながらでも「ハク」はつけられたんじゃないかということ。当面の間、健介は「こういう路線」で食いつないでいくのだろうな、ということ。

 疑問なのは三番目の「路線」です。だっておかしくないすか? 手前には何故、健介に格闘技を押し付けるのか、それのどこに必然性があるのか、まったくもってわからないです。

 そりゃまぁ「橋本真也とのノールール戦で敗北」「失意のまま放浪」「ドン・フライの元でVT特訓」「凱旋帰国」「格闘技路線を邁進」というのは、その流れだけを見れば理に適ってるとは思うんですよ。これが健介じゃなくて、例えば中西学あたりであれば「それもアリかな」と思います。けど、よりによって健介ですもん。確かにプロレスは上手くない……というか素人目に見ても「後輩レスラーとかに内心バカにされてんだろうなぁ」と想像がつくほど下手糞でしょうし、以前と同じスタイルのままじゃ与えるポジションなんか無いのもわかりますけど。でも、なんか他にあるだろ? よりによって格闘技じゃなくてもいいだろうよ、という気はするんですよ。先述したWPWで流れたリング上での帰国挨拶としてマイクを握るシーンを見ただけで「ダメだコリャ。全然変わってねぇ」と思いましたもん。

 もし手前が「健介復活物語」のシナリオを書くとしたら「橋本とのノールール戦に完敗」「失意のまま失踪」「人格崩壊」「ふらふらと放浪したその先には何故か山があった」「自然に帰って狂ったようにトレーニングを開始」「すっかり野生に帰り」「感情表現と喋りを必要としない原人/野生児キャラへと変貌」「熊のような知性とパワーを身に付けた佐々木”グリズリー”健介の誕生」とします。どうですかね? 少なくとも似合いもしない(だけじゃなくてとてもじゃないが上手くいく姿が目に浮かばない)格闘技路線よりは面白くなりそうだと思うんですけど。もし「グリズリー健介」が無理だっていうなら「パワー・ウォリアー復活」でもいいです。それくらいならWWFみたいに開き直れない新日本でも充分可能なはずじゃないですか。

 結局、今回の健介の変貌は「新日本はよっぽど格闘技が好きなんだ」っていう結論で間違いないと思いますよ。誰が提案して誰が飲んだのかわかりませんが、手前はこのシナリオは安易にも程があると考えます。「いつまでたっても新日本はソレか」って溜息すら出そうです。普段からクオリティの高い「プロレス」をやってる武藤や蝶野、またジュニアヘビー級(特にワグナーJrとシルバー・キング)あたりには心の底から同情します。また、せっかく漁夫の利で登らせてもらった梯子をあっさりと外される(であろう)藤田和之にも同情します。

 プロレス界の流れって速いですよ。半年先は勿論、ヘタしたら三ヶ月後に何が起こってるかの予想すら立たないですもん。ただでさえそういう状況だというのに、健介の格闘技路線というのは一ヵ月後の予想すら立たないですもん。「その場凌ぎ」っていう感覚しか持てないし。

 と、まぁ文句ばっかり書いちゃいましたが、手前がこの件に対してそんなに激怒してるのかと言ったら、実はそんなことはなくて、内心「どうなるんだろ? ワクワク!」なんて感覚が結構あったりします。なんていうか、芯の折れた鉛筆で必死に絵を描く姿を冷やかしの目で見てるというか。「そんなんでちゃんと描けるのかぁ? 無理なんじゃねぇのぉ?」っていう野次馬根性みたいな。我ながら下衆ですねぇ。正直スマン。

 そいではまた来週。





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