9/26修斗後楽園大会観戦記
■団体:プロフェッショナル修斗
■日時:2004年9月26日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ

会場の入りは7〜8割。北側はぎっしりだけど南側の真中はぽっかり空いてた。
マモルと川尻選手と菊地くんが出てこの入りか。厳しいんだなぁー。
全選手入場の後、桜田さんが挨拶。18:25試合開始。


第1試合 フライ級新人王決定トーナメント準決勝 5分2R
○鶴見一生(RJW G2)
×佐藤“cat”逸人(パレストラ千葉)
1R 1'31" チキンウィングアームロック

鶴見テイクダウンも佐藤スイープ。しかし鶴見立つ。バック取られるも桜庭ロック。
そのまま引き込んでアームロック。佐藤もパスして凌ごうとするも鶴見が足を戻しつつ
捻り上げて一本!喜んで絶叫。

鶴見選手強いね。フライなのに体格も大きいし、見事な極めも見せた。
次回は竹内選手と決勝戦。対照的な体格の2人だな。

佐藤選手は一発で取られちゃったからな。ちょっとパワー負けもあったかな。


第2試合 フェザー級新人王決定トーナメント準決勝 5分2R
○田澤 聡(GUTSMAN修斗道場)
×鈴木 徹(和術慧舟會岩手支部)
判定2-0 (浦20-19/横山19-19/鈴木20-19)

1R
鈴木がテイクダウンしアキレス狙いやアームロック狙い。スタンドではやはり田澤の パンチいい。

2R
田澤投げてテイクダウン。鈴木足関から上に。田澤跳ね上げてからテイクダウンで上に。

鈴木スイープも田澤またタックルでテイクダウン。鈴木また跳ね上げてから足関。
最後はスタンドから田澤がアームロック狙いつつ寝技に。

お互いがスタンドも寝技もよく動き、よく上下が入れ替わり、よく攻めた試合。
2人とも凄いね。面白かった。
スタンドでやや有利でまた2Rイニシアチブを渡さなかった田澤選手が僅差で判定勝ち。

田澤選手強いねー。いや巧い。そうそう負けないでしょう。
決勝は岡崎選手か。みたことないんだよな。

鈴木選手も慧舟會らしい寝技が良かったけど、ペースを握るまでにはいかなかった。
あとやっぱり2Rやや失速したように見えたけど。


第3試合 ウェルター級 5分2R
×竹内コウジ(シューティングジム横浜)
○岡田孔明(PUREBRED大宮)※廣明から改名
判定0-3 (浦18-19/菅野18-20/鈴木18-19)
※2Rグラウンド状態の相手への頭部への蹴りにより竹内に減点1

岡田選手は大宮仕様の柔術衣で入場。新作かな?そしてもの凄い数の花束もらう。
コール時には紙テープ乱舞。友人多いのかな。

1R
岡田パンチ当てる。竹内引き込む。岡田はガンガンボディへパンチ。飛び込んで顔面にパンチ。
竹内は手首を持って横浜ガードに移行したいが、手首を掴ませてもらえない。
竹内下からデラヒーバかけたり軽くパンチ連打したり。

2R
竹内引き込み。竹内座ってる岡田の顔面蹴って減点1。そしてやっと得意の横浜ガードへ。
岡田手首が切れない。動きの止まった岡田の背中に竹内はガンガン蹴り。岡田動けず。
岡田やっと手首切って飛び込みパンチ。竹内たまに三角狙い。パウンドあまり当てさせず。

減点もあり判定は岡田。前座の立場ながらマイクを持って関係者に感謝の言葉を述べる岡田。
そして最後にお母さんへのメッセージ。胸を打たれました。
岡田選手いい人なんだろうな。
戦い方は完全な大宮スタイル。強いね。まだまだ目立つものはないけど。

竹内選手素晴らしい。やっぱり勝てなかったけどあのスタイルは見ていて最高。
修斗ルールの中の護身術だ。パウンド全盛の修斗の世界であれだけオープンガードで
凌ぎきる選手はそうそういない。そして下から蹴ったり殴ったりたまに極めたり。
試合に勝てるかどうかはともかく、最高に貴重なスタイルの選手だ。これからも注目。


第4試合 ライト級 5分2R
×風田 陣(ピロクテテス新潟/環太平洋9位)
○中原太陽(和術慧舟會東京本部)
判定0-3 (横山18-19/菅野18-19/鈴木18-19)

太陽はきれいな刈り込みがある髪型。リバーサルの青いスパッツ。おしゃれだ。

1R
スタンドの展開。太陽の動き非常にやわらかい。臆することなく風田にパンチやキックを

打ち込む。パンチ当ててるのは太陽。太陽引き込むも風田ガッチリベース。
アリ・猪木状態から太陽立つ。風田が近づくところ、太陽下がりながらのアッパーで風田
ダウン!!風田立ち上がり凄い形相で攻め込む。太陽はショートアッパーとショートフックを
当てまくる。風田はアゴを引いて近づきボディへの左ヒザをひたすら打ち込んでいく。
だんだんその左ヒザ連打が当たりだし、太陽は嫌がるように引き込み。アリ・猪木状態へ。

2R
風田完全に肉を切らせて骨を断つ戦法。多少のパンチを喰らってでも左ヒザを徹底的に
打ち込んでいく。風田は顔面からかなりの流血。鬼気迫るその表情は正に鬼神か阿修羅。
太陽引き込むも風田は立つ。風田は離れるとミドル連打。太陽の右腕が真っ赤に腫れあがる。
また太陽引き込む。風田はハーフからパンチ。太陽最後タックルも切られる。
太陽に外野から(トイカツ?)「一本取りにいけ!」と激が飛ぶが太陽動けず。

いやいや素晴らしい試合だ。2人とも素晴らしかった。

中原選手びっくりのスタンド技術だった。抜群にセンスを感じさせるフットワーク。
勘のよさ。そしてパンチの巧さ。びっくりした。素晴らしかった。
でも残念だったのが寝技。相手が堅い風田選手だったのでやむをえないところもあるが
全くといっていいほど攻められなかった。うーん、寝技もかなり期待していただけに残念。
強引にテイクダウンして上から攻めまくったトイカツはやっぱり凄いな。
でもアリ・猪木状態での噂の蹴り上げもかなりのキレだった。上からガンガン攻めるタイプとの
対戦だとまた違うかも。次も楽しみ。

ダウンポイントを取り返せなかった風田選手。でも圧倒的な迫力でパンチ、キックそして
ヒザを叩き込んでいく戦い振りは正にプロ。いやー凄い。いやー強い。負けたものの
凄みを見せつけたのは風田選手の方だな。

さて続きを。


第5試合 ウェルター級 5分2R
○川尻達也(TEAM TOPS/世界2位・環太平洋1位)
×ミンダウガス・ラウリナイティス(リトアニア/ヘラクレス・ジム)
2R 2'00 TKO (レフェリーストップ:バックマウントからのパンチ連打)

1R
川尻片足タックル。ミンダウガスは強引なギロチン。川尻マウント取りパンチ。ミンダウガスは
ブリッジで逃れる。川尻またタックルでテイクダウン。マウントからパンチ。強引な腕十字は
逃げられる。

2R
スタンドで川尻打ち勝ちパンチで追い回す。ミンダウガスは流血。川尻テイクダウン。
またマウントからパンチ。バックマウントから殴りまくりTKOに。

川尻選手完勝。パンチで打ち勝ち、テイクダウンしポジショニング取り正に完勝。
ミンダウガスはパワーあったみたいだけどやっぱり寝技が…。1Rを凌いだだけでも
凄いけどね。

リング上では「隆多さんぐらい力が強かった」とのこと。そして坂本さんに
「メインでシャオリンとやらせてください!」とアピ−ル。あと中心に修斗マークが
入った日の丸を掲げ、メッセージを書いてくれるようファンに依頼。試合後ファンが
殺到してました。そして最後に「僕が修斗を守ります!」と発言。
いやいやホントかっこいい。完全に修斗のエースだ。
そうそう控え室ではカメラに向かって「満員の代々木でタイトルマッチをやりたいです!

応援にきてください!」とアピールしてたとのこと。
修斗ファンは叩き上げの修斗のエース・川尻達也を応援に行くしかないでしょ!
僕も旗にメッセージは書けなかったけど、代々木では応援するぞ!


第6試合 ミドル級 5分3R
○菊地 昭(K'zファクトリー/世界1位・環太平洋1位)
×ラミュナス・コマス(リトアニア/ティターナス・ジム/欧州暫定7位)
2R 2'21" 腕ひしぎ十字固め

1R
コマスのパンチ喰らいつつ、菊地テイクダウン。パスして腕十時狙うもコマスはブリッジ。
菊地またパスしてマウント。そしてバックからスリーパー狙うもコマスは極めさせず。
コマス反転してインサイド。菊地腕十字もコマス抜いてパンチ。

2R
菊地タックルからテイクダウン。パスして回り込んで腕十字!。今度はガッチリ一本。
リング上では「パンチがちょっと効いた」「ジェイクに勝ってTシャツをあげたい」
とのこと。とにかく代々木での相手はあのジェイク。
これが嫌なやつなんだ。つまらないけど超強いっていう。打撃もそこそこできるし。
正直厳しいと思うけど、ジェイクを引きずり落とすためにも期待してます!


第7試合 フェザー級 5分3R
○マルコ・ロウロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/世界3位)
×秋本じん(秋本道場JUNGLE JUNCTION/世界5位・環太平洋5位)
判定3-0 (浦30-28/菅野30-27/鈴木30-27)

1R
秋本右スト当てる。次の一発は派手に空振りしバック取られる。ロウロはバックから
パンチとスリーパー狙い。秋本は手首とって凌ぐ。反転。ロウロがパンチ。秋本はアキレス。

2R
ロウロがテイクダウン。バックからまたスリーパー狙い。秋本反転してタックルから立つ。
お互いヒザ打ち合い。ロウロは首相撲からのヒザにこだわる。

3R
ロウロまたバック取るも秋本立つ。秋本パンチ当てる。ロウロもパンチで反撃。
秋本ふらついて下に。ロウロマウントから肩固め狙い。あきらめて立つ。
秋本パンチで攻めるもロウロタックルでテイクダウン。

うーんまあポジショニングでロウロが完勝。ロウロはやっぱ異質だなー。
ブラジルのノヴァ道場でも道衣着ながら一人で跳びヒザ練習してたらしい。
図抜けて強さは感じないけどなんか執念を感じるね。ハングリーらしいし。
まあそうじゃなきゃあの塩澤選手に僅差とはいえ勝たないよな。

じんさんは狙いすぎてスカされてずっと後手後手に回っちゃった感じ。
ちょっともったいなかった。


第8試合 ウェルター級環太平洋王座決定トーナメント準決勝 5分3R
×村浜天晴(グレイシー・バッハVTチーム/環太平洋4位・世界8位)
○朴 光哲(KILLER BEE/環太平洋5位・世界9位)
判定0-3 (浦27-30/菅野27-30/鈴木26-30)
※朴は決勝で雷暗暴と対戦が決定

1R
村濱パンチの得意な朴対策かバシバシローを連打していく。朴はパンチ。組み合いから
村濱はヒザ。朴は重いフック当てていく。組んで朴さば折でテイクダウン。パンチ。
村濱打ち合いから片足タックルでテイクダウン。朴下からパンチ。立ってタックル。
村濱ギロチン。朴頭に抜いてパスしてマウント。マウントパンチ。バックからもパンチ。

2R
村濱投げてテイクダウン。またも朴タックル。村濱ギロチンも抜ける。
村濱パンチで押しつつタックル。朴は切ってバックからスリーパー狙い。
村濱は落としてパンチ。また朴はタックル。村濱ギロチンも抜ける。朴はバックからパンチ。

3R
村濱押されて倒れる。朴パスしバックからスリーパー狙い。村濱落としてまたギロチン狙い。

まあ意外な展開。村濱選手がロー打ったり、パンチで突進して朴選手得意のアウトボクシングは
ほとんどさせなかった。しかし組み技は朴選手が圧倒。一回テイクダウンされたけど、
それ以外はテイクダウンするはタックルするはパスするはポジション取り捲って圧倒。
あれだけタックル切れて、下になってもするタックル行けるのは強い。
移籍後スタンド打撃が急激に伸びたが、今回組み技がかなり伸びたように見える。
ショートパンチも強かったし、かなりインパクト大だった。完全にトップ戦線に来たね。

村濱選手せっかくスタンド打撃で押したけど得意なはずの組技で完敗。ポジション取られま
くった。レスリングでそうそう負けないと思ったけど、相手のタックルを全てギロチンで
対抗したのはなぜなんだろう。


メインイベント 世界バンタム級チャンピオンシップ 5分3R
○マモル(シューティングジム横浜/王者)
×ホビソン・モウラ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/1位)
判定2-0 (浦30-29/菅野29-28/鈴木29-29)
※マモルが初防衛

マモルは髪切ってアフロは短め。ちょっとさびしい。
対するホビーニョは髪長めでイメチェン。スパッツはややローライズ気味。

1R
ホビーニョタックルでテイクダウン。マモルタックルで立つ。ホビーニョしつこいタックル。
マモルいったん切るもホビーニョテイクダウン。ホビーニョパンチからハーフへ。
そしてマウント。バックに回ったとこでマモル起きる。ホビーニョ腕十字は
マモルが抜いてインサイドに。

2R
マモル跳びヒザをホビーニョよけてタックル。テイクダウン。ホビーニョのパス際
マモルブリッジで上に。インサイドからパンチ。

3R
ホビーニョタックルもマモル切る。ホビーニョ跳ね上げてスイープするもマモルタックルで
上に。マモルインサイドからパンチ。ホビーニョ足関狙いもマモル逃げる。
最後までマモルはインサイドからパンチ連打。

判定はドローが妥当でしょう。普通に見てれば29:29かな。30:29はどうみたってないでしょう。
ネット上でもミスジャッジだとかいろいろ意見が出てますが、個人的にはあまり気になりません でした。

というのも試合が終わった時点でホビーニョの勝ちは薄いなと思ったので
細かい採点は気にしなかったというか。


それよりドローでは負けに等しいタイトルマッチであの程度の力しか見せてくれなかった
ホビーニョにちょっとがっかりでしたね。本人も判定に不服そうだったのは意外だったし。

少なくとも確実に2つのラウンドは取らないと王座は奪えないのに2Rの後半はあまりに
淡白だったし。特に3Rは粘れそうなポジションで自ら引き込むし、クロスガードのまま
押さえ込まれつづけるし、ちょっと寂しかったですね。

シャオリンが下になってもクロスで膠着することがほとんどないことを考えると修斗ルール
への対応力(元々の実力?)を感じます。


いまのままだとタックルで上取らないと持ち味出せないんでもうひとつ武器が欲しいですよね。

マモルは良くやったと思います。決して面白い試合じゃなかったし圧倒的に強かったわけじゃ
ないけど、タックルも相当粘って切ったし、隙を見てよく上を取ってた。相変わらず
パウンドも巧いし、見事は防衛だったと言えるのでは。

次はデモリッションで暴れまわってる井口選手の挑戦を煽って欲しいな。
生駒選手との対戦も相性的に面白いかも。

前半はかなりおもしろくて後半はまあまあって感じの大会だった。
11月のホール、12月の代々木といいカードを集めて盛り上がって欲しいね。




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