スマック・ガール2日連続3興行 観戦記<その2>
■団体:スマックガール
■日時:2005年4月29日
■会場:北沢タウンホール
■書き手:トロピカルhttp://www.geocities.co.jp/Athlete-Samos/7184/

●この第2部は、前観戦記に挙げた6つのトーナメントのうち、
■<3>■ The Next Cinderella Tournament 2005 -48kg級
■<4>■ The Next Cinderella Tournament 2005 -59kg級
の1回戦が行われる。

<3>のアンダー48kgは、4人参加で2試合。
<4>のアンダー59kgは、8人参加で4試合。
そしてメインはワンマッチで、女子柔術のパイオニアである茂木康子選手の総合デビュー。

その相手が「格闘パンクラス」にも出てたアイドルの深谷愛、という、ジョシカクの新しいフレッシュな層を支える試合が中心の大会です。

●アマチュア「SG-Fバウト」で、ワタナベカヨコとヤマグチマキコという選手の試合。
だが、アマということで入場曲も選手コールも無いので、どっちがどっちかわからず。
結局、プロテクター(レガース?)不備で控え室に1回引っ込んだ方が、ヤマグチ選手らしい。
ワタナベ選手のセコンドには辻。
2分10秒、腕十字でヤマグチ選手の勝ち。


※SG−Fバウト 57.5kg級契約 4分1R
○山口真貴子(パレストラ松戸)<1R2分10秒 腕ひしぎ十字固め>渡邊加代子(総合格闘技闇愚羅)×

●全選手入場式で、メインの茂木康子選手があいさつ。
しかしここは、対戦相手であるアイドルの深谷愛にあいさつしてもらいたらったところ。
これまでスマックに参戦してきた芸能系の中でも、アイドル性では1番と評判の深谷ですが、結局最後まで、僕ら観客には、深谷選手のしゃべりは
聞けないまま終わってしまったわけで。
ラウンドガールののぞみちゃんの他に、プレゼンターとしてレースクィーン・秋本沙耶。

客席は文句なく満員。
茂木、深谷を中心に声援もすごく、盛り上がりは第1部の数倍。


●<第1試合 The Next Cinderella Tournament 2005 -48kg級 1回戦>
×金子和美(フリー)<2R判定1−2>関友紀子(SOD女子格闘技道場)○
・・・

SODの関に紙テープ。
金子、紫で越路吹雪のようなドレスで入場。
試合は、お互い打撃でもグラウンドでも、アグレッシヴに攻め合って好勝負でしたが、スプリットで関。
1Rは金子選手も、パンチ入れたり30秒いっぱい腕十字を極めたりなど攻めていたが、関選手の打撃を嫌がって引き込んだ印象がやや不利に働い
たか。
関選手、8月の代々木第2進出です。

●<第2試合 The Next Cinderella Tournament 2005 -59kg級 1回戦>
×森藤美樹(TEAM TOPS)<2R判定0−3>佐々木絹加(総合格闘技闇愚羅)○
・・・

佐々木選手、「ササえもん」Tシャツで入場。
短い金髪とメガネが、闇愚羅で同門のおっさんと同じで、2人が並んで歩いていると、遠めには身長以外で見分けがつかず、面白い。
なんと2001年・渋谷スマック旗揚戦から4年ぶりに参戦という森藤選手は、トニー・ベイジル「ミッキー」にのって手拍子あおって入場。
試合は、最後はお互いヘロヘロになるまでの、すごい打ち合い。
2Rあたまでスタンディング・ダウンとった佐々木が、3-0で判定勝ち。
佐々木、勝って号泣。
闇愚羅仲間のラウンドガールのぞみちゃんとハグ。
セコンドの辻ちゃんももらい泣き。


●<第3試合 The Next Cinderella Tournament 2005 -48kg級 1回戦>
○永易加代(パレストラ東京)<2R判定3−0>渡邉浩財子(SOD女子格闘技道場)×
・・・

パンクラス・アテナの初戦で、渡邊久江の相手となった、カッコいいママさんファイター・渡邉浩財子、日焼けも仕事、って感じに全身日焼けで黒
い。

永易選手が色白なので、対照的。
永易は、身長もリーチも一回り小さく、体格的に不利な面はあるが、基本通りしっかり前を向き、顔をそらさず相手を見てパンチを入れる。
渡邉選手も打撃中心に攻めるが、だんだん顔がヨソ向いて泳いで女の子パンチになってしまう。

しかし、鼻血でドクター・チェックが入り、スタンディング・ダウンを2回取られるも、最後まであきらめない渡邉選手も立派。
1部・2部ともに、あまり結果の出ていないSOD勢ですが、みんな根性あって、選手としての雰囲気もあるんですよね。
永易選手は、8月代々木の決勝に進出。


●<第4試合 The Next Cinderella Tournament 2005 -59kg級 1回戦>
×横瀬いつか(電撃ネットワーク チーム南部)<1R2分23秒 腕ひしぎ十字固め>YUKAЯI(パレストラ千葉)○

・・・

金のガウンで入場のYUKAЯI、セコンドには去年のネクスト・シンデレラ・トーナメントの覇者・舞。
現役レースクィーンという触れ込みの、チーム南部の横瀬、まず白の特効服の篠原光と石川美津穂、そして電撃ネットワークの南部影虎さんが入場
で盛り上がり。
彼等3人の露払いで入場の横瀬、股上の浅い黒のエナメルのホットパンツの上に、銀のTバックがはみ出て見える、というコス。
しかし正直申し訳ないが、ぱっと見、現役レースクィーンというには身長も体重も無理があるような。。。

ファイトは、横瀬がとにかく突っ込んで相手に試合をさせず、在りし日の篠原光を見るよう。
や、今でこそ篠原選手って、格闘技ファン的には批判されがちですが、渋谷スマック時代に戦慄のデビューをした頃の篠原選手の喧嘩スタイルっ
て、めちゃめちゃ衝撃的だったんですよね。
ちゃんと強かったし。

最後はYUKAЯI選手がペースを取り戻し、横瀬選手は倒れて腕十字極められ、悔し泣きしてましたが、最近いないタイプで、また見たい選手です。


●休憩明け、篠代表あいさつ。

<1>羽柴と伊藤薫を呼び込み、写真集・DVD、そして女子プロレス教室とスマック公認ジム解説の告知。
<2>辻を呼び込み、6月後楽園のタイトルマッチの告知。
<3>クーネンにより、明日の近藤戦の告知。化粧&スカートのクーネンに、会場からため息が。
<4>篠代表より、6月の後楽園、8月の代々木第2の告知。


●<第5試合 The Next Cinderella Tournament 2005 -59kg級 1回戦>
○赤野仁美(ガールファイトAACC)<2R1分23秒 腕ひしぎ十字固め>せり(SOD女子格闘技道場)×

・・・

中近東風?の音楽&コスで、せり入場。
赤野はお馴染み、自身のギター弾き語り曲で入場。
柔道での圧倒的な実績により、スマックの打撃ありルール・デビューながらも、トーナメント優勝候補の赤野選手だが、相手の打撃に対し、明らか
にアゴ上げて顔をそむけながら密着をはかる。

打撃対策してないんかな?
ボクシング参戦歴もあるせり選手だが、打撃で攻め込めるまでには行かず、一度捕まってしまうと寝技では赤野選手の独断場。
1度目のグラウンドは十字極まるも30秒でストップ。
2度目は、タップしたと思ったのか赤野選手が技を解くが、レフェリーもせり選手も認めずに続行。
しかし2Rに入って、赤野選手がせり選手を直ぐに捕まえてコーナーに押し込み、引き込んで腕十字で1本。
トーナメントの中ではひと際存在感がある赤野選手の、グラウンドでの圧倒的な力と、打撃での対策の無さの両方が、見事に現れていた試合でし
た。


●<第6試合 The Next Cinderella Tournament 2005 -59kg級 1回戦>
○端貴代(和術慧舟會東京本部)<2R判定3−0>バッカス羽鳥(BBdoll)×
・・・

戦前から、打撃のバッカス・グラウンドの端、という展開が想像されましたが、端選手も前蹴り等を中心に打撃でも応戦し、一方バッカスも腰が強
くてなかなかテイクダウンされず、お互いに相手の得意なフィールドに持ち込ませず凌ぎ合う展開。

なかなか打撃に持ち込めず、2Rには鼻血でドクターチェックも受けたバッカス。
2R後半セコンドから「羽鳥、負けてる!」とゲキが飛び、バッカスがラッシュをかけるも、つかまれマウント取られ、腕ねらわれてゴング。

バッカス選手も強くなってますが、端選手、軸のしっかりした打撃も出せるようになってて総合対策バッチリで、赤野選手の打撃対策と比べると、
これはわからないですね。


●<メインイベント SGS公式ルール -50kg契約 5分2R>
○茂木康子(ストライプル)<1R3分50秒 腕ひしぎ十字固め>深谷愛(フリー)×

・・・

お互い総合デビュー戦同士のワンマッチ。
深谷愛は、大手モデル・エージェンシーSPACE CRAFT所属のアイドル。
今まで、何人かのアイドルが格闘技にチャレンジしてきましたが、インタヴュー等を見るかぎり、「アイドル度」は確かに一番高いでしょう。
ボケも含めてアイドル的にかわいく見られる受け答えを、先天的に学習してるんですよね。

コスチュームは、ピンクと白のラッシュガードに黒のキックパンツという、正統的スタイル。
セコンドには、GRABAKAの三崎と石川。
客席にも、モデル仲間か、キレイどころが何人か。
ファンと見られる男も、何人か。

女グラップラー刃牙・茂木選手、マクドナルドのロゴを模した、赤に黄文字で「M」のTシャツで入場。
声援は、茂木の方が多かったか?
深谷選手、動きよく、とにかくチョコマカとフットワークを利かしリング上を動きまわる。

茂木選手、初の打撃有りだが、試合慣れしてるぶん落ち着いて深谷を追い込んで行く。
若干の打ち合いから茂木が引き込み、軽々とリバースしてマウント、そこから腕十字をねらい、腕が伸びるも30秒でブレイク。

3分経過、再び茂木が引き込み、同じくリバースしてマウント、同じく十字で、今回は見込み1本。
1度目は30秒まで流し、2度目は見込み1本を取った芹澤レフェリー、実にナイス・レフェリングです。
流石にアイドルを怪我させてしまったら大ゴトですが、かと言って1度目の時に見込み1本取ってたら、あまりにあっさり終わってしまって、イ
ヴェント的には盛り上がりませんでしょうし。
しかし深谷愛選手は「タップしてない!」と真っ赤な顔で号泣して訴え、セコンドの三崎がなだめるようにコーナーへ戻す。

やー、いいシーンです。

深谷選手、別に羽柴まゆみのように本格的に始めなくてもいいですし、水野裕子のようにその素質から本格参戦が待望されているというわけでもな
いですが、もし今後もGRABAKA通いを続けるのであれば、要所の興行でまた見てみたいかも。
茂木マイク「初の打撃ありで、みんなは『相手はアイドルだから真面目にやってないよ』とか言ったけど、本当に昨日まで不安で、『地震来ないか
な』、とか思った」など。
次は、ライト級で、もう少し経験のある打撃系選手との対戦が見たいですね。


●全員入場の集合写真の後、7月の大森で行われるアンダー59kgの2回戦抽選。
そしてアキモトサヤ賞ってことで、深谷愛が表彰。
この賞、現場では何の賞なんだかわかんなかったけど、プレゼンターの秋本沙耶からの賞ってことなんですね。
アタマで秋本さんの紹介があってから、何のフリも無いままに「アキモトサヤ賞は、深谷愛選手!」と発表されての授賞だったから、?マークの人
も多かったのでは。

例えば「本日プレゼンターを務めた秋本沙耶さんから、賞の授賞です」とアナウンスするとか、秋本さん自身からマイクで発表してもらうとか、こ
ういう賞を設けるならそれなりの必然性ある演出が必要だったのではないか。
MVPは茂木選手。


●<総評>
とにかく好試合の連続で、北沢も文句無しの満員。
このレヴェルの経験の選手だとみんな必死で、打撃の打ち合いも多く、涙のシーンもたくさんあって、見ごたえがありますね。
そういえば渋谷スマックの第1試合は、ナナチャンチンvs坂口一美によるエンドレスの殴り合いから始まったんだよなぁ、とか思い出したり。
そんな中で、赤野選手や茂木選手のように、しっかり寝技の実力がある選手がきっちり勝って。

トロピカル的なMVPは、永易選手かな。

いろいろ目立つ話題の選手が多い中で、基本に忠実に、着実に伸びているので。
それにしてもジョシカク界、新しい選手がどんどん出てきて、しかも個性もみんなちゃんとあって、かつて心配されていた層の薄さも、解消されつ
つあるのかなぁ、との手ごたえを感じました。
ピラミッドでいう、横軸の裾野の確実な広がりを実感です。
スマックの地道な継続の成果でしょう。

<30日の観戦記に続く・・・>



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