9/11 全日本プロレスディファ有明大会 観戦記
■団体:全日本プロレス
■日時:2005年9月11日
■会場:ディファ有明
■書き手:タカハシ

今一番行くのが楽しみなのは全日本プロレスなのだけれど、そうなると観客が入っているかどうかにまで一喜一憂してしまうほど入り込んでしまうのが昔からの習性だ。01といい、そもそもほっといても満員になる団体を好きになればいいだけの話なんだけど・・・今更NOAとかドラゲーとかに乗り換えたくないしなぁ。

さてこの日は『RO&D祭り』として開催されるディファ大会。後楽園でのBMLの旗揚げと競合であるからか、追加で10人タッグが組まれるのだから、結構チケットは苦戦してたのだろう。ついでにBMLにも触れておくけど、船木が現役復帰に向けてのアクションを起こすとか起こさないとか東スポであったけど、ここで船木を連れてくるのは意外性もあってインパクトはあるよな。ただオープニングでの藤原対木戸といい、あんまり過去にばかりベクトルが向いているのはどうかとは思うけど。


さて試合開始直前に会場入りしたが・・・やっぱり入っていないなぁ。最終的には1000人ジャストの発表だったけれど、まぁ7割くらいの入りですか。悪天候といっても電車が動いている以上、来る気があれば前回の代々木のように、台風だろうがお客さんは集まるんだよね。現にHERO’SやMAXは平日5時半開始でも満員になるんだからさ。

さてそれはさて置き、まずは最初のRO&Dタイム。こうして最初にスキットで興行の流れやメインの試合の意味合いなどを説明するのをドラゲーやドラドア以外でやっているのか知らないけれど、こうして全日本でも採用&定着している事からもウルティモ校長の天才ぶりが分かるというもの。「R!O!D!ブイヤー!」で声を出していこう、という空気を作るのも会場の雰囲気作りにはかなり貢献してるのだろうし。こんな事書いてたらなんだか地方のドラゲー見たくなったけど。


<第1試合>
○TARU&ジョニー・スタンボリー&チャック・パルンボ 対 菊タロー&×エッグマン&DJニラ(3分14秒:チャックとジョニーのシシリアン・スライスからの体固め)

エッグマンが前回後楽園に登場した時はニラだったので、今回も当然そうかと思ったらエッグマンじゃなくて2人目のXがニラ(全くXとしての紹介なし)だった。面白かったのは私服で登場して、試合中は客席からTARUさんが「レフェリー、死んでしまうぞ(笑)」とヤジると、菊タローが「それなら手加減してください!」と悲痛に叫んでた事。ディファのサイズならではのやり取りだなぁ。フィニッシュはどんな技だったか、見てませんでした。


<第2試合>
○石森太ニ 対 ×MAZADA(14分23秒:アマリージョ)

先日のドラゴンドア後楽園大会で、闘龍門のメキシコ道場の3人目のコーチとして紹介されたMAZADAと石森太ニの対戦。その辺のサブストーリーを絡めたような試合になるのかと思ったらそんなでもなく、最後は先生の貫禄勝ちみたいな文脈でもなく石森の勝ち。もうちょっと何かできたような気がしますけど。


<第3試合>
渕正信&荒谷望誉&×平井伸和 対 ○嵐&土方隆司&諏訪間幸平(14分36秒:フロッグスプラッシュからの体固め)

『RO&D祭り』だけあって、RO&Dとは手の合わない選手を集めて試合をさせときましたって感じなのだろうか。諏訪間が試合開始と同時に「渕さん、お願いします」とアピールすると渕がそれを受け、スープレックスにはビビりながらも関節技で翻弄するという文脈が成立していたのが良かったね。


<第4試合:世界ジュニア・ヘビー級王座時期挑戦者決定3WAYタッグマッチ>
○PSYCHO&BLUE−K 対 近藤修司&"brother"YASSHI 対 ×石狩太一&中島勝彦(フライハイ・バムからのエビ固め)

メンツから言っても近藤が挑戦してタイトル奪取かな〜、と期待していたのだけれど、結果的にはPSYCHOが勝ち上がってK−DOJO同士のタイトルマッチが決定。同一他団体同士の選手権は武藤対蝶野以来かな。随分とスケールダウンしてるけど。
試合の方だが、闘龍門の3WAY,4WAY程ではないにしても、多彩なメンツがいる上に経験者もいる事から、今後前座の名物として育てていけば面白いんじゃないかな。あと今回BLUE−Kとして登場したGENTAROは、素顔の方が使いで勝手がいいと思うんだけどなー。


<第5試合>
ブキャナン&○ディーロ・ブラウン 対 佐々木健介&×本間朋晃(14分44秒:ローダウンからの片エビ固め)

久々の登場ながらもキッチリと日本テイスト(変な造語だ)の試合を見せてくれたディーロ。問題がなければ今後も参戦して欲しいよなぁ。会場人気も高く、かなり気持ち良く試合してくれたんじゃないでしょか。
試合の方はアジアタッグの前哨戦という位置付けだけど、本間が最近損な役割が多いのがちょっと気の毒。過少評価かと言えば、かなり微妙ではあるんだけど。


<セミファイナル>
×TAKAみちのく&太陽ケア&ジャマール 対 武藤敬司&○小島聡&カズ・ハヤシ(20分26秒:ラリアートからの体固め)

『RO&D祭り』という事で今回は入場もコールも武藤組が先。しかし三冠王者なんだし、入場テーマとか小島押しで行くべきでは?
試合の方は観客もRO&Dプッシュ、武藤たちもヒールっぽいテイストで試合を組み立てて欲しかったけど、まぁ今回はメインが明確過ぎるベビー対ヒールの構図だからね。 面白かったのはTAKAがフツーにTシャツを投げ入れ、続けてケアが投げようとするのをジャマールが取り上げて、場外まで降りていき子供のファンに手渡していたこと。ここまではエエ話だが、ケアがゴマスリの仕草をしていたのは見逃さなかったぞ。
試合の方は当たり前のようにハイレベルな攻防となる。東京エリアでは武藤と小島のコンビは見られないので、武藤が「どうした、チャンピオン!」とか激を飛ばしているのが新鮮ですらある。あとカズはジュニア相手にはそれほどでもないけど、スーパーヘビーとの対戦ではバツグンに面白いなぁ。イケメンがやられてるのを見るのが楽しいわけじゃないぞ。


<メインイベント>
TAKAみちのく&太陽ケア&ジャマール&ブキャナン&○ディーロ・ブラウン 対 TARU&ジョニー・スタンボリー&チャック・パルンボ&近藤修司&×"brother"YASSHI(9分52秒:ローダウンからの体固め)

フィニッシュ前にジャマールへのTAKAのキック誤爆があった事から、VMがケアとジャマールを勧誘して・・・という流れから試合は始まる。もちろん誘いに乗るフリして・・・というオチなんですけどね。
試合はお互いに最軽量のYASSHIとTAKAが捕まる展開となるが、これだけ体格差がある相手に揉まれていながらケガで欠場する事なく続いているTAKAやYASSHI、近藤は相当受け身が上手いんだろうな。ケガさせない対戦相手の上手さもあるんだろうけど。
フィニッシュはディーロがこの日2度目のローダウンでRO&Dの勝利。だいたい最初の試合でフィニッシュに使ったら、その日はもう使わないものだけど、その辺はやっぱり久々の登場という事で花を持たせたのかな。フィニッシュ技としては最も爽快感があるので、見る方としては歓迎ですけど。


<総括>
RO&Dが興行買ったという事はないんだろうけど、RO&Dでこの程度の入りだと、例えば論カズ興行とかVM興行といったカラーの興行を打っていく事は難しいんだろうなと思わざるを得ない。VMが丸っきりベビーとしてやる興行とか見てみたいけどな。
あとは会場が狭かった事もあり、京平さんのレフェリングをじっくり見られたのは良かったな。場外でダメージを回復させようとしている時に、観客を退屈させないように時間を取ったりとか、外国人選手にカットのタイミングをチェックを強めたり緩めたりする事で教えたりとか。
興行はいつもの通り満足度の高いものでした。




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