7/16修斗後楽園大会観戦記
■団体:プロフェッショナル修斗
■日時:2004年7月16日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ

行ってきました久々のホール。水道橋は人でごった返してました。 やっぱり巨人戦があると人が多い多い。

やっぱり今回のカードかなり弱いんだけど、やはり客入りも寂しいもの。
試合開始時は5割ぐらい?試合終了時には7割以上入ってましたが。

いつも通り試合開始もかなり遅れてましたね。まあ平日の仕事帰りの人とかは その方が助かるって意見もあるでしょうね。
でも、結果的にメイン終了は10時20分ぐらい?遅いっすよね。
やっぱり定刻に始めるべきでしょう。これは昔から散々言われてるわけだし そろそろ徹底して欲しい。

全選手入場して「桜井隆多選手」となぜか誤ってアナウンスされたあと、生駒選手が 代表して挨拶。


第1試合 ミドル級 5分2R
×坂井圭介(パレストラ広島)
○中村K太郎(和術慧舟會東京本部)※圭太から改名
1R 2'20" スリーパーホールド

いまさら気づいたが、師匠?のJ太郎を意識して本名の圭太からK太郎に変えてきたのね。
そんなK太郎は頭の半分が豹柄。眉も片方金色。最初からキャラ勝負だな。 しかも20歳か。うーん若い。

K太郎押し倒して上に。そしてパンチ。坂井タックル。K太郎潰してバックからスリーパー
そして腕十字狙いだが、落ちて下になる。チャンスの坂井だが動けない。どうやら一連の動きで
左眼を負傷し(パウンド?)、戦意喪失した模様。すかさずK太郎がバックからスリーパーで
見事一本。

K太郎、体全体で「K」のポーズでカメラに応える。まだスタンド打撃とかイマイチだけど、
寝技はやっぱり巧く感じた。パフォーマンスも試合も期待。
坂井は特に何もせずに敗戦。やっぱり眼の負傷が痛かったか。


第2試合 バンタム級 5分2R
○BJ(AACC)
×澤田健一(パレストラ東京)
2R 3'34" スリーパーホールド

相変わらずAACCは応援団が多い。BJが登場するとかなりの黄色いテープが飛ぶ。
1R
ずっとスタンドでジャブの打ち合い。最後BJが澤田の蹴り足とってテイクダウン。
2R
BJがタックルでテイクダウン。またスタンドに。澤田がバランス崩したところ、
バックに回りそのままスリーパー!一本!

BJは叫びながら退場。ずっと慎重な戦い振りだったけど、最後一気に極めたのは見事。
パレ松のホープ佐瀬選手も棄権しちゃったし、これで新人王候補筆頭かな。
澤田さん、アッパーを織り交ぜたスタンド打撃は良かった。でもやはり2Rは押されて・・・。


第3試合 新人王決定トーナメント ライト級準決勝 5分2R
○リオン武(シューティングジム横浜)
×山田啓介(K'zファクトリー)
判定3-0 (菅野20-18/横山20-18/鈴木20-18)

1R
組んでからのリオンのヒザ巧い。テイクダウン狙いも山田凌ぐ。リオンテイクダウン。
すかさず山田下から腕十字!なんとか腕抜くリオン。そして上からパンチ。
山田も防御巧い。山田スイープも狙う。リオン凌いで上からパンチ連打。
最後山田はオモプラータ狙ったとこでゴング。

2R
リオンローで攻めた後、組んでテイクダウン。パウンドも巧い。山田立ち、パンチで押す。
山田足掛けてテイクダウン狙うもすかしてリオンテイクダウン。パンチからパス。
上から常に攻めていたリオンが文句無しの判定勝ち。
いやーいい試合だったね。この大会のベストバウトかな。K'zと横浜の先輩からも それぞれかなり応援や檄が飛んで盛り上がった。

リオンいいね。体もナチュラルだし、パワー感じさせないんだけど、スタンドもテイクダウンも
かなり巧さを感じる。どこまで行くか楽しみだ。
これで決勝進出。相手は碓氷?藤岡?

ニュージーはいままで見せなかった下からの攻めを見せてくれた。だけどやっぱりあれだけ
テイクダウン取られちゃ勝てないよな。


第4試合 新人王決定トーナメント ウェルター級準決勝 5分2R
○遠藤雄介(木口ワークアウトスタジオ)
×服部謙一(ALIVE小牧)
判定3-0 (浦20-18/横山20-18/鈴木20-18)

1R
遠藤がテイクダウン。上からたまに強いパンチ。服部は腕十字やアームロック狙い。
ずっと上から遠藤がパンチ連打。まあいわゆる上が攻めてるけど、
客から見れば膠着気味ってやつです。

2R
遠藤パンチから組んでテイクダウン。そしてずっとパンチ。最後に遠藤立たせて
キック、パンチそして派手に投げてテイクダウン。

まあガッチリテイクダウンしてパンチ落としつづけた遠藤が完勝。

さすが木口系。レスリング強いです。このスタイルそうそう負けないでしょう。
でもつまんないんだよなー。もうちょっとパウンドが凄ければ別だけど。
次は決勝で内村さんと。テイクダウン勝負だ。

服部選手、相手が悪かった。でも相手はひたすらパウンドなんだから終盤派手に動いて 下からの脱出を試みても良かったのでは。

この試合以降妙にコツコツ膠着が増えるのでした。

ここでアナウンス。9月にマモルvsホビーニョのタイトルマッチ決定。
それにしてもマモルのアフロは凄いことになってました。あれだけでかくてきれいなら立派!
他にも村浜vs朴 田澤vs鈴木徹 そして中原太陽vs風田が決定!

太陽君がリングで挨拶。ボソボソしゃべってほとんど聞こえません。
せっかくの後楽園ホール。もう少しカツゼツ良くしゃべってね。

ところで太陽君。正直凄く楽しみ。本人も以前からデモリッションで修斗出場をアピールし、
専門誌でも話題になってた。ZSTで所選手に極められた以外はいい話ばかり聞こえる。
某パンクラシスもベタ誉めだとか。デモリッションで藤岡選手にも完勝したそうで。
とにかくかなり楽しみです。だからなんで最初から風田選手なの?って思う。
だって風田選手強いもん。文句無しのクラスAだし。いいカード過ぎる。

クラスBからどんどんのし上がって欲しかったと思ってたんで、いきなりいいカードが
決まりすぎてもったいないと思うんですが…。話題の選手をもっと大切にしてよっていうか。
ケチくさい考えですかね。

そして今年は12/14に修斗の年末大会が開催。しかも代々木第2!やっと念願の代々木第2です。
近いです。海風が寒くないです。キャパもちょうどいいです。うれしいですね。
問題は平日ってこと。あとはカードでしょう。

休憩明けは勝田選手の引退エキシビジョンマッチ。僕は偶然情報が入って知ってたけど、
知らないで驚いた人も多いのでは。
僕も最初知った時はかなり驚きました。本当に修斗でいろいろ激闘を見せてくれた 素晴らしい強い選手だったので。

引退エキシビジョンの相手は大石さん。勝田タックルからバックに。インサイドに
戻ってかなり強いパウンド。パスしてニー・オンザ・ベリーからバックマウントへ。
そしてスリーパー狙ったとこでゴング。

綱川さんやルミナや勝村さんや菊地君等から記念品を受け取り、そのあとテンカウント。

今回は11カウントしませんでした。

そしてK'z関係者で胴上げ。以前戦ったライバルであるトイカツとワッキーが
胴上げに参加し、言葉をかけていたのが印象的でした。人望があるんでしょうね。
就職が決まったことと、身体的理由で引退を決意したとか。
まだまだバリバリに強いので非常にもったいない気がするけど、いいタイミングなのでは。

全14戦してますが、海外での試合以外は全部見てます。そしてよく覚えてます。
デビュー戦でトイカツにメクラレまくったのも、桜井選手に圧勝したのも、
イノカズからバック奪って完勝したのも、梅村さんとの試合も、もちろんペケーニョの
ギロチンから脱出しパウンドしてたシーンも。このころは手がつけられないほど強い
イメージがありましたね。憎らしいぐらいでした。いつも上取るし。
そういえば勝田選手って倒して殴るっていうスタイルのハシリだったかも。

ペケーニョに変形ギロチンでリベンジされたシーンやKIDにひどくボコられたあとも
毅然とした表情で横文のフロアを歩いていたのもよく覚えてます。
最近ではワッキーとの一進一退の激闘が印象的です。

とにかくまじめで練習熱心といい話ばかり聞こえてきました。
入場曲の「Eleanor Rigby」も好きでした。本当に本当にお疲れ様です。


第5試合 ライトヘビー級 5分3R
○桜井隆多(R-GYM/世界9位)
×ダービット・ビエルクヘイデン(スウェーデン/チーム・スカンジナビア・ヒルティ柔術)
判定3-0 (浦30-27/横山30-28/鈴木30-26)

1R
ダービットタックル。隆多はアームロックで上に。あの後もお互いアームロックを狙い
上下が入れ替わる展開。上取ったダービットのパウンドなかなか強い。
最後隆多タックルで立ち上がりパンチ。

2R
1Rはかなり面白かったが、2Rから急に失速。ダービットが引き込む。そして隆多が
引き付けられつつもずーっとパウンド。ダービットはクロスのまま。

3R
隆多がテイクダウンし、インサイドからパウンド。2Rとほぼ一緒。退屈な展開。
うーん後半は相当動きのない試合だったな。あの展開で判定の30:26はどうなんだろ。

隆多完勝だけど、2R以降に見せた頭を下げてのパウンドはイマイチ。やっぱり
パワーを生かしてグラウンドKOを狙えるスタイルも磨いて欲しい。

ダービットはうーん、悪くないと思ったけど、2R以降はただ耐えてるだけだった。


第6試合 ウェルター級環太平洋王座決定トーナメント準決勝 5分3R
○雷暗 暴(アメリカ/PUREBRED大宮/世界3位・環太平洋3位)
×タクミ(パレストラ大阪/世界10位・環太平洋6位)
判定2-0 (横山29-28/菅野29-28/鈴木28-28)
※2R雷暗にパンチで1ダウンあり

1R
うシュはめずらしくデトロイトスタイル(左手を下げてフリッカージャブを放つボクシング
スタイルのこと)。ライアン組んでテイクダウン狙い。終盤足すくってテイクダウン。
うシュはしがみつく。ライアンはボディにパンチ。

2R
うシュは相変わらずデトロイトスタイル。ライアンのパンチにあわせ見事うシュの
カウンター右ストレートが炸裂!フラフラのライアンに追い討ちかけダウン!
しかしフラフラのライアンタックルでテイクダウン。うシュは下から激しく殴りまくる。
ライアンもコツコツパンチ返し始める。ブレイクになるがまたもライアンテイクダウン。

3R
パンチの打ち合い。なんとかライアン距離詰めてコーナーに。テイクダウン狙うも
うシュはタックル切りまくる。しかーしライアンはペケーニョばりに体ごと引っこ抜いて
テイクダウン。ライアンパス。うシュタックルも潰されまたガードに。
ライアンはコツコツボディにパンチ。うシュはしがみついて凌ぐ。

僅差なるもテイクダウンし、ペースを取りつづけたライアンが勝利。

当のライアン、ダウンのためか試合の記憶が全くないとのこと。
スタンドに不安は見せたが、あのパワーはさすが。これで決勝進出。相手は村浜?朴?

うシュは本当に惜しい試合を落とした。力を入れていたスタンド打撃で作戦どおり
カウンターを取って見事決定的な場面を作った。やはり2Rにずっと下になったのが痛い。

あの時に強引にでも試合を決めに行って欲しかった。
3Rにイクダウンされたのはやむないと思う。しかしブレイクからのスタンド再開を
意識したグラウンドを展開していたようだが、自らオープンにしたり、蹴り離して
展開を作って欲しかった。川尻選手も「蹴り離せよ〜」と苛立っていた。

結果論だが、ポイントもきわどかったのにちょっとうシュらしくなく弱気な戦い方だった。
来月のKOTC出場も無意識に頭の中にあったのか。
準決勝と言う大事な試合だったから、そして素晴らしいスタンド打撃見せてくれたからこそ
もったないというか本当に観ていて悔しい試合だった。


セミファイナル ウェルター級 5分3R
○ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/チーム・スカンジナビア/世界1位)
×ジェシアス・カバウカンチ(ブラジル/アメリカン・トップ・チーム/米大陸7位)
判定2-0 (横山30-28/浦30-29/鈴木29-29)

1R
カバウカンチ投げてテイクダウン。ハンセンサイド取られるがじっくり戻す。
お互い上から下から良く殴る。ブレイクされ今度はハンセン引き込む。またお互い殴る。

2R
カバウカンチテイクダウン。ハンセンやはり下からのパンチ巧い。よく当てる。
またブレイク。カバウカンチまたテイクダウン。お互いパンチ。

3R
カバウカンチテイクダウン。カバウカンチパンチ。ハンセン蹴り上げつつ腕十字入りかける。
カバウカンチが今度はアキレス。ハンセン上取る。スタンドになるが、カバウカンチの
タックルは切られて、ハーフで抑えたハンセンがパンチ連打で終了。

まあお互いがゴツゴツ殴りあう展開がほとんどで、まあ地味な試合でした。
最後にハンセンが仕掛けて盛り上げてくれたけど。

で、ハンセンが僅差判定勝利。いやいやそれにしても上取られてもあれだけパンチ返して
結果的にポイントも取られないんだからハンセンっていうのは凄い選手だ。
対戦相手としては、かなりやりづらい選手なのでは。

カバウカンチ、テイクダウンは良かったが、結局ハンセン攻略はできなかったわけで。
期待以上のものは無かったな。

メインイベント バンタム級 5分3R
×生駒純司(直心会格闘技道場/世界2位)
○漆谷康宏(RJW/Central/世界3位)
判定0-3 (菅野29-30/浦29-30/鈴木27-30)

1R
ずっとスタンドの展開。お互いパンチ、ローを当てる。生駒は前蹴りも。
生駒が前に出てウルシが捌きつつジャブを当てる展開。生駒もローや前蹴り当てる。
2R
1Rとほぼ同じ展開。

3R
ウルシ、攻めてパンチを連続で当てる。生駒が反撃に出ようと前に出るもフットワークで
かわしつづけて終了。

ウルシが0-3の勝利なわけだが、個人的には寂しかったなー。確かに3Rにパンチ当てたし
ウルシの勝利かなとも思うけど、感情的にはドローにしたいぐらい。鈴木さんの27-30は どうなんだろ。
簡単に言うと寂しいメインでした。もちろん最初はかなり緊張感がある展開だった。
でも3Rまであの状態だと展開が読めるというか。とてもKOや一本が出るとは
思えなかった。クラスBとかならいいんだけど、メインって本当に大事だからああいう戦いを
見せられるとかなり厳しいものがあるんだよね。まあウルシもインタビューで反省してたけど。
この前の受太郎もそうだけど、評価を落としちゃうと思います。

まあ追い足のない生駒選手だったからっていうのもあるし、相性も悪かったんでしょうね。
正直生駒選手の極めにも期待してからグラウンドの展開がどうなるか観たかったのも
あるからなおさら落胆したんだろうな。

随分厳しく書いちゃったけど、試合中足も怪我したらしいし、いろいろキツイ状況だったのかな。
次回戦うのはマモルかホビーニョかそれ以外か分からないけど、熱い試合を期待。

生駒さんはかなり前に出てたけどさばかれた。近づいた時も組む間もなく突き放された。
グラウンドに全く付き合ってもらえなかった。ウルシの作戦が良かったのか相性が悪かったのか
今回は関節職人もほとんど見せ場なし。残念。

まあまあの大会でした。でも巷じゃかなり評判悪いですね。コツコツパンチで膠着の展開が
かなり多かったし、メインも地味だったし。
遠藤選手も隆多もライアンもカバウカンチも上からパンチ出して攻めてた。でもあまり
次の展開が期待できない攻めだった。もうちょっとブレイク早くてもいいんじゃない?鈴木さん




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