11/12修斗後楽園大会観戦記
■団体:プロフェッショナル修斗
■日時:2004年11月12日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ

平日18時開始と言う、なかなか勤め人には厳しい時間設定。やむをえないのかな。
だいたい10試合じゃ早く終わらせないといけないんだろうな。

そういえば会場にレスリングの笹本選手が。番組のレポーター?
とにかく凄まじい背中してました。トレーナーの上から筋肉がボコボコしてるんだもん。
あんな人、修斗来ないかな。っていうかレスリングのトップは本当に凄いね。
お客は18時の時点では当然あんまし入ってない。4割から5割ぐらい。終了時には7〜8割かな。

全選手入場のあと挨拶は福本選手。カンペ使用(笑)。でもかんでました(笑)。


第1試合 新人王決定トーナメント・バンタム級決勝 5分2R
△BJ(AACC)
△赤木敏倫(格闘技道場コブラ会)
判定1-0 (菅野18-18/鈴木17-17/浦19-18)
※判定ポイントで勝ったBJがバンタム級新人王に

1R
赤木前転から蹴ってバック奪ってアームロック!ほとんど極まってBJはホイラー状態。
極まらなくてもレフリーストップか?と思ったけどBJ粘って脱出。
赤木アキレス狙い。BJもアキレスで対抗。BJ立ってパウンド連打。

2R
BJテイクダウン。既に赤木スタミナ切れ。BJバックからスリーパー狙い。
そしてバックから圧倒的なパンチ連打。赤木スタミナ切れか全く動けず殴られまくり。
赤木はバッタリ倒れ動けず。残りスタミナゼロ?三島さんが抱きかかえて戻る。
採点が読み上げられる間、延長戦もやる気満々のBJは赤木の前で仁王立ち。
結果はドローなるも1ポイント取ったBJが新人王に。

BJは喜んで絶叫。
赤木選手素晴らしい。最高だ。コブラ会はなぜ全員瞬発力に優れているのか。
そしてスタミナに難があるのか(笑)。いやいや赤木兄弟は別格かな。
兄貴といいこの弟といいこの1Rの圧倒的パフォーマンス。リスクを考えない仕掛け。
そしてスタミナ切れ。面白すぎる。2Rのやられっぷりはちょっと問題だけど、
このアグレッシブさはプロとして素晴らしい。今回も1Rで極めても全くおかしく
かなったし。次回の試合も期待。

BJ強い。1Rの大ピンチを気合で乗り越え、見事2R盛り返して新人王獲得。
打撃もできるしレスもできる。極めもある。新人王にふさわしいのでは。
突き抜けたものはないけど、どんどん上位陣と当てて欲しい。


第2試合 新人王決定トーナメント・ウェルター級決勝 5分2R
×内村世己(パレストラ東京)
○遠藤雄介(木口ワークアウトスタジオ)
1R 1'42" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※遠藤がウェルター級新人王に

内村がアッパーを放ちながら踏み込むも自爆気味に転倒。そのまま遠藤が片ヒザで内村を
抑え込むようなハーフからパウンド。さほど強烈と思えなかったが、回転のいい連打が
止まらない。内村は固められ右パンチを全く防げない。パウンドは勢いを増し、
ダウン状態の内村を見てレフリーストップ。

内村さん残念。全くいいところを出せず完敗。これが格闘技の恐いところ。
この1戦は節目の1戦だっただけになおさら。

遠藤選手強い。強い。伊達に木口系じゃない。五味選手や笹本選手と練習してるフかな。
テイクダウン強いし、パウンド強いし地味に上がってくるかな。


第3試合 新人王決定トーナメント・ライト級決勝 5分2R
○リオン武(シューティングジム横浜)
×碓氷早矢手(和術慧舟會RJW)
2R 4'58" TKO (レフェリーストップ:右ストレートでダウン後)
※リオンがライト級新人王に

リオンは相変わらずロングスパッツ。髪も半分金髪に。
この試合は文句無しのベストバウト。素晴らしかった。

1R
スタンドの展開。パンチの打ち合い。リオンのキックを取って碓氷がテイクダウン。
リオンも起きる。碓氷バックとって持ち上げてテイクダウン狙う。
またスタンド碓氷パンチ当てる。また碓氷がリオンのバランスを崩す。碓氷ペースで1R
終了と思いきや、終了のゴングと同時にリオンのハイ!!碓氷ダウン!!

2R
またもスタンド打撃、碓氷どんどんプレッシャーかける。リオンバランス崩すも後転で
すぐ立つ。碓氷がパンチで押す。リオンはヒザも出す。終盤激しい打ち合い。ややリオンが
打ち勝ち始めたと思ったらカウンターの右ストレートがヒット!!ダメージが蓄積していたか
碓氷は大の字に倒れて動けず!

横浜勢は劇的勝利に大騒ぎ。リオンを持ち上げ勝利を祝う。

リオンはマイクで「中原太陽選手とやりたいです!」と宣戦布告。
観客としてきていた太陽はキョトンと驚いてた。
個人的にはまだこのカードはいいや。2人ともホントに期待の新人。
2人とも底が見えてない。もっと2人が上行ってからでいいでしょ。

リオンは激闘の後だったが、いつも通りバック宙を見せて退場。
碓氷選手良かった!バランスよく倒されず、打撃で攻めつづけるスタイル。あのアグレッシブさ。
リオンを相手にペースをずっと奪っていた。最後はリオンの正確な打撃に敗れたが、
碓氷選手の激しい戦い振りがあったからこそ今回の名勝負は生まれた。

リオン凄いよ。これで5連勝。打ち合いを良しとする横浜スタイルに誇りを持っているよう。
素晴らしい打ち合い。そして一発だった。ナチュラルな体で凄い身体能力を感じるわけでないが、
いままでの試合は本当に見せ場の多いいい試合ばかり。
さあ黄金のライト級でどの怪物と当たるか。いまから楽しみ。


第4試合 フェザー級 5分2R
×小塚誠司(PUREBRED大宮)
○大沢ケンジ(WKシュターズスクール)
判定0-3 (浦18-20/横山19-20/鈴木18-20)

1R
大沢フットワークがいい。大沢テイクダウンも小塚立つ。大沢首相撲も巧い。
小塚も重そうなパンチ振るっていくが大沢は出入りのスピードで当てさせない。
大沢はカウンターのストレートとテンカオ当てる。

2R
1Rと同じ展開。スタンド打ち合いも大沢のスピードが光る。
終盤小塚のタックルを切り、大沢がパンチとヒザ当てる。

小塚選手、パンチは重そうだったし、寝技が見たかったが、大沢選手のスピードに完敗。

大沢選手安定していた。フットワークが素晴らしい。ずっと自分のペースで戦っていた。
パンチとヒザが良かった。欲しいのはやはり一発かな。


第5試合 バンタム級 5分2R
○高橋大児(秋本道場JUNGLE JUNCTION)
×HIRO(総合格闘技STF)
判定3-0 (浦20-18/菅野20-18/鈴木20-19)

ナンシーはじんさんのとこに移籍か。ほとんどK'zの分家だな。
1R
高橋テイクダウン。HIRO下からパンチ。高橋パス狙いもHIROは足が効く。ブレイク後 また高橋がパンチからテイクダウン。

2R
高橋きれいなタックルでテイクダウン。HIRO下からパンチ。
高橋立ち上がってクロス割って足捌いてパス!ニーオンからパンチ連打。
最後はマウントから肩固め狙い。

寝技で攻めつづけたナンシーが勝利。

HIRO得意のスタンド打撃はほとんど出せず。下からの寝技も得意だが相手が悪かった。
HIROは保父さんだっけ。子供の応援団が来てた。ああいうのは勇気いるよな。偉い。
ナンシーは余裕を持ってテイクダウンするもそのあとやや苦戦。HIROも巧かった。
最後は見事な寝技だったけど、もっと期待してた…。もうクラスAでしょ。


第6試合 ウェルター級 5分3R
×山崎 剛(チームGRABAKA)
○ダニーロ・シェアマン(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
判定0-3 (浦28-30/横山28-30/鈴木28-29)

シェアマンはアローナの親戚のおじさんって感じ
精悍なんだけど、アローナのようにかっこよくないというか。足短かったな。

1R
山ちゃんがスタンドでパンチ当てる。組むと山ちゃん引き込み。シェアマンは上からパウンド。
山ちゃん立つもシェアマンテイクダウンからパンチ。山ちゃんがバック見せると一瞬で バックマウント奪い、パンチ連打。

2R
シェアマン組んで両差しからテイクダウン。そして中腰からパンチ連打。

3R
シェアマンタックルからバック。山ちゃんもバックから落とすもシェアマンは潜って戻す。
山ちゃんパス狙いから腕十字狙うも浅く決まらず。
上取ってパウンドしてたシェアマンが勝利。照れるデデを肩車して喜ぶシェアマン。
山ちゃん寝業師対決敗北って感じ。テイクダウンで負けて抑え込まれつつパウンドされた。
持ち味ほとんど消された。やっぱりスタンド打撃が武器になればちょっと違うんじゃないかな。

シェアマン。うーん地味。まあ強かった。テイクダウン強いし。パウンドもなかなか力強かった。
ポジションキープする力もさすが。でもまた見たいかと言ったら…。どうでしょ?


第7試合 ウェルター級 5分3R
×八隅孝平(パレストラ東京/環太平洋8位)
○ヤニ・ラックス(スウェーデン/チーム・スカンジナビア/欧州2位)
2R 3'25" フロントスリーパーホールド

1R
ヤスミンタックルでテイクダウン。パス狙いつつパンチ。ラックスも下からパンチ。
ヤスミンアキレスは抜ける。またパス狙いもラックス足効く。たまに三角狙い。

2R
ラックスのヒザにあわせヤスミンタックルでテイクダウン。ラックス跳ね上げるも
ヤスミンまたタックル。ラックスアームロック狙いをヤスミン腕十字で切り返すも
すっぽ抜ける。ヤスミン立った後、タックルもラックスのギロチンが待ち構えていた!
ヤスミンタップ…。

ヤスミン、タックルは相変わらず素晴らしいんだけど。打撃もまだ圧倒的な武器になってない。
パウンドは決して得意でない。上は取れるけど、武器がないため相手にペースを戻され、
ヤスミンが失速する展開が多い。これで4連敗だっけ。厳しいなぁ。
ラックスとにかくデカイ。やばい。肩と胸の筋肉が異常。ミドルでもでかいって。
テイクダウンの対処に甘さがあるけど強いっす。


第8試合 ウェルター級 5分3R
×福本よう一(和術慧舟會千葉支部)
○ジャスティン・ブルックマン(カナダ/シャオ・フランコ)
判定0-3 (横山27-30/浦27-30/鈴木27-30)

1R
ブルックマンパンチ凄い!圧倒的パワー。パンチ、前腕?でフッ飛ばしサイド。
ニーオンからマウント。マウントパンチ。福本反転してインサイド。アリ・猪木状態から
パンチ、踏みつけ。ブルックマンは蹴り上げ。

2R
ブルックマンはフック振り回す。前腕がガツッと当たる。効いたか福本引き込み。
ブルックマンパスしてパンチ。福本立つも、ブルックマンパンチで追う。

3R
ブルックマン足を払ってテイクダウン。スピニング?で絞め上げる。福本立つも
ブルックマンまた凄いパンチ当てる。バックマウントからスリーパー狙い。
福本反転してインサイドになるもゴング。

福本選手気持ちの強さ。スタミナ。打たれ強さ。粘り。やはりいい選手。しかし相手の 圧力に負け完敗。今回は相手が…。

ブルックマン強い!噂は本当だった。いや強い。とにかく規格外の迫力。そんな特別
ゴツイわけじゃなんだけどパンチのスピード、威力は抜群。しかもテイクダウンも
できるし寝技もまあまあできそう。参ったね。こりゃ誰も当たりたくない選手だぞ。


第9試合 ウェルター級 5分3R
×杉江“アマゾン”大輔(ALIVE/世界7位)
○石田光洋(Team TOPS/世界10位)
判定0-3 (菅野29-30/浦28-30/鈴木28-30)

石田最初っからテンパッてます。朴戦のよう。試合前も睨みつけてアマゾン思わず目をそらす。
アマゾンはまずます凄いマッチョ。脇が締まらないんじゃないかっていうぐらいの筋肉。

1R
アマゾンパンチから組む。投げるも石田耐える。石田のタックルはアマゾン切る。
石田のパンチでアマゾンスリップ。また組んでアマゾン投げるも石田は踏ん張って
マウントに!石田殴るもアマゾンすぐガードに戻して脇差す。

2R
またもアマゾンがパンチから組んで投げるも石田耐える。石田右フック当てる。
石田のタックルはアマゾン切る。石田終盤押し倒すようにテイクダウン。抑え込む。

3R
石田のタックルはまたアマゾン切る。しかし石田上になり、アマゾン、オモ狙い。
アマゾンもタックルしリング外へ。最後石田のタックルにアマゾンネルソン狙い。

うーん差が無かったといえば差が無かったが。アマゾンがパンチ連打で押し込み、石田が
たまにいいパンチ当て、お互いテイクダウン狙いつつ石田が上になること多し。
でもさほどパウンド当てたわけじゃないんで。アマゾンの勝ちはないけど、判定は僅差だね。

リベンジ果たした石田選手はかなりうれしそうにはしゃぎ、TOPSのメンバーリングに上げる。
アマゾンパンチも積極的に出してたし圧力もあった。腰も強い。でも投げきれなかった。
そして下になった。下になっても柔術的なポジショニングで攻め込まれなかった。
でもこの上の選手に勝つには、スタンド、グラウンド共にもう一伸び必要なのかな。
石田選手さすが強い。タックル切られまくるも何回か上に。でもそこからあまり
攻められなかった。今後の相手はみんな強いんでどれだけ弾けるかが課題かも。


第10試合 メインイベント 世界フェザー級チャンピオンシップ 5分3R
○松根良太(パレストラ松戸/王者)
×今泉堅太郎(SKアブソリュート/1位)
判定2-1 (横山30-29/菅野29-30/鈴木30-28) ※松根が初防衛

松根君は金髪と刈り込み。そして黒いニュースパッツ。

1R
松根いつも通り叫ぶ。が、コーナーから出ない。カウンター戦法か。今泉思い切り右パンチ。
その後もお互い警戒したかずっと牽制が続き、全く打ち合わない。急に松根がラッシュ。
追いかけながら強烈なフックを何発も振り回していく。今泉必死でガード。
組むと今泉はヒザ連打。松根はテイクダウン狙いも今泉動じず。松根またフックで攻め立てる。
今泉組んで肩パンチ。

2R
またも距離の取り合い。2人ともパンチのカウンター狙い。松根組んでからテイクダウン狙いも
今泉倒れない。離れるとずっと牽制し合い。今泉はおどけたり背中見せたりして挑発。

3R
今泉のハイかする。松根またフックで激しく攻め込み今泉はかわす。松根テイクダウン狙いも
不発。今泉強烈な投げを連続で仕掛けるもなんとか松根耐える。最後今泉タックルも松根が
切ってヒザ入れる。

今泉は納得がいかなかったのか、ゴングを聞いて、悔しそうに自分のコーナーを蹴る、殴る。

判定は意外にも2-1で松根君に。お互い決定的なポイントはないため、かなり難しい判定だった
と思う。でも今泉選手の勝ちはないんじゃない?

今泉選手には正直失望した。強いのになぜあんな戦略だったのか。1Rはともかく2Rに
どう考えてもポイントを取りに行くべき立場のはず。なのにずっと挑発して待ちの戦法。
3Rまでに必ずKOできると思ったのだろうか。ドローは王者防衛であることを考えると
本当に勝つ気があったのかとすら思える戦い振り。3Rの投げを見ても分かるように
本当に強い選手。松根君をもっと追い込める選手のはず。なのにあの不可解な戦略。
打ち合いどころか寝技もしないのだから観客の温度はだんだん冷えたはず。それぞれ一発を
持っているので確かに緊張感はあったが、タイトルマッチとしては寂しい展開だった。
松根君は見事防衛。強烈なフックで時折攻め込み、常にテイクダウンを狙っていた。
一部ネットでは「つまらない」「塩」だと叩かれているが、今回はしょうがないところも
あるだろう。

しかし途中からストレスのたまる試合になったのも確か。今回のカウンター戦法が
的確だったのか、結果的にスタンド見合いを誘発してしまったのかはよく分からない。
勝つための戦術を無視して観客として言わせてもらえば「もっと攻めてタイトルマッチらしい
素晴らしい試合を見せて欲しい」と言ったところだ。

今思えば、前回の松根vs今泉戦は最後まで勝敗が分からず、お互い攻めつづけるいい試合
だったのでかなり厳しい見方になったかも。

前半も中盤もかなり面白かった。でも10試合は見るほうも疲れるね。みんなぐったりしてた。
いろんな選手は観たいけど、10試合は長い。結局4時間を軽く超えた大会だし。難しいね。

25日の下北も今回と同じく新人王決勝戦がいっぱい。かなりの好試合が期待できそう。
そしてNK。知ってのとおりいまの修斗の手駒では本当に最高のカード。間違いない。
修斗ファンは観にいくしかない!ビッグサプライズもちょっと欲しいんだけどね。




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