4・10:新日本・東京ドーム編
■団体:新日本
■日時:1999年4月10日
■会場:東京ドーム
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 もしおさわりパブに行ったとして、出てきた女の子がレース用のツナギを着ていた
なら、例えどんなに可愛かろうと、ましてや触り放題だろうと嬉しくも何ともない
のは自分だけじゃないだろう。つまり「蝶野vs大仁田」はそういう試合だった。
 東スポの「NASAで開発された特殊な・・・」には、したたってくるほど眉にツバ
を塗りたくるが、正直ホントに何か着込んで試合するとは考えてもいなかった。
 松永ではないが有刺鉄線に毛布をて試合してるのと理屈は同じ事である事はすで
に多くのファンが認識しているからだ。
 試合についてはもう何とも言いようがない。2人とも最大限の仕事をしたと思う。最
初の爆発は投げたイスによるもので、多分これは今までなかったパターンのはず。また
よくポーゴが見せる、滑稽な仕種で鉄線に触れないようバランスを取るアクションを
蝶野が見せていたがなかなかサマになっていた。
 確証はないが多分爆発は触れる事から第三者が爆発させる規模と場所を判断して
スイッチを入れているのだと思う。というのも大仁田が2度目にホームベース側の鉄線
に触れた時、電流が流れている(事になっている)にも係わらず特に何も起こらず3度
目にはレフェリーも含め3人で当たった時はしっかり爆発していたからだ。
 これが記憶通りなら仕組みが判ってしまうようなヘマは避けるようにして欲しい。
 試合に戻ると、蝶野が「幻の3カウント」を取ったので、
「こりゃ2人で被爆してたまたま上に乗った大仁田の勝ち(工藤引退試合パターン)か
・・・」
 と思ったらダブルKOだった。大仁田はカウント8くらいで崩れ落ちたが蝶野は寝た
ままだったので、大仁田の勝ちかと思ったファンもいたようで消化不良の声が多発して
いた。まぁいつもの事と言えばそれまでだが。
 長い休憩の後第一試合へ。アレクがリングの模様替えに参加していたら笑うなあ。
何故か消化不良の雰囲気の中始まる試合は小島・天山の試合になる。前回は一応盛り返
したと言えるが、今回は拍車をかけてしまった。
 一応流れとしては中西・永田の仲間割れがハッキリとしたカタチになるか、あるいは
4人で結束するかのどちらかと踏んでいたが、2組とも仲間割れっぽい(あくまで
「ぽい」ね)中途半端な内容とアクションで、試合もたいして面白くなく(これまた
いつもの事と言ってしまえばそれまでだが)フィニッシュもよく覚えていない。多分
天山のダイブヘッドだと思うけど。
 中西がアルゼンチンに抱えた相手をもう一人に投げつけたのは、3流のプロレス
マンガみたいで面白かった。
 次が田中VS高岩のトライアウトマッチ。内容は勿論、新日のレスラーが受けてくれ
るのでインディーの選手も安心して得意のムーブが展開できるという典型的試合。これ
なら使えると偉そうに言い放つケロが目に浮かびます。
 その次がジュニアタッグで、サスケの全日ドーム登場決定から王座交代はないと読ん
だが見事ハズレ。逆に読む方が正しい?
 そしてその次が大谷VS金本。この2人の好勝負を10挙げるのは自分にとっては
チョロイ作業だが、何故かこの2人の対戦は選ぶ気にはならない。金本が何故「魔性の
男」なのかと同じくらい不思議。どうでもいいとも言うが。
 試合内容はいつも通り。好勝負として記憶に残らないのもいつも通り。
 思うに同じようなパターンになりがちな試合を3つ並べるよりは、間に違うタイプの
試合を入れた方が互いに引き立つと思うがいかがなものか?
 そして藤田・山崎VS大塚・石川。何故か石川はガウンを着て来ず、試合もニセ猪木
殺法爆発とはいかなかった。ジュニアの試合が続いたのでじっくりとしたレスリング
の展開が映える。その中で藤田の動きやパワーはまさに特筆もの。上から3番目の
ラインアップでもっとも「らしい」雰囲気を見せていた。敗けた割にはさわやかな笑顔
の石川が印象的。まさかドームで受け入れられた事に満足してるってんじゃあ・・・。
 セミのIWGPタッグが今日のトイレタイム。天龍が新日で試合してる事はホントは
スゴイ事なんだよなぁ、と漠然と思った。今は大出世した旧友に仕事を回してもらって
るようなもんだが。
 メインの武藤VSフライは全観衆の誰が想像したよりも素晴らしい試合となった。
武藤の天才ぶりを改めて実感したが、それにキチンと乗れたフライも評価したい。訳判
ってない観客のブーイングを評価の裏返しと簡単に考えていたら進歩はないなぁ、と
思っていたが、この日はいい仕事をしました。
 職業としてプロレスを選び、フレアーを尊敬するレスラーとして名前を挙げるので
あれば、何故自分が惹かれるのかをトコトン考え抜いて欲しい。
 ところで試合後に蝶野と結託の動きを見せていたが、なんだかんだと理由をつけて
WCWに持っていかれるなんて事はないんだろうね。

----------------------------------------------------------------------------
▽第7試合 IWGPヘビー級選手権(60分1本勝負)
○武藤 敬司
(王者) { 腕ひしぎ逆十字固め
12分16秒 } ドン・フライ×
(挑戦者)
----------------------------------------------------------------------------
▽第6試合 IWGPタッグ選手権試合(60分1本勝負)
 佐々木 健介
○越中 詩郎
(王者組) { エビ固め
17分33秒 } 藤波 辰爾×
天龍 源一郎 
(挑戦者組)
----------------------------------------------------------------------------
▽第5試合 新日本プロレス 対 バトラーツ Part−2(30分1本勝負)
 藤田 和之
○山崎 一夫 { 腕ひしぎ逆十字固め
11分27秒 } アレクサンダー大塚 
石川 雄規×
----------------------------------------------------------------------------
▽第4試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
○金本 浩二
(王者) { 片エビ固め
24分23秒 } 大谷 晋二郎×
(挑戦者)
----------------------------------------------------------------------------
▽第3試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合(60分1本勝負)
 ケンドー・カシン
×ドクトル・ワグナーJr.
(王者組) { 体固め
15分55秒 } ザ・グレート・サスケ 
獣神サンダーライガー○
(挑戦者組)
----------------------------------------------------------------------------
▽第2試合 新日本プロレス 対 バトラーツ Part−1(30分1本勝負)
○高岩 竜一 { 片エビ固め
11分52秒 } 田中 稔×
---------------------------------------------------------------------------
▽第1試合 New Japan Progress(30分1本勝負)
×永田 裕志
 中西  学 { 片エビ固め
13分55秒 } 小島  聡 
天山 広吉○
--------------------インターミッション--------------------

▽第0試合 有刺鉄線電流爆破デスマッチ(無制限1本勝負)
蝶野 正洋 { 両者KO
16分10秒 } 大仁田 厚




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ