全女後楽園
■団体:全日本女子
■日時:2004年10月6日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ

 何の因果か、2ヶ月続けて全女の後楽園。前回9・23もひどかったが、平日だけに入りがさらに悪い。
 今井リングアナ、次回12・5後楽園の中止を発表。年間シートは12・12川崎大会に振り替えるとかなんとか。

 この時点では、かつて脱走した廣瀬桂子が頭を半刈り(往年のブル中野みたいな)にして売店の仕事などをしていたが、いまこれを書いている時 点では再度再々度、脱走している。
 退団した水嶋(中西百重ファンだった)もときどき後楽園大会を観に来ているそうだが、あの経営状態に拘らず「戻って来い」とは流石に言えな いわな。

 ともあれこの日は、ミゼットの試合が無く、汚いものを見せられずに済んだ、そのことは良かった。笑

1.東城再デビュー戦
○Hikaru(3:31ダイビングボディープレス)×東城えみ(新間事務所)

 東城、入場曲なし、地味なコスチュームで下は短パンだがやはり尻肉ははみ出ぎみ。メイクは濃い。セコンドに浜田文子。言われて見れば少し 太ったかなあ。
 一からの出直しという意味なのか、技は前腕パンチ、ドロップキックぐらい。

 対戦相手は曲がかかってはじめてわかる。序盤戦は黄色い歓声を浴びていたHikaruだったが、途中から危なげない展開のためか地味な展開のため か、会場は静かに。

 東城マイク「今日は負けたよ。しょうがないじゃん、だってこれしかないんだから。だけど私はココから這い上がる。まずはHikaru、お前を倒 す!」。年齢的な問題もあって、今後も厳しいとは思うが… 客席で見ていたアストレス時代の同僚賀川照子が、退場時に小さなブーケを渡してい た。


2.△前村早紀(20分時間切れ)△米山香織(JWP)

 前回9・23後楽園で、NEOマシンガンズに敗れ全日本タッグのタイトルを失ったばかりのパートナー同士の対決。

 前半はボディシザース、押さえ込み等、地味な展開。
 途中、早紀ちゃん主導の場外戦から試合が動き出す。中盤にWアームSPXホールド、終盤にフィッシャーマン2発、さき☆花マル2発と決め技を繰 り出す前村。両者ともが得意な丸め込み技の応酬で、切り返し合いが延々続く。

 米山側から見て、ドロップキックの威力など明らかに優位で顔面にガッツリ入れていたり、体力的にも余裕を持って前村の技を受けきり、余して いたと思うが、引き分けさせられたのには私は大いに不満。米山のデビューは平成11年、前村は13年と、2年も先輩なのに(米山も実はデビュー直 後、怪我で1年ぐらい休んでるんだけどね)。11年の同期で残っているのは少なくて、何度か逃げたHikaruの最初のデビューが11年、他は、当時ア ルシオンの高瀬(現・玲央奈、フリー)と山縣(現K-DOJO)はデビューこそ12年にズレ込んでいるものの、練習生時代は同期、ということになる。


3.○武藤裕代(OK)(14:12直下式ブレーンバスターから)×サソリ

 覚えてねえなあまったく。メモも無いし。武藤が試合後、Hikaruに対戦要求したぐらいか。


4.全日本タッグ選手権
○井上貴子(フリー)、渡辺智子(=挑戦者)(0:03体固め)タニーマウス(NEO)、宮崎有妃(NEO)(=王者)

 NEOマシンガンズのセコンドに東城、JWPの米山、木村らがつく。
 ゴングが鳴ってすぐ、丸め込まれ秒殺され、「お願いですからもう1本」と懇願するタニーら。渡辺も「わたし眉毛描いてる時間のほうが長かっ たよ」。ということで、

▽再試合
井上、○渡辺(17:00笹崎レフェリーの横入り式エビ固めから→エビ固め)×タニー、宮崎

 なぜか貴子の股間に執拗にヘッドバットを連打するタニー、さらに鉄柱を使った股裂きで急所を念入りに痛ぶる。「使い物にならなくなったら どーすんだ」「嫁入り前だぞ」と貴子。嫁に行く気あるのか(笑)。鉄柱責めは後で宮崎が仕返しされる。

 恥かし固めの最初の犠牲者も宮崎。渡辺に、座らされた状態から肩越しに跨がれての股裂きの形。報復、貴子への恥かし固めは「ご開帳〜」のア ピールつき。渡辺にも決めるが、自分で技をかけておきながら「見たくない見たくない」と必要以上に否定、渡辺を怒らせる。
 宮崎はこの後、貴子に「持って下さい」「ちがうの。ココを持って(はぁと)」と、自分の片足を持たせての延髄斬りを決める。

 ネタは他に、「フゥ〜跳び」は渡辺も参加。マシンガンズが貴子を椅子攻撃、直後に凶器を渡辺に押しつけて容疑者に仕立てあげる。友情パワー で敵の攻撃に晒されそうなパートナーを、身を挺して庇うのは貴子組が掟破りに演じる。など。

 しかし全体的に、マシンガンズの笑いの世界にベテランが積極的に付き合って、観客置き去りで自分らが楽しんでしまっている空気がありありと 伝わってしまい、なんだかユルイ試合だった。

 マシンガンズも、出し殻とまで言っては失礼かもしれないが、本人達も認めていることで、3年前にアキュート冴・西千明と抗争していた頃がいちばん気持ちも新鮮で、ノっていたんだと 思う。最近は、タニーと宮崎、バラバラにシングルマッチを見ていたほうが面白い。


5.○前川久美子(17:02後ろ回し蹴りから)×ザ・ブラディー(OK)

 華の無い2人による唐突なこのセミファイナルだが、終わってみれば、直前までの緩い雰囲気を一掃したこの日のベストマッチに。

 はじめはブラディー、蹴られて悲鳴をあげたり、顔面かきむしりや噛みつきなどセコいラフファイトで反撃するなど、ふだん通りのスタイル。対 する前川は、比べると明らかに二回りぐらい身体がデカイし、さすがに隠れた最強女だけあって余裕たっぷり、並ぶと2人、試合中のニヤニヤも似 てるななどと暢気に見ていたが、徐々にヒートアップ。
 ヒザ十字、アキレス腱固め、前川が先に仕掛け、意地になって同じ技を返そうとするブラディー。同様に、グラウンドで前川に乗られて「動けね えだろ。何もしてねえぞ」と言い放たれ、悔しがって馬乗りからの裏拳にこだわったり。

 前川は平成3年いったん入門したあと、脱走や怪我があって、再入団で5年組、ブラディーは平成6年組。わりあい近い先輩後輩だったわけだが、 当時の関係はどうだったんだろう。押され気味のブラディーも、ドラゴンSPX、ブラディーEX、スタンドでの裏拳など、まったく臆することなくキ ツイ反撃を入れていた。
 微妙にいがみ合っているような認め合っているような、意地の張り合いが試合を加熱させて、見ていてちょっとドキドキするぐらいだった。 


メイン WWWA世界タッグ王座決定戦
アジャコング(フリー)、○アメージングコング(25:05スパイラルボムから)高橋奈苗、×Hikaru

 途中まではドタバタした、全女らしい試合だなあってぐらいだったが、場外で机やら椅子やら、やたらめったらアジャに投げつけて以降、Hikaru がイキイキしはじめる。

 さすがにアジャには存在感でまだまだ及ばないが、アメコンとは、リングで表現される「大きさ」についてもう遜色が無い(考えてみればこの2 人、キャリアに大差ないのも事実だが)。アメコンをポンポンポンポン投げまくるHikaru。たいしたもんだ。

 全体を通して、ピンチ、チャンス、場外乱闘、流血、レフェリーがダウンしてカウントが入らない、など山あり谷あり。ずーっと高橋は一歩引い ていて、技を食らうのも攻めるのもHikaru中心、彼女が主役の展開で、親衛隊はキャーキャー言いっ放し。

 Hikaruファンは女性中心で、ビューティペアやクラッシュの時のそれが中高生層だったのに対し、20代半ばぐらいが多いように思われる。その数 が、期待したほど伸びていかないのが惜しい。

 メイン時にはホールもそこそこ埋まって(500人程度?)、セミ・メインとなかなかに充実した興行でした。

 (後記:05年、高橋に続いてHikaruまでも負傷欠場で欠いている全女。いま、どうなってるんでしょうか。怖いもの見たさで行きたい気もします が…。)




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