99年2月リングス横浜アリーナ
■団体:RINGS
■日時:1999年2月21日
■会場:横浜アリーナ
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 カレリンvs前田。ホントに来るんかいなと思っていたらホントに来て、ホントに
やるんかいなと思ったらホントにやってしまったという感じだ。プロレスファンの誰
もがそうだと思うが、カレリンが来る事の意味や価値は実のところよく判っていない。
 「未知の強豪」の延長とも違うし、橋本vs小川とも似てるようでやっぱり違うと
思う。前田の最後は前田自身が戦いたい相手と戦って欲しい、というのがファンの一致
した希望と思う。個人的には必要以上に前田を持ち上げすぎた世代の一員として、最後
まで面倒みないといかんかなぁという気持ちもある。ま、できる事って金払って会場
に行く事位だけど。
 さて試合。チケットの売れ行きが好調と聞いてはいたが、自分が今まで行った横浜
アリーナの興行の中では1番入っていたように思う(猪木・シンvsベイダー・浜口、
フグ優勝のK1GP決勝が次点かな?)。
第一試合は若手同士の試合。アリーナのヴィジョンだと遠目では角度によって、金網
マッチに見える事を発見した。
 第二、第三試合は典型的リングスの試合。昔ながらの展開で内容もまずまず。ただ
コレでこれから生き残っていけるかと言えば大いに疑問。
第四試合は坂田VSアルバレスで終始坂田が下になる展開。途中TKならぬWSシザ
ースでマウントを返したり、残り2分で勝負に出たりと坂田のプロ根性を見る事は
できたがリスクは避けて通る柔術戦術の前に判定敗け。何か引っかかる事があったのか
坂田が試合後突っかかっていた。
 第五試合の金原VSモラエスは身長差がどう左右するかがポイントと思っていたが、
攻めあぐねるでもなく、カモにするでもないモラエスの底の浅さが見えたような気が
した。結局リングス勢は敗けたので余り言いたくないが、2人ともたいしてレベルは
高くないんじゃないでしょか?有明で「モラエスVSエリクソン」が行われるそう
なので、その時モラエスについて一つの結論が出るように思う。
 第6試合は田村VSオーフレイム。今回オランダ勢は1人だけだ。いつも通りの動き
で田村が勝つが、怪しいダウンカウントは相変わらず。パンクラスを比較に出すのも
どうかと思うが、もう少し意識して締めるところは締めて欲しい。
 試合後に田村がマイクを握り、スワ離脱かとも思ったが単に「前田さんを応援して下
さい」、というだけの事だった。その時ヴィジョンに前田の表情を映し出したのは、
いい演出だった。
 ついに来た前田引退試合。「仮面ライダーのように腹筋が割れていた」などと言った
ヨタ話は信じられんが、試合前のヴィデオの練習風景では動きのいい所をみせていた。
余りにも使い古された表現ではあるが、今まで聞いた事のない圧倒的なコールの中
前田が入場。こころなしか前田の腹もスッキリしているように思えてくるから不思議。
カレリンと前田では数字の上では前田の方が大きいとの事だがとてもそうは見えなかっ
た。ルールはポイントが変則的なだけで、あとはほぼ通常のリングスルール。
 内容的にはTVを見てそれぞれが判断してもらいたいところだが、とにかくカレリン
がこのルールでの試合を受けてくれた事により、「前田神話」の幕引きがこれ以上ない
カタチになったと思う。その心の広さも合わせ、とにかく前田があれほど引きずり回さ
れた姿は見た事もないし「人類最強の男」の名前にふさわしい仕事はしたと思う。
今回も試合後にセレモニーは用意されておらず、95%以上の人がまさかこれで
終わりじゃないだろう、と思いつつ前田インタビューをヴィジョンで見続けたが、
ホントにコレで終わってしまう。最後の最後までファンの気持ち(期待)が前田には
よく判っていなかった、という事を確認して会場をあとにした。

滑川 康仁 (優勢) 上山 龍紀
山本 宣久 (裸絞め、6分55秒) A・コピィロフ
V・ハン (足絡みフェースロック、4分49秒) N・ズーエフ
S・アルバレス (判定) 坂田 亘
H・モラエス (判定) 金原 弘光
田村 潔司 (腕ひしぎ十字固め、6分8秒) V・オーフレイム
A・カレリン (優勢) 前田 日明




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