12/14修斗代々木大会観戦記
■団体:プロフェッショナル修斗
■日時:2004年12月14日
■会場:代々木第2体育館
■書き手:うしをたおせ

行ってきました。代々木第2。まずなんといっても近くてうれしい!
うちからだと後楽園ホールとあんま変わらないな。ああ、NKはなんて遠かったんだ…。
なんて寒かったんだ・・・。

受付に行くととアフロをオールバックにしたダンディなマモルがチケットを渡してくれた。
なかなかかっこよかったっす。

中に入るとグッズ売り場に人が詰め掛けてた。なかなかいいグッズも売ってた。
ルミナDVDの先行発売売り場にも長い列が。あまりDVD等は買わない主義だが、
これを買わずして何を買うのか?と思いしっかり並んで買った。
ちょっと見たけど見所多すぎ(^-^)!しかも240分!まあこの話はまた今度機会があったら。

リング上では新人王の表彰をしてた。ガッラガラの会場で。ちょっと寂しいね。
でも大会場で試合の合間にのんびりやると客席がだれるし。難しいな。
1月の後楽園じゃダメなのかな。せめて新人王獲得のインタビューは決勝のリング上で
やってもいいんじゃない?

うシュと合流し、久々に雑談。KOTCにベルト見せてもらう。うーんチャンピオンベルト。
素晴らしい!かっこいい!ヤスミンが「フン!プロレスのベルトや!」とからかう。
「プロレスのベルトちゃうわ!」と怒るうシュ(笑)。

席に着くと、ぞろぞろとどっかで見た顔が回りに。各方面のジムから計プロシューター6人。
その中に修斗王者もいるかなり濃いメンバーに囲まれて観戦となった(^-^;)。
会場の客入りは4割ぐらいかな。最終的には6割ぐらい・・・?やはり苦戦。こんなものか。

というわけで18:10に第1試合がスタート。


第1試合 54kg契約 5分2R
○藤井 恵(ガールファイトAACC)
×ナディア・ヴァン・デル・ウェル(オランダ/タツジン・ドージョー)
1R 1'43" 腕ひしぎ十字固め

相変わらず素晴らしい体のフジメグ。

最初こそスタンドの展開だったけど、すぐフジメグが片足タックルしてテイクダウン。
ハーフから脇差してパス。そのまま回って腕十字の超基本ムーヴ。
相手がクラッチして粘るもボディにパンチ入れた後、丸まった足を掴んで仰向けにして
クラッチ切って一本!はい、お見事。

まあナディアは正直金魚。前座終了ってことで。とにかくフジメグの腹筋は凄い。

ここから本番。素敵なオープニング映像が流れる。さすが15周年。過去の歴史を
モノクロで振り返っていく。僕は過去の名試合を思い出ししみじみしみじみ。
とにかくとてもかっこよかったっす。

うシュがリングに上がり、KOTC王座奪取の凱旋報告。
相変わらず腰の低い態度。「1月の後楽園に出るかも」とか。
でも番頭日記には「出なさそう」って書いてあったな・・・。


第2試合 67kg契約 5分3R
×阿部裕幸(AACC/ライト級世界4位・環太平洋4位)
○石川 真(PUREBRED大宮/ライト級世界6位・環太平洋5位)
3R 0'40 TKO (レフェリーストップ:口の中の出血)
※1R右フックで石川に2ダウンあり

阿部兄参戦が急遽決まったためかライト級より2キロ重い67キロ契約。

1R
石川やはりパンチで押す。阿部兄はパンチ返しながらローも返す。そして明らかに
パンチのカウンターを狙ってる。石川が左ジャブを出すところ、見事に阿部兄の
右カウンター!石川ダウン!このパンチは以前アベカズさんが石川選手を一発で
フッ飛ばし失神KOしたパンチ。かなり阿部兄は研究練習したきた模様。
それを実践できるのは凄い!立ち上がる石川はまた打ち合いに。阿部兄も当然応戦。

また右カウンター!石川ダウン!またも石川立ち上がる。
しかし石川負けじと猛ラッシュ。最後は足を掛けテイクダウン。そのままマウントを奪い、
マウントパンチ!でゴング。いやいや最初から凄い1Rだ。

2R
このラウンドも凄い打ち合い。石川が圧力で押す。阿部兄はカウンター狙い。
石川がコーナーに詰めて猛ラッシュ。阿部兄はガードを固めた後、両手を大きく広げ、
全く効いていないぞとアピ−ル。阿部兄テイクダウン狙いも石川倒れず。
最後までもの凄い打ち合い。石川は飛びヒザも繰り出す。

3R
パンチの打ち合いから蹴り足取って阿部兄テイクダウン。石川フックガードから
蹴り離して立つ。直後に阿部兄がレフリーに呼ばれドクターストップに。
どうやらその前の攻防で口の中を切ったらしい。

まあとにかく素晴らしい試合。後楽園でやったらとんでもない盛り上がりだったかも。
ポイントを盛り返すために石川選手がかなり攻勢に出て勝負の行方が最後まで全く
分からなかったので本当に見ごたえのある試合だった。

阿部兄最後は不運もあり敗戦。でも相変わらずのパンチのテクニック、気持ちの強さを
見せてくれた。いい選手です。

石川選手、2度のダウンを感じさせずに相変わらずの激しすぎる戦い振り。
相変わらずの豪腕の迫力。アッパーや跳びヒザも良かった。次は環太平洋の決勝かな。


第3試合 環太平洋ライト級王座決定トーナメント準決勝 5分3R
×戸井田カツヤ(和術慧舟會トイカツ道場/世界8位・環太平洋6位)
○佐藤ルミナ(K'z FACTORY/世界9位・環太平洋7位)
2R 1'21" KO (右フック)

ルミナは相変わらず大人気。男も女も子供も大声援。

1R
ルミナ組み付いてテイクダウン。パウンド落とす。トイカツはフックガードでルミナを
浮かし、コントロールする。ルミナを崩して立つもルミナまたテイクダウン。
ルミナは上でバランスを保ちながらもパンチ落とす。ルミナパスを狙うもトイカツの
足がもの凄い位置でも効いてきてパスさせない。そこから潜ってトイカツ足関狙う。
ルミナも動いてインサイドに落ち着いてからパンチ。

2R
ややルミナスタミナ切れたか。ガードが下がっている。少しスタンドの展開の後、
ルミナ踏み込んでの強烈な右フック!!!サイドステップしたトイカツにカウンター気味に
決まって一発でトイカツ失神KO!倒れたトイカツに飛び掛り一発殴るルミナ。
引き離す鈴木レフリー。

トイカツは珍しくスタンドでのパンチをもらってKO。それだけ意外なパンチだったって
ことか。攻め込むシーンは無かったものの。相変わらず常に下から仕掛け続け、
トイカツらしさを見せてくれた。足関も何回か狙ってたし。あのまま行けば
後半はトイカツペースになったかも。ちょっと最近敗戦が目立つけど、まだまだ見たい
貴重な選手です。

意外と言っては失礼か。今回はルミナがスタンドパンチで1発KO。
そのパワーを見事に打撃で見せてくれた。基本的には1Rもルミナペースだったし、
いい戦いだったと思う。相変わらずのスタミナはご愛嬌だけど、あんな凄いパンチを
見せてくれたからいいや。相手がダウンしているのに一発殴っちゃったのちょっと
いただけない。やっぱりカリスマであり、修斗そのものであるルミナには
ああいう攻撃はして欲しくないというのがファンの正直な気持ちだ。

さあ次は間違いなく石川真選手との環太平洋タイトルマッチ。
いやールミナもとうとうここまで這い上がってきた。相手は間違いなく強敵。
でも穴もあるはず。とにかくルミナのベルトを巻いた姿が見たい!!頑張れ!!


第4試合 ライト級 5分3R
×高谷裕之(格闘結社田中塾/世界1位・環太平洋1位)
○ギルバート・メレンデス(アメリカ/シーザー・グレイシー・アカデミー)
判定0-3 (横山28-29/菅野28-30/鈴木28-30)
※3R右ストレートで高谷に1ダウンあり

メレンデスは随分スマートに。そして髪も短髪に。ルックスはかなりよくなってる。
モジャボテじゃない。

高谷軍団は相変わらずの応援。でもリングサイド1列目じゃなかったのと、大会場だったのが
理由でかあまり目立ってなかったな。大声でアドバイス送ってた1名を除いては。

1R
メレンデス。パンチ振るいながら突っ込む。コーナーに詰めて片足タックル。高谷凌いで
ブレイク。またメレンデス突っ込んでしつこくテイクダウン。高谷はガードに。
メレンデス中腰からパンチ落とす。

2R
メレンデスタックル。高谷切る。ずっとこの攻防。高谷もローや接近戦のパンチで
攻めたいが、メレンデスは巧く距離を取ってスタンドの攻防を凌ぐ。

3R
攻めきれない高谷前に出る。接近戦でいい右を2発入れるもメレンデスは倒れずタックルに
逃げる。高谷は効いているローを狙う。しかし打ち合いからメレンデスの右ストレートが
ヒット!高谷ガクッと一瞬ヒザを着いてダウン宣告。さしてダメージは無い模様で
どんどん攻めるも、メレンデスは片足タックルで凌ぐ。

結局ダウンポイントが大きく響いてメレンデス勝利。
だ・か・らこんな選手呼んじゃダメだって言ったのに!っていうのは言いすぎだけど、
地味で強いメレンデスが持ち味発揮して判定勝利。

高谷選手とうとう初敗北。やはり負けるとしたらこういう選手か。
相変わらず素晴らしい粘りでテイクダウンを許さず、倒れた後も安定した防御を
続けていた。しかしスタンドで最後まで決定的な一撃を入れられず。
誤算だったのは3Rのダウン。もったいないというか。いやいやリーチの差か。
次はどうなるか。ペケーニョとタイトルマッチか。それとも日本人クラスA対決か。

まだまだ魅力的な選手なのは間違いない。

メレンデス。やはり強かった。リーチがあって、そこそこスタンドできて、あとは
スタミナの切れないしつこいタックル。それに打たれ強いかも。ホント戦術に長けてるよな。
うーん嫌な選手だ。これでランキング1位?うーん・・・。嫌だ(笑)。
プライドさん、K−1さん、強いですよ。いい選手ですよ。要りません(笑)?


第5試合 ライト級 5分3R
○アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/ワールド・ファイト・センター/世界王者
門脇英基×(WKシューターズスクール/世界10位・環太平洋8位)
1R 3'34" フロントチョークスリーパー
ワッキー鋭い右パンチ。ペケーニョ高速低空タックルでテイクダウン。この時点で会場から
悲鳴が。ワッキーはフックガード。ワッキーがパスを防ぎつつ体を起こしたところを、
ペケーニョギロチン!!会場からは凄い悲鳴。ワッキーは自ら下になって凌ぐ。
そして反転したところ頭を抜く!会場大歓声!さあワッキーの攻めだと思った瞬間、
逆の腕でペケーニョ寝たままギロチン!!ワッキータップ・・・。
ワッキー頑張ったんだけど。まあ完敗。ちょっと格が違ったか。
一休みしてからライト級ランキング戦線で暴れて欲しい。好きな選手なんで。

ペケーニョは強いよ。スタンドの打ち合いだけはかなり不安があるけど、それ以外は
もうここ何年も圧倒的な実力。圧倒的な実績を見せてくれている。
来年は充実しまくっているライト級で、ガンガン3回ぐらい試合して欲しい。
プライド、K-1行かないでね・・・。でも・・・これだけ無敵であれだけの必殺技持ってたら、
他の舞台出てみたいと思ってもおかしくないよなぁ。


セミファイナル 世界ミドル級チャンピオンシップ 5分3R
×ジェイク・シールズ(アメリカ/シーザー・グレイシー・アカデミー/王者)
○菊地 昭(K'z FACTORY/1位)
判定0-3 (菅野27-30/横山29-30/鈴木28-30)
※菊地が第7代王者に

1R
パンチ交換。菊地タックルでテイクダウン。パス狙うとこシールズタックルでロープに押し込む。
菊地凌いでブレイク。シールズタックル。菊地切ってバックに。そのままバックマウントから
スリーパー狙い。そしてパンチ。シールズロープを掴んで必死に反転。上に。お互いパンチ。

2R
菊地パンチからテイクダウン。菊地パンチ。シールズオモプラータで対抗。お互いパンチ。
菊地パス際バックマウント奪うも、またシールズ反転。インサイドに。シールズパンチ連打。
菊地も蹴り上げやパンチで応戦。

3R
菊地タックル。シールズ切る。菊地バックに回りバックマウントもまたもシールズ反転し
インサイドに。一部客席からは「絶対粘着性の液体出してる!」とのコメントも(笑)。
菊地下から片手を取って右手で鉄槌連打!!シールズもパンチ返す。ブレイク後、
菊地パンチで攻め込む。シールズ失速。そしてタックルでテイクダウン。一気にマウント!
マウントパンチ連打のままゴング!

ペースを奪いかけられながらも常に自分から仕掛け最後は圧倒的に攻め込んだ菊地君が完勝。

リング上では「(開口一番)フハハハハ!」「照明のせいで鼻血が」「10日間禁酒したので
今日は解禁」とのほのぼのしたコメント。

相変わらず力強いタックルもポジショニングも素晴らしかった。そして今回良かったのは
積極的に攻め込んだスタンドパンチ。あと下からの打撃。最後まで攻めきる姿勢。
とにかく見事。文句無しの戴冠。DEEPで戴冠した受太郎をも破っているわけだから
その強さも分かるもの。まだ若いし、伸び伸びと今後もいい試合してくれるんじゃないかな。

シールズは今日はちょっと勢い無かった。戦い的には相変わらずで。まあ今回はスタミナ的にも
攻め込むアグレッシブさ的にも完敗かな。


メインイベント 世界ウェルター級チャンピオンシップ 5分3R
×ヴィトー・“シャオリン”・ヒベイル(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/王者)
○川尻達也(チームTOPS/1位)
2R 3'11" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※2R右ストレートでシャオリンに1ダウンあり
※川尻が第8代王者に

いつものマッチョマンの歌で入場。この曲もすっかり川尻選手のテーマって感じで
聞き心地がよくなってきた。今回は例の修斗日の丸を頭からかぶって登場。気合共に
肩にかけて入場。いやいやかっこいい。

1R
川尻機制を制するように左ローを連打。シャオリンも鋭い左フックや伸びのある右ストレートを
繰り出していく。川尻もフックを振るう。組んでコーナーに詰まると川尻は腿にヒザ。
左ローといい、ヒザといい、今回の川尻は細かいところでドンドン相手を追い込んでいく。
そうこれはみんな自分が3月に宇野君にやられたこと。それを自分の攻撃として身に付けて
来ている!

シャオリンは強烈小手投げ!川尻はなんとか耐える。ブレイク。シャオリンはワンツーから
タックル。バックを奪いテイクダウン狙い。何度も川尻に尻を着かせるが、川尻は意地で
上体を起こし、起き上がっていく。終盤組んだまま川尻がヒザ連打。

2R
川尻ローからパンチ連打するとシャオリンふらつく!追い討ちをかけるように川尻の
右ストレートでシャオリンダウン!!会場爆発!
シャオリンはタックルも切られ下に。潜りを狙ったかハーフから半身になるも
川尻は強引に背中をつけさせパンチを打ち込んでいく。シャオリンが足を利かせようとしても
川尻はガンガンパンチを落としていく。パンチに合わせ場内大歓声。
川尻の連打が止まらない状態で鈴木レフリーが間に入ってストップ!!場内大爆発。

シャオリン研究されてた。やはり寝技にならないと厳しかったか。夏の石田戦では
圧倒的な動きを見せていたが、今回は相性が悪いとも言えるかも。

川尻選手、素晴らしい。素晴らしすぎる。ホント完勝。あの腰の強さ。気持ちの強さ。
そしてあの爆発的なパンチ力。このパンチもデビュー10戦を超えるまでは全然試合で
見せられなかったなんて格闘技界の不思議としかいいようがない。
素晴らしい強さ。素晴らしい戦い振り。素晴らしい足跡。素晴らしいファンへの姿勢。
最高の王者が最高の舞台で誕生した。本当におめでとう。
近くで見ていたうシュも感涙だったそうです。

さあ次の相手は誰だ。なにげに川尻選手に勝てそうな相手っていないんだよね。
ハンセンか?環太平洋の王者かな?

川尻選手が外に出ることについても一言。いろいろ問題はあるけど修斗で定期的に試合して
くれて、そして契約体重が70キロなら外で試合してもいいかなと思う。
大金積まれて、階級の違うような強豪とやらされるのだけは本当に勘弁。
同体重でまともなプロモーションで戦えば、世界最強とも言っていい実力と結果を
見せてくれると思う。修斗を背負って修斗の強さを見せてくれると思う。


素晴らしい大会でした。熱戦続きのあと正直まさか日本人が2人ともタイトルを奪取するとは。
悲観的に見てたんで本当に驚きでありうれしかった。
総合がどんどん世界中で広まり、メチャクチャ強い外国人が登場してきているこの時代に
この事実は本当に凄いことだと思う。
ちなみに素晴らしい試合を見せてくれたルミナと川尻選手への祝福の意味をこめて
「鎧Tシャツ」Mサイズの最後の1枚買わせていただきました。
2人と違って鎧に程遠い貧弱な体だけどね(笑)。

この日は鈴木レフリーのアクションの掛け声も多かったし、ブレイクのタイミングも
いい意味で早かったと思う。それがこの好試合ばかりの大会を生んだ要因とも言える。
今後もバランスを取りつつ早めのブレイクで試合を動かして欲しい。

五味選手、KID、受太郎、隆多と修斗の選手(修斗出身)は外でも大活躍中だし、
修斗の中でもどんどん強い選手がこうやって出てくるし、なんだか修斗ファンでよかったと
誇らしくなってしまった夜だった。最後に桜田会長も言ってたけど、来年の修斗も
いいカードが組まれてるしどんどんいい新人が出てきてるしおもしろいんじゃないかな。

観客数について。やっぱり6割ぐらいの観客って言うのは寂しいよね。いやいやもったいない。
こんな面白くてレベルが高いのに。チケットちょっと高かったかな。パルヴァーと宇野君の
欠場が響いたかな。今年の勢い的にも直前の欠場的にも不運な点があったけど、来年は
満員の代々木第2で修斗が見たい。いやいや出来る。そうポジティブに思えるほどの
代々木効果でした。マジで(^-^)。




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