パンヲタが見る隙間興行とは何か?いや、これが隙間興行だったらパンクラスは全て隙間興行だ!
■団体:パンクラス
■日時:2004年11月26日
■会場:後楽園ホール
■書き手:zen

観客の入りは最終的には5-6割といったところでしょうか。
まあ、このカードではこんなところが限界かな。
尾崎社長が匂わせていた発表は今回は特に無し。準備が間に合わなかったのか。


■PG第一試合
○宮下トモヤ(B-CLUB) vs 広瀬和哉(IMNグラップリング)×
−1R フロントチョーク
広瀬も宮下もどちらもアグレッシブで気持ちを前に出したファイトをしてなかなかイイ感じ。
フロントチョークを狙ってた宮下が二回目のフロントチョークでタップを奪いました。


■PG第二試合
○松本光央(グレイシーバッハVTT) vs 太田裕之(チームPOD)×
−判定 3-0

松本が終始上にいて何もしない展開。松本は確かに技術高そうだが、上に乗るだけで攻めてこない退屈な選手。
判定3-0で松本。


■ 第1試合 ウェルター級戦 5分2ラウンド
○石毛大蔵(SKアブソリュート) vs 小池秀信(チームGRABAKA)×

−1R レフェリーストップ(パウンド乱打)
石毛が上を取り圧倒。小池は防戦一方で何もできなかった。最後はパウンドの雨アラレでレフェリーストップ。石毛が好き放題暴れた試合でした。
予想通り、デビュー戦にはちょっと荷が重過ぎる相手でした。
まあ、石毛もデビュー第二戦なわけだが。


■ 第2試合 無差別級戦 5分2ラウンド
×太子郎(パンクラスMEGATON) vs 折橋謙(チームPOD)○

−3R レフェリーストップ(ネガティブファイトによる)
試合開始早々逃げる折橋を太子朗が追っかけて殴るという喜劇的展開。
その後は太子朗がバテバテになっちゃって、全く手を出せず。遂には「ネガティブファイトによるTKO」でレフェリーストップ。前代未聞ですな
(笑

まあでも太子朗、結構いい根性してるかも。あれだけバテバテでガンガン殴られても倒れなかったし。
第二試合くらいならアリですね。


■ 第3試合 ウェルター級戦 5分2ラウンド
○アライケンジ(パンクラスism) vs 野沢洋之(スタンド)×
−2R KO(右ハイキック)

1R アライがパンチを繰り出すといきなりヒットして野沢崩れる?と思いきやそのままタックル。しかしアライからテイクダウンは奪えず。野沢
コーナへ押し込む。二人で差し合う。再びアライが腰へタックルに行くと、アライそれをガブり、膝を入れ、倒れる野沢にパウンドの嵐。野沢なん
とか立ち上がるが、アライそれを追撃。

と、アライの追撃に今度は野沢のカウンターが、アライ崩れるが、野沢の腰にしがみつき、なんとかコーナへ押し込み逃れる。
スタンドに一度戻るが、野沢またすぐタックルに。しかしアライはテイクダウンを許さない。ガブり、またスタンドへと戻る。
スタンドではややアライが有利。アッパーを入れるなど何発か野沢に有効打をあてていく。組合いになると、今度はアライが投げて上を取る。アラ
イが立ってイノキアリになり、膝、パウンドを落としていく。
再びスタンドに戻ると、野沢がいいミドルキックを放つなど、打撃でも互角に渡り合いゴング!

口にたまった血をムタばりに噴出しコーナへと戻るアライ。

2R 野沢がアライにローブローを。するとアライは野沢をコーナに押し込んで、お返しのローブローを叩き込む。(コーナに押し込んだ時、どうも
野沢が二回目のローブローをしたみたい。で、それで怒ってわざとやった様な。まただよ!みたいなアピールをコーナに押し込みながらしてまし
た)

で、アライが注意を貰って試合再開した瞬間にアライ戦慄の右ハイキックを放つ!
崩れ落ちる野沢…全く動かない。

いやー、アライ大化けだ。少なくともオレの中の評価は一気に上がったね。。ホントに。徳岡戦もこんな動きだったのかな?だとすれば勝利もフ
ロッグでない気がする。観客も熱くできてたし。野沢と手があったって言うのもあるんだろうけどね。
にしても、本当に二人ともいい試合をしてくれました。


■ 第4試合 ミドル級戦 5分2ラウンド
×佐藤光留(パンクラスism) vs 久松勇二(和術慧舟會 TIGER PLACE)○
−判定 3-0

1R ヒカルはテイクダウンを狙うものの、うまく潰され、まったくテイクダウンができない。失敗してポジションを逆に奪われると、今度はヒカル
が関節を獲ろうとするなどスピーディな展開となる。最後はヒカルが下から洗濯バサミで久松先生の頭を捕らえている状態でゴング。

2R 久松先生がヒカルからテイクダウンを奪うと、ヒカル下からフロントチョークを仕掛ける。当然そんなもの極まるはずもなく、久松先生にバッ
クに回られ、中西戦の悪夢を思い出すかのようなヒカルが完全にバックを奪われる。ああ、成長しないヤツめと思っていると、今回はちゃんと回転
して抜けました。おお、ちょっとは成長しとるなとびっくり(笑。その後も久松先生は上をキープし、パウンドや肩固め、腕十字と攻めていく。ヒ
カルが凌ぎきり、逆に上を取り、中腰からパウンドを落とす。しかし時既に遅し。


判定は
 大藪 20-19 久松
 広戸 20-19 久松
 和田 20-19 久松

とストレートで久松先生の勝利。パンクラスにあがって4年。初勝利です!おめでとう!!

きっとヒカルはマイクを持って色々話そうと考えていたんだろうけど、全ては泡に。まあでも試合はなかなか面白かったよ!


■ 第5試合 ミドル級戦 5分2ラウンド
×渋谷修身(パンクラスism) vs 花澤大介13(総合格闘技道場コブラ会)○
−判定 3-0

花沢は渋谷よりふた周りくらい小さい。そりゃ元ライトヘビーと元ウェルターだもんな。
しかし、試合は花沢がいわゆるノン・ストップ・プレッシャー・ファイトで判定勝ち。渋谷花沢の圧力に手も足も出ず。
花沢はテイクダウンを奪い、上をキープし続けパウンドをたまに出すだけ。うーん。
体がふた回りでかい渋谷を完全に押さえ込むんだから相当なプレッシャーなんだろう。まあ、せっかくミドル級ランキング入りしたわけだしウェル
ター級タイトルと言わず、上位の選手、三崎あたりとの試合をして欲しいものです。


■ 第6試合 ミドル級戦 5分2ラウンド
○竹内出(SKアブソリュート) vs 梁正基(スタンド)×
−1R終了後 亜脱臼の疑いによるドクターストップ

梁は左肩にかなり大仰なテーピング、
1R 竹内は梁に組み付き、コーナへと押し込む。倒そうとするが、梁腰重く倒れない。ブレイクとなる。
竹内再び梁をコーナに押し込み、今度は足をかけテイクダウンを奪う。
竹内上になりこつこつパウンドを落としつつ、マウントを奪う。梁がそれをひっくり返して立ち上がろうとしたところでゴング。
梁かなり辛そうに呻きながら自コーナへと戻る。
ドクターチェックが入り、亜脱臼の疑いでドクターストップ。
宣告を受ける瞬間の梁の「まだできる!」のアピールが悲痛でした。。

竹内はマイクを天心に譲って次戦でのタイトルマッチをアピール。
まあ、別にこの試合が無くても充分権利はあったわけだし。さすがに次はタイトルマッチでしょ。


■ セミファイナル ライトヘビー級戦 5分3ラウンド
○佐々木有生(パンクラスGRABAKA) vs 白井祐矢(アンプラグド国分寺)×
−判定 3-0

1R アグレッシブに打撃で前に出てくる白井。佐々木、クリンチ気味に組み付き、そのまま倒して上になる。佐々木、パンチをこつこつ落としつ
つ、ゆっくりとパスしていき、マウントポジションを奪う。待っていたかのように白井きれいなリバーサルを決める!逆に上からパウンドを落とす
白井。佐々木も下から三角を狙うなどするが極まらず。
白井立ちのイノキアリになり、白井蹴りにパウンドにと攻めてくる。佐々木も飛び込んできた足を捕まえ足関節を狙うが、白井必死に離れる。その
隙に佐々木立ち上がりスタンドへ。

白井、またアグレッシブな打撃を見せるが、佐々木にバックに回られ、そのまま倒され、再びマウントを獲られる。佐々木パウンドを落とすが、白
井の足がまたぬっと上がってきて、再びリバーサルで上に!!これには場内大歓声!!白井はそのまま立ち上がり、イノキアリからパンチを落とし
ているところでゴング。

2R お互い組み付きあい、コーナへ押し込むがテイクダウンには至らず。白井疲れが出てきたのか、ややスタンドの打撃の勢いが鈍る。
佐々木もキックとカウンターパンチで応戦する。

佐々木、また組み付き、倒して上になる。さすがに1Rでこりたのか、パスにはいかず、中腰からパウンドを落とす。白井はしたから三角を狙おうと
するが失敗。佐々木は完全に立ち上がり、イノキアリになり、佐々木足蹴り、パウンド、顔面蹴りで攻め立てる。
白井がなんとか立ち上がったところでゴング。

3R スタンドでの打撃の応酬から再びテイクダウンを奪おうとしたのは佐々木。しかしもつれて白井が上になってしまう。白井はそこから攻めきれ
ず、佐々木に立たれてしまう。
白井は打撃の圧力で圧していくが、佐々木はローやミドルで間合いを取って全く当てさせない。白井も疲れが見えて攻めきれず。結局そのままゴン グ。

判定は
 小菅 30-29佐々木
 大藪 30-29佐々木
 和田 30-29佐々木

の3-0ストレートで佐々木の勝利。2Rの佐々木のアドバンテージをとったんでしょう。妥当だと思います。

白井はともかくアグレッシブでイイ!しかもどっかのオデブちゃん軍団と違って、技術も伴ってるしね。今回は残念だったけど、来年はパンクラス
ライトヘビー級の台風の目になること請け合い。
佐々木もいい感じになってきたね。次あたりはそろそろ中堅外人クラスと当ててみてもよいかも。


■ メインイベント ライトヘビー級戦 5分3ラウンド
×山宮恵一郎(パンクラスGRABAKA) vs グスタボ・シム/初参戦(グレイシー・バッハ・コンバット・チーム)○
−3R ヒールホールド

1R 間合いを詰めようとするシムに対しフットワークでシムの回りを回って、間合いを取る山宮。時たま出してくるシムのローはすごい音。場内ど
よめく。

シムのパンチをかいくぐりタックルでテイクダウンを山宮試みるも、逆にシムに上になられてしまう。シムはギャンブルせずに上からこつもつパウ
ンドを当てていく。たまに山宮を突き放し、これまた思いパウンドを落とす。一度もたてずにそのままゴングとなる。山宮しがみつく事しかできな
い。

2R 1Rと同じような展開。スタンドでもレスリングでも劣勢な山宮。打つ手がない。

3R スタンドは相変わらずシムの独壇場。しかし山宮あきらめずシムのパンチをかいくぐり、遂にテイクダウンを奪う。シムはハーフガードで受け
るが、くるりと回転すると、そのまま電光石火のヒールホールド!完璧に極まって、山宮即タップ!!

全てにおいて山宮に勝ったシム。完勝でした。ていうか、あんなの相手にできる選手、日本人にいるか?近藤・郷野クラスでもかなり厳しいような …

世界の壁は厚い…厚すぎる…


■総評
今回のベストバウトはアライ×野沢戦かな。大石、北岡とismウェルター選手が崩れていく中、なかなか粋のいいのがいるじゃあないか。
シム×山宮戦は…世界の壁の厚さを思い知らされました。やっぱりバッハとか一流のチームのトップクラスの選手は別格なんだね。生で見れてよ
かった。

あと、渋谷。この負けはかなり痛い。本当に痛い。次はあるだろうが、進退をかけた戦いになるだろう。最近の毒舌は全てが上手くいかないことへ
の苛立ちからでているのだろう?タイへのキックボクシングの修行の成果も今では見る影もないし。彼は自分のベースのレスリングスキルをどう使
おうとしているのか?戦略が見えない。まあ、戦略が見えないのは近藤・大石を除くism勢全体に言える事なんだが。

点数をつけるなら、80点くらいかな。普通に楽しめた!といえる位の点数。いや実際結構楽しめました。
まあ、南席に陣取っていたおっさん達の野次がなければもうちょっと点数高かったかな




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