7/18 全日本女子 後楽園ホール
■団体:全日本女子
■日時:2004年7月18日
■会場:後楽園ホール
■書き手:しま

ぎっしりとはいえないけれど、南側席の後ろのほうまで、まんべんなく客がはいっている。
今井氏の挨拶。
今日は、空位になっているオールパシフィックのタイトルを西尾、サソリ、Hikaru、武藤で争う ことになっている。


第一試合
1.サソリ VS 西尾美香○ 7分48秒 反則

西尾が全女をフッと辞めてしまってから一年半。辞める直前にサソリに向かって「六年も七年も
やっててそんなもんか」と、誰もが思っていても口にしなかった台詞を投げつけて騒然となった
時のことが甦ってくる。サソリにもあの屈辱が甦ってきたようで(普段は忘れてます)チェーン
と台車をかついで登場。
おぉ、あの台車はどうやって使うのだろうか?西尾を載せて転がすとか(笑)?
試合はいきなり荒れ模様。ハンガー、フォークなどの凶器も使いまくって、西尾をいたぶる。ボ
クシングの練習で身につけたパンチも繰り出し、顔面殴られまくって西尾はフラフラ。
投げつけたハンガーがピューッと舞って客に当ったり、フォークまで客席に飛んでいったり、サ
ソリにしてはかなり本気で暴れてます。そのうちレフェリーにも暴行を加え始めたので、あぁ、
これは、、、と思っていると案の定ゴングが鳴らされ、サソリの反則負けとなってしまいました。

なんだ、台車は飾りかよ。サソリ、もっと怒れ!まだ怒りが足りないぞ。今日のオルパの争奪戦
におけるサソリと武藤が噛ませ犬であることは、バカでもわかるひどいシナリオだ。そんなシナ
リオを唯々諾々と受け入れるんじゃない!大暴れして「バカヤローッ!」と吠えてみろ!
あぁ、暴れたのか、その結果西尾が反則勝ちしちゃったのか、なんだ、どっちにしろダメじゃん、
とほほ。


第二試合
2.○Hikaru VS 武藤裕代× 8分00秒 変形フロントネックロック

さて、西尾はシナリオ通り勝ち上がった。Hikaruもここで勝たなければ意味がない。
しかし、なぜ、ここで武藤、、、?武藤がもし勝っちゃって白いベルト巻いたらどうする?こん
なに白いベルトが似合わない奴もいないぞ、というか、武藤なんて知らない客のほうが多いんじ
ゃない?しかし、初めからサソリと武藤が勝たない前提で、このオルパの争奪戦が組まれている
のが見え見えすぎで、好きでもない武藤を応援せずにいられない気分になってくる。「武藤の白
いベルト姿なんか見たくもない!」と思いつつ「武藤ガンバレ!」と念じる分裂気味の私。

しかし、久しぶりに見た武藤は以前Jd'の大会で見た武藤とは別人のようだった。見た目は地味だ
けど、おちついた表情とたたずまい。Hikaruの、雑で力まかせの攻撃にも動じることなく余裕で
受けて、なんだか、、、カッコいい。
若さと黄色い声援だけが味方、のようなHikaru相手に“大人”のプロレスを見せつける。ものす
ごく強いとか、派手、とかいうわけではないけれど、Hikaruをうまくあしらっている。Hikaruの
必死の押さえ込みやスピアーにも動じません。面白い。客席も大盛り上がり。こりゃ、Hikaru勝
てないじゃん、と思った時、Hikaruが新技らしき“変なスリーパー”上半身を締め上げて武藤か
らギブアップを奪う。

う〜ん、武藤は今日は噛ませ犬だったけど、自分の魅力は最大限出したんじゃないかな。試合が
終ったら武藤が好きになっていた。また参戦してほしいな〜。


第三試合
3.○浜田文子 VS 前村早紀× 13分57秒 ライガーボム

オルパの争奪戦からははじかれてしまった前村だけれど、この浜田とのシングルというのは、自
分の成長と魅力をアピールするには最高のカードのはず。絶対に面白い試合になるぞ〜、という
こちらの期待が大きすぎたのか?前村がもうひとつだったのか?前村がんばるけど、浜田の壁は
まだまだ高い、、、という当たリ前すぎる普通の試合だったような、、、。
もう前村も「がんばるちっちゃな子」という時期ではなくなってきつつあり、浜田のほうもいつ
までも見せ場を作ってくれたりしないということか。前村は見せ場を作れず、文子のほうも、前
村相手に力を出し切るほどのこともなく終わってしまった。


第四試合
4.○高橋奈苗、水嶋なつみ VS 堀田祐美子× 8分15秒 シャイニングウイザード

肩を脱臼した北尾が欠場。堀田が「一対二」でいいと言った、ということで変則マッチ。でもセ
コンドの前川が乱入してくるので、実質北尾とのタッグより強力なんだけど(笑)。まぁ、こち
らもセコンドに中西がついていて度々乱入しては奈苗側を助けるので、「二対三」の変則マッチ。

試合の内容は、、、あんまりよく覚えてない。いかにも明日のAtoZの大会の前哨戦、という、そ
れだけの試合だったような。前哨戦って、、、つまんないもんですね。
客はほとんどがナナモモ側なのだけれど、堀田の「暴走」キャラファンも確実に増えつつあり「暴
走」ボードを掲げて堀田について歩く男の子たちがいたりして、応援合戦はなかなか面白くなっ
てきた。

西側の通路奥で、堀田がやられているのを心配そうにじっと見ている玲於奈と華名の姿が目に入る。
「暴走反対!」の立場としては助けに入ることもできないもんね。


休憩

太田クンが入団して、今日は久々に後楽園でミゼットプロレス復活!と思いきや、なんとブッタマ
ンが病気で左足を悪くして医者にプロレスを止められているとかで、ミゼットプロレスはまたして
も存続の危機に、とほほ。「足が腐ってきてもうすぐ切断するらしいんで二本足で歩くブッタマン
を見られるのは今日が最後ですよ〜」と相変わらずヒドイことを言いまくる今井氏。
リングに上がって欠場の挨拶をするように言われたブッタマンは、なんと言っていいかわか
らない様子でモジモジするのみで、今井氏にマイクで頭をゴツンとやられていた。
ブッタマン、足を治してまたミゼットプロレスを見せて!

あとは8月1日のジャパングランプリのトーナメントに「ガイアの、、、あ!いやいやフリー(強調)
の、尾崎真弓の参戦が決定しました。」とのこと。尾崎興行の宣伝参戦かなあ、別に見たくないかも。

セミの選手が準備に時間がかかっているらしく、休憩時間が長引くのを、今井氏が「まだですか?」
「まだ?」とせかしながら、客の相手。もう言う事もなくなってとうとう客席にむかって「何か質問
ある人ー?」。
「A・コングはゼロワンに上がらないの?」とか「ビッグマッチはやらないの?」などという質問が
あがり、コング嬢のゼロワン参戦はどうも見送られちゃったみたいだけど、全女としてはどんどんお
やりなさい、というスタンスらしいこと、ビッグマッチより、当分は後楽園ホールで地道にやってい
きます、というようなお答え。
「尾崎さんはサムライTVで映せるんですか?」という質問もあり、今井氏あせる。
「モザイクかかってたりして(笑)」ということで、そこのところはこれから決めるみたい。
しかし、、、全女から「地道」なんて言葉が出るようになったか〜、、、。


第五試合
5.○渡辺智子、A・コング、伊藤薫 VS 前川久美子、井上貴子、×玉田凛映 17分54秒 ラリアット

8月22日に引退する玉田の、引退ロード第何弾か知らないけど、全女時代いっしょにやっていたメン
バー(除くコング嬢)とのお別れ試合。といっても、同期だった前川以外は、玉田に特別な思い入れ
もないだろう。貴子は仲が良いらしいが、それも最近のことらしいし、、、。そこには引退していく
玉田に対してのリスペクトも感傷も何も感じられなかった。たまたまAtoZと全女が関係がよくなった
から都合よく組むことができたカードというだけで、全女時代の近い世代のベテラン(除くコング嬢)
が集められ、慣れきった、緊張感もやる気もない試合。

今日は主役であるはずの玉田自身までが、自分のために組まれたという自覚のない試合をしているの
はどういうわけか。客もあまりのつまらなさに静かになってしまった。

玉田は呂律がまわらないくらい長年のダメージで体が悪くなってるんでしょう?アルシオンの後期く
らいから既にそのことが客にわかるくらい動けなかったもの。それなのに、どうしてもっと早く惜し
まれるうちに辞めなかったのかな。もともとは良い選手だったのに、こんな状態になるまで辞めない、
こんな状態になってもまだ引退ロードなんてものを無理矢理やろうとする、そのことが見苦しい。

そして、いくら玉田のことがどうでもよくたって、こんなダラけた試合をするベテラン勢に心底がっ
かり。体が悪い玉田に気を遣ったという言い訳はきかないよ、だって最後に渡辺が玉田に放ったスク
リュードライバーで玉田は変な落ち方をして担架で運ばれて退場、という悲惨な後味の悪い幕切れだ
ったんだもの。
受け身もとれないのに試合をする選手、受け身もとれない選手に必殺の技をだす選手、どちらも陰惨
じゃーありませんか。


第六試合
6.×Hikaru VS 西尾美香○ 12分40秒 タイガースープレックスホールド

一回戦とコスチュームを替えて登場した西尾。ジャケットと紫のテンガロンハットが背の高い西尾に
良く似合っている。
一年半前短い間タッグを組んだふたりが、西尾の失踪と全女を恐慌状態に陥れた新団体への入団、全
女の凋落とそのなかでのHikaruの台頭、先輩たちとのゴタゴタ、、、等々などもろもろを経て今日再
会、白いベルトを争うことに。
Hikaruの言い分は「辞めていった人間が全女に軽々しく上がってくるのは許せない!」なのだが、西
尾の「千回脱走した奴に言われたくない」というのもほぼ事実(笑)なのであった。まぁ、問題児ふ
たりの再会なのです。

あぁ、それにしても、セミの腐りきったような試合を見た後だと、どんなに問題児であろうと、プロ
レスが下手であろうと、若いフレッシュな選手の真っ直ぐさは美しいなぁ〜。
試合は張り手、グーパンチまで出る激しいものに。ふたりとも、まだ試合はゴツゴツしてるけど「負
けたくない!」という気持ちが溢れていてそれだけで客席はどんどんヒートアップしていく。増大し
続けているHikaruファンの黄色い声援は凄いけれど、西尾への声援もHikaruに劣らず多く熱っぽかった。
全女ファンは決して西尾の事を忘れてはいなかった、どころか待っていたような感じさえした。
武藤をギブアップさせた絞め技から抜け出だした西尾がすかさず見事なタイガースープレックスでHi
karuをフォール。全女にいたころはいつも仏頂面、もしくは無表情だったあの西尾が本当に嬉しそう
な笑顔でトップロープに駆け上がり客席にアピールすると客席も大いに沸き西尾はさらに嬉しそうな
顔に。

自分の勝利を確信していたHikaruが愕然としているその時、試合を通路でじっと睨みつけていたサソリ
が突然リングに上がってきて西尾に襲いかかる。西尾に手渡されようとしていたトロフィーをサソリが
叩きつけ、なんとトロフィーが破損、破片が飛び散る!騒然となる場内。
これまでのサソリだったらトロフィー破損の時点で確実に自分のやったことにビビって動きが止まって
いたと思う。でも今日は引かずにさらに西尾に因縁をつけているではないか。いいぞ〜サソリ、その気
持ちを維持してくれ!「これですむと思うなよ」みたいなことを言って去るサソリ。
Hikaruもあわてて「そのベルトはあたしが絶対取り返してやる!」みたいなことを叫ぶ。西尾は堂々と
退場。


大会後、近くのチケットショップにて明日のAtoZのチケット購入者対象の西尾のサイン会。
遅れてやってきた西尾の顔はまだ上気しているようで、とても綺麗。そしてにこやかな笑顔。またしても
「あの仏頂面の西尾がここまで、、、」と感慨深い。サインは初めてもらったけど、なかなか可愛いサイ
ン。ちゃんと「A・P・C」とデザインっぽく字を入れた、ってことはこれ練習したね?(笑)
ただ、大事な日付けを入れるのを忘れちゃあダメよ。




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