JWP九州ツアー
■団体:JWP
■日時:2005年4月28−30日
■会場:シーハットおおむらサブアリーナ、地場産くるめ総合展示場、八女市福島青果市場
■書き手:凸ユーレイ

 私、4年間で3度目の九州観戦ツアー(スマック行けなくてすみません)。
 おそらく同じプロモーターの方が買ってるんだろう、私が行っていない2003年も、ほぼ同じ巡業コースでK-DOJOが興行していたはず。

 緒戦は長崎県大村の、シーハットおおむらサブアリーナ。力道山の日本での出身地(ということになっている)であり長与千種を生んだ土地でもあるのだが、翌日以降の久留米などと比べると、お客さんがいまいち静かで大人しい気がした。観衆の発表は396人、アリーナに600脚イスを並べたとお聞きしたがその半分ほどが埋まり、2階席には養護学校の生徒さん達?の団体。自分も2階のチケットを持っていたのだが、地元九州の浜田文子ファンの垂れ幕張りを手伝ったのち、紙テ投げの為1階へ。この時、半券を紛失していて、プロモーターさん?にお目こぼししてもらう。すんませんでした。  (今回、チケット購入に電子ぴあを使ったのだが、券を受け取るまでがけっこう面倒臭かった。)

 ポスターに、引退を表明した新間事務所の東城えみが載っていたがもちろん出場せず。  


1.○春山香代子(9:29ペディグリーから)×木村響子

2.○米山香織(10:05ジャガー式バックドロップホールド)×渡辺えりか

3.○プリティ太田(5:26真空投げから)×ミスターブッタマン

 木村が先輩の春山に向かって「このデブ!」と言い放ったり、米山と渡辺とがキャメルクラッチからの変な顔合戦を演じたり、言わずと知れたミゼットの試合と、静かな客席を沸かせようと皆一所懸命。しかし九州まで来てミゼットを観ることになろうとは。全女消滅して日も経たないが、さっそくAtoZでも連戦した彼ら。地方ではミゼットは強いからなあ。


4.コマンドボリショイ、○倉垣翼(18:30ルナウイングから)×ECO、KAZUKI

 KAZUKIのK-クラッシャーでダウンした相手にECOがコーナーからダイビングボディプレス。KAZUKIのシャイニングウィザード(葉隠れ?)からECOのシャイニング延髄斬り。このぐらいで、とくに斬新な連係はないが、お互いをきちんとヘルプ、フォロー出来ているエコカズ組。KAZUKIは元々Jd'でもタッグ屋だったわけだし、4・24キネマ大会の挑戦者決定戦に続いて、攻防の切り返しが速いJWP流のタッグに、この2人は立派に適応できていると感じた。エコカズが粘りに粘り、返し、反撃をはさんで、大熱戦であった。

 ボリショイは、3年前の九州ツアーではキッドで出る日もあったが、今回はその予定は無い様子。地方ではボリショイキッドの受けが良いんだが、ミゼットがいてお笑いがかぶるからかも。


5.○アジャコング(フリー)、浜田文子(新間事務所)、渡辺(18:20ダイビングエルボードロップから)日向あずみ、春山、×闘獣牙Leon(フリー)

 おそらくアジャと文子は、JWPがブッキングしたわけでなく集客のためプロモーターが呼んだ特別ゲストであろう。
 GAEAでの解散直前の頃から、4・24M’sでも揉め、小競り合いしているこの2人。この日も試合前から、文子の持参した黒バットが気に入らないアジャ、一悶着。

 注目の、日向とアジャの絡みは1度だけ。なかなかタッチに応じない文子に焦れたアジャが正式な権利の無いままリングイン、ラリアットを見舞った場面だけ。
 やはり文子が、日向をイスで責めたて、味方のはずのアジャがしつこくクレーム、逆にそのせいでレフェリーが反則現場をチェックできないという、意図せずにアジャが本来?のチームプレーを果すというシーンもあった。

 その直後、ロコモーション・ジャーマンで日向が文子を圧倒。
 文子は、日向の飛びついてクルクル回ってから決めるDDTを受けきれず、途中で自らしゃがみこんでしまったり、やや動きの悪いのが目についた。

 春山、実は同期デビューである文子に対し、存在感でほぼヒケを取らず。バックキックを空振りさせ、なぜか「バチーン」という音だけが響いたのが可笑しかった。

 渡辺は、対立するパートナーの間に立って、文子のイス攻撃を補助したり、アジャには試合後、勝手に引き上げる文子を尻目に、手を挙げてもらってともに勝ち名乗りを受けたり。それだけでなく、バラバラながらそれぞれに心強い2人を後立てにして、日向には連続えりりんカッターを、Leonには雪崩式払い腰を決めて、なかなかの働き。

 Leonも動きの良さは変わらず。風車式背骨折り、同じくカウンターで風車式に担ぎ上げてエメラルドフロウジョン風に落とす、世話になっている先輩AKINOのノキアンバックブリーカーなど、多彩な技を魅せる。
 M’sのトーナメントではアジャと文子を連破して優勝したLeonだが、この試合では最後、長く続いた一騎打ち状態を耐えた末、アジャに惜敗。東京での大会のようにはいかなかった。


 九州2戦目は久留米。大村と八女は3度来て3度とも会場が同じなのだが、久留米は毎回違う。今回は地場産くるめ総合展示場。天井が低くて紙テ投げにくそうだなあ。この日東京からヲタさん第2陣が到着したため、私は投げ手としてはお役ご免。
 ただ、会場は違っても久留米では毎回、会場の自販機が売り切れになって場内にジュース・ビールを販売するおじさん達が登場するのは変わらないのであった。

 客入りはまあまあ?(発表437人)。女性客がやや多いかな。九州の女性は、アイメイクなのかそもそもなのか判然としないが、目つきが少しキツイような。気のせいか。

 新間事務所の新間寿恒氏を発見。むかし全女で格闘技戦を行なった鳥巣朱美さんらしき姿も(昨年も見かけたような気がする)。

 前日は無かった入場式があり、みな試合順に出てきたが1人だけ別格で最後に登場したのはアジャ。JWPの興行なんだけど、まあ致し方ないところか。無論、1番人気。
 挨拶は地元福岡出身と紹介された春山。


1.○ECO(7:06シャイニング式延髄斬りから)×木村響子

 キム出だしから「エコかかって来いや!」と大声で手四つを挑んだり、ウッホウッホも早めに見せて、沸かせようと頑張る。
 ECOはまあ、余裕の勝利か。最前列にいた子どもの頭を撫でて退場。


2.○倉垣翼(10:20ムーンサルトプレス)×KAZUKI

 KAZUKI、スクラップバスターを失敗。リングサイドで見ていた日向(東京でもしばしば、KAZUKIの試合を見守っている)が顔をしかめる。同じくセコンドの春山も叱咤。なんとかK-クラッシャーは決めてみせる。
 倉垣のムーンサルトは、相手をポストの近くに置きすぎなのでは。連発したがどちらも胸から上の辺りで当たっていた。確かに、太もも辺りから落ちたら、ガチ威力が凄まじいだろうけど。


3.○ミスターブッタマン(6:42フライングソーセージ)×プリティ太田

 ここまでで最も沸いた試合。全体を通してもアジャに次ぐ人気だったかも。
 ゴングが鳴ってすぐの、リング内をグルグル走り回る、ブッタマンがついていけず足がもつれてダウン、ってところから、よく笑いが起きる。ほかにネタは、コーナーで太田がブッタマンの顔を足蹴に、レフェリーもブレイクするフリして背中を蹴る(元全女の笹崎レフはきちんと蹴っ飛ばしていたけど、優しい?JWPのテッシーは足を置くだけで、いまいち笑いにつながらず)。リング下に落とされたブッタマン、足が短くなかなか戻れない。カウントぎりぎりで空席の椅子を踏み台にカムバック。太田が足4の字、双方の足が短いのでテッシーが補助。など。
 前夜の決め手真空投げが、笑いにならなかったことを踏まえてか、この日は説得力充分のブッタマンのフライングソーセーでフィニッシュ。

 ネタとは別に、これはどの試合でもそうだったが、打撃のイイのが顔面に入ったりすると、観客がワッと笑う。3年前のツアーの時にも同じことを感じたのだが、地方のお客さんが示す、素朴な部分の最初の反応って笑うことなんだな、とあらためて思う。それが、バカにしているのでない、暖かい視線をともなった、プロレスを楽しんでいる笑いのようで、こちらもおこがましいが安心、というかホッとする。


4.○アジャコング(フリー)、浜田文子(新間事務所)(14:23回転エビを潰して)×米山香織、闘獣牙Leon(フリー)

 開始直後は息を合わせて場外乱闘に持ち込んだアジャ文子だったが、進むにつれやはり不協和音。
 序盤、いきなりLeonを大技で痛ぶり試合を終わらさんばかりの勢いだったアジャに、「オイ!まだ何もしてねーよ」と文子。
 文子のイスにアジャがクレーム、結果としてレフェリー釘付け、はこの日も。アジャ「お前イス使わなくても勝てるだろう」。

 米Leoは、最初にトライした、ロープからかえってきたパートナーを持ち上げて何かやろうという連係に失敗。観客から失笑を浴び、文子には「バーカバーカ」と罵られたのだが、中盤名誉挽回。米山の後方回転エビ続けてジャーマン、からLeonも投げられた相手を引きずり起こしてジャーマン、さらに米山ジャックナイフで飛びこむ、という4・24キネマでも見せた連係で反撃。

 追い込まれた文子に「危ねーよ」とアジャ。しかしそのアジャもLeonストーンから米山のムーンサルトの連打など、小兵組に捕らえられてパートナーにカットを要求。「さっきはゴメン」文子「何だって?もう1回言って」。

 まあ仲間割れネタが目立った試合でしたが、Leonはやはり好調で、前日と同様にケブラドーラ・コンヒーロ、ケブラドーラ・Gドライバー(?)、noki-anバックブリーカーなどを披露。米山はアジャと初遭遇だったのかな。少しは爪跡を残せただろうか。


5.日向あずみ、○春山香代子、木村(16:05ダイビングギロチンから)コマンドボリショイ、倉垣、×渡辺えりか

 ボリショイの、ロープ拝み渡り、619、高速ラナなどが、初めてのお客さんにも「すげーな」と嘆声をあげさせていた。あとは各選手、JWPの6人タッグらしく、目まぐるしく素早い攻防。
 春山、直前のキネマ大会での伊藤薫に続いてダイブングフットの標的に。ここでは3連発を食らってしまう。最後はペディグリーからフィニッシュ技につないで敵を仕留めたが、3カウントの直後にも腹を押さえて苦しそう。
 それでも春山、〆の挨拶を堂々と立派に務めてみせた。  

 前日は冷房が入っておらず暑かった。この日も暑かったが、冷房が効いてててよかった。


 3戦目は八女。02年に来たときは羽犬塚からバスを降りてずいぶん迷ったが、今年は先にホテルにチェックイン、そこから近くだったので迷わずに。
 ここだけ事前にチケットを押さえてなかったので、当日券を買おうとするとプロモーターさん?に「いっとう前?」と言われ、去年に続いてまたも最前列に番号のついてない席を作ってもらう。ありがとうございます。


1.○日向あずみ(8:06逆エビ)×木村響子

 1番上と1番下、木村がデビューした年に1度だけ当たっているらしい2人の、珍しいシングル。

 入場式で選手を代表、九州弁で挨拶した木村。なんと九州出身と自称。実際、少しの間、住んでたことがあるそうで、知人の方もいらしてました。
 その勢いのまま、一房のバナナを抱えて登場。通路でハッハッハッハッとテーマ曲に乗ってダンス、バナナを1本ずつ客席に配る。
 ゴングが鳴っても始めからいきなりハッハッハッハッ、ウッホウッホと野人攻撃。怒った日向、木村をローブに張り付け、後から腕を掴み無理矢理ハッハッハッハッさせる(笑)。
 その後も、ブレーンバスターだけでなくSTFも掛け声付で出したり、ノリノリで盛り上げようとしていた木村だったが、その分日向の仕返しは厳しく。ミサイルキックからWアームスープレックスHでのフォールは跳ねのけ、逆さ押さえ込みで反撃したが、風車式背骨折りから、逆エビというシンプルなフィニッシュで敗れる。


2.○ECO(10:47ファルコンアローから)×KAZUKI

 こちらも珍しい顔合わせ。現在はタッグパートナー同士、両者がJWPに入団して以降はもちろん初対決、それ以前にもおそらくなかったであろうシングルマッチ。
 今日のKAZUKIはスクラップバスターに成功。K-クラッシャーも決めたが、ECOの、突如として見せるガチ蹴りからの畳みかけに敗れる。
 ECOはこの日も子どもと触れ合って退場。

3.○ミスターブッタマン(8:03サタンビームで)×プリティ太田

 先に入場する太田、相手の入場を待つ間、口元をよく見ると敵の入場曲「キューティーハニー」を口ずさんでいる。笑
 対するブッタマン、リングアナこ〜へ〜さんの口上は「出場選手中、最重量」。アジャよりもか!?
 この日もよく沸いた。八女もいいお客さんだ。鉄道の駅から遠い町で、東京からの数人と、3戦とも見かけた九州在住の文子ファン、とを除けば、おそらく本当に地元の人達ばかりだったのだろう。
 真空投げで決まらずサタンビーム。昨日のリアルフィニッシュは何だったんだろうか、というオチ。笑


4.アジャコング(フリー)、○浜田文子(新間事務所)(9:38APクロスから)×闘獣牙Leon(フリー)、渡辺えりか

 開始時、アジャ組が揉めているところ、Wのドロップキックで突っ込んでいくLeon組。
 客入れ前の会場をのぞいた時に、何やらリング上で寄り添い相談しているように見えたLeonと渡辺だったが、その他に見せた連係は渡辺の雪崩式払い腰→別のコーナーからLeonがマッドスプラッシュ、ぐらい。

 前半は文子に対し、前述の払い腰やえりりんカッターでよく攻め込んだ渡辺、後半はアジャに捕まって場外に連行され徹底的に破壊される。リング上はLeonが文子と1対1、椅子を持ってのムーンサルトから、決め技を出されてフィニッシュ。
 しかし、派手な場外乱闘で観客は逃げ惑い、大喜び。また、野外の青果市場で、乱闘しやすそうな(?)会場であった。


5.日向あずみ、○コマンドボリショイ、倉垣翼(17:56雪崩式裏投げから)春山香代子、×米山香織、ECO

   東京では未だ実現していない、現JWPの上から6人で組んだ試合。
 本日の3連続攻撃はジャイアントスイング。日向と倉垣は成功させたがボリショイは「無理や…」と挫折。相手が米山なら何とかなったかもしれないが、ECOだったので…笑。
 中盤、前日に続いて春山が捕まり、受け身を取りまくる。またしてもフットスタンプを倉垣に食らい、悶絶する場面も。
 終盤は代わって米山が捕まり、ボリショイここぞの決め技タイガーSPXしかも2連発、は返したが、無念。

 終了後、顔を合わせたプロモーター?さんに「次の大野城(5・21)は来ないの?」と声をかけられる。そう、JWPは再度九州に遠征するのだが、ちょっと次回は……。



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