いとしさとせつなさとこころづよさと・・・・驚きと。
■団体:アジアンプロレス
■日時:2004年9月18日
■会場:北海道・空知郡奈井江町体育館
■書き手:桜新町長五郎

ああ二日酔い、というか、まだ「二日目」。しかし、知らなかったな・・・・維新力、「ちびっこ相撲」の
コーチを毎週やってるんだ・・・・大矢、本名まで「健一」から「剛功」に変えてたんだ・・・・・・・
それと、奈井江大会には若松が顔を見せに来るらしいんだ・・・・。

さて、前日の札幌とはうって変わっての「郡部」興行。しかもこの町には多少の馴染がある。
きっかけは中学校の頃の塾の夏期講習。この町から来てた奴ら数人、みんなプロレスファン
だったな・・・・。初代タイガーの後期で、高校に入ってからも、一次Uの話で奴らと盛り上がって
たんだよな・・・・。当方が浪人した時に縁が切れちまったけど。

なんて事を思いつつ、会場へ。造成した工業団地の中にポツンと一つある体育館。中に入ると
「広っ!!」。バスケコートが横で2面取れるじゃん。マットの音が拡散してしまうな・・・などと
余計な心配が頭をよぎる。しかし、力入れてるな・・・奈井江町商工会青年部。入場チケットに、
「ドリンク一杯無料券」がついてるじゃないか。(早速迎え酒って事でビールをいただく。)
しかも、会場にレスラーのテーマ曲をガンガンかけてる(笑)。猪木、三沢、ハンセン・・・・・

その意気込みが、悪い方へ転がらない事を祈るばかりである。

客層はいつもよりお子様の数が目立つ。イキがったガキもちらほら。ちょっと不安。


1.○ザ・グレート・タケル(12:15 フライングニールキック→体固め) X澤 宗紀

前日と同じカード。しかしさすがというか、客層がよく見えてるな。場外戦ではお子様をうまく
乗せるように振る舞うし、技もわかりやすいのが多い。心配したマット音も、立派な設備の
おかげかそれなりに反響して、いつもと変わらぬ迫力があった。
試合は白熱していたが、時が経つにつれて多少動きが悪くなった。連戦だし、朝から
慰問があったそうだから、ちょっとお疲れだったのかな・・・。危なさまではいかないものの、
ちょっと技にズレがあった。最後の二ールキックを食らった澤の倒れ方、ほんの少しだが

正直、ひやりとしたよ。


2.○ショッカー(14:34エビ固め)Xスクリューム

これも前日と同じカード。しかし、やはり前日とは違い、スクリュームに驚く&怯えるお子様多数。
そして、アームホイップ合戦に(感嘆するのではなく)声を上げて驚く大人達。札幌で「だけ」
アジアンを観て、面白いと言ってる人には是非教えてあげたい。「アジアンの本領は郡部でこそ
観られるものだ」って事を。

定番のムーブ連続の中で、圧巻だったのはスクリュームの股間をコーナーポストに挟ませ、
ショッカーが客と一緒に足を引っ張るヤツ。いつもならショッカーが指名したお子様数人が
協力するのだが、ここでは、ショッカーがお子様を呼んだら一気に20人近くがスクリュームの
足に群がった(笑)。ちょっと離れたとこで観てた、イキがったガキ(※)まで走ってきて引っ張る。

マスクからは表情が見えなかったが、きっとスクリュームの心の中では「勘弁してくれよ」か、
「多過ぎだよ」ってツッコミが入っていただろう(笑)。

最後は、ちょっと唐突にスクールボーイ風のエビ固めで試合が終わったのだが、観客、とりわけ
お子様達の喜び様は凄かった。訳知りのファンが無理矢理盛り上がろうとして拍手とか歓声を
張り上げるような「作為」がそこにないだけに、試合内容を問わない、不思議な満足感で心が
満たされた。


3.○大矢 剛功(12:40バックドロップ→体固め)Xスタン・リー

これも前日と同じ(苦笑)。大矢のシングルを2連戦で観られた喜びが全て。リー、結構キャリアを
重ねてきてるんだから、そろそろガタイのなさを「ひたむきさ」「イキの良さ」だけで補うスタイルを
変えた方がいいんじゃないかな・・・・。
しかも試合途中で、余計な事に気付いてしまった。維新力は札幌のみの参加なんだよな・・・。

レスラー、レフェリー兼務のリーや澤を入れても6人しかいない(??)じゃん。メイン・・・タッグマッチ?
それとも誰かレフェリーを立てて全員で6人タッグやるのか・・・・?
試合が終わって休憩の間もその事が頭を離れない。ただでさえ酔いが回ってて思考回路が
接触不良なのに・・・・・・。


メイン.畠中浩旭&ショッカー&ザ・グレート・タケルvs大矢 剛功&将軍KYワカマツ&センセイ・アキラ
     (分数メモ忘れ ○ショッカー<ダイビングセントーン>×アキラ)


  スタン・リーがレフェリーだな・・・。畠中組、3人だよな・・・・。まさか3対2じゃないよな・・・。

思考回路はショート寸前。そこにコールがあって、選手入場!「将軍KYワカマツ!!!!!!!」
そこには、新日金曜8時ゴールデンの末期を飾った時代の仇花、悪徳マネージャー、ワカマツが
ほぼあの姿のまま(唯一の違いは白装束がパステルカラー衣装に変わっていた)出現。しかも、
率いているセンセイ・アキラのマスクは黒ストロングマシンマスク!!!前日わからなかった
このマスクの意味に合点がいった。さらにワカマツが衣装を脱いだらさらにサプライズ。

ちょっとしたボディビルダー並みにきっちりと鍛えられた身体がそこにあった。試合はほとんど
してないけど・・・トレーニングはしっかり続けていた事が伺われ、感服の至りである。

試合は・・・やはりワカマツの独壇場。その雄叫びと気合が、会場中に響き渡る。まさに、
兄弟子にあたる「オリンピック期間中のアニマル浜口」を髣髴とさせる。その一挙手一投足に
畠中や大矢までもが笑いを禁じ得なかった。いわんや観客に至っては・・・・。
確かに「ファイターとしてどうなの?」って聞かれてしまったら、及第点は出せない。

どんなに身体を鍛えても、悲しいかなブランクの長さからくる試合感のズレや、出す技が
超限定(クロスチョップ、張り手、蹴りと・・・)されている事からくる単調さは否めず、
そして決定的にスタミナがない。気がついたら場外でお子様達がワカマツを袋叩きしてたり
もした。ショッカーと大矢の定番のやり取りがわからず、ショッカーに怯える大矢と無理矢理
代わってしまう、などという「アジアンにおける空気(雰囲気)」が読めてなかったりもした。
しかし、それらを補ってしまう存在感たるや・・・・。これだけで入場券の元はとれた。


スペシャルマッチ;時間差バトルロイヤル

ロイヤル・ランボー形式。アジアンにしては、珍しい形式だな・・・と思っていたが、入場し始めて
その意図に気付く。ワカマツ、最後じゃん・・・やはり、お疲れだろうさ・・・。なんて思ってたら、
全選手がリング上にいるのに、カウントダウンが始まった。何?何?と思ったら、お揃いの
ハッピを着て、グレイシートレインで入場してきたのは奈井江町商工会青年部!!!
そしていつもの楽しいバトルロイヤルが展開・・・と思いきや、やはりワカマツ中心(笑)。

最後は、タケルが前日同様優勝したものの、きっと客の心に残るのは、ワカマツなんだろうな・・・。

今日の客の中に、ワカマツが芦別市議会議員って事を知ってる人、何人いるんだろう・・・。


追記>楽しませてもらった奈井江町大会だったが、ただ一つ悲しい事があった。アジアンの
   最近の定番ムーブに、「場外乱闘の際、片方が相手を羽交い絞めにし、客に胸板への
   張り手をさせる」というのがあるのだが、そこにイカれたガキ(おそらく中坊)が出現。

   お子様達と争って叩きにいく姿には、コイツの将来が透けて見えてしまった。
   休憩時、たまたまコイツと友人の会話が聞こえたのだが、やはり週プ●読者。
   悪い事は言わない。その心根のまま成長しちゃうと、プロレスカフェBBSに現れる
   単細胞系の荒らしみたいなのになっちゃうから、購読を止めるか、プロレスファンを
   やめるか、寺にでも入って精神修養した方がいいよ・・・。




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