新世代?オールスター戦開催決定
■団体:NEO
■日時:2004年10月17日
■会場:東京キネマ倶楽部
■書き手:凸ユーレイ

 この日、昼はこのNEOか格闘美か。夜はJWPかAtoZか。Wヘッダーの組合せに悩む。

 昼、それぞれ目当ては、格闘美なら春山・米山対吉田・秋山、Mickey対渋谷、アストレス。NEOはメインと我闘姑娘の2人。けっきょく直前、格闘美 のほうで亜沙美が欠場することがわかり、NEOを選ぶ。

 キネマの2階席で観るのはひさしぶり。間近に見下ろす感じが、他の会場では味わえない感覚。


1.3way ○井上京子(6:43ラリアットから)×DJニラ(K-DOJO) ※もう1人は三田英津子(フリー)

 ニラ入場「とんでもないカードが組まれちまった…。プロレスとは勝ち負けだけをお見せするものではなく、自分を表現して見せるものです。本 日はわたくしの、清らかな心をお見せします。それでは3wayスタートです。ラ〜ブ・イ〜ズ・オーバー」。三田はリングインした時すでに失笑。京 子は2人に睨みを利かす。

 清らかな心と言いながら、やはり小狡く小汚く、3wayらしく立ち回るニラ。序盤は2人がかりでニラを痛めつけていた京子と三田だが、京子の技 からフォールを横取りしようとしたり、吊り天井を掛けている側の京子をフォールしようとしたり、遂にはニラと連係したり、裏切りの目立つ三 田。

 予想通り敗れたニラ「本日はわたくしの、淀みない心をご覧いただけたでしょうか」淀みないって何だよ。笑
 三田はこのところずっと、第一線から退いた状態だな…。  


2.○タニーマウス(5:02ダイビングヘッドバットから)×千春(フリー)


 タニー、タッグベルト新設の為のカンパ募金箱を抱えて入場「みなさーん! ご協力ありがとうございまーす! …って100円しか入ってねー
じゃねーか!」「おい千春。寄付しろ」「金ないよ」「今日のギャラよこせよ」「子どもにケーキ買ってくるって約束したから」「じゃあさ、負け たらギャラ全額募金。勝てばいいんだからさ」。

 試合開始、さっそくスリーパーを掛けたタニーが下敷きになり、3カウント入りそうになるというタイムリーなネタから。
 3階(控え室)から観戦していた、最近のタッグパートナー三田から「がんばれ〜」の声援を受けた千春、序盤には、「オリャ。オリャ。」と掛 け声付き、SPWF所縁の監獄固めを出し(4の字状の敵の脚に差し込む自分の脚が、ちゃんと入ってなかったけど笑)、終盤は丸め込み技を連発で出 し、そこそこ追い込んだ。相手を信頼してのことか、のびのびと思い切り攻めることが出来ていたような。厳しい逆エビに、「子どものため〜」と 呻きながら這ってロープブレイクしたり、コミカルなやり取りもしっかりこなして、管見の範囲では千春の出来の良い試合であった。勝ってギャラ 没収は無し、という結末でも良かったと思うんだけど。


3.○元気美佐恵、由藍郁美(我闘姑娘)(9:58ラリアットから)椎名由香、×市井舞(我闘姑娘)

 目当てのうちの1人、由藍。聞いた通りの大型選手だが、アピールのゴリラ・ムーヴで、妙に小ちゃくポコポコと胸を叩いて「カワイー」みたい な笑いが洩れていたことに象徴されるように(元気が真似して、これまた小さな笑いを取っていた)、恵まれた身体を生かしきっておらず、技も萎 縮して思いきりが足りない。相手との、実戦練習不足かな。

 我闘姑娘の新人のなかで、率先して他団体の選手と当てられている市井。いちばん華があるのは零なのだが、一緒に練習している身内との試合で しか、危なっかしくて本領が発揮できなさそうなタイプ。舞が選ばれているのは、プロレス的に安心できるからなのかな? この日も元気だけは失 わず。

 試合後さくらえみがマイクを持つ「元気さん、ウチでいちばん弱い舞でも、なかなかやるでしょ?」「2冠王者の元気さんに挑戦したいという選 手がいます」。

かかった曲は「さくらえびちゅ」、出て来たのはさくらえび☆きっず。

小学生3人「10・31我闘姑娘の旗揚げ戦で私たちの挑戦を受け てください」「なぜ元気さんに挑戦したいかというと、強くてカッコいいからです」誉め殺しか。

さらにエプロン下に向かって「松尾さん、さくら えび☆きっずに入って下さい」「なぜ入って欲しいかというと、(声を揃えて)『カワイー』からです」。

気を良くした松尾も後押し「甲田さん!  NEOでは若くてやる気のある選手には実績に関係なくチャンスがもらえるんですよね?」

本部席の甲田社長「たしかに若くてやる気はあるみたいで すが… どうですか?」。で、元気受諾。

10・31新木場、元気vsきっず+松尾、1vs5ハンディキャップマッチが決定。

 きっずは5・5後楽園で、よく練られた本当に面白い試合をしたし(練ったのは子ども達本人じゃないわけだが)、元気も実は、相手を活かすタイ プ、ネタへの対応もマシンガンズに並んで得意、雇用主の注文(笑)に十二分に応える職人で、さらにこれまでASARIなど小さい相手(今回は小さ すぎるけど)との試合は対比をよく心得ていて、我闘の旗揚げに保証付きのカードが組まれることになった。


4.ザ・ブラディー(OK)、○ファング鈴木(OK)(20:02大外刈から)田村欣子、×仲村由佳

 仲村が頑張る。序盤、捕まる時間が長かったが必死に反撃、前腕部パンチも次第に的確にヒットするようになる。中盤の場外乱闘でも、イジメの ようなブラディーの責めに退かず、終盤は決め技ロマンティッククラッチであわやの場面を作り出す。
 ファングはしょっぱい。攻めていて踏みこまなければいけないところで敵とお見合いして間が空いたり。この人も実戦練習不足か? バイトが忙 しいのか。
 TWFのベルトをブラディーから獲って因縁のはずの田村は目立たず。マイクでファングが「私が獲り返す!いいですねブラディーさん」と言って いたが、この試合内容では説得力を持たず。


5.○宮崎有妃(10:29外道クラッチ)×坂井澄江(フリー)

 宮崎、リストの取り合いからネックスプリングで起き上がれなかったり、攻撃中にコーナーポストから落ちかけたり。集中力不足か太りすぎか。  とはいえ中終盤、まったく動きの止まらない大技の切り返し合い、丸め込み合いは流石に、女子プロレス界が誇る職人同士の対戦だけあって、面 白かったです。


6.Hikaru(全女)、○前村早紀(全女)(22:13フィシャーマンズバスターホールド)松尾永遠、×木村響子(JWP)

 10・3板橋大会で、ジュニア世代のオールスター戦を呼びかけた松尾。とりあえず、有言実行できるのか試される、という意味で査定的なこの日の メインイベントだったが、いきなり開始直後、またロープに跳び乗った足を踏み外しかける。大一番に弱いなあ… キックも当たりが弱い、フライ ングヘッドシザースからの丸め込みも崩れる。

 JWPのHPで「ヒカルなんかに絶対負けない!」と言っていた木村は、対照的に強い当たりのドロップキックに前蹴りを連発。アフロヘアに、見よ うによってはセクシーと言えなくもないセパレートの白いコスチューム、風体からして激しい気合で迫りまくる。終盤、脇固め、キムラロック(V1 アームロック)、キムラロックとジャイアントバックブリーカーの複合技で、前村をあと一歩のところまで追い詰める。
 Hikaruの、最近の女子プロレス界には稀な、貴重な、スターになり得る可能性を認めるものではあるが、大成するにはやっぱりライバルが必要 で、それは西尾(AtoZ)じゃないと思うんだよなあ。木村でもない、かもしれないが、誰かが出てこないと。しかしHikaru、木村の唐突な挑発には戸 惑い気味だった。笑

 先にコールされ、入場曲もHikaruのを使われてしまった前村だったが、連係の指示などしっかりリード、試合全体を引っ張る役割。追い込まれた とは言え体力的にも余裕はあったかも。身体全体に丸く脂肪がついて、安心できる、レスラーらしい体型に変わってきている。  松っちゃんやアフロが、Hikaruに負けるのは悔しいが、かと言ってその逆も想像できないし、いちばんの先輩である早紀ちゃんが勝ったことで私 の気持ちも丸く収まる。

 松尾、マイク「ジュニアのオールスター戦をやりたいと甲田さんにお願いしました。前村さん、Hikaru(呼び捨て。笑)、木村さん、協力してくだ さい」

 前村「ジュニア?若手? ウザイんだよ」吐き捨てる(笑)。

 Hikaru「松っちゃん。ウチらは、下が入ってこないからいつまでも若手なだけなんだよ。こっちはもう、全女では上に噛みつく立場だから。悪い けど、ジュニアの大会、って言うんなら協力できない」

 甲田「偶然ですが、私もまったく同じことを松尾に言いました。自分で自分のことを、下とかジュニアとかいう言い方をしているうちはダメで す。『ジュニア』オールスターがやりたいのであれば、そういう人達だけでやってください。そうでなく、自分達の世代こそが主役であり、自分達 が揃ってこそ『ジュニア』でない真の『オールスター戦』だという意気込みを持ってくれるなら… 来年1月最初の興行に、横浜の赤レンガ倉庫を 考えていますが、そこをあなた達の為に使います。環境を整えるのは私達フロントの仕事です、そこであなたたち選手は、オールスター戦に相応し い素晴らしい試合をしてください(観客拍手)。いいですか?Hikaruさん」。

 Hikaru、前村にいいですね?と確認して「最高の相手と最高のカードを組んでください(観客拍手)。」

 松尾「もう『ジュニア』という言葉は使いません。ごめんなさい(観客拍手)。もっと練習して、いい試合をしてみせます」。


 それまでコーナーにもたれかかりヘタリ込んで、黙って1人1人の発言を聞いていた木村がやおら立ち上がり、Hikaruに向かって
「その大会に出て お前と当たるかわかんねーけどなー、お前なんかに絶対負けないんだよ! 松尾さんにも負けるつもりはないですからね!」と叫びマイクを投げ捨 てて退場。

 非常に説得力のあるマイクのやり取りであった。
 その後、公式に、来年の第1戦をキャリア5年以下の選手による大会にすることが発表された。松尾、木村、Hikaru、前村。交渉中という団体でか ら候補者は、AtoZは西尾、玲央奈、未来、牛、華名。JDは乱丸以外の全選手。LLPWから小河、レヴン、藤枝。GAEAの林は辞めちゃうので候補者0 (涙)。

我闘姑娘にも声は掛けているらしい。全女の出戻り廣瀬、AtoZの練習生栗原も間に合えば。JWPの米山は該当者から外れ、ホスト団体のNEO からも松っちゃん1人の出場になるという、不安(笑)半分、期待半分の大会になりそうだ。




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