蛇光主催興行
■団体:JWP
■日時:2004年8月19日
■会場:北沢タウンホール
■書き手:凸ユーレイ

 積極的に選手にチケットの枚数を割り当て、営業しているらしいDDT。受付に券を取り置きして、「何々選手分ですね」などと確認している場面 がみられた。

 客席、派手なケバめの女が多い。いかにも“私を食って”的なアピールまんまん、である。佐々木とか、女たくさん呼んでそうだよな。発表は観 衆282人(超満員)。

オープニングマッチ
○高木三四郎、高梨将弘、飯伏幸太(7:14三四郎スタナー2000から)ポイズン澤田JULIE、佐々木貴、×猪熊裕介(蛇光教団)

 この大会は蛇光教団の主催。かつて蛇界と関係した者、なかんずく全盛期の蛇界転生の面々を呼び戻して行われるという触れこみ。オープニング は、現在進行形のDDTの試合で前フリ。

 飯伏という新人、まだ細いが筋肉のカットが浮き出た身体、バネがあってドロップキックが素晴らしい。打った反動で宙返りするダグファーナス 式。

 猪熊、誰かに似ていると思ったら、さまぁずの三村だな。ポスト最上段からスプラッシュを放つ際、「俺の、時代が、キタ━(゚∀゚)━! 」と叫 ぶ。ちょっとしたDDT内ブームらしい。この試合では、案の定というべきか、スカされていたが。ファイトのほうは相変わらずで、そのスプラッ シュや、DDT(技)の受け身で、身体を真っ直ぐにせず腰が曲がっているため、膝から落ちて格好が悪い。

 蛇イアントは、馬場の物真似でおなじみ、石川修司。

 フィニッシュはWアーム式のDDT。アッサリ勝った高木、試合後「おいおい物足りねぇなポイズン。蛇界転生、昔の方が強かったんじゃねえの か?

 それからタイムマシン? たわ言には付き合ってられません。俺様は後楽園ホールに行ってくる。ジャカジャカジャージャジャカジャカジャー ジャ、ファイヤ〜〜、で行ってくるから」(同日、後楽園はWJ選手会興行だった)。

 リングに取り残された蛇光。3人で、蛇が口パクするパペット(レッドスネーク・カモン風)を手にはめて、まず佐々木が腹話術よろしく「チキ ショー」。その後、ワザと台詞を噛んでみせ、人形のせいにして頭を(つまり左手で右手を)はたく。笑

 同じく口惜しがるポイズン、セコンドの蛇イアントに「タイムマシン」を持ってこさせる。試合中にも、何だか目覚し時計が置いてあるなとは 思っていたが…  

 そしてVが流れる。ドラえもんの主題歌とともに、巨大な目覚し時計に乗ったポイズン(固定画像)が、埴輪や戦国時代のいくさの絵や戦後の動 乱期の写真や力道山やらを背景に時代を遡っていくイメージ映像。ロールエンドに出てきたタイトルは「蛇光興行 JULIEのちきゅうさんありがと う」ロゴのドラえもんのパクリ。笑った。


1.○ポイズン一宮偽ュリー、偽影(偽界転生)(6:10蛇界1号のビッシビシボムを受けた偽影の下敷きになって)×鴨居総裁、蛇界1号(蛇界倶楽部)

 偽界転生、蛇界倶楽部、いずれもかつてのネタ。
 一宮の、もっとも初期の偽造がコレだったらしい。ポイズンのテーマ曲に、「ギカイテンショウ。ギカイのギは、偽造の偽だけどね。」という説 明口調の台詞を挿入した入場曲が、そのギミックが浸透する以前のネタであったことを偲ばせている。


2.○米山蛇織(蛇界転生)、心霊治療の先生(心霊治療)(4:03蛇ブルリストアームサルト)柿本大地、×チェリー

 私の目当ては言うまでもなくこの試合。この4日前、8・15キネマ大会で拉致された米山が、再び蛇織に改造されて登場するはず、だからである。
 このために、2年前に購入したマラカスを持参、会社から蛇織Tシャツを着ていく。あの時のグッズが再び役立つ日が来るとは思わなかった。

 果して、先生(中身はポイズン)と登場した米山は、ロングガウンにコスチュームも蛇柄。アイシャドーは黒く邪悪に、頬にはバカボン風の渦巻 (笑)。
 先生は、両手にはめた治療用?の手袋を気にして何度もはめ直す、という小ネタを見せる。

 相手チームのチェリーは初見。SGPの宇宙銀河戦士ソフィアだったり、ジャガー道場で練習している光景を雑誌で見たりした記憶のある顔。まあ ムリヤリ「可愛い」の範疇に入るかもしれないが、両目の焦点が合っていない。ファニーフェイスですな。コスチューム、小さなパンツから腰の肉 がハミ出て、胸の谷間も強調、イヤな色気がある(笑)。
 キャットファイト出身で、この8月からDDTの所属になったとのこと。「昭和」子と競い合って伸びて欲しいものだが、この試合では、技がまったく 蛇織に通じず。代わりに心霊治療の先生がコルバタやらラナを受けていた。

 試合後、ボリショイと春山がリングサイドに現れ、米山に、戻ってくるよう呼びかける。それを先生が、さらに蛇織自身も呪文を使ってはねの け、「これが私の本性だ! これからは好きなようにやる」と言い放ち退場。春山、いったん「9・12後楽園ホールで米山を取り戻す!」と宣言する が、ボリショイに苦笑しながら耳打ちされ9・12「までに」と言い直す。ま、じっさい、9・12当日に米山は正気に戻ったんですが、そこに至るまでの 興行もあったし、ネタばらしになっちゃあいかんもんね。


3.○橋本友彦、諸橋誠也(8:15X.C.T.から)猪熊裕介、×蛇イアントwithザンスリアン女王(蛇光教団)

 宇宙と並ぶDDTの強さの象徴・橋本に、X.C.T.=チョークスラムで敗れた後も、痛ぶられる蛇光の下っ端2人。セコンドのザンスリアン=スーザン にまで被害が及ばんとしたまさにその時、花道から全身タイツの小っちゃいマスクマンが登場。ブーメラン(619)で女王を救出。ザンスー「間に 合ってくれたか、クローンよ」。蛇光が、拉致したMIKAMIの体内から採取した細胞で作ったクローン人間、ということらしい(既にフォールを取ら れた後の蛇イアント、ボソッと「間に合ってねえよ」。石川は地味に可笑しい。オープニングでも、自軍の選手がやられてるのを見て、控えの猪熊 と「アレ痛いよな」とか世間話してるし。全身タイツの頭の部分を脱がされると弱くなるし)。

 ビデオ。タイムマシンに乗ったポイズンと遭遇したヘビダー(=マネージャーのサンダー)とヘビモ(元JWP代表の山本雅俊)。「いま蛇界はど うなっているんですか」「蛇光という教団になっている」「宗教はマズイでしょう!」。


セミ ○多咬刺(蛇界転生)(8:50右脚から)×三和太

 多咬刺は、蛇界転生時代に、佐々木が改造された姿。四つんばいでじわじわ動き、音も無く敵の背後に忍び寄る。
 太のぶーちゃんローラーが、遠くの方からゆっくりと前走をつけて転がっていく技であるために、多咬刺にスルスルと後退して躱され、相手がど こに消えたのか太にはまったくわからない、というムーブがちょっと面白かった。  フィニッシュはレッグラリアット。  


メイン ○ポイズン澤田JULIE、蛇影、毒蝮三四郎with蛇界坊ヘビダー、ヘビモ(蛇界転生)(13:14モアイオブイースターから)×HERO!、KUDO、男 色ディーノ

 開始前、スキットのビデオ。KUDOとHIRO!が相手チームを予想、マッチョでビキニで腰を振る奴が出てくるらしいと話しているといきなりディー ノがフレームイン「マッチョでビキニで腰を振る?!マッチョでビキニで腰を振る?!?!さあ、行くわよ!」。で、照明が変わって試合スター ト。ディーノは、蛇影欠場中にDDTに蔓延ったので、相手の存在そのものを知らない、という設定だ。

 現在は肉体改造に成功しているポイズンだが、当時の体型を再現するため、タイツに詰め物をして腹を出す。芸が細かい。

 毒蝮は馬鹿キャラ。髪型がとにかく変。常にヘラヘラ笑い、手を両耳の横あたりノ上げてヒラヒラ。蛇界のガラガラムーブとは似て非なる動き。

 最初のリングイン時にトップロープを飛び越そうとして足を引っかけ転倒。場外から戻ろうとしては、躓いてまた転落。ヘビープルズ・エルボー のフリから、ロープワークで相手の上を往復するだけしてタッチしたり、馬鹿ムーブのままわかんなくなっちゃって敵コーナーでタッチしたり。
WJ選手会興行には行かなかったのね。
 一昨年の後半、内部抗争を経て消滅した蛇界転生。いったんは黒影に戻って出場を続けていたが負傷していた肩のリハビリを兼ねてか1年強のあ いだ姿を消していた、元・蛇界転生No.2の蛇影、ひさしぶりの試合。ポイズンと蛇イ〜ン(=キャイ〜ン)ポーズ決める。
 その蛇影とのファーストコンタクトでグラウンド、上になってヌメヌメ動く、触るデイーノ。蛇影のタイツをめくって覗き、「8点よ。8点だわ」 10点満点か?(笑)。
 さらに、コーナーに貼り付けられ急所蹴りを喰らっては「オホホホホ(悦)」。男色スクリュー(チンコを握って自ら前宙、敵を投げ飛ばす)で 反撃、男色ナイトメア(ダウンした敵の顔面の上で、タイツを脱ぎTバック姿でスクワット。精神的なダメージを与える)は通常より時間をかけて ネットリと。


 蛇界転生、勝利後の第一声は「蛇ッハー(=香取慎吾のオッハー)」。キャイ〜ンといい、流行語が使われるとわずか2〜3年前のことなのに時の 流れをことさら早く感じる。〆は沢田研二の『憎み切れないろくでなし』を蛇界ダンスで。

 この後またVが流れる。控え室で高木が目覚まし時計を踏んづけて壊してしまい、過去から連れ戻したレスラーたちが消えていく、というオチ。

 当時から観ていた人たちには懐かしかった興行だったのではないでしょうか。




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