パンヲタが見る今年最後のパンクラ興行。アテナもあるよ!
■団体:パンクラス
■日時:2004年12月21日
■会場:後楽園ホール
■書き手:zen

今日はともかく第一試合は見逃せないので、会社を半休とって後楽園へ。
久々にさぶちゃんでチャーハン食ってご満悦。
客入りは…恐ろしいほど込んでました。
確かに砂被りは一列のみなんですけど、パンクラスゲート終わった時点でも7割近く。最終的には9割行ったんじゃないか??満員といっていいで
す。

このカードで…びっくりした。
そのお客さんの中になにやら金髪リーゼントにパンクラスオフィシャルジャージというわけのわからない風体の人が…あれは誰ですか?みんなカメ
ラパシャパシャしてましたが、気志圏みたいな感じでしたが、そうだったのですか??


■パンクラスゲート第一試合
本田朝樹(パンクラスP'sLAB東京)vs小路伸亮(KILLER BEE)
KILLER BEEからの第二の刺客小路。こりゃ志田vs山本戦の前哨戦ですな。
手を合わせると同時に殴りかかる小路。KILLER BEEの選手らしく凶暴そう。。本田はスタンドで相手を捕まえて首相撲から膝を入れていく戦法を多
用。一方小路はタックルからテイクダウンし、腹部にパウンドを入れていく。
本田はテイクダウンされ下になると、小路がパウンドを狙って振りかぶるところに足を入れて三角を、十字を狙っていく。惜しいところまでいく
が、失敗。

最後はスタンドでの二人のドツキアイ、観客大熱狂で終了。結果は引き分け。
パンクラスゲートがこんなに盛り上がったのは初めてだよ。この二人はなかなかいいね。
本田なかなかイイ選手だが、本戦顔面パウンドありだったら小路の勝利だったと思う。まあ、どちらにせよ二人とも今後を見ていきたい選手でし
た。


■パンクラスゲート第二試合
宮下トモヤ(B-CLUB)vs松本光央(グレイシーバッハVTT)
宮下のアグレッシブさを松本がその上手さでどう消すのかが注目の一戦。
結論として、見事に消されていました。
松本は上になる技術はほんとに上手い。絶対に下にならないかんね。宮下もタックルを繰り返し、足関狙ったり色々としていたけど、全て潰されま
した。
判定は3-0。全くもって妥当ながら、松本選手が本戦にでてくることに不安がよぎるのでした…


■ 第1試合 フェザー級戦 5分2ラウンド
志田幹(パンクラスP'sLAB東京)vs山本篤(KILLER BEE)
1R 緊張感のある立ち上がり。お互い様子を見つつ打撃を出す。
山本はフック連打を、志田は単発のキックをロー、ミドル、ハイと打ち分ける。
山本は打撃に混ぜつつタックルし、テイクダウンを狙うが志田うまくいなしテイクダウンをさせない。
やや山本がスタンドでペースをつかみフックを単発で入れていくが、終了直前に志田がハイ、ロー、ミドルを打ちわけラッシュをかけゴング。

2R 山本はタックルから遂にテイクダウンを奪う。志田はガードし、勢いでそのままコーナまで押し込まれる。
志田はそれを足で引き離し、山本立たされる。イノキアリ状態になると、山本飛込んでいく。志田は何度もそれを迎撃し、足で引き離すが遂に密着
されパウンドを落とされる。
有効打が入る前に再び志田は山本を突き放し立ち上がる。
再び山本はテイクダウンを狙いタックルを入れるが、それをがぶった志田が山本がグラウンドに手を着いている状態で頭部に膝を入れてしまう。
反則のはずだが、特にイエローなどは無し。目尻に傷を負った山本の回復まで試合中断。

再開後、志田はローを入れていく。ここら辺から山本、ローが効いてきて嫌がる。
ここで志田飛び膝一閃!山本びびるがあまり効いていない。
が、続けてまた飛び膝!山本腰くだけの様に膝から崩れ落ち倒れる!
志田戦慄のKO勝利!!

山本も素晴らしかったが、志田は本当に素晴らしかった!!
本当に緊張のある打撃戦を見せてもらいました。早くも今日のベストバウト(笑
最後の飛び膝、多分だが志田のローが結構きいてて山本よけきれなかったんじゃないかと。
ともかく志田素晴らしい!勝つパンクラスっす!!
まあ、山本はちょっと気の毒ではあるが…


■ 第2試合 ミドル級戦 5分3ラウンド
石川英司(パンクラスGRABAKA)vs中西裕一(フリー)
1R 石川はしつこく中西を捕まえ、倒しに行こうとするが、中西も腰重くなかなかそうはさせない。
石川が倒しに行こうとしたところを踏ん張り、逆に打撃を与えていく。

2R 1Rと同じような展開。
石川が投げに行くと、中西踏ん張り、逆に投げ返し上になる。中西押さえ込むが攻めきれない。石川は反転しバックをとらせ強引に立ち上がる。
石川タックルでのテイクダウンも狙うが、中西うまくいなす。
石川遂に中西を捕まえテイクダウン。上をとる。中西、石川の首をしっかりとひきつけパウンドに行かせない。逆に下からの十字を狙うが、これは
失敗。ゴング。

3R 石川はまたまた中西を捕まえテイクダウンを狙うが逆に投げ返される。石川も今度は上をとらせず立ち上がる。
同じ展開が続く。中西ほんとに腰重い。石川非常に苦戦。
テイクダウンに成功するが、今度は下からの足が伸びてきて、自由にパウンドを打たせない。パウンドを入れようとしても、その腕をキャッチされ
三角を狙われる。
結局そのままゴング。

判定は
 広戸 30-29 石川
 梅木 30-30
 大藪 30-29 石川
で2-0で石川の辛勝。

中西強い。やっぱり強い。下からの攻めが怖くて石川まったくパウンドを出せない。しかも腰重いんで、その体勢にも持っていくことができない。
でも石川を全く攻略できなかったのも事実。攻め手が無かった感じ。
判定はまあ妥当でしょう。3Rはなんだかんだで石川のラウンドといっていいと思ったし。
単調だったけど、緊張感あふれるいい試合でした。


■ 第3試合 フェザー級戦 5分2ラウンド
前田吉朗(パンクラス稲垣組)vs築城実(パンクラスP'sLAB東京)
1R 前田いきなりタックル。テイクダウンには成功するが、築城にフロント・チョークをとられてしまう。すぐとれると皆思っていたが、これがな
かなかしっかり極まってて1分くらいはその体勢のまま。
ちょっとひやりとしました。

首が抜けると強烈なパウンドを見せる。
ブレイクがかかりスタンドに戻ると前田の真骨頂。
右を一閃させると築城にヒットし、築城硬直。そこに追い討ちのキックで築城ダウン!
レフェリーが割って入り前田のKO勝利。

そこに志田が登場、マイクをとり「お客さんは僕と前田の試合が見たいはず」
前田が「アホ、人の試合で何マイクとっとるんじゃ」と突っ込み。
しかし、前田、そこは「何P'sの選手がそこでのされてるのに、のんきに挑戦のマイクしとんじゃ!」って突っ込みであるべきだろう。

最初のフロントチョークはまあご愛嬌なんだろう。戦いの幅を広げるために実践で練習したってところではないかい。
まあつまりグラウンドはまだまだってことだ。

■ 第4試合 【パンクラス アテナ】-50kg契約 3分3ラウンド
渡邊久江(AJジム)vs渡邉浩財子(SOD女子格闘技道場)
紙テープがリングにいくつも弧を描いて投げ込まれる。ここはパンクラスか?(笑 1R 久江の強烈な前蹴りから試合は開始。
浩財子もパンチで前に出るが、久江はフットワークでいなし、キックを入れていく。
久江のパンチが入り、浩財子がダウン気味に倒れるが試合は続行、久江は飛びつきバックに回りチョークを奪おうとする。奪えないと見るやパウン
ドに切り替え、最後は立ち上がりキックを入れたところでゴング。

2R 浩財子は戦意喪失したかと思いきや、ゴングが鳴ると果敢に攻め立てる。しかし久江は落ち着きフットワークで逃げキックを入れていく。
そこで久江は右ストレート一閃。浩財子フラつくが何とか踏みとどまる。しかしそこに再び久江の右ストレートが!浩財子ダウン。久江のKO勝利。


初のパンクラスアテナ、女子の試合、というより女子のキックの試合という風でしたが。
まあ、やはり浮いていた事は否めないかな。基本的に私はアテナ賛成派なんだけど、今後どうしていくつもりなのかは確かに謎。一つの興行に一試
合じゃストーリーも作りようが無いし。かといって、これ以上男子の試合は減らして欲しくないしね。

いっそのことクロセクあるいはスマックと提携して、そこの上位公式戦の一つとしての位置づけにしてみてはいかがか。
普通のパンクラスの客層にはわかりにくいかもしんないけど、どうせストーリー作れないんなら、そっちのがイイ!


■休憩
ともかく人人人。
なんでこんなに混んでるんだ!?
トイレでメモ8さんとすれ違ったけど挨拶するのが精一杯。あ、髪が…

ここで近藤と郷野の挨拶
郷野「(今度の試合は)がんばんなくても勝てます」
近藤「大晦日は勝つ姿で答えたい」
とのこと。がんばれ〜!


■ 第5試合 ヘビー級戦 5分3ラウンド
謙吾(パンクラスism)vsジェームス・リー(マッシュ・ファイト・チーム)
謙吾、リーよりふた周りはでかい。相変わらずいい体してる。
1R リーはいきなりテイクダウン狙いのタックル。謙吾それを受けて粘るが結局バックにまわられてしまう。リーそのままチョークで謙吾を締め上
げると、レフェリーストップ!戦慄の秒殺!!

いやー笑った笑った!!謙吾の試合は本当にいいよ!面白いよ!!
あの均整のとれた美しくかつ強そうな体が、いとも容易く破れていくその姿は爆笑を禁じえないよ!
もうここはどこまでも相手を弱そうにしていって、究極の笑いを追及してほしい!
ガンバレ謙吾!


■ セミファイナル ウェルター級戦 5分3ラウンド
長谷川秀彦(SKアブソリュート)vs門馬秀貴(和術慧舟會 A-3)
1R 長谷川、門馬をテイクダウンし、上になる。門馬下から三角を極めようとするも容易く抜けられる。長谷川立ち上がり門馬にパウンド落とす。
これが結構強く入っている。門馬、それを嫌い足を入れてくると、今度はその足を捕まえヒールを狙う長谷川。変幻自在に攻め立てるが、ヒールか
ら抜けられると今度はスタンドでは門馬が攻勢!門馬が上になりパウンドで攻め立てるがゴング。

2R 長谷川のタックルに膝を合わせる門馬。やや効いている様だが、長谷川表情には出ない。
長谷川門馬を捕まえコーナに押し込むが、今度は門馬が倒し、長谷川が下に。ここで場内門馬コールと長谷川コールの大合唱!しかし門馬は上に
なっても攻め手がなく、ブレイクをかけられてしまう。

スタンドに戻るとまた長谷川は門馬をコーナに押し込み、テイクダウンを奪う。立ち上がりこつこつパウンドを落としているところでゴング。

3R 同じような展開が続く。
しかし、長谷川がタックルからのテイクダウンを奪おうとするが、門馬それをガブり、そのままスピニングチョークへ。極まらなかったが、場内大 歓声。

門馬はそのままバックマウントをとるが、長谷川反転しハーフガードに戻す。
門馬アームロックを極めようとするが駄目。そこで逆に長谷川にスイープされてしまう。
長谷川は立ち上がり、イノキアリに。門馬ヒールを狙って足をとるもこれも駄目。逆に長谷川はパウンドを入れてくる。ってところでゴング。

判定は
 和田 30-29 長谷川
 広戸 30-28 長谷川
 松宮 30-28 長谷川
の3-0で長谷川。

いやー、強かったっす。長谷川。ほんとどうしてしまったのだ?憎たらしいほどまでに強いっす。元より強いとは思っていたが、門馬をここまで完 封するとは…

これで今度はWK勢による仇討ち戦、井上vs長谷川で空位のウェルター級タイトル戦となることでしょう。
これは見逃せないぜ!


■ メインイベント ライトヘビー級戦 5分3ラウンド
渡辺大介(パンクラスism)vsケステゥシャス・アルボーシャス(ラトビア士道館)
まあ、全く期待していない試合。何故このカードの中で渡辺がメインなのかと。
門馬長谷川戦でいいじゃん、それが今のパンクラスらしさなんだからさ。
と全く期待してなかったんだけど、びっくりしました。

1R アルボーシャスは大介のストレートをキャッチするとお返しの右ストレートを放つ!これが強烈!場内どよめく。
アルボーシャスはスタンドで回し蹴りも見せる。さすがにこれは大介にかいくぐられ、カウンターのタックルを当てられる。大介はパウンドをコツ
コツ入れながらサイドを取る。と思うや否や大介の体がフワッと浮きあがり、大介がバクテンでもするかのようにひっくり返され、アルボーシャス
が上をとる。場内「はぁぁぁ??」

ところがアルボーシャス、せっかく取ったサイドをいとも簡単に立ち上がり、スタンドに戻す。
スタンドでは動きの鈍った大介にパンチ、キック、回し蹴りを当て放題。大介も当たりまくってるのだが、倒れない。打たれづええなあ〜〜
2R 大介は打撃に付き合わず、タックルでテイクダウンを奪う。パウンドを落とすが、アルボーシャス下からスイープを狙っている動きを何度も見
せる。しかし、このラウンドは大介が上に乗り、コツコツやって終了。
3R 大介またタックルでテイクダウン。サイドポジションをいきなり奪うと、また先ほどの美しいスイープが!大介きれいにひっくり返され逆にサ
イドポジションを奪われる。

が、またもやアルボーシャスは立ち上がりスタンドに戻す。スタンドに戻すとまたアルボーシャスの一人舞台、キレがいいパンチ、ケリを大介にお
見舞いする。で、そのままゴング。

判定は
 梅木 29-28 アルボーシャス
 和田 30-27 アルボーシャス
 松宮 29-28 アルボーシャス
3-0でアルボーシャスの勝利。

いやー、サイドとられてからのあのスイープは素晴らしい。ていうか、スイープの技術が全般によく練られている風です。
グラウンドは絶対つきあわずスタンドで勝負をかけるのも徹底していました。
しかし、、せっかく取ったサイドポジション、もうちょっとパウンドなりで活かした方がよいのではないかと!?勿体無いっすよ。
ともかくこの選手面白いです。要注目かも。


■総評
 前半盛り上がり、後半しぼみとなると思っていた興行でしたが、結果として前半大盛り上がり、後半盛り上がりとかなり楽しめる興行になりまし た。

後半の功労者はなんつってもアルボーシャス(と謙吾笑)。このままではまだまだだけど、面白い選手になる可能性は秘めてます。引き続き出場さ
せて欲しい選手です。

前半は志田につきるかな。彼はほんといいねえ…あの朴訥とした佇まいに朴訥とした戦い方。だけどココという時に一気に攻めかかって一本を取れ
るあの勝負強さ。期を見るに敏とでもいうのでしょうか。

4月の前田戦楽しみにしてます。
点数は90点。かなり満足度高い興行でした。




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