DDT 5.4 後楽園ホール大会
■団体:DDT
■日時:2005年5月4日
■会場:後楽園ホール
■書き手:犬足

消防法によると1800人程度しか入れちゃいけないらしい、ともっぱらの噂だが、
主催者発表では2000人入ってしまう不思議な空間、後楽園ホール。
かの名作ボクシング漫画「はじめの一歩」ではキャパ3000人とも記載されてたっけ。

いつものように「剛竜馬はホモが原因でオリプロを追い出された」だの「パトリオットの中身は」だのと、
古くて耳寄りな情報を壁の落書きから入手しながら聖地への階段を登る。

今日は立ち見も30人くらい出て、バルコニーにも30人くらいいて、椅子も9割5分埋って2000人超満員。
ジェット効果か、と見上げれば東側バルコニーから垂れ下がるおびただしい数のマッチョ☆パンプ応援用垂れ幕。

この入りはひょっとしてマッチョ☆パンプ参画によるものなのか?
あの兼業レスラーにここまでの集客力が?!と一瞬錯覚するが、
入口付近でCACAO東中野店のビラ配ってたことを思い出し、新店舗PRの一環と分析した。なーんだ。ケッ。


第一試合:○TAKAみちのく (10:42 ジャスト・フェイスロック) MIKAMI ×

第一試合らしい、手探りからのグラウンド、基本的なロープワーク、分かりやすい試合構成、唐突な最後。

MIKAMIが3発張ればTAKAが1発で張り倒す。MIKAMIが2回投げればTAKAが1回で投げ倒す。
ダウンから立ち上がるMIKAMIの尻をTAKAは激励と共に蹴っ飛ばす。
平たく言えば子ども扱い。プランチャもすかされ、ジャストフェースロックも1回はエスケープ、1回は片エビ固めに切り返すも
3回目は逃げ切れずギブアップ。

試合後のマイクでディファカップでの共闘を呼びかける、と見せかけて「まだ完全復帰じゃないから」と肩透かしを食わせ
代わりにこのあとのKAIENTAI-DOJO千葉BlueField大会への参加を呼びかけて早々に引き上げるTAKA。
結局MIKAMIはそっちにも出たらしい。復帰早々ダブルヘッダーとは忙しいことだ。いいことだ。
そして、いかに他団体の第1試合といえども自分の団体の宣伝で〆る、TAKAみちのくのやり手ぶりもまた素晴らしい。


第二試合:○三和太 、健心、ランジェリー武藤× (5:9 コロニー落とし)

三和太、橋本真也の偽造で登場。ダンブー松本以来の偽造か。これで橋本、武藤、健介(ただしいずれもバッタ物)揃い踏み。
見た目こそ豪華だが試合内容は各自の持ちネタを一通り披露し終わってやる事がなくなった辺りで太の助走つきセントーン、
名づけてコロニー落しがランジェリーに決まり、太がアイアンマンヘビーメタル級王者に就任。

太、格好こそ橋本だったがやることはおおむね太のまま。でも久々にコロニー落しが命中するところを見れたので満足。
ランジェリー、膝を痛がる武藤の真似は流石。胸をチョップされて膝を痛がるなどのお約束もあり、確かに面白かったのだが所詮は1発芸、
飽きられたら澤宗紀に戻るのか?澤宗紀としてDDTは呼んでくれるのか?
健心、ノーザンもストラングルホールドもなく、純然たる脇役。健介の活躍に反比例して元気がなくなってるように見える。
このままダンプ松本における影かほるのようになってしまうのか?


第三試合:○KUDO & 飯伏幸太 (8:11 Wニードロップ) 泉州力 & 柿本大地×

KUDO & 飯伏の、ディファカップに向けての最終調整試合である。
よって、本興行の中だけで見るとあまりテーマの無い組み合わせともいえるので、まだまだ人気のある泉州力を混ぜて
他の試合の中に埋没しないようにした、ということか?
ちなみに柿本は飯伏の先輩に当たるわけだが、ディファカップに出るのは飯伏。
他にも蛇イアントやマサ高梨なんかもKUDOのパートナーに抜擢されたって良いんだが、でも飯伏。
試練の七番勝負とか組んでもらってるのも飯伏。

その飯伏、今日も高さ+飛距離のあるムーンサルト、その場飛びシューティングスタープレスで客を沸かせる。
身体能力がとにかく高い。石森太一か遮那王かというほど。

対する柿本もスープレックスの際の背筋力などは比類ないものを持っている。
翌日の泉州力興行では第一、第二試合両方に出るというありえないダブルヘッダーをこなすほどのタフガイだ。
ただ悲しいかな、飯伏ほどの華が無い。
放っといても注目される飯伏よりも比較的地味な柿本辺りがディファカップ出りゃいいのに思う。


第四試合:○男色ディーノ & マッスル坂井 & 猪熊裕介 (10:9 男色ドライバー) 猪俣潤 & 蛇イアント & ポイズン澤田JULIE×

本日最大のサプライズ、蛇光解散である。今日マラカス買っちゃった人は不運としか言いようが無い。
現に試合後、「これ今日買ったばっかなんだぞ!」とお怒りの客もいた。しかもスイッチ入れると蛇の目が光る、高価なバージョンだ。
だからといって売店に置かない、というのはいかにも蛇光負けますと言ってるようで、それじゃサプライズにならない。
それに蛇光の終焉を見越して思い出のために買うという人がいないとも限らないので、売店には置くべきだろう。
まあ買っちゃった人は残念だったね。

かくいう私も蛇光解散は読めなかった。スーザンも佐々木貴もGENTAROもいない、『戦闘員』子までいない、
あげく3.27新宿大会にダブルブッキングかなんかで遅刻してきた新田正臣もいなくなったんなら解散しかないんだが、
これまでにもポイズンが石になったり蛇影がいなくなったりといった解散の危機はあったくせに、その都度解散し損ねてきた訳であり、
今回もなんだかんだ言ってずるずると続くんだろうと思っていたわけである。

ところがディーノに口移しで血清(という名のウーロン茶?)を飲まされたポイズンはあっさりと男色ドライバーに屈してしまい、
こともあろうに「死にたくな〜い」と、往年のインディーマニアならずとも

『すわ、千葉県嵐山におけるマムシデスマッチにおいて、試合前に死ぬ覚悟があるとか何とか散々吹聴してたくせに
いざマムシに咬まれてみたら血清の有り合わせが無くて急遽救急車で運ばれることになってその時タンカの上でうわごとのように
「死にたくな〜い」を繰り返したという、ポイズン澤田死にたくない事件の再現か?!』

と唸ってしまう衝撃のコメントを発したのであった。


第五試合:○諸橋晴也 & タノムサク鳥羽 、×守部宣孝 & 橋本友彦、マッチョ☆パンプ & 神咲翔 (13:26 クォーラル・ドライバー)

守部+橋本+マッチョ+神咲の攻撃をしのいだ諸橋が弟の応援を受けて守部から3カウント奪取。
これまで2vs2でコロコロ負けてたのにいきなり勝っちゃうのか?まあいいんだけどね。
それにしてもマッチョ☆パンプ、あれだけの応援用垂れ幕があったにもかかわらず、大した見せ場無し。
このままFECがDDTから撤退したら、この人何のために出てきたんだか分からないと思うがいかが。


休憩明け:真人間のポイズン澤田

そして休憩明け、蛇人間から真人間に戻ったポイズン澤田がリングに上がる。
長かった髪も適当に耳の下辺りで切り揃えられ七三分けになり、嵐山以後の一切の記憶を無くしている様で、

「こんにちわ、ユニオンプロレスのポイズン澤田です」
「我がユニオンプロレスも後楽園ホールで興行を打てるまでになりました」
と往年のインディーマニアならずとも松崎駿馬の雄姿をまぶたの裏に浮かべてしまいそうな妄言を吐くのであった。

ちなみに今後は「なぜかDDTに中途採用されたポイズン澤田です」ということで、
メインイベンターをめざして新人扱いを受けるそうである。


第六試合:○大鷲透 & 高木省吾 (6:56 ダイビングボディプレス) マサ高梨× & マ偽ナム東京 & HERO!

当初は高梨&高木 vs マ偽ナム&HERO!だったのが、大鷲の乱入により急遽上記のカードに。
「職務怠慢、素行不良の大鷲様が、くそDDTをぶっ潰しに来てやったぞ」とのたまう大鷲と握手を交わし、ジェットヒールターン。

以後は主に大鷲が猛威を振るい、HERO!のマスクを剥ぐ。怒りのHERO!は大鷲にトペコンヒーロ放つがかわされ自爆。
場外のマット上に背中からドスンと落ちていたが肋骨とか内臓とか大丈夫だろうか。
一宮もマ偽ナムやる暇も無く痛む左足を攻められ戦闘不能となり、独り捕まったマサ高梨轟沈。

高梨の「ジェット、てめえ何考えてんだ!」を受ける形で、
ついにジェットマイクアピール「高梨、俺がDDTなんか真面目にうけるわけねえだろう」とかなんとか。
つまりDDTには入団するんじゃなくてスポット参戦でしたー、と。

ここで疑問が。結局ジェットはDDT入団試験に落ちたのか?それとも最初からフリー契約だったのか?
たしかにマイク出来ない奴がエンターテイメントは無理だし、ジェットパンチ一本では無理があった。
結局ドラゴンゲートからも、大して客を引っ張ってこれなかった。
が、高梨と組んでエンターテイメント路線やってたし入団試験ネタで4週も引っ張った。

地方でサイン会みたいなこともやってたらしい。普通スポット参戦の選手がサイン会なんてやるだろうか。
全日本に参戦中の近藤とかBrotherとかがサイン会なんてやっただろうか。
それもこれも全て今日のサプライズのためだとすれば、DDT侮りがたしである。少なくとも私は完全にだまされてたのである。

どっちにしても菅原は混ぜてもらえないらしい。今何処にいるんだろ。


第七試合:○高木三四郎 (20:35 クローズライン) ディック東郷×

事前にノールールとアナウンスがあったが実質ルールが存在しないというのは大げさで、
WWEなんかで言うところのノーDQマッチ、反則裁定無しの試合形式であった。
味方には低速、敵には超高速でカウントを叩く悪徳レフェリーぶりを発揮する松井レフェリーに苦しめられた高木に
ディック東郷はとどめのダイビングセントーン、これがクリーンヒットして敗北は決定的なはずであったが、
直前に松井レフェリーがディック東郷のドロップキック誤爆でダウンしており、
レフェリー不在を見て取った一宮社長の鶴の一声により浅野レフェリー復帰、
レフェリー交代劇のゴタゴタの隙に息を吹き返した高木がスタナー3連発にも耐える東郷をクローズラインで下したのであった。

これでシングル、タッグ、全てのベルトがDDTに帰ってきたわけであるが、今後は以下の二点が気にかかる。

・FECはDDT撤退するのか
これまでの流れだとベルト取り返された外敵は去るのみ、なわけだが、
次は大鷲がシングル、大鷲&ジェットがタッグ戦線に絡んでいくのか?
橋本や神咲は宙ぶらりんになりそうだが、はぐれFECとしてやってくのだろうか。

・長らく引っ張った割りに結局ベルトがらみで東郷と当たったのは高木、MIKAMI、猪熊のみ
しかもディーノはシークレット興行、本編とは無関係。HERO!やKUDO、新人選手にもチャンスを与えても良かったような気がするのだが。


総評:なんといってもポイズン澤田の「死にたくない」、「ユニオンプロレスのポイズン澤田です」が聞けたことが本日一番の収穫だった。
FECに取られてたシングル、タッグのベルトは全部DDTに戻ってきたし、MIKAMIは復帰したし、大鷲も来たし、蛇光も解散したし、
話題には事欠かないはずなのだが、それなのに、なぜか全てが一段落してしまい、次が見えにくい。
しかしそこはIQ180の高木三四郎率いるDDT、驚愕の新展開を期待したい。




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