3/11修斗後楽園大会観戦記
■団体:プロフェッショナル修斗
■日時:2004年3月11日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ

この日は本当に行ってよかった。良かった。本当にそう思った。
ずっと体調悪かったり、仕事調整したり大変だったけど、
この大会をじっくり見れて本当に良かった。

チケットには試合開始18:00って書いてあったけど、
後で18:30開始に訂正されたようで。で実際始まったのは18:45。
まあいつものことか。平日だしね。僕は18:00前に行った口です。

会場は第2試合ぐらいからもう満員。超満員といってもいいかな。
めずらしいとこでは女優のりょうがいた。背が高くて超顔小さかった。
ルミナつながりだっけ。あとは関根さんがリングサイドにいたな。
五味君もいつも通り来てた。

全選手入場し、リオンが挨拶。
「お客さんも声出して応援してください」みたいな。
その言葉どおり第5試合はとんでもないことになったね。

第1試合 ライトヘビー級新人王決定トーナメント1回戦 5分2R
○佐藤隆平(R-GYM)
×芦川祥教(RJW/G2)
1R 0'54" TKO (レフェリーストップ:トップポジションからのパウンド)

佐藤相変わらずゴツイなー。若林レフリーはホールデビュー。
佐藤両足タックルでテイクダウン。パウンド強い!
芦川落ち着いて腕十字狙い。佐藤クラッチして凌ぐ。
芦川腕十時狙いながら下からパンチ。佐藤腕を一気に抜くと、サイドから
鬼のようなパウンド連打!芦川腕で頭抱えたまま失神!

いやいや佐藤選手強い。パワーが凄いね。もっと上で見たい。
この前DEEPで負けたって言うんだからDEEPも大変だ。

芦川選手、腕十字は良かったが…。
止めるの遅かったようにも見えたが、あのタイミング、あの体勢じゃ
止めるの難しいよなぁ。若林さんもリング降りて複雑な表情。
レフリーは大変だ。


第2試合 ライト級新人王決定トーナメント1回戦 5分2R
○不死身夜天慶(シューティングジム横浜)
×山田啓介(K'z FACTORY)
判定3-0 (鈴木19-18/横山19-18/若林19-18)
※1R右フックで山田1ダウン

この試合も若林レフリー。

1R
山田ロー、パンチと勢いある打撃で押す。しかし天慶カウンターの
左フック!山田ダウン!ダメージある。山田タックルも天慶切る。
激しく打ち合う。山田も負けていない。組むと動き止まりブレイク。

2R
山田パンチで攻める。天慶はカウンター狙い。山田組んでテイクダウン
狙いは天慶凌ぐ。ブレイク2回。打撃戦は相当激しい。お互い顔腫らし
鼻血出す。山田が常に前に出続け押し捲るも後半天慶が左フックと
右ストレートをクリーンヒット。終盤山田タックルも完全にスタミナ切れ。

1Rのダウンが効いて天慶が判定勝利。
2人ともいい選手だ。ガツガツ打ち合って。テクニックもあって。

天慶やはり打撃がコンパクトで巧い。あと打たれ強いかも。

山田打撃にかなり勢いあるがどうも大振り。もったいない。

それにしても今年のライト級新人王トーナメントは相当レベル高いね。


第3試合 ライト級 5分2R
○門脇英基(和術慧舟會/環太平洋9位)
×田村彰敏(格闘結社田中塾)
判定3-0 (菅野20-19/横山20-19/鈴木20-19)

1R
ワッキーが前に出てプレッシャーかける。ワッキー組んでテイクダウン。
バックマウントからスリーパー狙いも。田村腕掴んで防御。
ワッキーインサイドに。パンチ落とすも田村ガード巧い!最後は
腕十字で腕伸ばしかける。

2R
ワッキー組むと田村ヒザ。田村がテイクダウンしてハーフ。
ワッキーフックガードに戻して立ち上がりそのままテイクダウン。
ワッキー担いでパス狙いも、田村の足効き動けず。田村下からパンチ。

お互いの持ち味を消し合った地味な展開。テイクダウンが評価されて
ワッキーが僅差で勝利だったが、ほとんど差は無かった。

ワッキー相変わらずバランスのいいスタンドでプレッシャーをかけてた。
しかし寝技で攻めれず。いつも以上に力強さを感じなかったが。
田村選手、寝技がかなり上達。特にガードワークには驚き。


第4試合 ライト級 5分3R
×風田 陣(ピロクテテス新潟)
○リオン武(シューティングジム横浜)
2R 4'17" 一本 (スリーパーホールド)
※1R右ストレートで風田1ダウン

1R
風田ローやミドルで攻める。リオンはいきなり飛び込んでストレート
連打!風田は首相撲からヒザ連打!リオンはボディやアッパー連打!
風田はかわまずヒザ連打!風田離れてもパンチとヒザで前出るも
リオンカウンターの右ストレートで風田ダウン!風田立ち上がっても
どんどん前に出る。ローとフェイントからのフック、ストレート、ヒザ。
リオン応戦も風田が前に出る。

2R
風田前に出てパンチ。リオンテイクダウンも風田立つ。
リオンのパンチもいいが、風田のショートフックもかなり当たる。
完全に風田ペースとなり、リオンもきつそうな表情だったが、
中盤やっと狙いつづけていたリオンの足払いが完全に決まり、
リオンそのままマウンド奪取!バックマウントで風田の体を伸ばしつつ
パンチ連打。風田必死で亀に戻りパンチとスリーパーを防ぐも
とうとうリオンスリーパーで仕留め、風田タップ!
リオン応援団大爆発!リオンコーナーに駆け上がりガッツーポーズ。

リング上で「メチャメチャ強かった。蹴りが重かった。でもヒザは
入ってないです。一戦一戦面白い試合を。ストライカーとやりたい」
とのこと。
いやいやメチャメチャ面白かった。文句なくベストバウト。
リオン強い。素晴らしい。面白い。これで6連勝。
パンチが巧くてテイクダウンが巧くて極められる。体は細いが
とにかく素晴らしい。そして試合が面白い。
圧倒的な強さがあるわけでないが、本当にいい選手。一歩ずつ上と
戦っていい試合を見せて欲しい。

風田選手今回も最高。回りの観戦者の評価も相当高い。今回敗れて4連敗。
しかしここ3試合は全て持ち味の打撃を出しまくり相手を追い込み
ながらの逆転負け。凄みを見せてくれる素晴らしい選手。
今後も若手の大きな壁になるのは間違いないだろう。
帰り際、風田選手がいたが当然沈んだ表情だった。愛息の陽風も
来ていた模様。結果を出したかったのだろう。思わず激励の言葉を
かけさせていただいた。次回は是非勝利を。


第5試合 初代環太平洋ライト級王者決定トーナメント決勝 5分3R
×石川 真(PUREBRED大宮/世界4位・環太平洋3位)
○佐藤ルミナ(K'zファクトリー/世界6位・環太平洋4位)
判定0-3 (横山26-29/菅野25-28/鈴木25-28)

※佐藤が王者に
※2Rフックで石川2回ダウン、グラウンド状態の相手の頭部への蹴りにより

佐藤に減点1

ルミナはいつものガウンでなく鎧Tシャツ一枚で登場。
ルミナへは当然大声援。石川にも応援団から大声援。会場最初っから
かなりの盛り上がり。

1R
ルミナ右フック当てながらタックルも下に。膝十時狙いながら
向き合った三角で固めながらパンチ!外れると石川上からパウンド!
ルミナまた逆三角からブリッジで逆マウント!!向きなおしてマウントへ。
そしてバック取るも石川腕を掴んでガード。ルミナはルミナロックから
パンチ。石川は最後まで凌ぐ。
とにかく凄い声援。ルミナの攻撃に大歓声、石川の攻撃にも歓声、
そしてルミナファンの悲鳴が鳴り響く。

2R
ルミナスタンドの展開を選択。左フックから右ハイ。石川はカウンター
狙い。ルミナローから左のダブル!!ボディから見事アゴを打ち抜いて
石川ダウン!!!その後も右フックでダウンを追加!会場大爆発!!!
ルミナ反り投げもスタミナ切れ気味で崩れ下に。石川の顔面を
蹴り上げ減点1。

3R
ルミナこのラウンドもスタンド打撃で攻める。しかしやや大振り。
組むも下に。石川インサイドから鉄槌。ブレイク後石川テイクダウンで
ハーフに。ルミナスイープからバックを奪うも石川立つ。
石川右ハイかすめるもルミナタックルでテイクダウン。石川下からパンチ。
ルミナパスして横三角に固め、起きた石川のバックを奪うもやはり下に。
会場最後まで大盛り上がり。特に最終ラウンドのカウントダウンは
勝利を期待して大歓声。

判定は当然ルミナ!!ここで本日一番の大声援!そしてルミナコールが
湧き上がる。立ち上がる人も多数。勝利を確認し泣き崩れるルミナ。
僕もとうとう涙腺がどっとゆるむ。もうたまらない…。
話を聞くとかなりの人間が泣いていたようで。こんな会場見たことない。

ルミナのインタビューとかあんまり覚えていないけど、とにかく覚えて
いるのはルミナが幸せそうで、この日をもう何年も何年も待ちわびていた
修斗ファンがそれを祝福する幸せな空間だったってこと。

ボテーリョを極めて勝利して以来ずっとエースだった。そして満を持して
迎えた1999年の宇野くんとのタイトルマッチ。あと何秒で極めるかと
思わせておいてからのまさかの敗北。2000年のタイトルマッチ再戦でも
バックを取り、今回は行けるか?と思わせておいてからの恐れていた連敗。
2001年の五味とのタイトルマッチでも反り投げで期待を持たせてくれたが
結局前評判どおりの完敗。いろいろな試合を経て、いろいろ揶揄され
ライト級へ変更してそしてとうとう今日の日を迎えた。
環太平洋ライト級タイトルとちょっと当初の目標とは違うが、もう6年も
前からそのリング上で戴冠する姿を見たかったファンには本当に
最高の場面だった。

本当に良かった良かった。ルミナおめでとう。

一応冷静に振り返ると。今日のルミナは素晴らしかった。下からの独特の
仕掛け。あの三角はルミナならでは。そしてまたまたスタンド打撃が上達。
相変わらず右のオーバーハンドは切れ味抜群だし、今日はいつもに
増して踏み込みが鋭かった。そしてダウンを奪った左フック。鋭いローも
効果的だった。他にもトラースキック、コンビからのハイ、バックハンド
ブローなども随分繰り出した。切れ味の悪い技もあったが、かなり
スタンド打撃が強力な武器になっている。ただ相変わらずスタミナの
ないのはご愛嬌。2Rからめっきり投げる時に踏ん張りが効かなくなって
いた。そういう意味でもスタンド打撃中心へのスタイル変更はかなり
成功なのかも。
そしてあらためて思ったこと。スタンドでもグラウンドでもルミナの
ムーブは独特で超アグレッシブ。おもいっきりハラハラさせるところも
含めて最高。この人だけは永遠に別格です。

あと目指すのは一つ。怪物ブラジル人が持つ世界タイトルのみ。
もちろん相変わらずルミナ自身に穴がかなりあるのは間違いない。
しかしあの鋭く強烈な打撃、独特のグラウンドムーブがあれば
十分「まさか」を起こすことは可能だと思う。まあペケーニョ以外にも
化け物がたくさんいるのがこの階級の問題なのだが。

石川選手今日はいつもより動きが悪かったような。ルミナのフットワークに
翻弄されたか、飛び込みに反応できてなかった。前に出ても得意の連打が
続かず、インサイドからも有効はパウンドはできなかった。

ちなみにこの日の僕はもう試合が始まるとテンパッてて叫びまくり。
「動け〜!!!」「落ち着け〜!!!」と絶叫。汗もかきまくり。
この試合が終わったらぐったりしちゃった。もう次の試合見なくていいと
本気で思ったぐらい。かなり気が抜けた状態でメインを観た。

第6試合 メインイベント 世界ライト級チャンピオンシップ 5分3R
○アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/修斗ブラジル道場/ 王者)
×ジョン・ホーキ(アンゴラ/ノヴァ・ウニオン/1位)
判定3-0 (横山30-27/菅野30-27/鈴木30-27)
※ノゲイラが6度目の防衛

この試合になるとレオサンも観に来てた。
1R
ホーキの前蹴り掴んでペケーニョ豪快にテイクダウン。そしてアキレス!
リング外に落ちてブレイク。ホーキは相変わらずワンツー鋭い。
組むとペケーニョテイクダウン。ホーキはガードもペケーニョは
アキレス狙いつつパス成功。

2R
またホーキのロー取ってペケーニョテイクダウン。アリ・猪木状態。
またもペケーニョタックルでテイクダウン。アリ・猪木状態から
ペケーニョはパス狙いからパンチ。

3R
ホーキワンツーフックで攻めるもペケーニョタックルでテイクダウン。
ブレイクもまたテイクダウンしパス、そして最後はマウントまで奪う。

ホーキの寝技をペケーニョがねじ伏せて完勝だった。

ホーキはなにも出来ず。デデさんの作戦はタックルに行かずスタンド打撃
勝負だったんだろう。確かに相変わらず鋭い打撃だった。だけど本気で
来ているペケーニョには当たらず。そしてタックル切れなさすぎ。
そしてまさかあそこまでパスされるとは。もう寝技でも完敗。
ペケーニョがパスしつつ首に腕巻いてくるもんだから寝るしかなかった
のかな。まあ2Rぐらいから肩で息してたからなぁ。あのあたりで
正直勝負読めた。

ペケーニョは激強をまたまた証明。組み技寝技に関してはもう誰も話しに
ならないのでは。ライト級ランカー誰もがテイクダウンされ攻め込まれる
のでは。とにかく文句無しの強さ。まあただ相変わらずアゴが上がりまくり
でパンチ打ってるのも事実。誰かおでこでパンチを受ける練習をさせない
のかな?やっぱり倒すのはスタンド打撃しかないね。
正直一番観たいのは神の子との対戦。ペケーニョが組み付いてから
どういう展開になるのかが凄まじく観たい。
ただもし実現するとしたらTBSですかね…。ハハハ…。

そんなこんなでたった6試合なんだけど濃すぎる大会が終わった。
やはり激闘を繰り広げた若獅子と風神を称えたい。
そして10年間衝撃と興奮を観客に提供しつづけるカリスマが
修斗にいることうれしく思う。またそのカリスマが戴冠した瞬間に
立ち会え全ルミナファンと共に喜びを分かち合えて幸せでした。

修斗最高。ルミナ最高。




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