「週刊タカーシ(仮題)」第四回 <寿司食いねぇ>
■投稿日時:2002年5月7日
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

地方在住の人でも連休に合わせて東京に来るとかなり密度の濃いプロレス観戦ツアーができる。昔、新生UWFの地方興行を見る事を「密航」と呼んでいたが、PPVでビッグマッチも見る事ができ、WWFですら数週間遅れで見られる現状では「ライブで見たい」というだけではそこまでする人も余りいない事だろう。
しかし海外から日本にプロレス観戦に来るようなマニアにとっては、うってつけの機会である事は間違いない。

というワケで今回はわざわざオーストリアからプロレス観戦を主目的として来日した友人、Bernhardさんの話。最初の出会いは3年くらい前に同じくプロレス観戦のために来日した時で、その1年前ほど前に知り合った同じくオーストリアのRobertさんから「今度オレの友達が日本に行くからヨロシク」と頼まれてのもの。
あらかじめ「彼はゴジラとかが好きなんだ」と聞かされていたので、「ゴジラ好きなんだって?」と尋ねたトコロ、「あぁ、でもハリウッド版じゃないヤツだぜ」と返されたのが最初の会話だった。
今回も会って早々に「この前アカカゲ見たよ」と言っていたが、ゴジラの最新作がまだビデオ化されていないのは残念な事だろうなぁ。
さて今回は26日に来日し7日に帰るというなかなか長い期間ではあるものの、その予定のほとんどがプロレス観戦で埋まっているというスゴいものであった。今回の主目的は28日のPRIDEと29日のアルシオン、2日の新日本ドームと振り幅の広さも大変なものだが。

まず最初の観戦は26日のIWA後楽園大会。試合について聞くと「明らかにヤクザと判るようなお客さんが席の前の方を占めていたり、相撲取りがたくさんいたりとずいぶん変わった客層だと思ったよ。」と試合と関係ない部分の方が印象的だった模様。
29日は昼からアルシオン観戦で、その後合流して自分が観光?案内する手はずとなっていた。彼の今回の目的のひとつにhideモデルのギターを購入する事があったようで、まず御茶ノ水の山ほどあるギターショップに案内する。
三省堂側からひとつひとつシラミ潰しに探し回り、ようやく12万で売られているサイケなペイントのタイプを見つけ出し買っていた。
店員さんはペイントが気に入ったのかと思っていたようだが、彼がhideのファンで昨年の追悼イベントにも行った事を伝えると「彼(hide)はカリスマ的な魅力がありましたから、海外にもファンは多いみたいですよ」と言っていた。「自分らが学生の頃は日本のロックなんて聞いてられるかよ!なんて思っていましたけどねぇ」と言うと苦笑しながら「確かに。」と言っていた。

さて目的を果たすと今度は上野に向かう。もう一人の目的がプロレスの中古ビデオを買うのが目的であるため、週刊ゴングに掲載されていた広告の店に行くためだ。その広告を見る限りではちょっとイヤな予感がしていたが・・・それは危惧ではなく、その店の主な商品はキャットファイト関連のもので、プロレスは申し訳程度に女子プロレスのものが少しある程度であった。
自分自身そういうのは決して嫌いではない・・・はずだが、どうにも空気に耐えられずに案内してすぐその店から出て外で待つ事にした。結局彼らもTシャツやら本やらを数点買っただけのようだったが、この店に対する印象はちょっと聞けなかったな。ちらっと見た限りでは結構可愛い女の子もやってるんだな、とは思ったが自分のストライク・ゾーンとはかなりの隔たりがあるようだった。

せっかく日本に来たという事から寿司でも食べに行くかという事になり、3人で回転寿司に入る事とする。
最初は3人並んで黙々と食べていたが、一息ついたところでゆっくりプロレスの話など始める。自分が9皿、Bernhardさんが3皿、もう一人が12皿積み上げたのを見て、
B「ボクが高田、君が桜庭で彼がヒクソンだね」
タ「でも高田のワークレイトはこの皿(12皿)くらいあるんだぜ。新日本時代の名勝負ならいくらでも挙げられるよ」
B「ところで全日本に武藤たちが移ったけど、それについてはどう思う?」
タ「武藤は色々な意味でトップにいなくてはいけない選手だけど、新日本は世代交替を推し進めていた。でもファンは武藤がトップという意識が強かったから、そこで新日本とファンとのズレがあったと思う。全日本では文句なくトップとして扱われるわけだから、お互いにメリットがある事だったと思うな。」
B「昨日聞いた大塚の入場曲は有名な曲なの?」
タ「別にそういう事はないけど、マルコ・フアスに勝ってから曲も注目され始めたんだよね。長州の「パワー・ホール」も前座時代から使っていたんだけど、藤波と闘うようになってから注目されたしね。」
B「ふ〜ん。」
タ「NWAチャンピオン当時のフレアーは殆どの日本のファンには退屈な選手でしかなかったけど、北朝鮮での猪木との試合でようやくフレアーが偉大である事が認識されたというのに似てる・・・かな?」
B「なんとなくわかるよ。」

特にやる事もないという事から夜はJ'dの観戦をする事にした2人と、荷物を置くために戻るホテルの最寄駅まで同行する事にした。ちなみに今回は自分が3人分食事代を払っておいた。例え一皿130円の店でもそうそうある事ではないのでここはキチンと明記しておこう。

地下鉄の中でもプロレスの話は続く。今度はもう一人の方との話になった。
O「昨日のアルシオンは全然入っていなかったよ。アジャも浜田もいなくなってガイアに移ってしまえば当たり前だよね。」
タ「女子プロレスへの興味は薄れた自分だけれどガイアはちょっと別だな。この前の北斗引退興行も行って来たよ。」
O「北斗は復帰すると思う?」
タ「家族のための引退だったし、金銭的理由でもない限りは復帰する理由がないと思うな」
O「ガイアでは誰が好き?やっぱり広田?」
タ「永島だね。広田は2番目かな。」
O「WWFは好きかい?」
タ「好きな団体のトップ3に入るよ。横浜アリーナも行ったし。」
O「どうだった?」
タ「TVと同じアクションだー、って感動したよ(笑)。地方在住のファンの気持ちを味わったね。」
O「5月1日にはドイツでもやるんだよ。メインが何か知らないけど。」
タ「ドイツか。ドイツでのWWFの試合では何と言っても、オーエン・ハートとブリティッシュ・ブルドッグの初代ヨーロピアン・タイトル決定戦が素晴らしかったね。」
O「・・・。」

・・・こうして相手にインパクトを与える事を言うと、関係もうまく保てるというものなのだった。

<先週観た興行>
PRIDE20(PPV観戦)ではミルコ対シウバの唐突な決定には巧くノる事ができず、菊田のヒール売りやアレクの勘違いにもノレずと
PRIDEとの隔たりを再確認。2日の新日本ドームは中西対ルッテンに大爆笑。関本売り込み(新日に対して)を図る大日本と、一人でも新日本の観客を持って帰ろうとした全女勢との意識レベルの差がモロに出た提供試合2つも印象的。4日のAXは辻、星野、ドレイクそれぞれのセコンドに付く若林さんの大車輪の活躍に目を見張る。試合内容はいいのにそれを盛り立てる気の全くないAXは、アマチュア組織として再出発した方がいいのでは?(演出がどうとかじゃないですよ)プロとして見たら選手が可哀想になってきました。

あと27日にはさいたまSAにモーニング娘。「LIVE IS ALIVE!」ツアーに行く。観戦記をここで上げたかったがサスガにボツ。週刊タカーシ(仮題)3.5号としてどこかに上げよう。





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