超・週刊プロレス 第十六号「それぞれの10・8」
■日時:2001年10月3日
■書き手:愚傾(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 はい。どうも。愚傾です。

 今週は前フリというか雑ネタというか、まぁようするに字数を埋めるための時事放談はヌキでいきます。どうやら先週号の前フリは「姑息な手を使いやがって!」と、一部からの方からお叱りを受けたもんで。やっぱりわかる人にはわかるみたいですね。でもこれが週刊連載を続ける秘訣ですよ。落としまくってる手前が言っても説得力まるで無いかもしれませんけど。

 さて、「10・8 東京ドーム」が近づいてきましたので、今週はそれについて。本当ならNOAHの武道館初進出のときみたいに各試合の見所解説みたいなものをやろうかと思ったんですけど、今年に入ってから一度も新日本を生観戦してない奴に試合の見所なんか書けるわけがないという恐ろしい事実に気がついてしまったので、「試合」よりも「選手」に視点を置いて解説してみることにしました。

 ではさっそく、この人から。

▼「我の強すぎる無我社長」藤波辰爾

 思えば、今回のドーム興行開催にあたって誰よりも火の粉を浴びたのが藤波社長でした。秋山準には「金魚のフン」呼ばわりされ、アントニオ猪木には「オレぬきで何か面白えことやってみろ」と叱咤され、挙句の果てには橋本真也に「名前も出して欲しくない。自分の立場を考えろ」と手塩にかけて面倒をみてきた後輩の言葉とは思えぬ痛烈な批判を浴びたり。

 ……まぁ全部、自業自得っちゃぁそうなんですけどね。

 第五試合 タッグマッチ vsD・ファンクJr & T・ファンク (パートナーはB・バックランド)

▼「”格闘技路線”でもアニマルエルボー」小原道由

 99年、小川直也が橋本真也を潰した、いわゆる「UFO事変」で一番株をあげたのでは? といわれる小原(正規軍に属していないながらも乱闘に参加し、「実は小原は新日本のポリスマンだったのでは?」といった具合に極地的に話題になった)。あれから三年弱。ようやく、小原の持つ「裏の顔」が公の目にさらされようかとしています。

 と書くと、「こないだ安田にコロッと負けたじゃんか」という反論をされるかもしれないですけど、手前は小原ファンの一人として「あの試合で小原を判断しようだなんて……」言いたい。

 忘れちゃいけません。小原の最終学歴は「国士舘大学」。愛国(憂国)精神が育まれる環境としては日本有数の存在である場所で育った男です。そうすると、今回の相手であるグッドリッジ。欧米人相手なら、小原は燃えますよ。手前は小原の勝利を固く信じています。

 第三試合 シングルマッチ vsゲーリー・グッドリッジ

▼「高橋尚子に負けるか! オレもウルトラソウル!」成瀬昌由

   夢じゃない。あれもこれも。

 リングス時代には考えられなかったほどの好対偶。

   祝福が欲しいのなら
   底なしのPAIN
   かかえてあげましょう

 と言ってるワリにはどうも正面から技を受けたがらないみたいですが。

   そして輝くウルトラソウル

 個人的にはリングス時代に同期だった山本憲尚よろしく「11秒で惨敗」というような、ぜんぜん輝かしくない結果になりませんように。まぁでも今回は「成瀬防衛」で堅いかな。

 もし成瀬がベルトを落とすとすれば、それは次の挑戦者となるであろう獣神サンダーライガーとの試合。ここしかないです。

 第四試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 vsケンドー・カシン(挑戦者)

▼「西村が空いてるな…しめしめ」長州力

 雲隠れからようやく下界に降りてきた長州。ドームという晴れ部隊で、パートナーが西村修というのは非常に興味深い。

 西村というのは、部下として使うぶんにはもっとも美味しいタイプ。だって、このタッグが成功すれば「あの西村を再生させた長州は凄い!」となるし、失敗しても「やっぱり西村はどこにいってもダメだなぁ」となる。これこそがローリスク・ハイリターンの見本ですよ。

 手前は「ブッカー・長州力」はそれほど評価してないですけど、「政治家・長州力」には注目してます。メインを別格とすれば、手前にとって一番の注目はこのカードかな。

 第六試合 タッグマッチ vs天山広吉 & 小島聡 (パートナーは西村修)

▼「正直、自信無い」佐々木健介

 先週号で「ダメだこりゃ。けっきょく健介は全然変わってねぇ」と書きましたけど、それはやっぱり正解だったみたいです。

 健介の最大の弱点は、プロレスの下手さでもマイクのダメさでも無いんですよ。大一番を控えたときのセルフプロデュースがまったく出来ないことなんです。ドームのセミファイナルだというのに、マスコミを使って藤田を挑発するとか、そういう手順をまったく踏んでません。新日本の選手としてはもはや致命的欠陥と言ってもいい。

 もっともそれは健介だけに限った話でも無いんですよね。対K−1のときとは違ってすっかり無口になってしまった藤田。まぁ「認めてない相手に奉仕しなきゃならん試合なのに、喋ることなんてあるかい」と思うのはわからないでもないですけど、やっぱり新日本で試合をするプロレスラー(ましてチャンピオン)なんだから、そのあたりのプロデュースはちゃんと自分でやらなきゃですよ。このままじゃいつまでたっても「猪木軍の藤田」でしかないです。「藤田のいる猪木軍」と言われるのはまだまだずーっと先でしょうね。

 セミファイナル シングルマッチ vs藤田和之

▼「これぞプロレス! という試合を見せてやるぜ」秋山準、永田裕志、武藤敬司、馳浩

 まぁ、今更どうこう言うことは無いかな。「よくぞこのカードを実現させた」とだけ言いたいです。特に秋山と永田に。

 手前の予想は「永田が馳をピン」。もしそれ以外の顔合わせで決着がついたら、来年以降は新日本・全日本・NOAHの三角関係からますます目が離せなくなります。

 メインイベント タッグマッチ 秋山、永田vs武藤、馳


 というわけで、普段はメジャーなんかみないファンの方も、今回のドームだけは注目してみてもいいんじゃないでしょうか?

 そいではまた来週。





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