7/19AtoZ 「1st ANNIVERSARY MAINSTREAM〜暴走祭り〜」横浜文化体育館
■団体:全日本女子
■日時:2004年7月19日
■会場:横浜文化体育館
■書き手:しま

文体の前で、通りかかったオバサマ軍団にダフ屋のお兄さんが話し掛けられていた。「あら、今日は
何があるの?」「女子プロレスです」、「へ〜誰が出るの?」、「え?う、う、」
とっさに誰の名前も出てこなかったダフ屋のお兄さんの気持ちはよくわかる。だってこのオバサマた
ちに「にしおみか」とか「ななもも」とか「ぶるふぁいとそら」とか言ったって「誰それ?」って聞
き返されるのは火を見るより明らかだし、この炎天下でAtoZについて説明し始めたら熱中症は確実、
へたしたら気が狂いそうになるもんね。

それにしても、よく一周年を迎えることができたなぁ、AtoZ。正月に堀田が全女に殴り込みをかけて
きたときは、団体延命の延命になりふり構ってられないという悲哀を感じたけれど、結局あの暴走が
前川の寝返りやら下田の実質復帰やらのきっかけにもなって、全女をも盛り上げながらここまで来た
ことを思うと、堀田のいちかばちかの賭けは今のところ、負け、とはなっていないみたい。
客席もアリーナ、二階席ともにけっこう埋まっていて、一年前の旗揚げ大会より入っていて、且つ雰
囲気もよくてホッとする。

出場選手全員の入場、リング上にいっぱいになるほど選手が。ビデオで見る昔の全女みたい(笑)。
今日もガイア以外殆んどの団体が参戦して、やっとこのボリュームと華やかさ。女子がビッグマッチ
(フツウのとこでもだけど)やろうとすれば、純血ではもう開催できなくなってる現状。この団体に
行かないと見られない選手、という存在がなくなってきているのって、、、よくない思うんだけど、
背に腹はかえられない、か。

90年代初期の団体対抗戦が異常に盛り上がったのは、団体同士も、選手同士も本気で潰しにいってた
から。あの頃の全女の老舗である事をカサにきた傲慢さと、狂気じみた強さは凄かったもん。(ビデオ
で見ただけだけど)それに比べると、今のこの対抗戦(といえるのか判らないけど、少なくとも競争心
くらいあるだろう)は、“潰しあい”じゃなくて、“助け合い”の色合いがあまりにも濃いのが難点。
このまま緊張感がない寄り合い興行ばっかりになっちゃったらイヤだなーと思う。
昔の対抗戦時代の熱気を肌で知っている堀田が、このままじゃ女子プロ自体が消滅しかねない現状と、
それにもかかわらずのんびりムードの若手たちに苛立って、自ら「暴走」し始めたことが凶と出るか吉
と出るか?「試練を与える!」それが今日のテーマです。


全選手達が退場したあと、リングサイドVIP席のお客に堀田が自分の名刺を一枚一枚配るサービス。
あっ、本部席にロッシー小川が堂々と座ってるの発見。


<暴走1 牛物語〜覆面夏祭り〜>
15分1本勝負
●闘牛・空vsお船○
8分50秒(変形回転エビ固め)

夏祭りがテーマってことで、お船ちゃんはコギャルっぽい浴衣姿、空は夏祭りのハッピ姿。
お船ちゃんが浴衣姿で小橋チョップを牛に叩き込む面白さ、、、って、これを心から面白いと思う人っ
て、存在するんだろうか?二人ともキライな選手じゃないけど、、、今日はそんなに面白くなかったよ
うな。お船ちゃんが勝ったのにはびっくりしたが。


<暴走2 Flesh Girl`s Fighting>
15分1本勝負
●華名vs水嶋なつみ○
8分27秒(片エビ固め ※ダイビングヘッドバッドから)

いきなり気合の入ったドロップキックの打ち合いで始まる若手のフレッシュな試合で、よかった♪第一
試合ではすかされてしまった期待にこの二人が応えてくれた。絶対に、今日、ここで、この試合で、勝
ちたい!という気持ちがあふれてる試合。
華名は初めて見たけど、ほわっとした雰囲気なのにけっこう気が強そうで、いいかも。


<暴走3 Battle of J-Connection>
20分1本勝負
○阿部幸江&賀川照子vsザ・ブラディー&●MARU
12分45秒(ビクトリーAクラッチ)

去年、Jd'のエースという立場を振り捨てて、堀田の新団体立ち上げに合流した阿部ちゃんである。
「無責任」とか「裏切り者」とか昔の仲間からはさんざん言われただろうな。子供のころから全女に入る
ことだけを夢見ていた阿部ちゃん、小学生の時書いた“未来の私”に宛てたタイムカプセルレターは目黒
区の全女事務所に届いたらしい(笑)。
それなのに4年も入団テストに落ち続けた阿部ちゃん、結局入団したのはJd'であった。それが去年、Jd'の
方向性に合わないものを感じていた時期と重なったのだろうけど、堀田の率いる新団体に飛び込む決心を
したのは、そこが「私にも入れる全女」に見えたんじゃないかなー?というのは私の勝手な憶測。

しかし、、、そんな全女ファンの心をくすぐってやまない阿部ちゃんなのに、アルシオン出身選手がどん
どん辞めたAtoZがますます「全女化」しているというのに、組まれる試合といったら、捨ててきたはずの
Jd'がらみの選手とばかり。AtoZ内の流れからは完全に外されている模様。なぜ、なぜ、なぜ?もったいな
いよ、いい選手なのに。キャラだって面白いのに。堀田は暴走で忙しくなっちゃって面倒みてるヒマがな
いかもしれないけど、、、下田は自分が目立つ事ばかり考えてないで、もう少し阿部ちゃんの使い方を考
えるべきではないの?

きっと下田が嫌ってるんだろうなぁ、というのは私の勝手な憶測。

今日のカードも、また元Jd'の面々と再会マッチ。試合は久しぶりのブラディーと一対一の激しいやりとり
となって、賀川もMARUもまったくかすんでしまってちょっと可哀相だった。でも阿部ちゃんが良かったか
らいいや(笑)。スピードも当りの強さも増して素晴らしい。

それにしても、堀田も下田も他の選手の試合は会場の隅でちゃんと見てたのに、この試合になったとたん
奥に引っ込んでしまって、、、ほんと阿部ちゃんのことってどうでもいいんだなぁ。阿部ちゃん哀れ、で
も負けんなよ〜。


<暴走4 玉田凛映引退ロード3rd>
30分1本勝負
●玉田凛映 & GAMI&PIKO vs 日向あずみ&田村欣子&○元気美佐恵
20分23秒(エビ固め ※Gドライバーから)

昨日の試合で頭から落ちて担架で運ばれた玉田だったが、ごくフツウに登場したのでとりあえずホッとす
る。
玉田側の三人はみな赤いお揃いのT-シャツ。アルシオン時代の“RE:DRUG”というユニットらしい。対
するは、日向と、全女の若手時代を共に過ごした田村と元気。RE:DRUG も全女の倒産前も知らない私か
らすると、ただの寄せ集めにしか見えないカードだけど、面白いのかなあ?と思って見る。コミカルな場
面が多く、RE:DRUG の名物?だったらしい客との手つなぎが、二階席まで伸びていって客席の雰囲気が
ほのぼのしたのはよかったけど、、、全体的には緩い感じ、当たり前か。

日向や田村をこんなカードで見る事を、贅沢と思うか、もったいないと思うかは人によって分かれると思
うけど、自分は、たとえ首の悪い人の引退ロードだろうが、みんなでニヤニヤしながらお別れ会やってる
のを見てるだけでムカムカしてくるほうです。

試合後、8月22日の引退の日の後楽園大会は、会社から譲ってもらって自主興行をすることになりました、
という玉田の挨拶。メインのカードは、玉田が長年の師匠の「アジャ様」と組んで、相手は「豊田」とい
うことが決定しているらしい。
豊田と組む人の名前は発表されない。たぶん「長与千種」なんだろーなー。つまんなそー。
今の玉田にとっては豪華すぎる(名前だけは)メンバーに思えるけど、「かりにもタマフカだった私!」
という矜持がまだどこかにあるんでしょう。


<暴走5 The Future Manifest>
30分1本勝負
●未来vs前村早紀○
12分10秒(フィッシャーマンズスーオプレックスホールド)

北上(未来)がデビューした日のことはよ〜く覚えてる。オレンジ色の水着からお尻が半分はみ出てしま
って、あぁ、お尻が全部はみ出さないうちに終ってくれぇ、とこっちがハラハラしっぱなしだったのに、
北上は時間いっぱい闘って負けず嫌いのところを見せたのだった。

そのあと若いレフェリーと北上がいっしょに(伝聞)姿を消した時はがっかりしたけど、男よりプロレス
を選んで帰ってきた(伝聞)ならば、きっとそれなりの頑張るところを見せてくれるだろう、と期待。
それに、全女にいた頃は髪もボサボサで野暮ったかったけど、随分キレイになったではないですか。今日
はコスチュームも新しく、ヘソ出し、ジーンズのショートパンツ。ウエストの細さが強調されたプロポー
ションの良さを見せ付けるようなスタイル。
前村も昨日からショートパンツの新しいコスチュームで可愛いのだけど、未来と並ぶとズン胴に見えてし
まいます。

まずは前村が、握手をしようと見せかけて未来の手をはねつける険悪なムードで試合開始。前村としては、
途中で逃げ出した同期生が、ある日別の団体で華々しい名前をつけてもらってのうのうと復帰、謎のジュ
ニアのベルトを獲ったからってデカイ顔して自分に因縁をつけてくるなんざぁ、笑わせるな、顔洗って出
直して来い!ってなもんでしょう。

じっさい試合はその通りの内容になってしまい、前村の一人舞台。未来、ひど過ぎ。得意の(?)チョッ
プはヨレヨレ、卍固めはうまくかけることができず、無様にもやり直す(!)が、それも全然卍にならず、
ただのヘンな人と化してるし、ジャイアントスィングをやれば、あんな小さな前村すら持ち上がらず、4、
5回廻したところで自分がヘナヘナになってるし、フライングクロスチョップに至っては、なんのために
そんなことやってるの?と言いたくなる。

フィッシャーマンすら返せなかった未来に、前村のマイク。
「おい、北上!」(客席笑)。
「おまえは元同期でもなんでもないんだよ!ただの後輩だよ、ふざんけじゃねえよ!」(客いいぞいいぞ
の歓声パチパチ〜!)
「未来になりたかったら、もっと練習して、がんばってこいよ!」(客同意のパチパチ〜!)
しか〜し、これに未来が返す。
「てめえ、先輩でそんなもんかよ!もっとできる奴かと思ってた」(客失笑)「だって私がやめてる間も
プロレスラーやってたんだもん!」(客あきれ返り、シーン、、、)
たった今ボロマケしたおまえが言うセリフか?しかも「やめてたんだから弱くて当たり前でしょ」と言わ
んばかりの開き直りには開いた口がふさがらん。
怒った前村「負けたくせにどうのこうの言ってんじゃねえよ!勝ってから言え、このやろー」(歓声パチ
パチ〜!)
マイクを投げ捨て、退場する前村。その背中にむかって未来が、リング上から憎々しげに

「うるせえ!ブスっ!」

あきれた顔でひき上げる前村。
“未来って最悪”という印象だけは、ばっちり残して未来退場。
でもここまで素で性格の悪いレスラーってある意味貴重かも(笑)。これからこの人どうなるのだろうか。


休憩

リング上に背広姿の男性が二人上がってきて挨拶。。背の高い方が新しくコミッショナーに就任した池内氏、
背の低い方が新しく代表取締役社長就任した小宮明夫氏だそうだ。小宮氏、オールバックにして背広なんか
着てるから最初は判らなかったけど、よく見れば去年までは全女に行けば必ずポラロイド写真撮る係だった
サーファー崩れみたいなお兄さん、でした。
ちなみに、ロッシー小川氏はエグゼクティブ・プロデューサーだそうだ。


30分1本勝負
●下田美馬vsアメージング・コング○
17分7秒(体固め ※アメージングプレスから)

引退したレスラーが復帰するのは全然珍しいことではないとはいえ、この下田の実質復帰を、誰も批判もし
ないどころか、下田の「プロレスじゃなくてケンカだから」なんていう、復帰をごまかす発言にも誰も「そ
れってどういうこと?」って突っ込まないんですね。
下田復帰って、去年の引退試合のあの茶番劇からすでに決まってたんですか?って誰かにききたくてたまら
ない私。でも考えてみれば、引退した次の瞬間にはフロントの“仮装”してリング上に立ってた下田だもん
ね、それがまた試合用のコスチュームに戻っただけで、その間下田はずっと客に見えるところでウロチョロ
してたわけだから去年のあれは「引退」っていうお芝居、プロレスの内だったんですね?

そう思わないと気持ちが治まらない。
でもそれでも「だまされた」「最後の試合だと思って真剣に見てた試合を返せ!」という気持ちは消えない
な〜。そういうわけで、今日の試合は素直に見られない(相方曰く)心の狭い私。
しかし、そんなことウジウジ考えてるのは私だけらしく、黒と白のコスチュームで元気いっぱい登場した下
田に、ピンクのテープが山のように乱れ飛んだ。ピョンピョン跳ねてやる気いっぱいの下田。

復帰だろうがケンカだろうが、相手を前川からA・コングに変更した下田はやっぱり狡猾である。こんなに下
田を派手に痛めつけ、盛り上げてくれ、見栄えのする試合にしてくれる相手といったら、A・コングしかいな
いもんね。ただ当初の堀田の暴走を食い止める、というお題目は吹っ飛んじゃってるけど、そんなことはこ
の際どうでもいいのね。
この日のために(としか思えん)ケビン山崎のところで体を鍛えたという下田は、体は細くなったけどブラ
ンクは感じさせない動きで、とにかく張り切っている。

場外ではアリーナ中を使って派手にお互いを客席に投げ込み、椅子をぶつけ合い、毒霧を吐き、客席は大盛り
上がり。途中、コングが下田を二階に引っ張っていき、二階席の手すりから突き落とそうとする場面も。いさ
ぎよく落ちればいいのに、と思って見ていたら、手すりやセコンドにつかまりながら“落ちる”というよりは
“下りた”下田。コングは、リングに戻ると今度はリング下に机を置いて、エプロンで下田を高々と担ぎ上げ、
なんとその高さからボムで机に叩きつける。怖かった。しかも、机にきちんと背中から落ちずに、半身かすっ
て床に落ちてるし。フツウの人だったら死んでます。客も息をのんで見守る雰囲気のなか、下田がすぐに「イ
テテ」程度の顔でリングに戻ったのを見て、この人はおかしい、と確信する。
荒っぽい試合ばかりやってたラスカチョ時代も、膝をどんどん痛めていく相棒の三田を尻目に最後までピンピ
ンしてて憎たらしいくらいだったけど、ホントにこの人の体はどうなっているんでしょう。ここまでやれば、
もうフォールされても、下田の勝ち、でしょう。してやったり、ってところか。

リング上で伸びたままの下田(わざとらしい)と、勝ってゴキゲンのコングのところに、いつの間にか堀田が
近ついてくる。
コングの腕を掲げ、喜んだコングが下田に椅子を投げつけろ、というジェスチャーをすると、そうすると見せ
かけて、コングに椅子を叩きつける堀田。新たな展開に騒然となる場内。
堀田は怒ったコングを置き去りにして、下田を悠々と担ぎ上げ(はぁ〜、堀っちゃん男らしくてカッコイィ)
のっしのっしと退場。客大喜び。う〜ん、これで堀田&下田&前川の(若手に対する)“壁軍”が成立か〜。


<暴走7 Battle of A-Connection>
30分1本勝負
●玲央奈vs吉田万里子○
17分7秒(片エビ固め ※ディバイディングドライバーから)

これまた再会マッチ。アルシオン時代の師匠と弟子。吉田と玲於奈が、誰よりも練習し鍛えているのは、体つ
きや動きを見れば一目瞭然。真面目一直線。グラウンドを得意として、格下の相手にもキツーイ技を繰り出す
ことが先輩の務めだと信じている(相方曰く、場が読めてないだけ)吉田に、玲於奈が果敢に向かって行く。

この二人の辞書には加減という言葉はない!そして二人が白熱すればするほど、いつだって会場は静まり返る。

みなさん、退屈したのでしょうか?でも私は、前の試合が、盛り上がったとはいえ芝居くさかったので、ここ
に一服の清涼感を得ることができて、ほっとしました。この、客を盛り上げる才能が全くない不器用な二人が
なんと清々しく見えたことか。


<暴走8 Battle of Z-Connection>
30分1本勝負
●西尾美香vs井上貴子○
17分57秒(片エビ固め ※裏拳から)

昨日、白いベルトを初めて巻いた西尾と、「そのベルトはもともとは私の物じゃ」と(たぶん)思っている貴
子の、これまた再会マッチ。新人の頃「受け身もとれないなら辞めろ!」と赤っ恥をかかされた貴子(でも自
分の昔のコスを着せたりして、かまってもいた)に少しは強くなった自分を西尾は見せつけることができるの
か?

結果は、見せつけるどころか、何もできず。
西尾に何もさせず、ただ顔面蹴りと裏拳連発で撃沈させた貴子が「オマエ!その飾りのベルト、返しちまえ!
オマエには必要ねえよ!」「こっちがどんな思いして獲ったとおもってんだよ!」とマイク。

あまりにも予想通り過ぎる貴子の試合運びと言葉に思わず「そんなのカンケねえよ!」と反発を覚えるが、西
尾が不甲斐なかったのも事実なので何も言い返せません、ショボン。


<暴走CLIMAX>
60分1本勝負
○堀田祐美子&前川久美子 vs NANA☆●MOMO☆
27分18秒(エビ固め ※ミラクルピラミッドドライバーから)

中西が全女を辞めた時点でナナモモタッグは一応終結、いつか復活することもあるだろうとは思っていたけれ
ど、それは、もっと二人がそれぞれシングルで大きな存在になってから、真に祝祭的な空間であってほしかった。

中西がフリーになって一年。しかし、中西は全女にいた頃と何も変わっていないし、奈苗は、前川とシュート
ファイトをやらかし会社の悪口を言う以外は、浜田に赤いベルトを獲られっぱなしで、エースになれない仮エ
ースのままである。
そんな状態での今日の復活は、あまりにも場当たり的(堀田の暴走に因縁をつけた中西のなんとせいう説得力
のなさ!)で、珠玉のタッグチームであるナナモモが安っぽくなってしまったようで、悲しいのであった。

しかし、ナナモモはナナモモである。久しぶりのタッグであるにもかかわらず、息はばっちり合って、連係プ
レーもすいすい出てくる。しかも相手組は、ついこの前までイヤというほど肌をあわせてきた先輩たちである。
試合がスウィングするのも当然。若いナナモモファン達は久しぶりの二人の活躍にキャーキャー炎上しまくっ
ているし、堀田「暴走」ファンなどは場内を走り回ってエキサイト、会場全体も盛り上がってます。

しかし、このメンバー、この設定、この展開、、、気がつけばこの大会自体がまるで数年前の全女の再現フィ
ルムを見るようである。
心から愉しめないのはこのせい。こんなに後ろ向きのことやってていいんでしょうか?

主役であらねばならないはずのAtoZの若手たちは、終ってみれば完全に脇役。これでいいのか?AtoZ。全女フ
ァンの私とすれば、全女が二つあるようなもんで楽しいけど、でもやっぱり違うでしょ、それって。
全女がAtoZに“呑み込まれた”のか?それとも全女がAtoZを“乗っ取った”のか?さて、どちらなんでしょう。
大会自体は、まずまず客も入ったし、盛り上がったし、成功なのかもしれないけれど、、、なんだか釈然とし
ないものが残る。


試合途中で、(「暴走」Tーシャツ着てる)下田がまた出てきて堀田側に加勢。
最後は、モモラッチを切り返して肩からスルリと落すドライバーで堀田が中西を仕留める。

試合後堀田が中西に、「私の暴走には誰も勝てないんだぞー!バカヤロー!」そして高橋に「勝つためには手
段は選ばないんだぞ、バカヤロー!」
すると高橋が堀田に迫り「また来てやるよっ!オマエは何やったっていいよ!アタシは体で勝負してやるっ!」
と力強く返す。

そのあと堀田、AtoZの若手達に向き直り「ゴラァ!、今日勝ったのは誰だーっ?!阿部ひとりじゃねえかーっ!」
と怒る。「何やってんだよ!オイーッ!オマエらには気持ちってもんがないのかよーっ!」若手たちみな何も言
い返せず。

さらに「一周年、迎えた、、、何がつらい事があったんだよ?」「辞めてもいいんだぞ!」「今日!辞めてもいい
んだぞーっ!」怒っております。
ここで「ウルッセー!」と玲於奈が堀田につっかかっていき、それを追って若手がみんなどやどやと乱闘。乱闘
すらダメダメな未来や、なぜかやりあってる玲於奈と西尾達に、堀田が「終ってからガタガタしてみっともないん
だよっ!」「今日から二年度が始まってるんだよ!」
さらに「二年目はあっても、三年目はないぞーっ!」(え〜っ、それは困るでしょー)
「死ぬ気でぶつかってこれるやつだけでいい!「私がこれからカードも全部仕切らせてもらう!」
「わかったか!オマエら!」
さらにさらに「暴走!超暴走!ミラクル暴走!無限大暴走〜っ!」「暴走はまだまだ続くんだ、バカヤローっ!!」
そしてシメ。客席に「みなさんも、これから、キツイ目で、応援してやってください!よろしくお願いしますっ!」

う〜ん、堀田の切ないほどの熱ばかり伝わってきて、肝心の若手たちは毒気を抜かれておとなしくなってしまって
たなぁ。彼女達に「死ぬ気でぶつかっていく気持ち」なんてものがあるかどうかは、まだよくわからない。
堀田の望む通り“キツイ目で応援”することにしよっと。


帰りの電車内(夕食後)、目の前に、おばっち飯塚が男と座っとった。そうかー、今日はセコンドで来てたもんね。
ほんとに近所の奥さんみたいだった、おばっち。




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