後楽園大会へ最後の前哨戦
■団体:JWP
■日時:2005年4月24日
■会場:東京キネマ倶楽部
■書き手:凸ユーレイ

 本日のカードは、5・15後楽園大会への前振り。3つ予定されているタイトルマッチのうち、2つは挑戦者が決定し、1つは前哨戦が行なわれる。
 キネマ、ちょっと寂しめの入り(発表187人)。


1.JWPジュニア王座挑戦者決定戦
○渡辺えりか(14:09タニア)木村響子

 序盤、アキレス腱固めを嫌がる渡辺の顔に、木村の蹴りが入る。よくあるといえばよくある光景だが、渡辺は顔色を変え、むくりと上体を起こして木村に往復ビンタ!
 この場面が象徴するように、最初から最後まで試合は緊迫感に包まれていた。ただ、展開の基調が、渡辺は複合技を中心としたジャベ、木村もSTFなどの関節技で、この2人がやると流れるようとはいかず、ごつごつ、若干モタモタ、になっちゃうんだよなあ。
 渡辺はそれより、逆水平と正面からのチョップ連発、えりりんカッターの連発など、今日は力強さが目立っていた。

 木村のキムラロックは I,II,III とあるらしく、I がシンプルな形(=V1アームロック)なのだとしたら、II は、I とジャイアントバックブリーカーとの複合技?、III は、I とキャメルクラッチ&フェースロックとの複合技?だろうか。今日は II までしか出せず。渡辺がこだわって何度もトライ、最後に完成したタニアの前に敗北。

 午後6時から同じキネマ倶楽部で大会を控える、NEOの松尾がジュニア王者なのだが、「どっかで聞いてんだろ。絶対獲り返す」と渡辺がアピール。対して木村のお母さん(私の席の後にいた)が、悔しまぎれに「獲れない」とのたまっていた。笑


2.ジャガー横田の眼力伝承・JAGUAR’s EYE at JWP
○ジャガー横田(フリー)(9:47後方回転エビ固め)亜利弥’(フリー)

 ジャガーさん3度目の復帰以降、レスラーとしていちばん行動をともにしているのはこの亜利弥’ではないだろうか(私生活面ではもちろんダンナさんなわけだが)。今はジャガー1人しか呼ばれていないが、昨年前半まで、JWPに出場する際は必ず2人だったし(たぶん経済的なフリー選手の出場枠があるのでは)、一緒のとき、ジャガー売店にはたいてい亜利弥’が立っている。そもそも「亜利弥’」という名前、本名の小山「亜矢」の間にジャガーの本名・横田利美の「利」の字を挟み、それにJd’の「’」をつけるという、すごい(すごいか?)リングネームなのである。

 これまでのJAGUAR’s EYEと題したシリーズのなかでも1,2を争う強い絆を持った対戦だったと思うが、少し低調だったような。
 亜利弥’は前半、三角締めや羽根折固めなど締め技が目立ったが、亜利弥’蹴り(四方のロープから反動を利用して、4連発角度を違えた前蹴り)はなし。後半は、横田がよく相手の技を受ける。亜利弥’が先にクロスアームを仕掛けようとして切り返し合い、とか。フィッシャーマンバスターは亜利弥’がこらえて決めさせない。ジャガーさん、カッターJを空振りするなど、やや調子が悪かったのかも。

 試合後、ジャガー絡みの後楽園のカードが発表されるのではと期待したがそれも無し。アジャとか京子とJAGUAR’s EYEやらないかなあ。


3.JWPタッグ王座挑戦者決定戦
米山香織、○闘獣牙Leon(フリー)(18:33テキーラサンライズ)ECO、KAZUKI

 2・20の日向戦で負った眼窩骨折から、エキジビションを経てこの日が正式復帰の米山、いきなり挑決戦。見る限り、丸め込み技などのキレはよく、体調は良さそう。普通のカサドーラが、上体の反りが良すぎて米-Zouのようだった。
 さらに輪を掛けて好調だったのが、米山に4・10スフィアでパートナーに指名されたLeon。ドロップキックの打点は高く、スピアまで打点が高くて敵の胸に入れていたほど(笑)ロープ駆け上がり式プランチャは一足飛びに最上段へ跳び乗れていたし、声も素顔の時のようによく出て、マスクに慣れたかな。

 ヨネレオの連係、1人の相手にWで鎌固め、ロープを互い違いに走って米がセントーン・Leoがローリングセントーン。米山が後方回転エビからの連続ジャーマン、投げられた相手をそのまま抱えてレオンもジャーマン。米山の回転エビからLeonジャックナイフ。Leonが倒した相手に米山間髪入れずコーナーからムーンサルト、すぐにレオンもポストに登りLeonストーン。などなど。最後のは決まったと思われたが敵パートナーがカット。それにしても速い速い。動きまくる2人。

 上記のほとんどを受けていたのはKAZUKI。それだけでも、好勝負を成立させた影の主役と賞賛されようが、タッグでの攻防のテンポが速いJWPの中でも特に脂の乗っているヨネレオのペースに、よくついていき、反撃し、粘ったと思う。
 ECOは、序盤に米山と、エコロジージャーマンとWリストアームサルトとを狙い合って、両者逆さ押さえ込みを狙ったり防いだり。この場面、目にも止まらぬ切り返し合いで、もうすっかりECOも、立派にJWPの一員だなあと少しく感慨。中盤これも米山へ、突如として例のガチ蹴りを顔面・後頭部に放ったり、終盤ファルコンアローであわやの場面を作り出したり。ただ、どちらかといえばこの日もフォロー役で、KAZUKIを前面に押し出していた。本当はこの人を怒らせると怖いと思うんだが…。

 フィニッシュは、途中何度もトライしていたテキーラ、最後に成功して。公式発表は「キーバ」となっているがコレもしかして闘獣牙の「牙」ってことか?う〜ん。笑

 勝って米山「レオンすごいよ! 私の目に狂いはなかった!!」。
 Leonはこの日3時からの、ディファのM’sにWヘッダー出場、そこで行なわれたトーナメントになんと優勝。初戦のアジャは秒殺の丸め込み、決勝の文子は乱入・誤爆絡みだったようだが(余談だが、GAEA末期からアジャと文子は敵対してるみたいで、JWP九州のカードはどうなるんでしょうか笑)、それにしても見事な上がりっぷり。NEOのトーナメントで優勝した米山とのタッグは“ミラクル・ガールズ”ですね。

 平成7年デビューのECO、8年のKAZUKI。10年の米山11年のLeonに敗れたのは悔しいだろうが、残念ながら、勢いからして説得力アリアリの結果だった。それ以上に、LL出身者とJd’出身者、アルシオン出身者とで、素晴らしい“JWPのタッグ”が見られた内容面を誇らしく思う。


4.○倉垣翼(7:43ウイングクラッチ)×コマンドボリショイ

 4・10新潟の、震災復興チャリティ試合で前歯を脱臼、マウスピース着用のボリショイ。
 出だしこそ、素早い丸め込み合い切り返し合いを倉垣と魅せていたが、場外に出されたところで口を押さえ蹲り、テッシーやセコンド陣が心配そうに取り囲む。
 その後も、パッと見いつものボリショイだったが、ちょっと呆気ない幕切れの後、やっぱり口を押さえて跪く。
 倉垣マイク「万全の体調の時にもう1度シングルで」。ボリショイは、なかなか抜けない堅塁で、後輩にシングルで負けたのは確か日向と輝だけ、春山もタッグで何度か勝っているがシングルでは未だのはず。このタイミングで当たれた倉垣が、一歩ライバルに先んじた。こういう星がつけられて、ボリショイの怪我が良いタイミングだったとすら言えるかも。フィニッシュは、ウイングクラッチ史上稀に見る、ガッチリどっしりした決まり具合だった。


5.○伊藤薫(フリー)、渡辺智子(18:46ダイビングフットスタンプから)日向あずみ、×春山香代子

 後楽園で、伊藤が日向に挑戦するJWP無差別級の前哨戦。
 伊藤はそんなに動きが良いようには見えなかったなあ。それでも流石に、ライガーボムとダイビングフットはド迫力。日向の膝に、その場飛びだがフットスタンプを叩きこんだのにはヒヤッとした。痛めていたのとは反対の膝だったが…。
 対照的に渡辺のほうが、前週4・17ラスト全女後楽園で見た時と同様、動きが良かった気がする。

 J軍で主に矢面に立っていたのは春山。元年組の敵2人を相手にしても、それほどヒケをとっていないように見えた。そしてエンディング、伊藤のフットを腕のカバー無しで、腹で受け止めていたのは凄かった! 軽量級ならともかく、伊藤のアレをカバー無しは、管見では初めてだなあ。春山みごとな斬られ役。昨年・一昨年と比べ、やや損な役回りが続く春山だが、巡り合わせ、ここで手を抜かず全力でこなしていれば、また報われる場面が来るはず。腐らず頑張れ。

 試合後、日向のマイクを受けた伊藤、地声で「おい久住(ほぼ同じに日向「久住じゃねえよ」)アタシはJWPの無差別級なんてこれっぽっちも興味は無え。お前のどてっ腹にフットスタンプをブチこむだけだ」。いやいや。横ヲタさんが書いていたように、ラスト全女の後楽園で豊田に負け、さらにこの日、WヘッダーのM’sで文子に負け。フリーの哀しさかもしれないが、負け役の安売りされて、挑戦者役を振ったJWPとしては困ってるうえに、「興味無い」とまで言われちゃあ、アオリようがないじゃないですか。
 日向「伊藤のフットなんて全然怖くありません。必ず勝ちますので後楽園観に来てください」。


 後日、後楽園大会の全カードが発表になった。

「JWP-MANIAX 2005」5月15日(日)12:00〜
1.木村響子 vs 斎藤啓子(JD)
2.JWPジュニア選手権  松尾永遠(NEO)(王者) vs 渡辺えりか(挑戦者)
3.コマンドボリショイ、GAMI(フリー) vs ECO、KAZUKI
4.春山香代子 vs 前川久美子(フリー)
5.JWPタッグ選手権  倉垣翼、AKINO(M's)(王者) vs 米山香織、闘獣牙Leon(フリー)(挑戦者)
6.JWP無差別級選手権  日向あずみ(王者) vs 伊藤薫(フリー)(挑戦者)

 うーん、ついに凸認定女子“最強”レスラー前川がJWP登場だ…




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