超・週刊プロレス 第二一号「師弟対談二者二様 その2〜PRIDE17総括〜 前編」
■日時:2001年11月7日
■書き手:愚傾(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

愚: 「というわけで、今週は土曜日に行われたPRIDE17の総括を中心に話を進めていきましょうか。」
品: 「だからなんで菊地御大の口調なんだよ。それよりだな。まずは発売日に出せよなぁ、このコラム。」
愚: 「ス、スミマセン……。」
品: 「『○のプロレス』だってな? 発売日が固定してないから評判悪くなっていくだろ? まず自分に読者がついてるってことを認識しとかんとだな。」
愚: 「楽しみにしてくれてる人が多いですからね。」
品: 「楽しみにされてないじゃないか(笑) ささきぃのほうがよっぽど人気あるぞ?」
愚: 「このままだったら10アメさんにも負けるかもしれないですよね。」
品: 「10アメさんは、いま破 竹の勢いだからな(笑)」
愚: 「手前も編集してて何度笑いをこらえたかわかりませんもん。」
   
品: 「笑いをこらえるといえば、今回のPRIDEだな。」
愚: 「うまいこと繋げるなぁ(笑)」
品: 「やっぱり最初に爆笑させてくれたのは石川社長だな。」
愚: 「石川ね(笑)」
品: 「あれだけ期待通りに秒殺される人もなかなかいないぞ?」
愚: 「そんなに対応できてなかったですか? 総合格闘技の動きっていうか、そういうのに。」
品: 「営業力のほうは対応してたみたいだけどな(笑) 休憩時間に『焼肉のさかい』のCMがビジョンで流れたりしてたし。」
愚: 「まだ店を閉めてなかったんですねぇ。(笑)」
品: 「まぁPRIDEに出てステータスを上げたプロレスラーって多いからな。さかいさんもそこを狙ったんだろう。それにしても、石川っていうのは偉いな。」
愚: 「偉いですか?。」
品: 「偉いよ。私はこないだまで『タコ社長』だと思ってたけど、自分の役割をちゃんとまっとうしたもんな。あんな真っ○の○食に自分から殴られにいくなんて、なかなかできるもんじゃないよな。」
愚: 「んー、ていうか『殴られにいってる』んじゃなくて、ただ単に『対応できてなかった』だけじゃないんですか?」
品: 「自分の団体の経営だって殴られにいってるんだから(笑) バトラーツの経営打撃に比べたら、ランペイジの打撃なんて痛くも痒くもねえよ。」
愚: 「寝てりゃ直りますもんね。バトラーツのほうは寝てるだけじゃとても修復不可能だけど。」
品: 「まぁ、それだけいいやられっぷりだったってことだよ。プロレスラーが負けるなら、こうやって負けなきゃいけない。」
   
愚: 「とすると、逆に第一試合の小原っていうのは問題アリなわけですよね。」
品: 「最悪。どうしようもないな。あの覆面のセコンドの連中だってよぉ、けっきょく最後まで覆面を取らなかったんだぜ? どうせグラバカの連中だと思うけど。」
愚: 「松井大二郎と豊永稔はちゃんと脱ぎましたからね。もし、あの中に石川英司がいたら、すぐにマスクを脱がなきゃダメですよね。肌に悪そうだもん。」
品: 「まぁグラバカ勢は顔を出すわけにいかなかったのかもしれないけどな。それにしても、小原はさすが国士舘だな(笑)」
愚: 「柔道部の主将ですもんね。」
品: 「石川社長みたいに一年でやめてないからな(笑) とりあえず、小原は腰が引けてたのがカッコ悪い。会見でも『ヘンゾが寝技にこなかった』って言ってたらしいぞ。」(注:当初一週間と有りましたが1年の間違いでしたお詫びし訂正いたします)
愚: 「それってどうなんですか? 手前は見てないからなんともいえないですけど、ネットで読んだ風評をみる限り、そういう印象は無かったみたいですけどね。」
品: 「そこで国士舘大学卒業というキャリアと繋がってくるんだよ。小原は『寝技』という単語の意味をわかってないんだよ。」
愚: 「なるほど(笑)」
品: 「小原の場合、見た目がまず怖いだろ? だからヘンゾも『こいつは強そうだ』ってビビっちゃったんじゃないか? 参考資料も無いわけだしな。」
愚: 「ヘンゾが小原のビデオを見ながら『このアニマル・エルボーは要注意だな』とか分析してたら笑いますけどね。それにしても、やっぱりなんで小原はそういう、負けない戦い方っていうんですかね? そういう手段をとっちゃったんですか?」
品: 「そりゃぁ『新日本』っていう「プライド」だよな。その名前が肩に重くのしかかってたんだろう。」
愚: 「犬にだってプライドはある!と。」
品: 「やっぱり新日っていう組織は、出て行くからにはそれなりに結果を出さなきゃいけないとこだろうから、まず負けるわけにはいかないっていう意識が、頭のなかにあったんじゃないかな。正直、かわいそうな部分はあると思うよ。でも、リベンジしたいと思ったところで、あの内容でもう一度カードを組んでもらえるの?っていうね。」
愚: 「それにしても、あの小原まで総合格闘技に目を向けたっていうことは、新日本のなかで相当に『格闘技』熱が高いってことなんでしょうね。『プロレス』じゃなくして。」
品: 「そうだな。やっぱり新日本は『格闘技』が好きなんだろ。こないだ(福岡)の安田と永田の試合みたか? まるっきりUWFだぞ?」
愚: 「真撃の佐藤(耕平)vs大久保よりもUWFでしたか。」
品: 「いい試合だったよ。で、その(巴戦出場者決定)トーナメントを制した健介っていうのは、これから来るな! 是非長州の代わりにヒクソンとやってもらいたいよ。」
愚: 「また来ちゃうんですか? 健介の時代が。まぁ、ちょうど女房もGAEAに復帰するしなぁ。」
   
   
品: 「で、今度は三試合めか。ヘンダーソンとニンジャね。」
愚: 「品川さんは判定に不服だったみたいですね。」
品: 「うーん、最初は不満だったんだけどな。でもよくよく考えてみたら、表向きは違うかも知れんが、PRIDEっていうのはラウンド毎の判定が無いんだよ多分。一試合を相対的に見るという方式だよ。そう考えると、まぁヘンダーソンでもいいかな?という気はする。」
愚: 「ふむふむ。」
品: 「格闘技的に語れる要素の多い試合ではあったけど、まぁどうでもいいな(笑) 一つだけ言うとするなら、アメリカにはこのくらいの選手っていうのはゴロゴロいるってことだな。」
愚: 「ニンジャなんて無名の選手だけど、いまパンクラスのトップクラスにいる郷野と引き分けてるわけですしね。」
品: 「ヘンダーソンの場合、私が偉いと思うのは自分のレスリング技術だけじゃなくて、いろんな技術を貪欲に吸収しようとしてるとこだよな。柔術もかじってるし。リングスだってかじったし。」
愚: 「健介もムエタイだのボクシングだのをかじってますよね(笑)」
品: 「ニンジャだって戸隠流忍術とかかじってるかもしれないぞ?」
愚: 「初見良昭先生の教えまで取り入れますか! ちょっと貪欲にも程がありますよね(笑)」
品: 「ブラジリアンが一番貪欲な点は『金』だけどな(笑)」
愚: 「うーん、やっぱり修斗じゃぁシュートボクセの連中は繋ぎとめられませんでしたか。」
品: 「金を出さねぇもん。エンセンに逃げられた教訓が全然生きてない。」
愚: 「あれもエンセンが悪者になってますもんね。」
品: 「日本人はどうも『清貧』っていうのが好きなんだよな。でもエンセンだって山本家の面倒は見なきゃならんし、血の繋がってない連れ子(池田君の子)だっているし、あと愛犬修斗クンのエサ代だって稼がなきゃだろ?(笑)アイツ食いそうだしな。」
   
   
愚: 「次は第四試合ですか。」
品: 「その前に、蛇足だけどホイスが来てたな。」
愚: 「そういえばそうでした。ていうか、何しにきたんですか?」
品: 「なんというか、グレイシーのブランドイメージを繋ぎとめるためだろうな。」
愚: 「ホリオンと袂をわかったから、これからプロモーション活動は全部自分でやらなきゃですもんね。」
品: 「そうそう。ホリオンがいないっていうのはホイスにとっては致命的なことになりかねないよな。」
愚: 「ホリオンと分かれました、でも金は稼がなきゃなりません、そいじゃぁこれまでで一番金払いのよかったDSEさんに売り込んどきますか、みたいな。いまどきホイスに金を出す団体がいくつあるかわかんないですけど、ちょっと安易な選択っていう印象は否めないですよ。」
品: 「まだノールールでやりたいとか言ってるんだしな。またルールとかもゴリ押しするつもりか? なんかピントがズレてるような気がするけどな。」
   
愚: 「で、四試合目の佐竹vsシュルトですね。」
品: 「私的には佐竹にかける期待が大きかった試合なんだけどな。石井館長も目の前で見てるわけだし。」
愚: 「あ、そういえばそうですね。」
品: 「石井館長は佐竹のこと大っキライらしいからな。まぁ理由は知らないけどな。」
愚: 「いかにも知ってそうな言い方ですね(笑)」
品: 「いや知らないって(笑) ていうか、書けないことだってあるだろう? それはともかく、シュルトっていうのは佐竹の持ち味というか、K−1時代に培った経験をイッキに吐き出せる相手だと思ったんだが……、佐竹はすでに空手家としての貯金を全部使い果たしてたみたいだな。」
愚: 「試合じゃなくて怪獣フィギュアで浪費してたと(笑)」
品: 「あと友達と焼肉屋の共同経営かなにかに乗り出さなかったっけ? やっぱり格闘技に焼肉を絡めるとロクなことにならんな(笑)」
愚: 「シュルトはレベルが高かったですか?」
品: 「やっぱり中に入っていけないよな。懐が深すぎるし。顔には届かないし、打撃で行くならローとかミドルとかで倒すしかないじゃん。」
愚: 「ジャイアント・シルバも強いっすもんね。(笑)」
品: 「やっぱりデカい奴は強いよ。要は、上手いこと懐にパパッと入って、そこからピシッと極めるようなタイプじゃないと勝てないよな。あの、いまは亡き長谷川みたいにな。」
中編へ続く)




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