年末だらだら長文レビュー(PPV)
■団体:TNA Turning Point
■会場 : フロリダ ユニバーサルスタジオ
■日時:2004年12月5日
■書き手:ひねリン

毎週WWEをチェックするだけで精一杯の俺、もう一年以上(どっかのチャンネルで毎週一時間やってるにもかからわらず)「唯一の対抗団体」TNAの ショーを見ていないんだけど、今回のPPVはかなり評判が高かった。特にオブザのデイブは「プロレス史上最高のPPV興行のひとつ」とベタホメ。そ こで、今さらながら再放送を買ってみることにしました。ここに至るまでのストーリーラインの予備知識はほぼゼロです。なので今回は「ずっと TNAを追っているファンなら当然のことでも俺にははじめて」みたいな事柄が多く、非常に特殊な(つーか無知な)視点からのレビューになるで しょう。ま、年末ってことで、なるべく頑張って細かく書いてみます(TNAって確か日本では見れないんですよね?)


・オープニングクリップ。メインストーリーを一気に説明してくれる。現在TNAのリングで好き放題に暴れている不良中年軍団、ナッシュ&ホール &JJは「キングズ・オブ・レスリング」を自称し、グラサンとカツラでエルビスのコスプレをし、ゴージャスなクルマに乗って遊んでいる(という 設定でのスタジオ撮影)。対するは「レスリングを愛するTNA正規軍若手」のAJスタイルズとジェフ・ハーディに、レスリングレジェンドのマッ チョマン(サベージだよ!)が助太刀に加わる。なる。なかなか分かりやすくていい対立軸だね。


・興行開始。スタジオで花火が上がり、マイク・トネイが叫ぶ。この時点ですでに広がるWCWの匂い。なんか嬉しくなるなあ。ちなみにリングは六 角形。


・駐車場にリモが到着。降りてくるのはニセビンスと、スレッジハマーを手にしたニセトリプルH(実物よりぜんぜんちっちゃい)。ニセビンス は、なかなか上手いビンスの口まねで「TNAの奴らは、あのテープをこのショーで公開するつもりなのだな! (そうはさせるか!)」 水を吹い てニセビンスにどやされたニセトリプルH、風船を持って挨拶にやってきたTNAの怪物アビス相手に(やはりなかなか上手い口まねで)凄んでみるモ ノの、びびって下がる。


第1試合 NWAタッグタイトルマッチ
3 Live Kru (王者組・BGジェームズ&ロン・キリングス) vs チームカナダ(エリック・ヤング&ボビー・ルード)

一応(俺に分かることだけ)説明。BGジェームズってのはロードドッグ。未だにDX時代のプロモをやってる。キリングスはWWE時代はK-クイック。 今回は、怪我した(本当はAAAのビッグショウに出てる)コナンの代打ということ。試合、なんかケーブルの電波が途中で乱れてしまったんだが、 全体的にハイテンポで観客のノリも良く進んでいったよう(しかしま、試合中もちょっとスモークがかったリング上の空気がこれまたWCWっぽいこ と)。なんかちょっと太った(でもまだまだ元気な)ジェームズが自分の持ちネタ(例のブギウギ踊って殴るやつ)をこなすキワめてオヤジっぽい プロレスをするのを、他の若い3人が動きまくってお膳立てしてるよーな印象。最後は悪役カナダ軍が「マネがレフを引き付けている間に凶器攻 撃」という陳腐極まりない方法で王座奪還。熱の入ったオープニングではあった。


・「フランチャイズ」シェーン・ダグラスがマッチメイカーのダスティ・ローデスにインタビュー。フランチャイズもなつかしいけど、「ダスティ ・ローデス」という物体を数年間目にしていなかった俺は見てるだけで嬉しい。なんかとてもスイートな声とマジカルな(=意味不明な。ネイティ ブでもローデスがなに言ってるか分からんことが多いらしい)口調で、今日のイベントの見どころをハイプした(盛り上げた)後、さっきのニセビ ンス達について「我々は例のテープを今日放映するぞう! 邪悪なやつらが北の帝国から取り返しにやって来たらしいが、やれるものならやってみ るがいい!」


第2試合 X-division 6人タッグ
キッド・キャッシュ&マイケル・シェイン&カザリアン組 vs サニー・シアキ&ソンジェイ・ダット&ヘクター・ガーザ組

X-divisionだから、当然ハイスポットフェスタ。特にサンジェイという人はおっとろしい飛び方をする。もっとも、脈絡なくスポットを打ち続ける んじゃなく「一人の腕を、様々なヴァリエーションで集中攻撃」というロジックも入れて展開を作ってもいた。カメラの切り替えのタイミングがア ホでスポットを捕え損ねることも多し(こーゆーのはWWEではめったにない)。カザリアン(フランキー)の動きは安定感高し。小型ロック様のシ アキ、前回(1年以上前かな?)見たときは出世すると思ったんだけどな・・・最後はガーザが一回転半ひねりムーンサルト(トルニージョ)でカ ザリアンから取る。

・マッチョマンインタビュー。特筆することナシ。今日はやるぜー、みたいな。

・X-Division 王者。ピーティ・ウイリアムスインタビュー。こっちも特筆することナシ。

第3試合 画鋲マッチ(画鋲に相手を叩き付けたら勝ち)
モンティ・ブラウン vs アビス

モンティ・ブラウンは背が低いけど、異常な量の筋肉を付けていて、凶器で思いっきりぶん殴られても立ち上がる、タフガイキャラの黒人。このテ のタイプは(俺には)新鮮だし、この人なかなか凄い。テンション、瞬発力の高さ、バンプの思いきり、どれもかなりのもん。ライノとかぶるとこ もあるけど、上回ってる部分もありそう。相手のアビスはケインのしょぼしょぼ版みたいな怪物キャラ。この試合もとにかくハイテンションにばし ばし叩き付け合いながら進み、最後はブラウンがアビスを画鋲葬。

ここまでの3試合とも、内容も悪くないけど、それ以上に観客のノリがやたらいい。この試合でアビスがイスにどかーんとアタマから突っ込んだス ポットでは「This was awesome!」チャント(コール)が。「TNA!」チャントも起きた。

・テープを求め、会場内をいばり歩くニセビンスとニセトリプルH。ニセビンスはそのへんのスタッフの兄ちゃんに「お前のジーンズは服装規則違 反だ! You're Firrrred!」兄ちゃん「なんであんたにクビにされなきゃいけねえんだよ? 俺をクビにできるのはジェフだよ。」ニセビンス「う るさい、私はどこでも誰でも好きな時にクビにできるのだあ! You damn idiot!」そのうちニセビンスは、別のスタッフのねいちゃんを見て「こい つが例のテープを持っているぞう!」とニセトリプルHに命じ、テープを奪って壊させるが、テープ違いと判明(TNAレスラーのテープだった)。’


第4試合 
ジョニーBバッド&パット・ケニー組 vs グレン・ギルバーティ&ジョニースウィンガー組

バッド、WWEではマークメロだった人(でもその前からWCWではバッドだったわけで)。腹まわりの肉が増え、筋肉の張りも落ちてるけど量はある。 年とって崩れたハンサム顔で、正当派ベビーフェイスプロレスしてる。なんちゅーか、年取っちゃってから全日本に来日したリック・マーテルを見 たときの気分というか、40過ぎてどさ回りしてる男性アイドルを見た気分というか。グレンはディスコ・インフェルノだね。女レフのジャクリー ン(「ジャクリーンがレフをやる」というアングル自体、WWEが考えたのをそのまま盗用してるという)を怒らせてボディスラムを食らい、そこに バッドがTKOでフィニッシュ。今日の中では一番平坦な試合。

・不良中年軍(=ナッシュ達)が、マッチョマンをクルマに押し込め、クルマが発車したところ。これで2vs3に(なぜかマッチョマンが暴行され たシーンはまったく映されず、実況が「マッチョマンが拉致されたのかぁ?!」と叫ぶことで、やっとこのシーンの意味が分かった)。


第5試合 レイヴァンズルール(なんでもあり)マッチ
DDP vs レイヴァン

ぎええ懐かし過ぎ。DDPとレイヴァンの抗争って、俺が見てた(6年くらい前の?)WCWを象徴するモノのひとつだよ。この二人はホントに手が合っ ていい攻防をしてて、当時は二人ともホントに輝いてたもんだ。だからこそ、WWEでは二人ともロクに芽が出ずに埋められていったことは、俺には けっこうショックだったんだけど・・・。ってことで俺的にはコレは、藤波vs長州リターンズとか、ブッチャーvsテリーリターンズみたいなもん。 だからこそ、そんなに多くを望んじゃいけないと思ったんだけど・・・


二人は、昔とほとんど変わらないテンションで、よどみない攻防を展開してくれた。まさかまた、観客大騒ぎの中で背筋をピンと伸ばして見栄を切 り、時に薄笑いを浮かべながらインパクトのある(そしてツイストの効いた)技をスムーズにくり出し続ける、最高にカッコイイベビーのDDPをま た見ることができるなんて! (いや、こんな感想を持つのは、DDPがTNAに出てることすらこれまで知らなかった、俺自身の無知さの故に他ならな いんだが)。反撃に転じたレイヴァンが、イスをもって両手を広げ、リング中央でアピールする姿もカッコイイなあ・・・ってことで俺はもう感涙 のアラシですよ。最後DDPが、乱入してきた奴までやっつけて一人勝ちするフィニッシュはシラケーだけど、許すよ。


・控え室(与えられたのか?)にいるニセビンス&ニセトリプルH。昔WWEがたまにやってた隠しカメラ風の映像(パロディの芸が細かい!)。ニセ ビンスがワガママに「なんで誰も私に食べ物を届けん!? 私はプロテインを摂らねばならんのだ! 食いもんだ! ステーキでもロブスターでも マヒマヒ(白身魚)でも!」と文句を垂れているところに、トレイシー(TNAのねーちゃん)がクッキーを差し入れ。ニセビンスはゴーマンにもそ れを払い落とし、トレイシーを追い払い「テープをよこせ! ローデスと合わせろ!」


第6試合 X-division タイトルマッチ
(王者)ピーティ・ウイリアムス vs クリス・セイビン

ピーティの評判は俺も聞いたことあるが、動いている姿は、キチガイ必殺技「カナディアンデストロイヤー」の、ネットに流れていたGIF映像 http://www.gonad.org/upload/images/flipdriver2.gifしか見たことなかったりする。技自体より、こんな恐ろしいムーブを許可する団体と、 バク転しながら受ける勇気のある選手がいることの方にびっくり・・・それはともかく、試合前の煽りクリップでは、前哨戦で、セイビンがこのカ ナディアンデストロイヤーをみちのくドライバー系の技(クレイドルショック)で切り返したシーンが流され、この攻防がこの試合の着目点となる ことが示された。


試合は当然ハイレベルの軽量級ルチャレス。観客も最初から「Let's go Sabin!」と「Let's go Petey!」チャントを交互に叫び、勝ち負けとかス トーリーより、試合内容自体を求めていることをはっきり主張している。最初は緊張感を維持しつつの技の披露からはじまって、「Holy Shit!!」 スポットを入れつつも、ヒール役のピーティが、緩急を交え見栄を切りながら主導権を握って試合が展開。終盤に入って大技合戦の展開になったと ころで、セイビンがジャンピングパイルドライバー。実況も「レギュレーション(規制)パイルドライバー!」と叫んでたけど、これアメリカのプ ロレスで見たの何年ぶりだろう? てかこの団体、いーのかよこんな技やらせて? その後、例の注目の「カナディアンデストロイヤー vs クレイ ドルショック」スポットに行きかけるも、ピーティのマネが介入し、レフが気を取られている隙にブラスナックルを取り出し、一撃したピーティが 勝利。名勝負成立へのお膳立てが全て揃い、締めの攻防がはじまったとこで、いきなりめちゃチープに終わらせるという。


それでも見どころ満載の試合だったやね。序盤にやった三沢エルボーの打ち合いは、この種の試合を好む選手達にとっては、いつも復唱してるバイ ブルの一節みたいなもんなんだろーな。あと、明らかにフライvs高山をモチーフにしていると思われる、首を抱えての殴り合いもやってた。ここで 観客が(「TNA!」じゃなくて)「DSE!」チャントをやってくれたらシュールですごかったんだが・・・


ピーティ、ちっちゃすぎるけどやっぱいい選手だね。奇抜で難易度の高いスポットをこなすだけでなく、余裕を持って試合を引っ張れる。ベノワを 彷佛とさせるベルトを肩に掛けての入場シーンとか、終盤でシャープシューターを出したあたりも、カナディアンの伝統をちゃんとわきまえてるっ ぽくていいね。


・ニセビンス、TNAを代表して話に来たミジェットに罵声を浴びせ、逆にミジェットに返り撃ちにされる。いちいちやられるときのセルの声がビン スそっくりで笑える。


第七試合
ナッシュ&ホール&JJ組 vs ジェフ・ハーディ&AJスタイルズ&マッチョマン組

事前にマッチョマンが拉致されたので2vs3。不良中年ナッシュとホールは、入場してきた時に着用のエルビスのジャンプスーツをそのまま試合で も着用(もはや体を見せられないってことか?)。この試合、オブザのデイブをはじめ、みんなボロクソな評価をしてるけど、俺には面白かったな あ。ナッシュとホールの二人がすげえいい味出してんだもん(いや、各サイトではこの二人こそ酷評をされてるわけだが)。ホールのちゃかしプロ レスは不良中年キャラにぴたりだし(不良中年が省エネで小狡いことして何が悪い?)、AJに対決を求められた時にナッシュが見せた「マジかよー この坊っちゃん」的な笑い顔と、エルビス気取りのインチキ空手ポーズ、俺すごい魅せられたけどな・・・動きだってみんなが言うほど悪くなかっ たぞ。AJが思いっきりバンプを取ってくれたせいもあるけど、ナッシュの豪快さは全然変わってなかったじゃないか・・・ま、こんなふーに思うの は、俺がTNAをまったく追ってなかったから、ナッシュとホールが出て来るだけで有り難がっちゃうせいかも。


みんながぶーぶー言ってるフィニッシュ。最後にだけ復活してきたマッチョマン(全身黒ずくめでやはり体を隠してる。ついでにヒゲで顔も隠れて る)、パンチをちょっと打つだけでロクに技も仕掛けず、バンプも一発も取らず、JJの仕掛けた回転エビにおそるおそる腰を落として勝利。こ、こ れはつまり、まるで動けないってことか?? うん確かにしょぼい。でも俺は腹が痛くなるほど笑った。ここまでしょぼさが突き抜けたら笑わざる を得ない。律儀に文句を言うなんてヤボってもんだよ(馬場さんの十六文にマジで怒るようなもんだ)。こんなフィニッシュふつうあり得ないぞ!


ってことでコレは、俺にはサイコーにイカした(←この表現自体が死語であることも読み取ってや)試合だったのだ。やっぱナッシュとホールは役 者が違う・・・いやもちろん、みんなが褒めるAJは俺も大好きだよ。あと、WWE時代の末期にはすでにズタボロになっていたジェフ、今も明らかに 燃えカスのままなのになぜか飛び続けてる。これはこれで恐ろしく、見る価値のある光景な気がする(いやこれも、俺がめったにTNAを見ないから だが)。もちろん(デイブも指摘してた通り)AJがジェフにタッチするといきなり試合がスカスカになっちゃうのは明白なんだが。


・ニセビンス、(ストンコにやられた時みたく)わめきながらタンカに乗せられ救急車で運ばれる。一人残されたニセトリプルH「パパ、俺はどう すればいいんだ?」


・実況組が、チャンピオンをフォールした以上、マッチョマンとJJのタイトルマッチはどうか、とか恐ろしいことを言っている。動けない人を使っ てなにをやるつもりなのか?

・次のPPVの宣伝。特筆すること無し。だいたいまだなんも具体的に決まってないだろうし。

・ついに、例の(ニセビンスが取り返したがっていた)テープを放映。なんかこれ、数か月前に実際にWWEがPPVのコマーシャル撮影にユニバ(= TNAの本拠地)にやってきた時に、TNAのレスラー連中が、(ジョークで)クッキーと風船でそれを歓迎する・・・というシーンを撮ったモノらしい (だから、今日のパロディスキットでも、TNAの連中はクッキーと風船でニセビンスを歓迎してたわけ)。でもWWEはそれについて「こっちの許可な く撮ったモノだ。放映したら訴える」とガチで脅しをかけて話題になっていた(そうな。俺はこのPPV見た後にはじめて知った)。で、そのテープ の内容とは・・・


フランチャイズとトレイシー(クッキーを持つ)とアビス(風船を持つ)に、元WWEの3 Live Kru(ジェームズとキリングスとコナン)が加わっ て、食事休憩でマヒマヒ(白身魚)を配っているWWE撮影スタッフに馴れ馴れしく話しかける(訴えられないよーに、WWEスタッフ達の顔や道具には 全てボカシが入っている)。ジェームズ「なあ、ビンスはどこだよ? いやなに、ちょっと顔を見に来ただけだよ。向こうは憶えてないかもしれな いけど、俺は昔、彼に多くの金を稼がせてやったんだ。なあ、俺もこのマヒマヒ食っていいか?」 やがてマヒマヒを取りにやって来たレイ・ミス テリオ(顔はボカされてるけどタトゥーで分かる)は彼らと仲良くじゃれて、ジェームズは「お前こんなことしてるとクビになるぞ」と笑う。で、 最後に彼らは強引にもらったマヒマヒを食いながら「実際に出て来る度量があったのは一人(レイ)だけだったな。俺達はただ歓迎したかっただけ なのに。ビンスはいつでも恐れず出てきて、面と向き合って話をする男だと思っていたのにな」等と笑う。


・スタジオ実況に戻る。「我々TNAはこんな丁寧に歓迎の意を示したのに、なんでWWEは我々を訴えるなんて言うんだろーねえ。」 いや、くだら ねーけど面白いんじゃない? 


第8試合。六角形金網タッグマッチ(負けたチームは解散)
アメリカズ・モスト・ウォンテッド(クリス・ハリス&ジェームズ・ストーム)vs トリプルX (エリックス・スキッパー&クリストファー・ダニ エルズ)

4人の優秀な(でもオーラはイマイチ足りない)レスラー達がやり合ったんだけど、この試合はもう、終盤にエリックス・スキッパーが見せた驚愕 のムーブに尽きるでしょ。ばんばんお互い金網に叩き付け合ってジュースもやって、疲れてきた15分過ぎ。6角形の金網(超高い)の角の一つに よじのぼり、何度かやりなおしながら、ふらふらとてっぺんで立ち上がったスキッパー。なんとそこで金網の一辺を綱渡りしながら歩き、金網の隣 の角のてっぺんに座っていた相手にウルトラスーパーヘッドシザース。ありえない・・・こんなアホなスポットにチャレンジする人間がいるわけが ない。疲れた体で金網てっぺんを綱渡り・・・考えただけでも鳥肌が立つ。でもスキッパーはやっちまった。さらにパートナーのダニエルズも金網 てっぺんからダイブ。その後この4人は、金網をつかって4人全員縦に重なって組体操状態での雪崩式スポット。熱狂した観客からは「TNA!」 「Holy Shit!」「This was awesome!」の大チャントがかわるがわる起こる。いやまじ、おかしいよこの試合。最後はAMWのほうが勝利。もちろんこ んな状況で勝敗なんかどっかに飛んでっちゃっ・u桙トるわけだけど。


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ってことで、いろいろと盛り沢山でテンポもよく、締めにはすさまじいモノをみせてくれた充実の3時間でした(実質二時間半くらいで終わっちゃ うWWEのPPVと違い、ほんとうにぴっちり3時間やった)。客も異様にノリが良く、ハードコアなファン達が付いているのがよく分かった。ま、スタ ジオでやってるから、観客数そのものはWWEのPPVの10分の1以下なんだろーが。メジャー(WWE)をパロッて笑ったり、メジャーが作った廃品を 再利用したり、そして何よりメジャーでは禁止されているよーな危険なムーブや信じ固いスポットをばんばんやることで、アルタナとしての表現が よく出来ていたと思う。(冒頭でも書いた)オブザの褒め方は大げさすぎだけど。


この日のメインみたく、メジャーにできない危険なムーブをやること。その光景が生む問答無用のawesomenessに俺は限り無い敬意を示すけど、そ こに未来はあまり感じられないよね。でもAJスタイルズというレスラーはやっぱり(スポットどうこうを超えたところで)プロレスの未来そのもの としか思えないし、ピーティのワークレイトも素晴らしいし、第三試合に出てきたモンティ・ブラウンにも可能性が見えた気がしたですよ。2005年 の終わりには、今より少しでも多くの人がプロレスを好きになってくれてますよーに。




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