2004. 真-夢MOVE武 TOUR 7月大会 観戦記
■団体:HYBRID WRESTLING 武∞限
■日時:2004年7月11日
■会場:沖縄 Fighting Stadium カミカゼ
■書き手:ひろた@福岡

前回観戦時から半年後の武∞限興行観戦。

前回が、10℃以下にも及ぶ記録的な真冬日だったのに対し、今回は梅雨もスッカリ
明けた真夏の一日。男子半年逢わなかったが、如何な成長を見せてくれるのか?
しかしながら、今回の興行は前興行終了後、わずか2週間。しかも前興行が7周年記念
トーナメントとあってか、出場選手の面子があまり芳しくない(ように見える)。
さてさて、如何な内容となることやら・・・。


第一試合 ライト級 2R
×ベ ン (フリー) 2R 1”50 アームロック 狩俣 健一郎(武∞限)○

狩俣・・・すごい紋々だ。
ザ・ジャパニーズ紋々。これ以上の筆舌は困難なほど、お見事な彫り込み。
ついつい、「あ、あそこに龍が・・・」なんて見とれてしまう。

一方、ベン。在日米軍(?)で、少し格闘技(キック)かじってますといった
感じ。首周りの肉が圧倒的に足りないのが目立つ。顔はミハエル・シューマッハのようだ。
試合は、絶えずプレッシャーを掛け続ける狩俣が、ボディにパンチをまとめ、
2R早々にはスタミナ切れしていたベンを、クイっと捻って勝利。
いい紋々でした(しつこい)


第二試合 無差別級 2R
×健 介(武∞限G'z-ONE)2R4”50 腕十字 タダス(武∞限)○

「Take the dream〜♪」のテーマソングで颯爽と登場の健介。
確かに身長と体重は同じような感じだが、中身が(肉のつき方等々)ぜんぜん違う。
プロレスラー然の佇まいはGOODだが・・・。
タダスは狩俣同様デビュー戦らしい。片方は(えせ)国際試合、この選手は体重差20kg
くらい?(体重発表聞きそびれた)。武限は新人にも厳しいようだ。
試合は、開始早々体重差を利して、健介がスタンドでプレッシャーを掛け、大振りの
ボディパンチをバチンバチン当てるものの、タダスのガードが硬く効きが浅い。
何度目かのタダスのタックルを受け止めるも、プロレスラーの本能が目覚めたか
ついついそのまま後方へ反って投げてしまった。すると、投げられた直後に健介の
背後に回り、ガツガツとボディにパンチを当てて腕十字。
まさに、初期VT当時のプロレスラーの悲劇を、数十回目再現。


第三試合 バンタム級 2R
○ホンダケンジ(武∞限G'z-ONE)2R4”46 腕十字 よへな 知央(武∞限K'z-ONE)×

ホンダのボディへのパンチが結構ヒットしてて、1R終盤からよへなのガードが
下がっていたので、どうとでもなるところだったのにも関わらず、2R早々
グランドの攻防に終始する。
これがまた、上に、下に、首だ、腕だ、足だ〜なんてクルクル廻って攻防が 目まぐるしい。
最後は第二試合の再現のように、試合終了直前に腕十字をホンダが極めた。


第四試合 ライト級 3R
○KEITA(武∞限K'z-ONE)2R5”00 just! 腕十字 漢那 憲和(武∞限)×

前回の当方観戦時には、2階級下の宮城友一に、ガシガシとローを叩き込まれ、
終盤にクイっと極められたKEITA。阪神・今岡のような風貌に、奇麗なフォームの
打撃が印象的だ。
それで、そのKEITA。この試合では、熱くなって自分を見失うこともなく、
冷静に打撃でもグランドでも優位を取り続ける。
ようやく2R終了間際に極めるのだが・・・漢那は脇が甘く、KEITAは極めが荒い。
攻防は見応えあるものの、もう少しスパっと極めて欲しい。


グラップリングルール 2R
田上 洋平(武∞限G'z-ONE)ドロー 大城 隆二(武∞限G'z-ONE)
先月16名のトーナメントを制し勢いにのる無差別級1位の田上、武∞限のスイープマスターの
大城を倒し今月25日のパンクラスの試合につなげる事 が出来るか?ってことです。

体重差10kg以上?(また聞きそびれた)あるとは思えない、攻防の数々。
田上は、現在の武∞限では一番強いそうです。解るような気がします。
対戦相手の大城は、前回観戦時にはレフェリーだったし、決まり手をキチンと伝えて
くれるナイスガイなんで、少しは手心があったのかもしれませんが、あまり 体重差を感じない攻防でした。
それでも、ネオブラでは、何事もなくKIDもどきにガッチリ上を取られて、
コツコツ消耗され、いいところなく敗れ去りそうな予感がしますが・・・。
一矢報いて欲しいものです。


セミファイナル ウェルター級 3R
×屋宜 宣侍(武∞限G'z-ONE)判定(3-0) 上村 正典(武∞限G'z-ONE)○

それぞれ、ローにしても、首相撲からの膝にしても、攻撃のアプローチが似ているためか、
今までの試合とはうって変わって試合の攻防がタンパクに感じる。2R終盤あたりから、
上村のボディパンチが効き始めたのか、屋宜のガードが下がり、上村は首相撲で優位に
立つ。3R終盤には首相撲からの膝を連続して叩き込まれる場面もあり、ポイントを失う。

試合後、8月大会からウェルター級トーナメントが開催されることが発表されるも、今回
勝った上村は(おそらく)仕事の関係で不参加とのこと。屋宜の出場が発表される。


メインイベント ライト級 3R
○風間 一太郎(武∞限)3R4”29 横三角 英立殴(武∞限K'z-ONE)×

1R早々、気合に勝るエリックが、スタンドからもつれてグランドに移行する際に
上を取る。パスに注力するも、風間の下からの仕掛けに防戦一方となる。
2Rもエリックが上を取るものの、またも下からの仕掛けを防ぐのに注力している
あまり上をとられる。それを反すといった攻防。
3Rもエリックがもつれて上とるも、今度は三角が入り掛ける。なんとか抜けて足関狙う
も、凌がれて横三角を許す。無念のタップ。

試合終了後「8月にアメリカ帰ります。沖縄最高です。また帰ってきます。
I’ll be back」とのアピール。対戦相手も、関係者各位もみんな涙。感動のアピールでした。
おそらく、前回興行から2週間での本興行は彼のための興行だったのでしょう。


総評
最後、感動のマイクアピールを受けて、メインで完勝した風間が1階級上のウェルター級
トーナメント出場を涙ながらに報告。すごくいい締めとなり、また次回大会への流れも バッチリでした。
試合のほうも、みんな流れるような攻防に、それぞれ各選手の試合に対する直向さも 相俟って、一服の清涼感漂うものでした。
まぁ、今更ここで言わなくても、みんな解っていると思いますが、まさに第2期UWF
の初期における観戦後に味わえた清涼感に近いものがここにあるんです。あの頃、ゆくゆくはUWFもガチへ移行するだろうなんて、青臭く夢想して
いた先って、実はこんな興行が開催されて欲しいなんて思っていたんじゃないかな?なんて、記憶転換起こしたくなるほどいい気分でした。
みんな愚直なまでにガチUWFをやってます。それも沖縄で。素晴らしいです。

でも、今や時代は平成で、21世紀で、総合も様変わりしています。

彼等は自身のリングが最終目標ではなく、現代総合におけるプロのリングです。(あえてパンクラスとは確定しない)
対戦選手も、プロだからとか、客栄えとか、ましては彼等の意図なんて慮ってはくれません。UWFをガチで成立させるには、圧倒的な自身の能力と
名声が必要です。勿論、彼等にその力量はありません。
そんな状況を、彼等はどのように打破しようと試みるのでしょう?

次回パンクラ興行で、武∞限における現在最強の田上が、KIDもどきと闘います。
どんな試合を“展開”させることができるか・・・期待してやみません。




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