寒風吹きぬける横浜文化体育館、テーマがぼやけた興行の行き着く先は…
■団体:パンクラス
■日時:2005年3月6日
■会場:横浜文化体育館
■書き手:zen

リングサイドは東西南北それぞれ6列くらいずつ。後ろががら〜んとしてました。
ただ、その6列には人がぎっしり。そのせいで見えにくい事この上なし。最悪です。
二階席は最終的に五割くらいは埋まってたかな?


□パンクラスゲート ウェルター級戦 5分2R
本田朝樹(P'sLAB横浜) vs 高屋祐規(SKアブソリュート)

SKの高谷は戦い方が竹内そっくり。コーナへの押し込み方は竹内かと思いました。
前半はやや高谷が押してたものの、その後は本田が圧倒。判定つけるんだったら本田かなあ?
どちらも決定打はなし。


□パンクラスゲート ウェルター級戦 5分2ラウンド
小池秀信(GRABAKAジム) vs 高本裕和(アンプラグド国分寺)
アンプラグド勢強し。この高本も例に漏れず。判定つけるんだったら、間違いなく高本。ダイナミックなポジション取りといい、高本も今後が楽し み。


■第1試合 【パンクラス アテナ】49kg未満契約 3分5ラウンド
渡邊久江(AJジム) vs 大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)

試合序盤、久江が右ストレート強打を中心に大室を圧倒する。大室の打撃は全く届かず、タックルもほとんどふりほどかれる。久江が有利に試合を 進行。

しかし、試合後半あたりから大室の打撃もやや入り始め、タックルも取れるようになってくる。4Rには大室腕十字をかなり深くとるが、これは久江 が根性で脱出。

久江の有利は変わらないが、大室の頑張りも目立つ。

判定
広戸 49−48 渡辺
岡本 50−47 渡辺
和田 49−44? 渡辺
3−0で渡辺の勝利。

もう久江のあの表情見てるだけでうっとりです。大室のパンチ入れられるとまたいい表情するんだ、これが!
大室もいい選手だが、ちょっと身体の大きさの差は埋められなかった感じ。身長では二回りくらい違うもんなあ。
お互いがお互いの領分に引きずり込もうとしあう緊張感があるいい試合でした。
ただ、、パンクラスとしての第一試合としてこれをもってくるのはどうかと。


■第2試合 スーパーヘビー級戦 5分2ラウンド
折橋謙(チームPOD) vs 山岸正裕(YMC長野)

1R 山岸がいきなり(多分)右フック一閃で折橋ダウン。終了。17秒KO。
山岸強し。
高阪とやるにはまだちょっと早い気がするけど、高森も今度のDeepで復帰するようだし、結構いい戦いになるんじゃないか?
層の薄いパンクラススーパーヘビーに主役クラスの一枚が加わりました。


■第3試合 ウェルター級戦 5分2ラウンド
和田拓也(SKアブソリュート) vs 長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA)
お互いにテイクダウンの取り合いをし、そこからの展開が特に見られない試合。
あまり印象残ってないです。

判定は
広戸 20−19 和田
岡本 19−19
梅木 19−19
1−0のドロー

ワダタクとかはワダタクで使い方があると思うんですよ。
けして二人とも弱くなくて、ただこの二人が戦ったからこうなったわけで。
ワダタクのしたい戦いをさせない相手(井上戦よかった)とか、寝かせても下から攻めてくる相手(門馬戦よかった)と絡ませれば面白い試合にな
るはず。まあ、今まではそうしてたわけで、で、いい試合があったがわけで。カード編成はもそっと考えるべし。
あと、やっぱりウェルターにSK勢が二人いるのは…カード的に厳しいと思う。


■ 第4試合 ヘビー級戦 5分3ラウンド
セハク(和術慧舟會RJW) vs 野地竜太(パンクラスMEGATON)

セハクのセコンドには竹内。何ゆえ??
1R セハク、野地をコーナへ圧しこみ、両差しにする。が、膠着ブレイク。
再びコーナへ圧しこみ、セハク投げを打つが、野地腰重く倒れない。3度仕掛けてやっと倒す。野地下になるが、上手く足の下をすり抜け再び立ち
上がる。
と、今度は野地の逆襲。首相撲から膝の連打でセハク崩れ落ち、亀に。野地覆いかぶさりパンチの嵐をだそうとしたところレフェリーがストップ!
野地TKO勝利!

野地、一発一発が重い。のか?見ててよくわからないな。膝なんかはキレはあまり感じない。鉈のような打撃なのだろうか。
なんにしてもこれで一気にヘビー級一位にランクイン。まだまだ穴はあるが、ちょっと楽しみになりました。


■第5試合 第2代ウェルター級王者 決定4人トーナメント 第2試合 5分3ラウンド長谷川秀彦(SKアブソリュート) vs 北岡悟(パンクラスism)

1R 打撃は長谷川が優勢。ゴングと同時にラッシュをかけ北岡をコーナへ追い込む。コーナでは膝をがつがつ入れていく長谷川。しかし北岡も腰
タックルを仕掛け、体を入れ替え逆にコーナヘ押し込むと、近藤が菊田戦で見せた様に、腰に回した腕を一気に腿へと落とし、そのまま長谷川を持
ち上げテイクダウンを奪う。
上になり、中腰になってパウンドを落とす北岡、しかし、上になっても長谷川の一発が怖い北岡は攻めきれない。長谷川はスイープを仕掛け、北岡
は尻で立ち何とかこらえ、体勢を整え立ち上がる。
再び長谷川をコーナへ圧しこむ北岡だが、長谷川はいい膝を入れて反撃。ブレイク。
北岡はタックルを仕掛けるが、長谷川はいなしてバックへ回ろうとする。立ち上がる北岡に寝転ぶ長谷川。そこから北岡の足をとろうとするが北岡
しのぐ。長谷川がバックをとったところでゴング。
2R 北岡、1Rと同じく長谷川をコーナへ圧しこむが、長谷川腕をとろうとする。それを引き抜き、腰タックルでコーナヘ圧しこむ北岡。またもや腰
から腿へと腕の位置を落とし、持ち上げてテイクダウンを奪う北岡。北岡は上から攻めるが有効打はない。立った北岡を足で蹴り上げる長谷川。
3R 北岡またタックルで攻め込むが、それを長谷川がぶると、一気に腕十字へ!これはかなり深く入っているが、北岡根性ではずし立ち上がる。そ
の足を取りに行く長谷川。上から押し潰しなんとか外す。コーナ際で攻めぎあう両者。

今度は北岡が足関を取る!これもかなり深い!が、長谷川もなんとか凌ぎ、両者立ち上がる。長谷川がバックを奪い、そこから一気に十字を狙うが
失敗。立ち上がり北岡がバックを奪い返すと、そこから前転気味に長谷川足を取りに行く!が、これも粘ってしのぐ北岡。北岡はヘロヘロ。で、ゴ ング。


判定は
広戸 30−30 アドバンテージ北岡
和田 30−30 アドバンテージ長谷川
梅木 30−30 アドバンテージ北岡
2−0で北岡!北岡飛び跳ねてガッツポーズ!!

まあ判定は論議を呼ぶだろうけど、まあどっちが勝者でもおかしくはない感じ。私としては印象で上から攻めていた北岡でヨシだろうと思う。
まあなんつっても梅木さんが北岡って言ってんだから北岡で間違いなしだろう!
いやあ〜、いい試合。長谷川の極めの強さを前提に見ていれば、それだけで楽しめる試合でした。北岡も良かったけど、長谷川も良かった!
で、北岡×井上2ですか。。多分見に行けましぇん…


■休憩
新しい出資者の方と鈴木みのるが挨拶。
どうやら横浜の方に新しいパトロンの方々ができた様子。
だから今年は文体が多いのね。なるほど。
今年だけで3大会やるそうです。
でも、今後もこのガラーンとして寒い雰囲気が多くなるかと思うと鬱。家からは近いからいいんだけど。


■第6試合 GRABAKA vs BRAZILIAN 3vs3】先鋒戦 ライトヘビー級戦 5分3ラウンド
山宮恵一郎(パンクラスGRABAKA) vs ニルソン・デ・カストロ(シュート・ボクセ・アカデミー)

カストロは打撃だけかと思いきや、差し合いからテイクダウンを奪おうとするシーンもあり。1Rは山宮を倒し上になり、コツコツパウンドを落とし てくる。

差し合いでもカストロは膝を入れていく。ほとんどの時間が二人の差し合いで経過。2R後半、3Rにはカストロのキックを受け止め、山宮が上になり
コツコツパウンドを落とすが、カストロ絶対ポジションを許さず、ガードポジションからは逃がさない。
結局両者決め手なく試合終了。


判定
和田 30−28 カストロ
梅木 30−29 カストロ
岡本 30−29 カストロ
3−0でカストロ。

はっきり3−0になったけど、正直引き分けでもよいかなと思うような試合。
カストロもサイボーグやシム程の強さは感じられないね。
山宮もよくがんばったとは思うけど…こんなものかい?とあえて言っておこう。


■第7試合 【GRABAKA vs BRAZILIAN 3vs3】中堅戦 ライトヘビー級戦 5分3ラウンド
佐々木有生(パンクラスGRABAKA) vs グスタボ・シム(グレイシー・バッハ・コンバット・チーム)

打撃は両者互角。コンビネーションを出し合う。
1,2R佐々木シムを捕まえうまく脚をかけテイクダウンを奪うがそこからの攻め手はなし。
3Rにはシムのすごいハイキックが佐々木の頭を揺らすが佐々木倒れず。シムはテイクダウンを奪い上からコツコツ入れていく。
結局決め手がないまま試合終了

判定は
和田 30−29 シム
梅木 30−30
岡本 30−29 シム
2−0でシム。


判定はシムだが、正直引き分けがいいところ。シムと互角に渡りあえる打撃を佐々木が持ってるとはちょいとびっくり。
佐々木完全復活の狼煙を上げるために勝って欲しかったけど、残念。
ただ、引き分けでもよいとは思ったけど、一本で勝てる戦い方でもなかったのは事実。佐々木には判定勝ちを狙っていくファイターではあって欲し
くないのだが。


■ セミファイナル 【GRABAKA vs BRAZILIAN 3vs3】大将戦 ミドル級戦 5分3ラウンド
三崎和雄(パンクラスGRABAKA) vs フラービオ・モウラ(グレイシー・バッハ・コンバット・チーム)

1R 早々にモウラタックルをしてくるが、三崎粘り腰で耐える。
が、結局テイクダウン。
モウラ上になるが、コツコツパンチ以外攻め手無し。ブレイク。
打撃はどちらも凄い。特にモウラの回転は凄い。さばききれずに三崎何発か被弾。
三崎モウラを捕まえ、テイクダウンを奪うが、もつれてそのまま立ち上がりまたスタンドへ。

三崎もコンビネーションを入れていくが、モウラも負けじと反撃。打撃は伯仲。

2R 三崎、打撃をヒット・アンド・アウェイで当て逃げにいく。モウラも追っかけて打撃を当てに行く。
三崎がコーナへモウラを追しこんでいると、モウラ、そのままロープに上り注意を受ける。注意後三崎が一気にラッシュ!飛び膝二連発にパンチの
ラッシュで攻め立てるとモウラよろめき倒れる。そこに覆いかぶさる三崎。再度ポジションをとり、首をがっちりホールドすると、そのまま体をモ
ウラの頭部へとシフト(ヒースチョーク風)すると、そのままモウラがタップ!

決めるところを決めれる男、それが三崎。
今回もモウラっつー強豪相手に見事に決めてくれた。
後だしじゃんけんになるけど、これをメインにしといたほうが良かった。絶対良かった。
とも思ったのだが…総評を参照。


■メインイベント 全日本キックボクシング連盟公式試合 ヘビー級 3分5ラウンド
郷野聡寛(パンクラスGRABAKA) vs 桜木裕司(掣圏会館)

郷野が調子よく単発のパンチを入れていく。
カウンターもあわせ、1R後半には桜木からダウンを奪う。
2Rになると桜木も大技を見せてくるが、郷野にかわされる。
ところが、クロス気味に入った左フック一発で郷野ダウン。
郷野立ち上がるもののフラフラでそのままKO。

試合を優勢に進めていたのは郷野だけど…こんなポカをする選手じゃないと思ってたんだけどなあ。
うーん、なんつーか、見事に興行を台無しにしてくれましたって感じ。


■総評
なんだろう…広い会場で席を集中させて背中に空間がありすぎたせいか?この空虚さは。

久々に低調な興行だったなあ。点数つければ50点。
三崎戦、北岡戦はいい試合だったけど、それらは点でしかあらず、興行全体のリズムも掴めずにいた感じ。
女子戦は第一試合じゃない方がいいな。アレはパンクラスの中ではスパイス。いきなり出されても、、ねえ。

あと、やっぱりキックはファイナルはやめてほしい。郷野が勝っていても関係なしに。
MGTN戦は2試合もいらないよ。それとゲート含めて11試合はちょっと多いかな。あと2試合くらい削ってもいいかも。

それとやっぱりメインだね。
UFCとかアメリカ方式だとさ、各興行に副題つけるじゃん、Unfinished Businessとかさ。あれってメインイベントに流れるテーマなんだよね。
それ位メインを重視してるとも言える訳で。で、仮に今回のパンクラスに題名をつけるとすればなんだと。

「Win for Love」
ってところか?(笑
こんなんじゃ駄目だね、郷野と久江があの煽りをやるのは大賛成。大いにやるべき。だけど、それがメインテーマにメインイベントなっちゃあ駄目 だ。
しかも最後はコメディで落としちゃうんじゃ…うーん、、そう考えると成るべくしてなった結果なのか?アリかもな(笑
じゃあ、三崎をメインに持ってきて、
「GRABAKA vs ブラジル」

のメインテーマだけでやってけるかと?三崎はきっちり一本でしめたけど、それでいいのかと?オレは正直のれんなあ。
パンクラスはもっとフォーカスをメインイベントに絞れ!今後のメインイベントを作るためのマッチメークをしろ!
とつくづく思いましたよ。ほんと背中がサブいんだ、文体。今度は二階席がいいや。




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