超・週刊プロレス 創刊号「小川直也はどこへ行く?」
■日時:2001年5月31日
■書き手:愚傾(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 はい。どうも。愚傾です。

 今回から週イチでコラムを書くことになりました。その週に起こった出来事、観た興行、その他もろもろについてアレコレ書いていきたいと思います。
 タイトルの「超・週刊プロレス」なんですけど、これは手前が昔っから「何かの機会があれば」と温めといたものです。「超プロ」って略して貰えると幸いですね。
 とりあえず、これから毎週水曜日は超プロ発売日となります。本家週プロより一日早いです(今号はちょっと事情があってアレでしたが)。「週の真ん中水曜日、真ん中モッコリ超プロ!」って、新田恵理にちなんだはいいけど、イマイチ語呂が悪いですね。まぁいいや、そんな感じで一つよろしくお願いします。

 さて、第一回目なんですけど、本当は「猪木への文句」を書こうと思ったんですよ。というか実際に書いてたんですけど。でも、締め切り直前になって「猪木 民主党から参議院選出馬へ?」という情報が入ったので急遽とりやめました。まぁ、かなり辛辣なことも書いてあるこの原稿は「時は来た! それだけだ」と言えるときまで寝かせておくことにします。

 というわけで、小川直也(以下、ナオヤ)なんですけど、どうすんですかね? これから。
 なにやら高田(ノブ)と「真撃」でやるとか「PRIDE」でやるとか、リングスを退団した山本とやるとか、タイソンと直談判するために渡米するとか、NOAHに殴り込むとか、新日本から三行半つけられたとかつけられないとか。まぁいろんな情報があるけど、どれもハッキリしてないですよね。極めて宙ぶらりんな状態というか。

 ハッキリ言っちゃいますけど、ナオヤの求心力っていうのは下がるとこまで下がっちゃったように思うんですよね。これ以上は下がりようが無いですよ。ナオヤのいるべきポジションから考えると、今いる位置は最下層です。

 そりゃぁ、「オレは本当に小川が好きなんだ! 地の果てまでも追っかけるぞ!」と胸張って言える人だっていると思いますよ。でも、前総理大臣の森さんだって何十パーセントかの支持率はあったわけじゃないですか。それでも結局、森さんは退陣しちゃいましたよね。それと同じです。ナオヤだって支持率がこれ以上下がろうもんなら、プロレス界から「オレぁもうイチ抜けた〜」ってならないとは限らないです。

 じゃぁ、ナオヤはこれからどうすりゃいいの? って言われると、わかりません。町田町蔵じゃないですけど「ほな、どないせぇちゅねん」って感じですか。完全に手詰まりだと思うんですよ。ノブとやったところで美味しいのはノブだけです。ナオヤにはメリット無いですよ。タイソン戦にしても、少なくともあと一、二年は実現の目は無いです。断言してもいいです。もっと言えば永久に実現しないと思ってますけど、まぁ思ってるだけなんで。あとは何がありましたっけ? 新日本? NOAH? 今更イチからバンプの練習やりなおさせたり巡業に帯同させますか? それは現実味無さすぎですよね。

 と、ここまで書いたところで、一つのアイデアが浮かびました。
 それはこういうことです。

「猪木にケンカを売る」

 もうこれっきゃ無いでしょう。いますぐにでも始めるべきじゃないですかね。我ながら極めて優れたアイデアだと思いますよ、これって。

 あの、ナオヤは誰が何と言っても「プロレスラー」です。本人もそう言ってます。彼を「プロ格闘家」と呼ぶのは一般メディアだけです。ナオヤの本質はどこまでいっても「プロレスラー」です。

 で、プロレスラーがステップアップするのに、一番手っ取り早く、なおかつ一番確実な方法は「”上”に噛み付く」ことです。これはもう歴史が証明してます。そいで、その”上”がデカい存在であればあるほど、効果は倍増します。一番顕著な例はビンス・マクマホンに噛み付いたストーン・コールドですか。余談ですけど、闘龍門がこれ以上ステップアップしようと思ったらウルティモ校長がヒール・ターンして、それにCIMAなりマグナムなりが噛み付く以外に無いと思っています。

 いま、猪木とナオヤの関係が修復不可能なほどに冷え切ってるのは皆が知ってます。まぁ猪木のことですから、いつ「修復不可能」が「蜜月」に変わっても不思議はないですけど。とりあえず、シュートで仲が悪い今のうちに猪木に喧嘩を売っとくのは、絶対マイナスにはならないと思うんですよ。

 まぁ、さすがにリングの上で決着を、ってわけにもいかないでしょうから、舌戦でも繰り広げればいいと思いますよ。舞台はどこでもいいです。ZERO-ONEでもPRIDEでも新日本でも。「炎のファイター」に乗って入場し、リング上から挨拶する猪木に向かって、突如「何が元気ですかだコラ元気じゃねぇよオラ!」とマイクで一喝。あの甲高い声で。血走った目で。その後はマスコミを使って挑発合戦です。幸い、猪木もナオヤも弁は立ちますからね。ゴングの金澤編集長をうまく利用できれば、プロレス村のなかでも相当な盛り上がりを見せるんじゃないでしょうか。

 前田日明じゃないですけど、いまの猪木って「何をやっても許される」状態じゃないですか。手前にしてみれば「許されないことしかやらない」のが本当の猪木だと思うんですけどね。まぁそれはともかく、その猪木にシュートで喧嘩を売れば、注目されないわけがないですよ。難しくはないはずです。自分がいままで猪木にされたことを素直にぶつけるだけだもん。「アンタにギャラをピンハネされるのはもうコリゴリなんだよ!」とか「結局アンタは自分が目立つことしか考えてねぇ。オレはアンタのオモチャじゃねぇっつーの!」とか「○○が×××したのだって□□□□が△△△△だったからだろうが!」とか(最後はさすがにアレなので伏せ字)。

 長州力は確かに猪木に喧嘩(シュート)を売りました。でも、結局「プロレス村の論理」を抜け出せていません。だから、その喧嘩は観客の目には中途半端なものとしか映ってません。というか、それならまだいいです。殆どの人は「茶番」と切って捨ててますから。
 しかし、ナオヤは「プロレス村の論理」を、村の中から突き崩せる存在の最右翼です。ナオヤなら「猪木を本気にさせる」ことができるはずです。「明るく、楽しく、激しい喧嘩」という究極の闘争が、この二人なら可能です。

 みたくないですか? 猪木とナオヤの喧嘩。手前は見たいです。というか、ナオヤが生きる道はそれしかないと考えます。

 もっとも、個人的にナオヤに一番希望したいのは「三沢光晴の死水を取る」ということなんですけどね。
 これはまぁ、字数もアレしてきたのでまた別の機会に。

 そいではまた来週。





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