5・2全日本東京ドーム
■団体:全日本
■日時:1999年5月2日
■会場:東京ドーム
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 もし行ってしまうとその死を認めた事になる・・・なんて気がして追悼イベント
「ありがとう」には行かなかった訳だが、流石に今日ばかりはそんな事を言ってはいら
れない。
この日は午前中にアメリカのドマニアをプロレスショップに案内してから入場した。
1日に来て6日に帰るのだが、その間6回プロレスを見る予定になっているそうな。
第1試合は浪速全日初登場のタッグマッチ。第2試合は全日若手・中堅によるタッグ
マッチ。特に見所なし。第3試合はコメディーマッチで、いつも馬場さんの入る所に
ジャイアント・キマラが入る(シャレか?)。キマラ組は腹に団子の絵、背中に長男・
次男・三男の文字を入れていて、そこが最大の見せ場。
 第4試合は淵・本田・スミス対中川・外道・金村の6メン。この日はなんと6メンが
5試合もある。例え馬場さんが生きていたとしても、こんないびつなラインアップには
しないと思いますがいかがでしょう、元子さん?
金村は個人的には評価してますけど、背が低く中途半端に太っている事から全日本
ではちょっと使いにくい存在であると思う。だいたいこの3人の事を判って使うのなら
もう少しレベルを調整してマッチメークしてもいいんじゃないでしょか?
FMW側はほとんどイイトコなしで試合終了。得意のムーブ、フィニッシュパターン
がツナギにしか見えなかったのが可哀相。
 ここで休憩だが大変混雑しているため、トイレタイムはウィリアムスの試合にする。
そして休憩後にジャイアント馬場引退試合。とにかく入場シーンから、イイ年して涙が
止まりませんでした。引退試合のカードは「馬場・デスト対ブルーノ・キニスキー」
とで選手紹介。試合はヴィジョンの映像でという事なのだが、いきなり馬場とデストが
仲間割れしてしまう編集はちょっと問題あるような・・・。
 しかしながら変に引っ張る事なく、スッキリしたセレモニーは10カウントゴングで
終了。アッサリ風味すぎるきらいもあるが、元子さん主導で企画・立案され、元子さん
が納得しているのだから、これでいいんだと思う。
 とにかく印象的だったのは「ご起立」の際、見渡す限り座っている人が全くいなかっ
た事。これ当たり前のようで、ちょっとないっスよ。
その次の試合は「大きい人間がバァーンと派手にぶつかり合うのがプロレス」という
馬場さんのプロレス観にクレームを付けたくなるような試合。当然ここでトイレタイム
だが、所々Tシャツを切り裂き、切り口にご丁寧に赤マジックを塗りたくった、大仁田
ルックの男とすれ違う(皮ジャンも着用)。全日本の会場で珍しいな、と思いながら
席に戻った後、隣の友人も売店で見ていて、
「今売店で大仁田ルックのヤツがいたんだけど、売り子に”大仁田は好きですか?”
ってそいつのツレが振って、”いや、ボクは偽りのプロレスは嫌いだから”って答え
られたら、その大仁田がマイクを取り出しIハァ、ハァ・・・、何が偽りじゃ!”
とかやりだしたんだよ!」
と言われた。いやぁ、この試合よりそっちの方が見たかった!
 そしてジュニア6メン。モスマンがサイズ的にちょいハズれるが全ての組み合わせが
新鮮で楽しめた。入場時サスケがIWGPジュニアタッグのベルト持参で登場し盛り上
がる。試合の方は気を使ったのか、とにかく小川が技を受けまくり見ていて気の毒にな
った。どうもこっちの小川は人がいいようだ。試合はタイムアップだったが、政治的な
部分からこれが次に繋がるかは難しいかもしれない。
 川田対馳はケガ人とパートというタイミングの悪い好カード。腕の方が心配で試合
そのものの興味がどこかにいってしまったのが残念。エゲツない裏投げが印象的。
 セミファイナルはまたも6メン。今考えるとLODのスタミナを考慮したものかも
しれないし、エースの立場を尊重したものかもしれない。ただ、全日本のファンの
「温かさ」に甘えてるような気もしないではない。とにかく今回のドームでは全日
ファンの人の良さを痛感した。変なコスプレ・ウェーブバカもいないし
 メインは当然の如くタイトル・チェンジ。文句なくドームのメインにふさわしい内容
だった。多分モンスタータイプのレスラーではベイダーはオールタイムでもトップ3
に入る「巧さ」を持つ選手だと思う。そして馬場さんこそ、その中ではブッチギリの
トップ1だったのだろう。何しろ人間的には大嫌いと言い切るミスター・ヒトでさえ
天才的と絶賛するくらいだ。そう考えるとまぁこのカードも最適に思えてくるから
あら不思議。自分がこのメンツならハンセン・ベイダー対LODに三沢対小橋と
いかにも新日的発想のカードを組む事だろう(ちょっと安直?)。
 猪木の引退試合の時は最後の試合に全てかき消され、久方さんや一見さんはスッキリ
卒業できてしまったと思う。今回は引退セレモニーのみで、メインは現在進行形の最高
の内容を提供できたところから、リピーターもかなり期待できるように思う。
 最後に馬場さんにプレゼントをファンと会社の両方にもらったのかもしれない。 


▽3冠ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
×ベイダー(王者)
{ 片エビ固め
18分7秒 } 三沢 光晴○(挑戦者)
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▽60分1本勝負
 小橋 健太
 秋山  準
×ハクシー { 体固め
17分37秒 } ジョニー・エース 
アニマル・ウォリアー 
ホーク・ウォリアー○
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▽60分1本勝負
○川田 利明 { 片エビ固め
20分55秒 } 馳   浩×
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▽45分1本勝負
 田上  明
○スタン・ハンセン
スティーブ・ウィリアムス { 体固め
16分10秒 } ゲーリー・オブライト 
大森 隆男 
高山 善広×
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▽ジャイアント馬場『引退』記念試合(時間無制限1本勝負)
ジャイアント馬場
ザ・デストロイヤー {  引 退  } ブルーノ・サンマルチノ
ジン・キニスキー
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▽30分1本勝負
 小川 良成
マウナケア・モスマン
 垣原 賢人 { 時間切れ
引き分け } ハヤブサ 
ザ・グレート・サスケ 
タイガー・マスク 
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▽30分1本勝負
ジョニー・スミス
○本田 多聞
渕   正信 { エビ固め
14分41秒 } 中川 浩二
金村ゆきひろ
外  道×
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▽30分1本勝負
ラッシャー木村
百田 光雄
×井上 雅央 { 体固め
14分3秒 } ジャイアント・キマラ○
永源 遥
泉田 純
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▽30分1本勝負
○浅子 覚
 森嶋 猛 { 片エビ固め
13分33秒 } 志賀賢太郎 
金丸 義信×
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▽30分1本勝負
○菊地 毅
 丸藤正道 { エビ固め
15分25秒 } 愚乱・浪花 
橋   誠×
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