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禅道会秋山賢治選手へインタビュー(禅道会特集その1)
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■投稿日時:2001年1月27日 ■書き手:品川(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます) |
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以前から注目していた、禅道会の秋山賢治選手についてインタビューをする機会に恵まれたため、掲載する。 秋山選手はパワーオブドリームの道場主山本 喧一選手の主宰する賞金マッチ「CLUB FIGHT ROUND 3」2001年1月27日(土)大阪 MOTHER HALLで、山本選手と対峙する事となった。 秋山選手のプロフィール 1970年8月23日生 0型 出身福島県会津若松市 小学5年生から埼玉に転居 20歳から禅道会の前身の大道塾長野支部に入門 全日本北斗旗空手道選手権大会を95、96年と重量級で連覇 今回のコラムに際し、弥次郎さんから全面的な協力をいただき、禅道会と同郷(長野県)である弥次郎氏に今回のインタビューをしていただいた。感謝致します。(弥次郎HPhttp://www.avis.ne.jp/~chuzo/) 問) 大道塾から離れ 禅道会を設立した経緯をできれば忌憚なく教えてもらいたい。 理由の1つは目指す格闘技の違い。最大の理由は、青少年の健全育成等への活動理念がまったく違ったために、禅道会の上部クラスから発案された脱会が運営会議(禅道会内部)で満場一致で決定され、上部の代表5人が脱会状を本部(大道塾)に提出しました。 問) 禅道会は大道塾の流れを汲むと聞いているがVTを始めようとした動機は何だったのか? 人が自然な形で実戦性や武道性を追求すると、VTのようなものになると思います。教育性などの様々な理由から、安全な形でルールを整えて行えるならベストなものだと思ったからです。 問) 既存の空手団体とは全く違う形で、総合格闘技に対峙しているが練習体系はどうなっているか? 特に寝技は空手にはないがどうやって取り入れているのか 専門のコーチはいるのか? コーチはいません。打撃理論を応用した寝技を行っています。3カ月に1度、組み技のみの「グラウンド戦」を行っているが、国体の上位に入ったレスリングや柔道の選手にもひけをとらずに制することができているので全体のレベルは高い方だと思います。 問) 「なんでもあり」の試合を闘う事は、今までやってきた空手とどういうことが違うと思うか? 他の空手団体は武道なのに、総合が出てきた途端に、それには目をつぶり自分のルールのみで逃げているが、なぜ禅道会だけは真っ向から取り組もうとしたのか? 武道としての純粋性をまっとうした。 問) 武道としての禅道会を今後どのようにしていきたいか? 青少年の健全育成に役立てて社会に根付かせていきたい。 問) 立ちワザのみの大会(極真など)には挑戦する気があるか? ありません。あまり意味を感じません。 問) VT実験マッチを定期的に道場生同士で(一部外部)行っているが、それにより得る事はどんな事があるか? 最近は他流との試合が非常に多くなっており、実験という意味では技術の進歩に大変役にたったと思います。 問) 活動をするにあたりスポンサーはいるのか? 後援会はありますが、スポンサーはいません。 問) 大道塾時代(北斗旗)の闘い方とは変化があるか? また練習方法はなにか変わった事があるか? 99年からVT用の稽古を取り入れてきたので、私はあまり変わりません。ただ大道塾には、統一的な稽古体や技術がなかったと思うので、技術は禅道会独自のものです。 問) 読書が好きと伝え聞くが どんなものが好きか? 最近読んだのは「量子力学が語る世界像」(ブルーバックス)その他、何でも読みます。 問) 今回の対戦相手をヤマケン選手に定めた理由というのは何かあるか? 精神的に強い選手だと思ったため。 問) 今回の対ヤマケン選手は、友好関係を作る第一歩の試合と位置づけたらいいのか、 単に「広く挑戦者を募る」とヤマケン選手が言ったから、「果たし合い」的に挑戦したと言うことなのか、どちらか? あくまで武道的な試合です。 問) ズバリ、今回の試合どのような展開になると考えているか? 苦戦しながらも勝てると思います。 問) ヤマケン選手以外闘ってみたい選手はいるか?(または印象にのこる闘い方をする選手はいるか?) 柔術の85キロ以下の選手(同体格)と戦ってみたいです。桜庭選手などにも興味あります。 問) 外国選手についてはどうか?(Jマッコリー選手と戦ったことがあると思うがまたやってみたいか?) 外国選手とも同体格であればやりたいです。マッコーリーには今は興味はありません。 問) 大道塾の山崎選手とやってみたいと思うか? もう畑が違うと思います。 問) 今後、どのような選択肢を選ぶか?(リングス、パンクラス、プライド、UFCなど) アルティメット大会などの外の試合に出ます。自然な格闘を考えるとUFCかプライド等だと思います。 問) 宇野選手や 現在真剣勝負をやってる連中が 猪木祭でプロレスやったがどう思うか? わずらわしいので、やめてほしいです。 問) 桜庭選手のようにプロレスと真剣勝負両方出来る選手についてはどう思うか? 器用だと思います。 問) 格闘技のエンターティンメント化(お客を意識し無理に動いて戦うことや、反撃されそうな派手なワザを使うことなど)についてどう思うか? 武道とこの辺の事はどうバランス取るのか? 全く否定するのか? その人がすることは否定しません。しかし、その風潮を青少年に広めたいとは全く思いません。 問) プロ格闘家(試合のみで飯を食う)についてどう思うか? なりたいと思うか? 武道の普及で生きていきたい。プロ活動は積極的に行うが、武道普及のためにと考えています。 問) 秋山選手、石原選手の他にもこれから、総合格闘技に進出したいと考えている選手、あるいは禅道会が出したいと考えている選手はいるか? 10人以上はいます。 禅道会における武道教育の特性(禅道会特集その2)へ |
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