第三回「吸い込まれるように」
■投稿日時:2001年10月5日
■書き手:ささきぃ (ex:「気分次第で責めないで」

ホメ言葉が前フリだったということに気が付かされて、ちょっと何とも言えないキモ
チになったささきぃです。
それでも私はわりと大人なんで、読者から愚傾さんの悪口が書かれたメールが届いた
なんて事を言ったりしません。
さぁ、なんか面白くなってきました。
(ちなみに他の部分はピュアなメールでした。どうもありがとうございました)

それにしても先日放映のテレビ東京による
WWF放送、ライブワイヤーはつまらなかった。

私は「どうなるのかな〜ワクワク〜」ってもんのすごく
期待しきった状態で見てしまったのですが、途中であきらめて眠ってしまいました。

ムダな労力を消費しました。
WWFをプッシュしていた人たちを全て疑いたくなりました。
「こんなもんで、どうにかなると思ってるのか!」と。

何が面白くないのだろう?
どうしてこれが面白いという話になっていたのだろう?

というよりも、つまらないものに出会うとまず私は自分を疑ってしまう。
自分の見る目がないからだと思ってしまう。
どうしてかと言えばやっぱり私は明らかに遅れてきたファンだし、
見る目のある方々がプッシュされていたモンだし、
面白いらしいものだし、と。

何度も何度も考えて、疑いきれないのは自分の心の芯にあるところで、
タマネギをむくみたいに何度も疑って、疑って、
いくら疑っていっても思う気持ちは消えないから、
「見る目のある人」たちの顔を思い浮かべて、その人達を
ひとりひとり捨てていくつもりで思いから消していって、
自分がひとりになった状態で、それでも、どう思うか、と考えて、それでも

やっぱりあの番組つまんなかったよ。

という結論が出てしまったら、それはしょうがない。

私はつまらなかったと思った。
ものすごく安っぽく見えた。
とても夢を託す気持ちにはなれなかった。

私はつまらなかったと思った。

おそらく、WWFがつまらないのではなく、あの番組がつまらないのであろうけれども、
そしてWWFを愛する方々はどうしたってそう言いたいだろうけれども、
それでも今回の「上陸失敗」っぷりは、どうしようもないと思う。

ホントに面白いものは、どれだけの悪条件が重なろうとも
まるっきり想像をこえたところから受ける側を掃除機のように吸い込んで
己のなかに取り込んでしまうのだから。
そうでなかったらどれだけ言葉をつくしても好きにはならないのだから。
そして、どんだけ今がダメだと言われても、プロレスを愛する人たちは全員、
その瞬間を体で感じたことがあるのだろうから。

またその瞬間を味わえるのかなぁとワクワクしきっていた私が
おマヌケだったのかもしれません。ああそうでしょうとも。

でもつまんなかったよ!
あれは黒船なんかじゃなかったよ、私にとっては。

WWFという最高に面白いモノが現れることで、
私の愛するモノたちがムキになる瞬間が見られるんじゃないかと思った。
今後面白かったとしても、できればこのタイミングを外してほしくなかった。

そして、私が今現状に感じている漠然とした不満をつぶしてくれる
大きな存在もきっと、もうしばらくは現れそうにはないのだと思った。
一番残念なのはそれかもしれない。
あの番組が面白くなかったと感じる私の不満は
番組に対してだけじゃなくて「現状、日本のプロレスはまだ変わらない」と思う不満
だ。
「現状を壊してくれるもの」が現れるんじゃないかって期待が外されたのだ。

むしろ大きな期待をしすぎていたあの番組がつまんなかったことで
その不満はもっと大きくなりつつある。
結局どこにも期待はできないのかなぁと。

それでもまだ好きではある。
むしろ好きだからこその不満なんだ。
このわけのわかんないイザコザとかから(バトラーツとかです)離れたいのだ。
すごくすごく小さいところで比べあいをしているように見えて嫌なのだ。
心からあきれたわけじゃない、ジワジワとイヤになっていくのがツライのだ。

それでもまだたくさん見たいものがあるし、もっと絶望さえ感じてみたい。
そんでもう一度あの吸い込まれる瞬間をプロレスで感じてみたい。

ああでも、こないだのパンクラスの菊田vs美濃輪には吸い込まれた。
アレはほんと面白かった。
こっちの期待以上の力で見ている側を引き込んでくれた。
でも悔しかった。
勝って欲しかったなぁ美濃輪。
菊田、なんか憎たらしいんだもん。強いけどなんか腹立つ。

私にはまだ負けて欲しい人もいるし勝って欲しい人もいる。
まだ大丈夫だ。

今日もどこかで試合とそれに向けた練習は行われていて、
私は来週も再来週もその先も観戦予定が入っている。
とりあえずまだ私は見たいものがたくさんある。
私を会場に連れていく心の電池は、まだ切れない。

その上でもっと大きなものを待っている。
大きく裏切られるのを待っている。
そして一期一会の原則に反したから、また何時会えるかわからないけど
(だってつまんなかったモノをもう一度見る気にはなれないし、
 見たってもう一度裏切られてると思うから真っ直ぐは見られない)、
またゼヒにもう一度WWFも体験したいのよ。
ビヨンド・ザ・マットの人たちが見せようとしていた世界を
私はちゃんと見たいんだよ!

そんなわけで来週は幹部会議の資料作りがあるのと
たまってる観戦記書くから休みます。
と、勝手に宣言して、

そろそろ仕事に戻ります。ささきぃでした。

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