AtoZ旗揚げ1周年記念興行
■団体:A to Z
■日時:2004年7月19日
■会場:横浜文化体育館
■書き手:凸ユーレイ

 AtoZ旗揚げ1周年記念興行「暴走祭り」。笑


 チケットの受付にいきなり小川宏。表舞台からは身を引くんじゃなかったっけ…
 VIP席が余ってるらしいのでとりあえず購入。この席、特典付きで、Tシャツは他団体の最前列でもたまに付いてくるが、なんとこの日は弁当ま で(その後8・8同じ横浜文体のOZ興行でも弁当がついたらしい)。3時開始とやや中途半端な時間なので、休憩時に食べることにする。

 開会式。まずAtoZの選手がお揃いの黒いTシャツで、次にフリー・全女以外の他団体選手が同じ柄のグレーのTシャツで入場。最後に全女の選 手、思い思いの格好で入ってくる。
 全女だけ特別扱いなのは、堀田、あるいは小川の意向か。


 本部席の真後ろの席だったので、その小川宏が目の前に。それと試合開始後の話になるが、リングアナの大場君が入場曲をMDプレイヤーで操作す るのがよく見えてしまう。で、大場君が、両選手入場してすぐに次にかける曲の設定をするので、その曲番号がいくつ戻るか、またはそのままか で、試合の勝者がわかってしまうことに。いかんよそういうところは気をつけなきゃ(怒)。それか音響は、客席から離すべきだ。


   第1試合の前に、堀田がVIP席を回り「暴走プレジデント」と顔写真の入った名刺を配って歩く(笑)。実際には、この日の興行から団体の代表 を降りたらしいが…

 観衆、そこそこ入って1500ぐらいか(発表は2300)。


暴走1.牛物語〜覆面夏祭り〜
○お船(K-DOJO)(8:50変形エビ固め)×闘牛・空

 牛、法被姿に大きな団扇を持ち、ホワイトベリーの『夏祭り』(原曲ジッタリンジン)で入場。コスチュームの牛柄がシルバーになっているのは 初見。

 ゴング前、握手して離れたあと、覆面の角を両手に握り、お船の背後から突き刺そうとソロソロ近寄る牛。気づいてお船「お前ーなにしてん だー」。怒って向かっていくと、牛はコーナーに駆け登ってヒラヒラと三角渡りして躱す。これを2度繰り返す。…

 開始直後のこのへんは良かったけど… AtoZは2回しか見てないが、前回と同じく、牛は他団体で見るほうが絶対面白いと思った。NEOもそもそも 昔から、アキュート冴とか西千明とか、余所の若手をおかしくイジるの、巧かったし。


暴走2.Flesh Girl's Fighting
○水嶋なつみ(全女)(8:27ダイビングヘッドバッドから)×華名

 練習生の頃から、他団体の興行で、先輩が出場する試合以外でも大会全般にわたってかいがいしくセコンド業務をこなしているのを、それも1度 や2度でなくいろいろな場所で見かけていた華名。残念ながら後楽園でのデビュー戦を見逃して、戦う姿を見るのはこれが初めて。サクラ大戦の曲 で入場。

 出だしから意地の張り合い、華名の前腕パンチと水嶋の張り手。双方とも、気迫、一所懸命さ、負けまいとする気持ちが良く出ていて、この日の ベストマッチ。とくに水嶋のガチ蹴り、全女固め(押さえ込み)は迫力があった。  しかしこれを書いている時点で、水嶋は全女から脱走してしまっている。惜しい。本人は中西百重のファンだったので、行動をともにするとかで もいいから、とにかくプロレスは辞めないで欲しいなあ。

 華名は、最近の新人に珍しく身体が出来ていて、横幅がガッチリしているのがいい。得意技のヒップアタックも、ただ当ててるだけじゃなく、力 強さが伝わってくる。

 試合中、水嶋が囁いてるシーンがわかる。ま、ふだん手を合わせない相手だし、新人だから、しょうがないかな、と。


暴走3.Battle of J-Connection
○阿部幸江、賀川照子(フリー)(12:45ビクトリーAクラッチ)ザ・ブラディー(OK)、×MARU(0K)

 またまた旧Jd'がらみの試合を組まれた阿部ちゃん。ブラディーと意識し合う。

 MARUは賀川を意識。かつてこの2人にはJd'ジュニア王座を巡っての因縁があった。  入場時に被ってきた帽子を、MARUにツカツカと歩み寄られ脱がされそうになり「もう〜やめてよ〜」と賀川。試合中にも、自軍コーナーに控えて いるところへブラディーが突っ込んできて「危ないな〜」天然しゃべり。  

 ま、こんなところで。


暴走4.玉田凛映引退ロード3rd
日向あずみ(JWP)、田村欣子(NEO)、○元気美佐恵(NEO)(20:23Gドライバーから)×玉田凛映、GAMI、PIKO(JWP)

 8・22に引退を控える玉田のカウントダウンマッチ。アルシオン時代のユニットRe:DRΛGの再結成は、首都圏ではおそらくこれが最後、とのこと。
 そのRe:DRΛGの入場、当時のチームユニフォーム(背番号=アルシオンのライセンスナンバー)に身をつつみ、高瀬(現・玲央奈)とともにセコ ンドについてきたのはなんと矢樹広弓。今年に入って会場からは姿を消し、i-modeのHPの日記でしか消息が掴めなかったのだが… この日付の本人 の日記によると体調が悪いらしいが、しっかり治して、また帰って来てください。

 GAMIがメガホンで、叩くぞ叩くぞと見せかけておいてPIKOが忍び寄りメガホンで一撃、素早くその凶器をレフェリーのトミーに手渡し、殴られた 日向はトミーを睨みつける、という場面から試合スタート。

 ダウンした敵を跨いで、高速でロープワークに走るGAMI。しかしロープワークだけで疲れてしまい技をかけることが出来ず。
 自軍の控え選手とともにセコンドの高瀬からも檄を受けるが「レナコは言わんでええねん」なぜか逆ギレするGAMI。
 PIKOが「ダブルー」と掛け声をかけて、2人がかりブレーンバスターの体勢に入るが、呼びかけたはずのPIKOがなぜか抱えた腕を外して控えに戻 る。独りで敵の身体を支えさせられたGAMI「重い重い」。

 Re:DRΛG時代からの得意連携、手つなぎコブラツイスト。権利を持った選手が敵にかけ、控えから手をつないで引っ張り威力を増す、さらに控え 選手が観客と手をつなぎもっと引っ張る(×何人も)、という、アリスのハンドインハンド(古)的な必殺技であるが、この日はアリーナ席後方の お客さんが肩車で2階席にまで手をつなげる、という快挙。

 結び目固め(ミラノコレクションATのパラダイスロック)に日向を捕らえ、足を掛け、取り囲み、記念撮影させる玉田、GAMI、PIKO、高瀬、矢 樹。

 ロープ拝み渡り。
 もったいつけて(じっさいときどき失敗する)また619に挑戦するGAMI。

 終盤、それまで動き回り受け身を取らされていた玉田はヘロヘロ(前日全女に出場して渡辺にスクリュードライバーを食らい、首がヤバかったん だとか)、投げ技とか身体が流れちゃっていた。
 敗れて、フォールされた体勢のまま下から元気に抱きついて感謝を表す。この2人、全女の3年違いの先輩後輩。
 同じく後輩だった田村も笑顔で労う。しかしこの田村、メガホン食っても無表情だったり、あい変わらずネタの対応が出来ないなー。マイクだけ だなそれも棒読みっぽいけど…。

 GAMIマイク「マイドー。遠路はるばる、矢樹ちゃんマイドー。手つなぎ新記録、2階のお客さんマイドー。(中略)でわ8・22引退する玉田さんか ら一言」

 玉田「8月の後楽園、AtoZから譲ってもらい、玉田の自主興行を行います。(中略)ホナサイナラ!」

 最後の「ホナサイナラ」は、相方GAMIの常套文句だが、玉田のそれには、アルシオンの頃のこと、Re:DRΛGへの想い、たったいま終った試合、元 気、田村… さまざまな感慨がこめられた別れの挨拶だった、と思う。とまでは言い過ぎかな。 


暴走5.The Future Manifest
○前村早紀(全女)(12:10フィシャーマンズSPX)×未来

 全女の元同期。この13年組には、未来・森居(現・スマックガールに出ている15ちゃんらしいね。ビツクリ)という、新人王を争った有望株を 始め、体型や雰囲気から、やや誇大だがダンプ2世とまで言われていた山根など、人材が揃っていたのだが、残ったのはなかで最も小さく最も頼り なげだった前村1人。そのぶん、残った前村の、表面からは想像しにくい底意地の強さが伺われる(最近はレディゴンなどで明らかになってはいる が)わけではあるが。

 ともあれ、記者会見、誌上を利用して、「ぜったい許せない相手」「試合を見たけど何だありゃあ」などとお互いを挑発し合い(そのわりに未来 のインタビューからは、相手への懐かしさ、親しみが裏からほの見えてはいたけれど)、マニア間で小さく、しかし熱く、注目の的となっていた試 合である。私もこの日はコレがいちばんの目当て。

 しかし内容は…
 とくに未来に気迫が無く。フライングクロスチョップってふつうは(例えばJWPの木村など)、打った反動で自分の身体が宙で180°水平に反転す るじゃないですか。未来のは、名前がクロスチョップなだけで、飛びあがって片腕を引っ掛けて、身体の向きは同じまましょんぼり前受け身をとっ て着地する、フライングラリアットの出来損ないみたいな感じで。
 前村の決め技・さき花マル(フライングヘッドシザースからの丸め込み)を、回転途中で潰したのが唯一、未来から見えた意地のようなもの、 だった。
 あとは首を締め合ったりしてたけどねえ… イマイチ。前村もイマイチで、普通に試合してたに過ぎないなあ。

 前村「おい北上(未来の本名。全女時代は当然、本名で試合していた)。お前なんか同期でもなんでもない。ただの後輩だ。未来になりたかった ら、もっと練習して来い」このマイク、なかなかの名台詞。

 北上じゃなかった未来「先輩にしてはそんな程度か。もっと出来る奴だと思ってた」早紀「うるせー」未来「私が辞めてた間もプロレスしてたく せに」??理屈がおかしいぞ。

 前村「負けたくせにどうこう言ってんじゃねえ」未来「うるせーブース!」場内失笑。

 ま、とりあえず早紀ちゃんが勝ってよかった。コレに限っては、事前に大場君のMDラジカセの曲番号が見れてよかった。安心できて。まさか未来 に勝たれちゃあねえ… また、この試合でも、未来が囁いてるのがわかる。囁いた後ってたいてい、囁いた側の技が躱されて囁かれた側が反撃、っ て展開が多いですね私が気づいた範囲では。

 休憩。弁当食う。中華でそこそこ旨い。  


暴走6.Revive Violence
○アメージングコング(全女)(17:02アメージングプレス)×下田美馬

 堀田の暴走を止めようとして巻き添えを食い、リングに帰って来いと挑発され、雑誌上でも煽られたりして、含みを充分持たせた上でいよいよ復 帰の下田。コスチュームを新調、細くなったが逆に筋肉のカットが美しく、鍛えられていることが目に見えるボディ。ひとたびマットに上がるのな らここまでしなければ、という下田のプロ意識を感じさせられる。

 試合はまあ、パイプ椅子やら何やらの凶器、場外乱闘、現役時代のままのスタイルでドタバタ、下田のドタバタはいい意味でのドタバタですが (説明が難しい)、やってました。

 敗れてダウンしたままの下田。堀田がリングインしてアメコンと握手。そう、抗争している堀田が下田潰しで呼んだんだったよな… と、見る間 に堀田、裏切ってアメコンを椅子で一撃。下田をおぶって退場。フーン。…


暴走7.Battle of A-Connection
○吉田万里子(M's)(17:07ディバイディングドライバーから)×玲央奈

 フロントが嫌で(堀田が嫌だったのか小川宏が嫌だったのかよくわからないが)AtoZを辞めたはずの吉田が、すんなりカンバック出場。そうだよ な、たいていの離脱問題は少し時間をあければ何でもなくなっちゃうんだよな。JDとチームOKも最近は絡みまくってるし、というより離脱問題をア ングルにしちゃってるみたいだし。


 というわけで、アルシ時代の後輩、私もヒイキの玲央奈との対決だったのだが… スイマセンさっきの弁当で満腹が効いて、寝てました… まあ 玲央奈らしい、真面目な好試合だったと推測されるんですが、それが逆に眠気を誘うことも、ままあることで…

 フィニッシュは、ブレーンバスターで抱えあげて、投げ際に自らは開脚して尻で受け身、脚の間にみちのくドライバーふうに落とす技。


暴走8.Battle of Z-Connection
○井上貴子(フリー)(17:57裏拳から)×西尾美香

 なので、このセミファイナルはどうせグダグダになりそうだと思い、入場シーンと序盤の少しを犠牲にして、眠気を覚まそうとロビーでコーヒー を購入、そして喫煙。

 戻ってくると貴子がキレてる。殴る蹴る。「てめー誰に教わってんだ!」という聞き捨てならない一言に、文体アリーナ北側最後方の舞台に腰掛 けてボリショイとともに観戦していたGAMI、および玉田、教えていると思われる2人が慌てて西尾のセコンドにつく。

 その後も貴子、ダウンしている西尾に「起きろっつってんだろ」「かったりいなあ」と暴言を投げつけながらイヤそうに試合する。
 GAMIと玉田のアドバイスは、とにかく「相手を見ろ!」そう、西尾はやられていると、俯いたり屈んだり、敵の攻めてくる方を見てないんだ。こ れって、戦っているように見えないこともあるかもしれないが、なにより危ないんだろうなあ。

 前夜7・18全女後楽園でトーナメントを勝ち抜き、オールパシフィックの新王者になったばかりの西尾、かくしてボロボロに。

 貴子「その飾りのベルト、とっとと返せ。お前には必要ない」「こっちがどんな思いして取ったと思ってんだ」ま、たしかに貴子には、オルパへ の特別な思い入れがあるらしいが…
 新しいスター候補として、並べて取り上げられることが多いHikaruと西尾。私個人としては、どちらも好きなレスラーではないが、Hikaruにはそ れでも客観的に見て、女子プロ全体を押し上げる可能性がある、と思っている(現時点では小さな可能性かもしれないが)。
 ただ西尾はそんな器じゃないだろ。この試合でメッキが剥がれて少々愉快だった反面、剥がしたのが貴子で、「お前がそんなこと言えるアレ か?」という、やや複雑な思いも。笑

 しかし堀田はどうして、主力商品の価値を暴落させるようなマッチメイクしたんだろ。自分が直接、西尾の相手をしたときは、そこそこ面白い、 いい試合をして引き上げたのに… あ、でもこの興行から堀田が責任者じゃないのか? よくわかりませんが。


暴走CLIMAX
○堀田祐美子、前川久美子(全女)(27:18ピラミッドドライバーEXから)NANA☆(全女)、×MOMO☆(フリー)

 噂に聞く、堀田の暴走ファンが最前列で、「チョー暴走!チョー暴走!」とコールを送ってプラカード出したりしてるのが面白かった。

 ナナモモはひさしぶりのタッグ結成だが、連係はさすが。奈苗のシャイニングはいろんな踏み台から飛び出すし、中西の運動能力は何度も言って るけどすごいわな。

 途中、さっき堀田におぶわれて退場したばかりの下田が、さっそく「暴走」Tシャツを羽織って乱入、中西に火炎攻撃。復帰戦の相手が、直前で 前川からアメコンに替わったのは、そういうわけだったのね。

 全試合終了、所属選手に向かって堀田の演説
 「今日、お前らに試練を与えたが、勝ったのは阿部だけじゃねーか」
 選手一同、堀田に掴みかかったり大乱闘の輪の中で、それぞれ所属が全女とアルシオンだった時代に全日本ジュニアを巡り争って以来のライバル 同士、西尾と玲央奈が揉めている。今日の西尾はだらしなさ過ぎたからなあ。あんなならワタシがオルパ獲ってやる、ってところか。大歓迎。 


 堀田「もう2周年目は始まってんだよ。(このままじゃ)2周年はあっても3年目はねえぞ」(このままじゃ)が抜けて「3年目は無い」と言い切っ たため、私ちょっと笑う。

 「これからも、暴走、超暴走、ミラクル暴走、∞暴走〜〜」

 う〜ん、なんだかんだ言ってもメインは、全女っぽい、ガッチャンガッチャン派手で荒っぽい攻防が目まぐるしく、面白かったし、西尾がコケた のと貴子のマイクと、前村のマイクとは、それなりにガチっぽく、あと華名と水嶋の試合、弁当、そこそこは満足しました。




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