「週刊タカーシ(仮題)」最終回 <夏の終わりのハーモニー>
■投稿日時:2002年8月27日
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

ようやく「週刊タカーシ(仮題)」も最終回。最後の1月くらいになると「20回で終わり」という事を唯一のモチベーションとしてやってきたので本当にホッとしている。
残念なのは20回目にして<先週見た興行>が途絶えてしまった事だ。一応24日のGAEAに行くつもりだったが、仕事が終わらずに断念し、ついでに連載もオトそうかとも思ったが、やっぱりこっちくらいは書いておこうかと無理矢理ヒネり出す事にした。

しかし大変な思いをして20回も続けた割には、今もってネギライらしい言葉は掲示板での生首さんのスレッドの文中くらいなもので、いかに自分が何も残せないでいたかを思い知らされたもんですよ。
まぁ適当にでっち上げたものが意外と好評だったり、快心・・・とまではいかないが「よくできたかなー」と思ったものが無反応だったりと連載する事自体初めての経験だっただけに、それもまた貴重な体験だったなぁ、とは思う。
まぁとにかく疲れたという事と、途中23回とか中途ハンパな回でオトして、そのままズルズル休刊状態になるよりはここでキリ良く辞めておこう、という事なので気が向いたらまた書いてみたいし、思い入れのある選手が亡くなった時には「観戦記ネットの墓堀り人」としてまた戻って来るつもり・・・はなくもない。
とにかくこのような機会を与えてくれた品川さんに感謝すると共に、個人的には覚書として<先週見た興行>くらいは書き続けたいと考えているので、20回続いた「ご褒美」として来週以降も掲載スペースをいただけないかとお願いしたい。

さて最終回らしい最終回は以上の理由で書かない事にして、今回は奇跡のようなビッグマッチラッシュ、特に「ダイナマイッ!」について書いてみたい。初めて過去ではなく未来について書くような気もするが、そういう事はさておいて、まずは8・8UFOドーム大会について。
「川村社長のお誕生日会みたいなもの」とか言われ、坂口憲二が尊敬する俳優が2人とも一緒にリングサイドで観戦してたり、同じく坂口憲二主演ドラマの主題歌を歌ってる中島美嘉がリング上で「君が代」歌ったりとか、いわゆる「オトナの事情」も垣間見える大会でもあったが、「ダイナマイッ!」との関係など含め、聞いた話やウワサなど時系列に整理してみる事としよう。

まずはこの大会のどこにボタンの掛け違いがあったのかについてだが、最初(正確な時期は不明)は石井館長が藤田対ミルコを最初に放送してくれた事への仁義から、まず日本テレビに「K−1対PRIDE」での夏の特番企画を持ち込んだのが発端だそうだ。実は「K−1ジャパン」の時も館長はまずフジに企画を持ち込み、それが通らなかった事から日本テレビに企画書を提出したのだが、今回も結果的には館長のオファーを断った事で自ら優秀なソフトをみすみす他局に譲った事になったというのも面白い。
そして日本テレビがこの企画にOKを出さなかった事から、館長は昨年末「猪木軍対K−1軍」での実績のあるTBSに話を持ち込んだのだが、これをTBS側が昨年畑山のタイトルマッチでやったスポーツ特番を今回「K-1対PRIDE」で8月11日に24時間TV(ファイトTVというタイトルまで決まっていたそうだ)ワクとしてやろう!という事で受諾する。
しかしTBS側の都合で11日のワクが飛んでしまったのだが、これだけのビッグイベントだし、昨年末の実績もある事だしという事で日付を変更してでもやりましょうかとか言う事になったのだそうだ。
昨年末の「猪木祭り」が3回契約であった(ウワサですけど)事や、TBSという事もあってかこれが夏に「イノキ・ボンバイエ2」となるとマスコミでも信じられていたみたいだけれど、恐らく猪木はこの「K−1対PRIDE」については蚊帳の外だったのだろう。もし知らされていたら、いくら猪木でも両方に「イッチョカミ」とはいかない事くらいわかるはず。聞くところによると、先日百瀬さんに吉田豪がインタビューした時に8・8ドームについて振ると、あからさまに表情が変わってしまい、困ってしまったとか。

話を戻そう。この企画がある程度カタチが見えてきた時期を同じくして、川村社長側から「K-1対猪木軍(UFO)で8月8日にドームでやりたい。ついてはご協力願えないか?」と石井館長に依頼があったそうなのだが、余りにも日が近過ぎるので、「年末とかならまだ協力できるんですけど・・・」という回答をしたところ、それでも川村社長は「オレが頼めばミルコもアーツも出してくれる」と周囲に言い張り続け、小川らの「今回は辞めましょう」という意見も聞き入れる事なく進行してしまったようだ。
石井館長が持ち込んだ「K−1対PRIDE」よりも、川村社長が持ち込んだ「K−1対猪木軍」の方がテレビ局的には企画が通り易いというのもなかなか興味深いが、結果は惨澹たる観客動員記録は残したものの、他の人気スポーツと重ならない時間帯で、もう少し世間にもマニアにも訴求力のあるカードを用意すればプライム・タイムでも十分通用するソフトになり得るという手応えはあったのではないかと思う。
逆に「ダイナマイッ!」があの時間帯に放送されて視聴率が10%越える程度だと、今後の興行に暗い陰を落としてしまうように思う。今回は地上波では昼の放送なので、プライムタイムなら××%、と勝手に夢見られるだろうからその意味でも良かったんじゃないだろうか。

さてその28日の「ダイナマイッ!」だが、昨年末のK−1GP決勝がドームで7万人ちょいと発表されているだけに、7万5千人以上での発表になるかと思うが、実券では4万人行けばいい方じゃないかな?
そもそも国立競技場にふさわしいカードというのがどれだけのモノかわからないため、ひとつひとつのカードが確かにメイン級でも「もっとスゴいカードになるかと思ってた」と物足りなさを感じる人もいるかも知れない。
個人的には9・7DEEPの方が好みではあるが、今回も石井館長が用意してくれる「最高の晩餐」を堪能させてもらいたい。
コレはマジだが、石井館長と偶然にでも会う事ができたら、ファンの1人として心の底から同時代に生きていられた事の感謝の言葉を伝えたいと思っている。
石井館長がもしいなかったら、これだけのビッグイベントや格闘技から得られる感動や可能性を見る事もなかった事だろう。数ヶ月前には明日にでも脱税で捕まりそうな事を言われていたが、これだけ素晴らしい世界を見せてくれたのだから何十億脱税しようとお咎めナシでいいじゃないかと思うのだが、まーサスガにそういうワケにはいかないだろうからな。残念。

そして29日の新日本武道館大会。全く定着していない新日本の武道館大会を全日本への嫌がらせか30、31日との興行戦争に持ち込んだのはいいが、これなら安田のデビュー戦と橋本対ライガーのIWGP王者対決と同様、ファン感謝デーと銘打っての半額興行とした方がベターだったように思う。一応藤田プロデュースとなっているが、どちらかと言うと上井取締役プロデュースのような気もするし。
K−DOJOの新日本勢のデビューなど個人的には最近の新日本のビッグマッチのラインアップと比較すればダントツで興味深いのだが、この日は仕事との兼ね合いから観戦は難しそうだ。5時開始の「8・8UFO」はともかく、他団体もこれだけの条件下でのビッグマッチをわざわざ平日に決行するという神経がわからないが、社会人よりも学生の方が夏休み時期という事で動員が期待できる、と考えているのかも知れない。客席を見渡す限りでは年令層は上がる一方のように思えるのだが・・・。

そしてどういうワケか武藤と天龍のプロデュース対決となった全日本の武道館大会2連戦。週刊プロレスが女子プロレスのオールスター興行を主催して大失敗した事があった事を思い出したが、あの日の2daysトーナメントはそもそも大田区立体育館での企画を武道館にスライドした、と聞いた事があるので失敗もむべなるかな、と一応言っておこう。あれもターザン山本の編集長退陣の原因のひとつなんだろうな。
まぁ2連戦を「プロデューサー対決」とする企画は悪くないと思うが、小島興行もそうだったが、マニアの人は誰一人本人がプロデュースしてるとは思わないだろう。特に天龍興行は長州担ぎ出しの言い訳みたいなもんだと思っていただけに、「折原昌夫、久々の全日マット復帰!」と言われてもピンと来ない。
この興行についてはどちらかと言うと30日の方が興味の持てるカードが多いかな?と思う。甲乙付け難い、というよりは丙丁付け難い、という方がしっくり来るが。

・・・というワケで31日は後楽園でこっそり行われる01ファン感謝デー。ムタ対天龍なら武道館だがイリミネーションなら迷わずこっちを選びたい。一部ではUPW側が「31日はこっちでビッグショー打つから協力できないぜ?」と言われて、仕方なくファン感謝デーとする事にしたと言われているそうだが、ひねリンさんによると8月中旬にビッグショーを予定していてるが、月末には予定はないらしい。何れにせよ日本人選手のみによるマッチメークとトークショーが予定されているらしいが、誰がトークショーの司会役(三田佐代子さんになる気がする)を務めるかも含め、なかなか興味深い興行だ。大谷対田中でさえもメインを譲ろうとしない橋本不在のラインアップを、大谷たちがどう締めるのかにも注目かな。これはなんとか時間をやりくりして行きたいもんだ。

来月に入れば1日、7日はそれぞれスマック、DEEPがあるがキリがないのでこの辺で。今回はGAEA見て女子プロレスの現在、過去、未来と渡辺真知子のように考えるつもりだったので、かなりテキトーになってしまったが、まぁそれも自分らしさという事でご了承いただきたい。

それではまた。





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