代々木は晴れたか曇ったか。
■団体:全日本プロレス
■日時:2005年4月20日
■会場:代々木第二体育館
■書き手:PON

 生憎の雨模様。まだ客足のほどは全くわからないけど、会場前にはほんの幾人か、開場を待つ人の姿が。
ちなみに現在は16時25分、開場は18時。これから長いぞw  チケットは、スタンドB席¥4000を購入。ちぇっ。立ち見があるかと思ったのに。

 雨といえば、あの3・16三冠戦の日も雨だった。場所も同じ代々木第二体育館。  あの日の試合のテレビ放送は感動したなぁ…あの試合があったからこそ、ボクは今、無い袖の残りを 振り絞ってここに来ているわけだ。
 RO&Dは確かにカッコいいけど、だからといってそれだけで会場にまで来ていたかどうか。やはり、小島聡と いう男に惚れてしまったのが大きな要素になっているんだな。  今時、27歳にもなってプロレス初観戦なんているのかね?ちょいと感慨に耽る、開場前です。
 肌寒い中、会場前には行列。そこかしこで、今日の優勝予想が繰り広げられている。  そして会場入り。ボクにとって初めての、「純プロレス」の会場、そしてリング。

 いや、厳密に言うとプロレス観戦は「初めて」じゃないんだけど…バトラーツの東京最終興行(の後半 4試合だけ)とか、野外で雨だった全女の東小金井駅前(高倉仮面氏の観戦記になりました)とか、掣圏道の 興行だと思い込んで行った、レジェンド・チャンピオンシップ…あ、U−STYLE1周年もあった!
 …ボクは、「プロレス生観戦童貞」の資格があるんでしょうか?  「どんなものであれそれがプロレス」ということなら、そうなんでしょうけど。


[オープニング]
 木原、阿部リングアナが登場して挨拶。が、そこにRO&Dのテーマが鳴り響く!
 「大舞台は、俺らがやらなきゃ始まらないだろ」ってことで、ブキャナン、ケア、ジャマール、そして TAKAの自己紹介…だが、そこにVDMのテーマが!
 「決勝に出られなかった奴らが何しにきたの?」と煽るTAKAに、「俺らの狙いは最初っから全日本 プロレスや!」とTARU。
 しかし、しゃべくるブラザーの後ろ髪をいじったりとTAKAはちょっかいを出すのに忙しく、  「あー、はいはい。ブーブーモーモーズのみなさんでした〜」と余裕。
 最後は、会場を煽りに煽って「ブィヤー!」

 これが噂に聞いた、「RO&Dメンバー紹介」か!と気合いが最高潮に達したところで、不意の アクシデント!
 今回は、会場から携帯を使ってボクのサイト上で速報するつもりだったのだが、携帯がバッテリー切れっ!
 ぎゃー!色んなとこに宣伝しまくったのに!メモ取りもメモから観戦記を起こすのも苦手なのに!!(泣
 はぁ…。泣いてる場合じゃないか。速報中止をサイトトップでお知らせするのが間に合っただけでもよしと して、やむなくメモ取り開始。うわあぁぁん。つくづく「ツメの甘い男」だな、オレは。


[第一試合・6人タッグマッチ]
 渕 正信 嵐
●雷陣 明‐歳三○
 石狩太一 筑前りょう太

 試合開始、嵐への声援が飛びまくる。素顔に戻って健介を破ったのは大正解だったのかもね。
 渕さん、張り手して一息、ボディスラムを打って一息。リングインのときは大声援だったのにw
 試合は5分過ぎ、渕組が分断を仕掛ける。リング上は雷陣と歳三。しかし、ここで雷陣が歳三の打撃に つかまってしまい、会場をどよめかせる連打に続けたフィッシャーマンバスターからピン。


[第二試合・準決勝1組目]
○ジャマール‐小島聡●

 ロックアップからの力比べ、チョップの張り合い、ショルダータックル合戦、パワーでジャマールが小島の 一枚上をいく立ち上がり。だが、小島はダイビングエルボーをかわして、テーピングされたジャマールの右肩を狙い、
アームロック、ストンピング、ロープで締めあげるなど手を尽くして破壊にかかる。対角線から 「いっちゃわない」バージョンでスライディング、ジャンピング、ダイビングのエルボーを叩き込み、さらに 締めあげる。
 観客は小島への声援。後押しされた小島はブレーンバスターの仕掛けあいから後ろに回ってエルボー、これを 続けざまに放って仕上げにローリングエルボーを叩き込み、DDTを決めるとジャマールを本部席前に 突き落とす!
 小島はプランチャで飛ぶがこれをジャマールが下からパンチで迎撃、逆にエプロンからのダイビング エルボーを決める!観客席からの声援が悲鳴に変わったこの一撃で小島の動きが鈍り、リング内でミドルキック 2発、延髄へのニールキックを続けざまに食らい、コーナーで座りこんだところにスティンク・フェイス!続け ざまにジャマールのケツが再び小島の顔面を直撃!

 動くのも辛そうな小島はそれでもラリアートに来たジャマールをコジコジカッターで返すが、ダメージが 大きいのか自分も立ち上がれず。そこへジャマールのフライング・ソーセージ!意外にモッサリした展開に 苛立ちの声も上がり始めていた場内が瞬時に沸騰する。さらにブレーンバスターを決め、ムーンサルトを 狙ったのか背中を向けてコーナーに登るジャマールに、小島は背面ラリアート、延髄ラリアート、正面からの 一回転ラリアートで最後の抵抗を試みたが、このカバーを返されると万事休す。

 ラストライド気味のパワーボム、再度のフライング・ソーセージ、サモアンドロップを畳みかけた ジャマールが三冠王者を降し、決勝戦へ駒を進めた。

 これは…ちょっとないくらいのショックだった。小島が勝てなかったことに対してではなく。  今日のお客さん、というよりボクは、「勝つ小島」も観たかったけどそれ以上に「強いコジ」を見せて ほしかった。けれど、今日の小島から「強さ」は感じられず…全ては場外戦から。あのカウンターのパンチで 、アバラか何かイってしまったんじゃないかな?それくらい、小島の動きが目に見えて悪くなったと思うんだが。
 しかし、どうやらこの試合を今日のベストバウトに推す声が多いらしく、戸惑っている。  ボクとしては一気にテンションが下降線。メモを取る手も止まりがちに…


[第三試合・準決勝2組目]
○佐々木健介‐川田利明●

 この試合で和田レフリー登場。もちろん「きょーへー!」なのだが、川田へより健介へより大きな歓声に びっくりw

 試合は手四つから始まり、レスリング戦。前の試合がスローテンポだったこともあるのか、会場は厳粛ながらも やや締まりのない空気だったように感じる。
 ねちこい展開から、チョップ、エルボー、ショルダータックルを交換していく両者。切れ味の川田、重みの 健介と言った感じ。この均衡を破ったのは川田のキック。一撃で健介を場外に落とし、鉄柵に健介の右腕を 絡めてカカト落とし!やはり、健介のラリアートをまともに食らっては危険すぎるのか。

 川田はリング内でも腕ひしぎ、さらに場外で右腕を攻めたてる。アウトカウントを取られはじめると標的である 腕を抱えながらリングに戻る…かと思われた中、エプロンでの腕ひしぎ。これには意表を突かれた客席から 感心する声が。

 腕を押さえながらしゃがみ込む健介に川田はキック、ストンピングを打ち込むが、ついに健介が執拗な 攻撃を受け続けた豪腕をふるって反撃のラリアート!痛みをこらえながらチョップを放ち、川田の首を捕らえると なんとネックブリーカー、ココナッツクラッシュ、さらに川津掛け!!ご年輩らしい方の 「ありゃ馬場のだよ!」の声に、周囲一同が同意の歓声。

 さらにスリーパーで川田の首を絞めあげる健介。ダメージを負った右腕でも仕止められるように首を 狙ったのか。延髄へのチョップ、そしていい速さのランニング・ネックブリーカー!  かなり手応えあったか、健介はラリアートからストラングル・ホールド!しかし、川田は掛けられながら 健介の背中を蹴りつける。仕止めきれないと思ったかほどいてラリアートを繰り出した健介だが、川田の ジャンピング・ハイキックがカウンターで直撃!悲鳴続きだった川田ファンの大歓声!

 これをきっかけにキックの連打、チョン蹴り、対角線からの顔面蹴りで逆転を目指す川田だが、ランニング・ ローキックを健介が両腕でブロック!ここから、場内沸きっぱなしの打撃戦。健介のラリアートが、川田の キックが、互いにカウンターを取りまくる!!

 撃ち合いの中で川田がバックドロップを炸裂させるが健介は気合いでカバーを跳ね返し、止めを狙った パワーボムもこらえきる。こうなれば流れは健介、ラリアートを連発でブチ当て、ノーザンライトボムで 粘る川田を仕止めた!!

 個人的なベストバウトはこの試合だったかな。一進一退、熱のこもった応酬は見応え十分だった。特に終盤の、 ラリアートとキックの熾烈なカウンター合戦は大迫力。もう一度、どれか一試合だけ観られるとすれば間違いなく この試合を選びますね。いや、第一試合の場外戦の検証はしなきゃいけませんが、それとこれとは話が別ってことで。

 しかし試合後、ボクの席のすぐ後ろの方から、「なんかつまんない組み合わせだねぇ」という声。その気持ちは わかります。この声と『それを言うなよ…』的な空気があったからこそ、ネット上では絶賛されているこの 興行に対して、どうしても点を辛くしてしまうんです。


[第四試合・タッグマッチ]
○ブキャナン‐荒谷望誉●
 太陽ケア  平井伸和

 メンバー紹介の時からずっとフードをかぶっていたブキャナン。TAKAによると「こいつはよ、フードを 取るとよ、暴れ出して手がつけられなくなるから、な!」ということだが…全員がリング上に揃った時点で ケアがフードを取ると、とんでもない勢いでブキャナンが突進!チーム圏外は瞬く間に分断され、ひとまずは ケア対荒谷の形に。

 必死で食い下がる荒谷、ノリノリのケアを徐々に自軍コーナーへ引きつける。実力はともかく結束力は強い らしいチーム圏外、うまくケアにローンバトルを強いて優位に立った…  と見えたが、脱出したケアがブキャナンにチェンジするとひとまとめに吹っ飛ばされる。ケアのアシストの キックも本来の冴えを取り戻し、荒谷はものすごい角度のアイアン・ボムでブキャナンに葬られた……

やっぱり圏外は、圏外なのでした(今時どうかと思うが「今日のわんこ」風)。

 いや、分断中はよかったと思うけどねwわりとケアを追い詰めてたし。でも、今回のCCで株を上げた一人の ブキャナンには全く歯が立たずw
 しかし、最後のアイアン・ボムはすごかったなぁ。クローからまっすぐ持ち上げてまっすぐ落とすんだから ひどい技だ。これが観られたって意味でも、この試合はボクとしては高評価。圏外、ごめん。


[第五試合・世界Jrタイトル戦]

 試合前、この防衛戦が決まった経緯、そして特別レフリー北斗晶が決定したいきさつがビジョンで振り返られた。
 3・20後楽園大会でNOSAWA論外を降したTAKAに、次期挑戦権を求めるJr選手が集結。しかし これを無視したTAKAが、次の対戦相手に北斗を指名。これはさすがに渕さんに止められたが、北斗は自分の 代わりに中嶋クンを推薦し、さらに自分がレフリーをすると主張。
 渕さんはまず中嶋クンの挑戦を認め、レフリーについても「和田京平レフリーに弟子入りして許可が出れば」 と条件を出した。北斗はこれを受け入れて「和田塾」が開講。思えば因縁もある両者だが、和田レフリーは試合時並みの 公平さを発揮して、北斗にゴーサイン。こうして、挑戦者・中嶋勝彦、特別レフリー・北斗晶が決定することに なった。


○TAKAみちのく‐中嶋勝彦●

 のだが、肝心の試合はかなりグダグダな…TAKAはどうしても北斗が気になるらしく、ロープブレイク要請を 無視したりカウントにいちゃもんをつけたり。しかし、北斗は至って真面目にレフリング。
 TAKAの空回りもあって会場の声援は中嶋クンに降り注ぐ…ものの、打撃は皆をどよめかせるのだが そこから関節技への繰り返し。対するTAKAもジャスト・フェイスロックを出すが、これがより間延びした 空気を生んでしまう…エグい角度まで絞り上げるものの、サブミッションに飽きている会場はいまいちヒート せず。

 そういえば、この試合中あたりからしつこい野次が飛び始めてたなぁ。十字に取った中嶋クンに向かって 「折れ!」「殺せ!」とか。「極めろ!」でもいいだろうに、精一杯ドスを効かせた声を張り上げるから、 どうにも会場の空気が悪くなった。せっかく中嶋クンがいい動きをしてもやたら「なっかじま!なっかじま!」 を連発するから、素直に中嶋クンを応援したいお客さんが引いていってしまう感じ。

 なんか、たまアリでのPRIDEの野次みたいだな、と。どこにでもいるのかね。

 結局、最後はTAKAがかなり垂直のみちのくドライバーUで勝利。若き挑戦者の中嶋クン、宿敵である 北斗をTAKAが称える姿には、そんなこんなで白け気味だった会場からもちゃんと暖かい拍手が。

 そして、次期挑戦権を望むJr選手たちが登場、リングに上がって次々とマイクアピール。特に論外は、 「次はこのカズ・ハヤシが!再びこの世界Jrに!」と客席を期待させるが、「このボクが挑戦するのを サポートしてくれるぞ!」と肩すかし。会場は論外にヤンヤの喝采、人気者だねぇ。

 石狩を除いた全員がアピールを終え、マイクはTAKAに。会場から「石狩どうした!」の声だが、他の面々が 挑戦権を求めて手を挙げる中、石狩は今ごろになってマイクを要求。一段階遅いよw  その石狩がマイクを持つと、当然のようにRO&Dのテーマ曲が鳴り響いて全員退場。

TAKAから何故か 勝利者賞のトロフィーを渡された石狩、完全に場違いながらコーナーに登ってアピール。爆笑で幕を閉じた のであった。


[セミファイナル(第六試合)・全日本チームvsVDM5対5対抗戦]
VDM
 TARU
○ジャイアント・バーナード
 チャック・パルンボ
 近藤修司
 "brother"YASSHI

全日本チーム
 武藤敬司
 カズ・ハヤシ
 本間朋晃
 諏訪間幸平
●NOSAWA論外

 やはり武藤は大人気。満場一致の大歓声が迎える。逆に、VDMにはブーイング。

 オープニングでRO&Dメンバー紹介に乱入したVDMは
 「チャンカーなんか名目、狙いは全日本プロレス(そのもの)や!」(TARU)、  「今日の5対5、武藤が出てくるのォ、今日は奴をボコボコにしてやるからのォ」(ブラザー)  とアピールしていたのだが…

 全員がリングイン。TARUがマイクを持ち「他の四人はええわ。まぁわかるわ。けどな、お前は 全日本ちゃうやんけ」と論外を名指し。論外が「イヤ!ボクは…」と『全日本LOVE』をアピールしかけた ところを奇襲して、大乱戦に。その主役というか、一番長く権利を持っていたのは本間とパルンボ。むー、 この並びの中で、それぞれボクの注目度が一番低い選手同士だな。

 一連の流れはとても追いきれなかったんだが、ブラザーの『おちょくって交代』と、それをパクった論外の 『おちょくって交代…してもらえず』は良かったな。でも、諏訪間はTARUにジャーマンをかけられず、 近藤のリフトアップは軽量のカズ。TARUのフルスイング鉄パイプもなく、全体的に物足りない。

 武藤のドラスク4連発など繰り広げられた後のリング上、論外の相手はなんとバーナード!しかし論外は うまくバーナードを引きつけて他メンバーに分断を要請、1対5の状況をプロデュースしてみせる!

 まずは論外、カズ、本間の3人が順にドロップキックを放つがバーナードはビクともせず。そこで3人一緒に 仕掛ける!さらに諏訪間のフライングショルダー、武藤のSWから論外がカバーするがカウント2。ならばと 今度は5人連続でSWを放って再び論外がフォール!しかしこれも返される…そうこうするうちVDMがリングに 帰還、最後はバーナードがあまりにデンジャラスなボルドーボム(ネックハンギングボム)を論外にお見舞い した。


 うーん。武藤をマトにかけるって言うから期待してたのに、そんな雰囲気は全く無し。1対5の時も、ここは 武藤のムーンサルトを期待したんだが…叶わず。次シリーズから、社長はどういうポジションに なるんだろう?優勝戦線から脱落してしまっては、「FLC」四冠への挑戦どころじゃないし、ここでVDMとの因縁を 強調しておかないと、居場所がなくなってしまうのでは?取り越し苦労なのかなぁ。  あと、諏訪間のスープレックスについて賛否両論出ているようで。会場で体勢に入ればそりゃあ期待はする んだけど、「見た目のインパクト」と「不幸な事故の危険性」とを天秤にかければ、そこは星川選手の例も あることだし。ていうか、諏訪間は「ああいう落とし方」しか練習してないんか??

 でも、バーナードは凄かった!一番驚いたのはロープワークの時。ロープで反動をつける時、リングがきしむ んだよ?!体つきであったりボルドーボムのインパクトだったりはもちろんだけど、ロープワークでその怪物性を 見せ付けられる選手ってなかなかいないですよね!


[メーンイベント(第七試合)・チャンピオンカーニバル優勝決定戦]
○佐々木健介‐ジャマール●

 あ、すっかり忘れてたけど、これって健介ファミリー対RO&Dの因縁の対決になるんだねぇ…両者
セコンドつきで出てくるまで気がつかなかったわ。うーん、TAKAと中嶋クンの試合が、因縁が空回り した感じだったから感覚が鈍るのは仕方ない…のか?

 試合開始。長いにらみ合いからラリアート相打ち、そして健介が意表を突く地獄突きを披露。むむ、コジの 歴代三冠王者メドレーに、今日の健介の馬場さんムーブときて、これはブッチャーでしょ。回帰主義みたいのが 流行ってるんかね?

 ヨタ話は置いといて、外人さんのジャマールにはいきなりの地獄突きもあまり意外性がなかったのか、 準決勝で散々川田に痛めつけられた健介の右腕狙い。しかし、似たような箇所により深刻なダメージを負って いるのはジャマールの方。健介は逆一本背追いから腕十字。

 両者とも、壊される前に使った方がいいと判断したのか、ラリアートが交錯。健介はさらにラリアートで 追撃、ジャマールを場外に落としてさらなるダメージを狙うが、ジャマールがうまくかわして健介は鉄柱に 激突。

 ジャマールはすぐリングに戻りかけるが、TAKAが駆け寄ってなにやらアドバイスすると、再び場外へ。
健介をなおも鉄柱に叩きつけ、今度はリングに戻ってアームブリーカー、腕へのレッグドロップ。たまらず コーナーにもたれかかる健介だが…この体勢になると、会場からはピッタリ揃った手拍子が自然発生!決勝でも スティンク・フェイスが炸裂!しかも今回も2連発!!

 勢いのついたジャマールはコーナーに登ってフライング・ソーセージを狙うが、素早く起きあがった健介は そうはさせじと雪崩式ブレーンバスター!逆襲はチョップとラリアートの連続技からフェイスクラッシャー、 ランニング・ネックブリーカー、そして裏投げ!!

 意地と意地がぶつかり合う両者、やられたジャマールがチョークスラム、ダイビング・ニードロップで反撃 するが、健介もニールキック、ジャーマン、トルネードボム!対するジャマールは、この激闘の中でも切れ味が 衰えないニールキックからサモアンドロップ、そしてパワーボムからのカバーを返されるとすかさず ファイヤーサンダー、そして必勝を期したフライング・ソーセージ!
 ジャマールファンの歓声と健介ファンの悲鳴が響く中、止めのこだわりにしているのか、ムーンサルトを狙って コーナーに登ったジャマールを健介がレイザースエッジで投げ捨てると、場内の歓声と悲鳴が入れ替わり…
最後はやはりラリアート、そして必殺のノーザンライト2連発で、健介が悲願の優勝を決めた!!


 激闘を終えて握手する健介とジャマール。会場からは両者を称える拍手が。
 そしてリング内に運び込まれる巨大なトロフィー。健介が「夢にまで見た」という、チャンピオン・カーニバルの 優勝トロフィーだ。

 「夢の中では手を伸ばしても届かなかった。どうしても、自分の手で触りたい」と語っていた健介は、至福の 表情でトロフィーを抱きしめる。健介がこの顔で抱きしめるといえば、最愛の息子、健之介君と誠之介君。
家族揃っての記念撮影は、底抜けにハッピーな光景だった。


 健介がマイクを握る。「応援ありがとうございました!でも…あの、つねっていいですか?」自分の頬を つねる健介。大丈夫、これは夢じゃないよ。「去年、触れることができなかったから嬉しい。今年の相手は、 みんな強い選手ばかりで本当によかった。これからも精進してがんばります!」

 念願かなって破顔一笑、喜びにあふれる健介とファミリーを見つめながら、激闘の余韻を噛み締める観衆…
なのだが、ボクは正直、  「これは確かにハッピーな光景だ!この空気にもう少し浸っていたい…じゃないと、今日の『お土産』が なぁ…」
 という感じでした。

 理由は、試合中にちょっとしつこく触れてきた通り。なんていうか、  「観られると思っていたものが観られなかった」  というおあずけ感が強かったんです。これは、プロレス観戦初心者のわがままなんだろうか。  でも、一つ一つのシーンは印象に残っているし、ちゃんと満足感はあるんです。でもなぁ。
 点のインパクトなら、格闘技の興行でも味わえるわけで、それが線になり面になるのがプロレスの良さだと いうのが、テレビ観戦を通してのプロレス観だったんですが、そのへんがしっくりこなかった感じです。一応、 今回のCCは開幕戦からずっとネットでチェックし続けてきたんですが。


 いかん!これだとあまりに暗すぎる!
 次回後楽園、5・20は全席5000円という大仕掛け。全日本公式を通して、すでにチケットは手配済みです!
 今度はもっと楽しめるように頭を柔らかくして…いっちゃうぞ、バカヤローーーッ!!
 おしまい。




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