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超・週刊プロレス 第十七号「これからの10・8」
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■日時:2001年10月10日 ■書き手:愚傾(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます) |
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はい。どうも。愚傾です。 えっとですね、今週もまた更新が遅れてしまったこの超プロですけど、これには理由があるんですよ。理由っていうか言い訳ですけど。というのも、いつもは火曜日になると主宰から「コラム大丈夫か?」っていうメールもしくは電話があるんですけど、今週は無かったんですよ。で、そのメールが水曜日にきた。で、手前もそれについてまったく違和感を持たなかった。 ようは、いつもなら超プロは週明けから二日目に更新されるんですけど、今週は週明けから水曜日まで一日しか無いということを忘れてたんですよ。恥ずかしい話ですが。昨日の夜、キオスクで週刊少年マガジンを買って「はじめの一歩」とか読んでる最中に「あ! 今日は水曜日じゃん!」とようやく気付きました。鷹村はどうなっちゃうんだろ? 手前はそろそろ負ける時期だろうと見てますが。クロ高の竹之内はいつのまにか帰国してるし、喰わせモン空山海の保護司の後ろにいたのはどう見ても大念寺三郎太だよなぁ。それにしても加藤明日美はかわいいっすね。んなこたどうでもいいか。字数稼ぎっていうのがバレバレだし。 というわけで今週の本題なんですけど、やっぱり東京ドームですね。既に速報版観戦記をアップしてるんで、今回はそれに対する補足というか内容補完みたいなものを。速報版と併せて読んでもらえれば、一つの観戦記として成り立つんじゃないかと思います。ていうか本当なら正規版観戦記をキチンと仕上げて、その上で別個のネタでコラムを書くべきなんですけどねぇ。まぁそのへんはアレってことで。 ▼第1試合 ジュニアワールドデラックス 新日本vsT2000 30分1本 獣神サンダー・ライガー、○田中稔、エル・サムライ vs 邪道、外道、AKIRA× 金本が戻ってくるのはいいんですけど、ちょっと人多すぎじゃないですかね、新日Jrヘビー。ただでさえ獣神、サムライ、稔、成瀬、カシン(石澤)、邪道外道、AKIRAがいて、それにワグナーJrとシルバーキングがいるんですよ。そこに金本と、全日本を退団(?)した垣原賢人も加わっちゃう。総勢十二人。闘龍門JAPANの所属選手数と変わんないですよ。そんなに増やしてどうすんだろ? 垣原なんか取ってどうすんだって思いますけどね、正直。 ▼第2試合 格闘超巨人上陸−ノーハンディキャップ!?新日本の壁 30分1本 ○ジャイアント・シルバ、ジャイアント・シン vs 鈴木健三、井上亘×、棚橋弘至×、吉江豊 大巨人コンビはいいですねぇ。体あり。力あり。存在感あり。技術無し。ガイジン選手ってこうじゃなきゃいけません。技術をウリにするガイジン選手なんて他のスポーツにだって掃いて捨てるほどいるんですから。 ▼第3試合 新境地開拓!!〜番犬vs番人 無制限1本 ×小原道由vsゲーリー・グッドリッジ○ 先週号で手前は「小原の勝利を固く信じています」と書いたんですが、本人に「今日の結果はどうでもいい」と言われては言葉をなくすより他無いです。 それにしても、グッドリッジは完全に底が見えちゃいましたね。本当、素直にガチンコだけやってれば良かったのにってつくづく思いますよ。「小遣い稼ぎプロレス」のいい見本じゃないですか。使わなきゃいけない事情でもあるんでしょうか? あるんだろうなぁ。猪木軍だし。 ▼第4試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本 (王者) (挑戦者) ×成瀬昌由vsケンドー・カシン○ ついにOFGをつけた選手がIWGP選手権で勝っちゃいましたか。 ▼第5試合 プロレス50周年メモリアルマッチ 60分1本 〜 藤波辰爾デビュー30周年記念マッチ ○藤波辰爾、B・バックランドvsドリー・ファンク・ジュニア×、テリー・ファンク いままでドリーの試合もテリーの試合も何度も見たことあるんですけど、「ザ・ファンクス」の試合を生で見るのは初めてだったんですよ。一回、FMWのビッグマッチに二人で出場したことあったじゃないですか。HBKがメインイベントのレフェリーとして来日した、あの興行です。あの興行を見逃したときに「もうファンクスは見れねえかもなぁ」と思ったんですけど、見れてよかったです。それにしても二人が並んで歩いてる姿ってカッコよかったなぁ。 ▼第6試合 スペシャルタッグマッチ 60本1本 ○長州力、西村修vs天山広吉×、小島聡 リング外の所業はなにかと評判の悪い長州ですけど、やっぱりリングの中では超一流ですね。改めて思いました。確かに技とか正面から受けないけど、それは年齢を考えたら当たり前。藤原喜明なんてもっとヒドイですよ。天龍みたいに五十を過ぎて技を正面から受けるほうが異常なんであって。一度リタイアした選手に天龍という基準を当てはめちゃいけません。 ただ、その長州の存在感を際立たせたのは紛れもなく天山と小島。西村が一方的に攻撃を受けてたからという見方もあるけど、やられまくって長州にタッチする役目が西村じゃなければ、もっと盛り上がってたと手前は思う。 長州は「オレのやりたい試合は新日本には無い」みたいなことを言ってたみたいですね。去年末かな? 長州、「来年は猪木さんと喧嘩してやる」と言ってましたけど、このコメントは事実上の敗北宣言なんでしょうね。 ▼第7試合 野人リベンジ!!〜プロレスラーとして… 無制限1本 ○中西学vs安田忠夫× 安田はPRIDEという博打で大勝ちしたぶんがそろそろ回収されつつあるみたいですね。それはともかく、手前には「アマレスあがり」と「相撲あがり」のプロレスラー同士が何故OFGをつけて試合をしなけりゃならないのか、まったくわかりません。本人たち(特に中西)もわかってないんじゃないでしょうかね。 ▼セミファイナル Believe “自己” MYself 無制限1本 健介って本当に凄いですよ。頭を剃って、体を絞って、OFGつけて、ショートスパッツ履いて、ガウンも入場テーマ曲も変えて。それでいて一番最初に出した技がラリアット。 手前は当コラムの前々回で「健介復活のシナリオはかくあるべき」といった話を書いたんですけど、ちょっと浅はかでした。三つ子の魂百まで。なにをやらせようがなにをあてはめようが、健介はどこまでいっても「健介」以外の何者にもなれないことがよくわかりました。 ▼メインイベント プロレス50周年ドリームマッチ 60分1本 熱狂的NOAHファン(ノアヲタ)として、断腸の思いでこれを書きます。 武藤・馳組の完勝。 7月のNOAH武道館大会(vs三沢)では見られなかった”甘さ”が見えちゃいました。NOAHを秋山に託さなきゃならない三沢と、秋山の先に三沢戦を見据えていた武藤では、当然ながら秋山の扱い方も違ってきます。こんなところにも「受けの全日本」と「攻めの新日本」という、血統の違いが露になったかなと。武藤は恐ろしいほど強かったです。 しかし、秋山が動かなければ(そして永田がそれに呼応しなければ)この顔合わせは実現しなかったというのは間違いない話で、この一戦を経て秋山の「格」がまた一つ上がったのは確かです。まだまだ三十歳をちょっと超えたばかり。ようやく時代を掴むスタートラインにたっただけのこと。そこから先に進む道を、ファンとして秋山と一緒に歩けるのかと思うと、手前はそれだけで結構幸せだったりします。 そいではまた来週。 |
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