スマックガール8/5後楽園ホール観戦記 やっとかけた
■団体:スマックガール
■日時:2004年8月5日
■会場:後楽園ホール
■書き手:S泡盛

「OgmaOnline presents SMACKGIRL2004 〜聖地凱旋〜」

 開始早々は厳しかったが、メインの時間にはとにかく後楽園ホールのスタンドに多くの観客がいた。私の知るこれまでの会場の有明、六本木、大 森のことを考えたら、まぁまぁ良かったのではないか。とりあえず過ぎたこと、運営上のミスと不運に関しては書かないし、激励もしない。次の機 会には修正できる範囲だろう。ともかく鬱病患者と芸人に「ガンバレー」って言うのは禁物だ(えっ?


 お客が焦れだしてからようやく始まった、フレッシュファイト。しかし二試合とも試合内容は悪いものではなかった。

フレッシュファイト第1試合 SGS公式ルール −56kg契約 5分2R
○ まりぃ015( 判定3−0) 長島佳代子 ×
フレッシュファイト第2試合 SGS公式ルール −46.5kg契約 5分2R
○ 金子和美 (2R1分23秒 腕ひしぎ十字固め )山田純琴 ×

 まりぃ015は6月のLoveImpactに出ていたけれど、粘り強い選手という印象だったか?打撃中心の試合だったが、スタミナの問題も含め、両者 ともにグラウンドでのスピード感がなく、ちょっと決め手に欠けたが、時間通り始まっていれば印象が変わったかも知れない。

 そして、ワタシははじめて見る金子和美。大阪では良かったとの噂に気になっていたのだが、ハイスピードになかなかいい動きを見せる選手だ。 有明でのトーナメントのときの、消極的な試合内容が信じられないほどに、打撃を中心にアグレッシブになった今回の相手の山田とともに、一番の 軽量クラスが賑やかになるのではないかと期待させる闘いぶりだった。この二人にロイヤルスマックに出た井上明子、そしてタッグに出た羽柴まゆ みあたり、試合を組むことが出来るんじゃないのかな?

 金子選手のセコンドに吉住絹代がついていたようだが、一緒にやってるのかな?それだと納得の動きとも言えるのだけれど・・・

 賑やかだったロイヤルスマック

第1試合 BackDrop杯 ロイヤルスマック2004
ナナチャンチン  2分21秒 腕ひしぎ十字固め
吉田正子  2分43秒 腕ひしぎ十字固め
稲葉陽子  5分17秒 腕ひしぎ十字固め
村野麻子  5分27秒 アキレス腱固め
おっさん  6分13秒 腕ひしぎ十字固め
HARI 10分57秒 スリーパーホールド
三谷弘子 11分00秒 腕ひしぎ十字固め
15 13分35秒 スリーパーホールド
浜島佳代子 13分59秒 送り襟締め
井上明子 15分32秒 ネックロック
近藤有希 16分07秒 腕ひしぎ十字固め
KAZUKI 17分35秒 腕ひしぎ十字固め
優勝:薮下めぐみ


 良くも悪くも藪下が試合全体を引っ張った。Az勢がまとまって仕掛けるとか、そういったことをさせないように、さっさと分断して潰していくあ たり、また一つ一つの投げや絞め技のフィニッシュなどの場面でも、プロレス頭による見せ場を作っていた。

 ロイヤルランブル方式は有明の時も、選手同士が多少は消極的な部分を作り出してしまったりしていたが、まあ許容範囲だろう。まぁ、ゴリゴリ の格闘技マニアはどう見たかしらないけれど、私は大いに楽しめた。ともかく、この総合格闘技にとって異様なルールの導入によって、より楽しく 見させることをあえて選択した主催者の勝利だろう。(しかし・・・やっぱり、レイホーは出なかったねぇ・・・)


 タッグ、トリプルタッグ

第2試合 SGSタッグマッチルール 10分1本勝負
大室奈緒子/○ 内藤晶子 (4分39秒 腕ひしぎ十字固め) 羽柴まゆみ/川江礼子 ×

第3試合 SGS6人タッグマッチルール 15分3本先取
× 藪下めぐみ/せり/忍田なほみ(判定0−3)虎島尚子/真武和恵/端貴代 ○

 WK勢の多くは9月のクロスセクションに向けて、打撃ありルールの良い実戦経験となったのではないか?顔見世だけの、たいしたことの無いもの なる可能性が高かったこの2試合だったが、見どころもあり悪くは無かった。そして選手達の楽しそうな感じ(ヘラヘラしてるってのとは全然違 う)が伝わってきた。

 この中では、特に大森のSMACKGIRL-Fの、プロデビュー戦で緊張のためか印象の薄かった、せりの頑張りが目立ったかな?いい感じの打撃と表情 だった。虎島選手は足を最初から痛めていたようで、持ち味があまりだせなかったようだ。また、万全の状態で見たい。


 「The Next Cinderella Tournament」決勝戦

第4試合 SGS公式ルール -53kg契約 5分2R
○ 舞 (判定3−0) 川畑千秋 ×
 ここからは最後まで本当に壮絶な試合が続いた。このトーナメント決勝は少し静かな意地のぶつかり合い、アクシデントで耳のあたりから出血の あった舞が、相当痛かったとは思うのだが「テーピングでぐるっと巻いちゃってくださいっ」と言ってる時や、負けが決まったときの川畑の表情な ど、これだけでも来て良かったと思った。闘う者達のこういった表情の美しさ、せつなさは、後方のスタンドの観客には伝わらなかったかもしれな いが、とても魅力的だった。


 通常ルールの2試合

第5試合 SGS公式ルール 無差別級 5分2R
○ AKINO (判定2−1) たま☆ちゃん ×
いつものワタシの観点では、本日のベストバウト。(メインは次元が違いすぎなので)  プロレスラーとして、打たれても下がらない意地、プロレスラーをある意味超えた存在となった格闘生物。最初から最後までアグレッシブな両 者、確かに技は繊細ではないだろう、しかし迫力のある打ち合い、スピード感は素晴らしかった。この日、観客の一人一人が抱え込んでいたであろ う、いろんな心のモヤモヤは、これで随分と解消したんじゃなかろうか?ともかくAKINO選手はぜひ再登場してほしい。


第6試合 SGS公式ルール 無差別級 5分2R
○ 高橋洋子 (1R4分23秒 レフェリーストップによるTKO) 唯我 ×
 今回の高橋洋子の調子はかなり良かったようだ。唯我は想像を絶するほどに何もさせてもらえず・・・そのため?有刺鉄線ボード(ちょっと針金 散乱してたけど・・・)は活躍しなかった・・・(もっともここで飛び込まれてもそりゃ困る。)大きな選手はやっぱり見栄えがする。選手層はな んとかならないかね?


 特別ルールのセミ・メイン

7試合 SGS特別ルール −52kg契約 5分2R(グラウンド顔面パンチ有り・グラウンド時間制限なし)
○ 藤井恵 (1R40秒 スリーパーホールド) 松本裕美 ×
 藤メグが相手のバックに回り込むスピードはやっぱりすごかった。姐御はツイてないって感じか?肝心な特別ルールの良し悪しは、この試合では わからず。アメリカでのエリカとの闘いは注目だ。


メインイベント SGS特別ルール −53.5kg契約 5分3R(グラウンド顔面パンチ有り・グラウンド時間制限なし)
○ 辻結花 (3R4分0秒 腕ひしぎ十字固め) エリカ・モントーヤ ×
 ともかく、すごいものを見た。辻 vs ウィンディのあの一戦を超える試合を見ることになるとは・・・

 入場時のマスクを取ったときの辻の表情は、これまでの、どの試合でも見たことの無いものだった。より怖く、より美しい。

 試合が始まると、ずっと緊迫した試合展開。エリカの長い手足を生かした素晴らしいテクニックに、なかなか頭部への効果的な打撃も入れられ ず、ポジショニングもいい形に持って来れない辻。相手が日本の選手なら、確実に関節技がきまっただろうなと思えるシーンが続き、胃が痛くな る。

 そんな展開のまま最終ラウンドまでもつれて、このまま判定になっちゃうのかな・・・と思った中での奇蹟のような辻の勝利。観客が爆発する会 場の規模がこれまでよりも大きいから、感動もより大きい。辻は大阪のDEEPでの屈辱を晴らし、メインの重責を見事に果たした。敗れてしまったエ リカも圧倒的なテクニックを披露した。本当に強い。終わりよければ全て良し。本当にこの日が来てよかった。

 後楽園ホールごときで大きな大会というのはおこがましいのかもしれない。しかし、何も無かったところから着実に選手層を広げ、我々に感動的 なシーンを与えてくれたことに感謝しよう。今日の興行の女神様はちょっとイタズラっ子だったのかもしれないが、最後には微笑んでくれた。

 選手全員がリングに上がって記念撮影をするシーンにはやっぱりジーンとしちゃうんだ。やっとここまで来た。でも、まだまだこれから。どんな 舞台でもいいから、これからも一人一人がリングの上でいろんな形で輝いて欲しいと思う。まだ、誰にも探し物は見つかってないでしょ?




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