5・3全女ガレージマッチ
■団体:全日本女子
■日時:1999年5月3日
■会場:目黒全女ガレージ
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 観客のマニア度が最も濃密な興行と言えば、それは全女のガレージマッチをおいて
他にないだろう。アメリカからのマニア2人の接待として今回始めて全女のガレージ
マッチに行った訳だが、意外な事に一見さんでも十二分に楽しめる内容であった。
 会場といってもあくまでガレージのため、リングを設置するとどんなに押し込んでも
300人は入らない。そこで試合開始の1時間前から並ぼうと考えたが、着いた時には
既に50人くらい並んス。入り口脇には地方会場では多分おなじみの焼きそば・唐
揚げ他のテントが並び、松永ファミリーが売り子をしている。ガレージの壁にはもう何
年前か見当もつかない落書が点在していた。
4人の若手によるトークショーの後、第一試合。ZAP・I対藤井は勿論一方的な
展開であったが、なにしろリングとの距離が数十cmなので大迫力だ。いちいち子供
のように大声を出してしまう。
 第2試合はミゼットプロレス。どんなにキツイネタもお客さん全部がキチンと判って
いるので決して引く事はない。ま、面白いかどうかはまた別問題だが・・・。
 第3試合はリングには2人のみが原則の3ウェイ。前川・高橋・納見が裏切ったり、
裏切られたりで試合を組み立てる、というとまるでコメディーマッチのようだが、
何しろそこは全女なのでとにかくハード・ヒッティングの攻防だ。結果は納見の勝ち
だがお約束として2人からボコボコにされる、というと軽く感じるだろうが、何しろ
そこは全女なので・・・。
 第4試合は方言限定6ウーメンマッチ。試合中は方言でしか話せないというまさに
ここでしか通用しないギミックマッチだ。納豆をこねながらリングインする取手出身
の貴子、灰皿持ち込みの関西出身の堀田等トップどころがコレをやっている所がまず
スゴイ。
 何故か率先して方言を使う貴子はコーナーに戻るとポツリと「あたしのキャラと
違うんだけどな」とつぶやき、渡辺からは「それをいうなら私ですよ」と返される
(ZAPだからね)。
 試合序盤で関西側出身組は堀田がキャメルクラッチに取った後、中西が肩車されて
「大阪名物通天閣!」とポーズをとり、豊田がその周りをしずしずと島根伝統の盆踊り
を踊る。その他見所が多すぎて書き切れないが、中西が試合を引っ張りハイスパートの
展開。
 この狭い中豊田や中西が次々と場外へ飛ぶ。ピンチになると渡辺に対し、「ZAP
になってもいいから」と声をかける貴子。誰もがいつも通りに激しく動き回る中、
これまたいつも通り手抜きの堀田と十分堪能した後、渡辺のラリアートで決着。
 試合後は中西や豊田に納豆攻撃を(まさに)食らわせていたが、関西の人間には
シャレではすまないようで、豊田はマジで涙顔になっていた。
これで3千円は安いなぁ、と実感しつつ会場を後にするがマジでオススメです。
 ところでガレージの主であるバスはどこに?とお思いの方もいるかもしれませんが、
勿論差し押さえの対象。現在彼女らは豊田の実家提供のワゴンに体を押し込め、全国を
回っているのです。つくづくタフな人たちである。




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