パンヲタが見るサンボだらけのパンクラ大会
■団体:パンクラス
■日時:2004年9月24日
■会場:後楽園ホール
■書き手:zen

なーんか、滅茶苦茶久々のパンクラ観戦のような気がするなぁ〜
今日の注目戦はまずマイフェイボライトファイターである井上。階級をウェルターに下げたとはいえ、相手はランキング5位の和田。ちょっと分が
悪いことは否めないだろう。
あとはismの体現者北岡。何で北岡が体現者か?おれもよくわかんないけど、ismってのはそーゆーもんだから。
で、サンボ勢石毛、白井。和田拓も勿論サンボ勢だし、三浦もバックボーンは柔道だが、サンボ選手権での準優勝経験がある。たか、石毛の後輩ら
しいし。

てなわけで、今日はちょっと早めに会場入り。
ゲートの試合も両方見れました。
客入りは最終的には7-8割くらい?このカードにしてはびっくりするくらい入ってました。
あ、噂どおり和田さんがいるよ!!!


■『ライト級プロフェッショナル昇格トーナメント』 第1試合 ライト級戦 5分2ラウンド
○宮下トモヤ(B-CLUB) VS 笹原トメヤフィリョ(和術慧舟會駿河道場)×

パンクラスゲートがも一つ立場をはっきりさせて、トーナメント形式に。優勝者は自動的にプロとして扱われるとか。プロって?ライセンスなんて
あったの?

まあ、ブッキングをちゃんとするよーにするよ!ってことなんでしょう。
この試合、宮下選手は今DEMOLITIONで暴れまくってる井口選手と一緒のB-CLUB(だよね)。注目の選手すな。
試合は宮下が上をキープして進む。しかし、1Rは極めきれない展開が続く。
2Rに入って宮下がアームロックできれいに一本をとる。


■『ライト級プロフェッショナル昇格トーナメント』 第2試合 ライト級戦 5分2ラウンド
×小林元和(飛翔塾) VS 松本光央(グレイシーバッハVTT)○

小林は下からの攻めがウマい。始めはバッハの選手がこっちだと勘違いしたくらい。
松本はそれをなんとか凌ぎ続ける。しかし、徐々に松本はペースを掴んで動きがよくなってくる。グランドでもダイナミックなパスでサイドポジ
ションを奪ってくる。

2Rに入ると完全に松本の勢いが勝る。
判定に持ち込まれ、3-0で松本。
小林は負けたがなかなかに技術を持った選手。また是非見たい。



てな具合でゲートが終わって小休止に入ると、なにやら隣にどっかで見たことがあるような金髪に髭の人物が。
むむ…まさか…?
思い当たる節はあるのだが、確信にはいたらないので黙っていたのだが、、
その人がメモ帳を取り出したときに確信にいたった。
おおーメモ8御大ではないですか!
うーん、声かけよーかなー、どーしよーかなーと悩んだのですが、声かけちゃいました(笑
したら一応私ことzenのことも認識していてくれたようで、よかったです。
ちょっと話してると本戦が開始しちゃいました。


■ 第1試合 ウェルター級戦 5分2ラウンド
△関直喜(フリー) VS 石毛大蔵(SKアブソリュート)△

この試合から和田さんがいきなりレフェリー。
ゲートは大藪、1-3試合は和田、4-6試合を梅木、セミ・ファイナルを広戸。今後はこーゆー割り振りになるのかな?
石毛は未知の強豪、関はねちっこいタックルからのテイクダウンを心情にした、相手にとってはかなり嫌な選手。いきなりこんな相手をぶつけるあ
たりパンクラスも正確が悪い…
関はいつもどおりタックルからテイクダウン狙い。テイクダウンを奪うと上から横っ腹をこつこつこつこつ。イクナイ!今度から関は和製シールズと呼
ぶことに決めた。
しかし、関のタックルを石毛もよくきってくる。きっては打撃を入れてくるが、関もそれくらいでひるむようなタックルマシンではない。ねちっこ
くプレッシャーをかけ続けテイクダウンを狙う。
テイクダウンを奪われても、石毛下からの攻めもなかなか上手い!
とはいえ決定的なシーンもなく、そのまま判定に。

梅木20-20、大藪20-18石毛、広戸20-20
で1-0のドローでした。

ドローとはいえ、石毛実力の片鱗は見せてたと思います。混戦中のウェルター戦線に絡んでくると面白いタレント。
関は…下手するともう組まれないかも。やっぱし上にのっかるだけじゃあねえ…けして弱い選手でないだけに(ていうか、強いと思うのだが)グラン
ドでの決定力を手に入れて欲しい。


■ 第2試合 ライトヘビー級戦 5分2ラウンド
×佐藤光芳(パンクラスGRABAKA) VS 白井祐矢(アンプラグド国分寺)○

これまたサンボからの刺客白井。一方佐藤は勝ちに恵まれずどん底と言える。
新鋭白井がGRABAKAの重戦車を食って、サンボ旋風を巻起せるか?

白井はサンボ選手ぽく、投げを多用する。テイクダウンは大抵相撲からの投げ。
佐藤はこれをうまくかわす。
1R当初はグランドの戦いが中心だったが、1R終了直前白井のパンチで佐藤がダウン気味に倒れる。白井は一気に追い討ちをかけるが、佐藤はゴング
に助けられる。
その展開で佐藤の腰がひける。白井も打撃でイケると踏み、スタンド勝負にでる。
佐藤は逃げでテイクダウンを狙うも、タックルをきられて上から攻められる。
その後スタンドに戻るが佐藤の劣勢は明らか。しかし、決定打もでない。
決着は判定に持ち込まれる。

梅木 19-17白井、大藪 19-19、広戸 19-18白井
2-0で白井の勝利。

どちらもぐだぐだな感があった。佐藤はもう浮上は厳しいかな。


■ 第3試合 ミドル級戦 5分2ラウンド
×中西裕一(フリー) VS 三浦広光(パンクラスMEGATON‐TOKIN)○

注目の一戦。デビュー戦で衝撃の「敗北」を飾って皆の心に残った三浦と嫌なほど強いテクニシャン中西。まあ、普通に考えれば中西が楽勝なわけ
だが、三浦には何か違う勢いを感じる。

デビュー戦と同じく荒削りな打撃から入る三浦。中西を投げて上になる。だが、なかなか攻めれない。
その後は相撲の展開が続く。まあ単調なのだが三浦は虎視眈々と投げでのテイクダウンを狙っていて、緊張感に溢れる。
2Rでも相撲の展開が多いが、終了直前にコーナ際でもつれ、三浦中西のバックをとる。腕十字が決まるか!?というところで残念ながらゴング。判 定。

梅木 20-19三浦、広戸 20-20、大藪 20-19三浦
判定2-0で三浦の勝利。

中西が三浦には何もできなかった、といっていい。技術は中西の方が上なだけに身体能力に負けたといっていいのだろう。
うーん、、やっぱり柔道出身者のポテンシャルは凄いなあ。


■ 第4試合 ウェルター級戦 5分3ラウンド
×和田拓也(SKアブソリュート) VS 井上克也(RJW/CENTRAL)○

なんともたまらん一戦。オレ的セミかな。

体格はどちらも同じくらい。井上はやっぱりウェルターに落として正解だんじゃないかな。
1R。まずスタンドの打ち合い。和田タックルでテイクダウン狙うも井上はそれをきって相撲に持ち込む。そのまま和田をコーナに押し込み、裏投げ
を決める!
スタンドに戻ると和田が攻勢をかけてくる。井上の顔面に結構いいのが入っている。井上はそれを嫌がりしがみつく。見ると和田は結構息があがっ
ている。そのまま井上また和田をコーナに押し込み、簡単に和田を投げる。
しかし、これだけ和田をぽんぽん投げちゃう井上はホントにすごいな。
で、今日の井上は今までと一味ちがかった。
いつもは倒したはいいが、そこからの攻めがイマイチ、といか手がほとんどなかったのだが、今日はちょいと違う。サイドポジションを簡単に奪
い、和田の頭側にある足を頭にフックして体を固定。そこから二択に持ち込むのだ。
膝裏に固定された和田の顔面をポクポクなぐるかと思うと、それを嫌がって井上の頭側にある手が伸びてくるとその手をアームロックで極めようと
する。極まらなければまたパウンドをポクポク入れてくる。
これが結構効果的な攻めになってて、和田は苦しめられる。
1Rはなんとかその体勢を凌ぎきる。
2Rになるとスタンドでも井上が優位に立つ。
井上はコーナに追い詰め外掛けで倒し、1Rと同じグランドの展開にもって行き、アームロックを狙う。

極めきれず最後にはパウンドを落としまくり、そこでゴング。
3R力の差が見えてきた感があるが、和田も気迫は衰えない。井上はこのラウンドも和田をコーナに追い込み倒してグランドへと持っていく。すっか
り自分のパターンをこの一試合で作り上げた。

しかし、和田も下になっても凌ぎ続ける。井上も極めきれない。
最後は井上によるパワーボム!和田は投げられるも逆にチャンスと見て井上にパウンドを入れようと和田の上にのしかかる。井上は再び立ち上が
り、腰にしがみつく和田を再度持ち上げパワーボム!!で、ゴング。

判定は
大藪 30-27井上、広戸 30-28井上、和田 30-25井上
和田さんの判定が物語っていると思う。それほどまでに井上が圧倒した。
しかし、それでも凌ぎきる和田拓の気迫。
極めの姿勢を崩さない井上、パワーボムをあそこで出す井上。
オレ的本日のベストバウト間違いなしっす。
井上は今日の試合で一皮むけたように思えます。ウェルター戦線の協力な一コマになること間違いなしでしょう。


■ 第5試合 スーパーヘビー級戦 5分2ラウンド
×謙吾(パンクラスism) VS アレックス・ロバーツ(KJK/Justiceマネージメント)○

ロバーツを見て「ヨワソ〜」(メモ8さん談)。謙吾は相変わらず大人気。

1Rスタンドでいきなり謙吾はロバーツにいいのを食らって崩れ落ちる。そこにロバーツはパウンドの嵐を叩き込んでくる!アア…やはりいつもの謙
吾だ、と思いきや、この試合はこの後衝撃的な展開をむかえる。
なんと、その大劣勢状態から謙吾はリバーサルに成功!下からしがみついてくるロバーツからサイドポジションを奪い、そのままマウントへ移行す
る!!げぇ!!今まで謙吾を生暖かく見守っていたウォッチャー達はあいた口がふさがらなかっただろう。
そしてこの後謙吾はなんとロバーツに十字を仕掛ける!!が失敗。
その後も謙吾はアームロックを狙うなど「ボクノ知ッテル」謙吾ではない!様なムーヴを我々ウォッチャー達に叩きつけたのだ。
2Rスタンドでも膝を入れられるわ投げられるわで謙吾大劣勢。だが謙吾は「アキラメナイ!」謙吾はタックルからテイクダウンを狙い、ついに奪う
のである!!

アームロックを狙う謙吾
サイドポジションをとる謙吾
アレックスも負けておらず、下からアームロック、フロントチョークと狙ってくる。決着付かずに遂にゴング。

判定は
広戸 20-19ロバーツ、大藪 20-19謙吾、和田 19-18ロバーツ
2-1で残念ながらロバーツの勝利。

まあ、結局負けてしまったわけだが…
何か、何かちょっち違うぞ!ケンゴウォッチャーは注視すべし!!


ここでインターバル。
GRABAKA勢石川・三崎・郷野の3人が挨拶。
石川「すっきり勝って最高の誕生日にしたい」
三崎「100%の力を出せばよい結果がでる。最高の舞台で最高の試合をした。是非NKに来てください。必ず頂点に立ちます」
郷野を紹介する際にNKでテレル戦が決定した、とのアナウンスがあり場内ざわめく。
郷野「勝てばBoxingグローブをつけて試合ができるかもしれません」
なんじゃなんじゃ山宮じゃないのか!?やったー!!郷野vsテレルでオレはNKには1万円をかけることに決定しました。


■ 第6試合 ライトヘビー級戦 5分3ラウンド
○佐々木有生(パンクラスGRABAKA) VS バック・メリディス(チーム・クエスト)×

内藤vsシノシック戦が流れに流れてこのカードに。佐々木がきれいに勝てるかどうかだけが見ものの試合。

1Rメリディスいきなりきれいなタックルでテイクダウンを奪う。佐々木はクローズドガードで固定し、メリディスは上からコツコツと横っ腹にパン
チを入れていく。
佐々木はしたから三角を狙うが、これは極まらず。スタンドに戻る。
この後はスタンド中心の展開に。佐々木はローキックを中心に的確にあててくるが、メリディスは大振りパンチで応戦する。
佐々木は凄く落ち着いた顔をしている。いい感じ。
2Rかなり足が腫れてきたメリディス。そこに容赦なくローを入れる佐々木。メリディスはたまらずテイクダウンを奪う。佐々木は慌てずに下から
アームロックをとりにいく、が、失敗。ひっくり返されれ上になると今度は十字をとりにいく、が、これも失敗。メリディスが上になられた状態か
ら今度は三角を極めに行く。これが見事に極まり、メリディスタップ。

佐々木はほんとに久々にきれいに勝ちました。特に最後のアームロック〜十字〜三角は流れるようで佐々木らしくすばらしかったです。
試合中もすごく落ち着いてたし…うん、浮上のきっかけになったかもしれないな、この試合は。


■ セミファイナル ウェルター級戦 5分3ラウンド
△ヒース・シムズ(チーム・クエスト) VS 北岡悟(パンクラスism)△

オレ的メイン。北岡大口叩くんなら勝ってみな!て感じだよね。
でもあの大口がたまんなくオレは好きなんだよねー。
北岡は左アバラにテーピングをして登場。
北岡片足タックルを狙うが、完全にきられて潰される。そのままシムズは上になってパウンドを入れてくる。
今回はともかくこの展開が多かった。シムズのバランスが良いのか北岡のタックルが下手なのかはわからないがタックルはともかく切られまくられ
た。
北岡もそれしか攻め手が無いのか、繰り返している。
パウンドによるダメージは蓄積し、顔が赤くはれ上がっていく。
ともかく北岡はほとんど上になることが出来なかった。
だが一方で下からの攻めはなかなかのもので、1Rに見せた変形アームロック、足関は極まりかけていたように思う。

結局判定までもつれ込み
大藪 29-29、和田 29-28北岡、梅木 29-29
…ひさびさのパンクラ判定といえるだろう。ダメージ重視ならこれは無いだろう…
とりあえず判定ドローという決着。

北岡はパンクラに珍しく極めが強い選手だと思う。今日は駄目だったけどね。
ただ極めにこだわるあまり、試合展開を不利にしちゃうきらいがある。そーゆー試合をしてると極めれなかったとき負けるから安定した勝利は手に
入れられない。
手堅い試合から極める、という域はまだまだだろう。でもやっぱ北岡には期待しちゃうんだよなー。


■ メインイベント スーパーヘビー級戦 5分2ラウンド
○高森啓吾(パンクラスMEGATON) VS アンソニー“辰治”ネツラー(TEAM Boon!)×

ドつき合いからスタート。
高森のパンチがいきなり当たって、ネツラー崩れる。崩れたところに高森追い討ち。 ネツラーが立とうとしたところに高森の左フックで一本。

うーん、興行としてはどうだろう…
いい試合は多かったんだけど、メインとセミがなー。
セミは楽しめたんだが、試合展開に悲壮感が溢れてて…やっぱり北岡はまだセミ・メインの器とはいえないのかなー。
うーん、点数をつけるとしたら70点くらいかなー。いい試合はほんと多かったけどね。




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