6・20GAEA後楽園 夜の部
■団体:GAEA
■日時:2004年6月20日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ

 この日のGAEAは後楽園で2部興行。当初は昼の部も観戦する予定だったが、同日のJWP八王子大会で9月の後楽園大会のチケットを先行発売すると 聞き、急遽、昼はそちらへ。

 昼夜合わせて、全女から高橋、アメコン、前川、Hikaru、サソリ(笑)、AtoZから堀田、NEOから元気、M'sからAKINOが出場。昼にタッグの、夜に シングルのタイトルマッチもあり、それなりに力を入れた興行だったのだと思うが、観客の発表は昼1320人、私の見た夜1360人。感じとしては空席 はチラホラで良く入っていた方だと思うのだが、満員とは程遠い(それにしても最近の数字の発表はきわめて正直)。以前にも書いたが、GAEAの後 楽園がコレでは、女子プロレス業界全体の冷え込みたるや推して知るべし、である。


1.○広田さくら(9:59へなーラサンセット)×林ひとみ

 広田の入場曲は杏里の「キャッツアイ」(たぶんシングルと別のバージョン)。全身タイツ、じゃなかったレオタード、ただし股のハイレグ部分 は、例によって下に肌襦袢状のものを着けている。首にスカーフ、トランプのカードを客席にまきながら登場。

 林に「どっちが本物のひとみか勝負よ。アンタ、負けたら名前変えなさい。ワタシ考えたんだけど、まずハヤシ・ライス。それから小林ひとみ (一部で失笑)、コレはわかる人にだけ笑ってもらえればいいわ。あとアンタ、前から思ってたんだけど、森三中の大島にそっくりよね?」これに はワラタ。言い得て妙。林本人も吹き出してしまう。

 ゴングが鳴り、つかつかと歩み寄り「そもそも先輩に向かって」とかなんとか言いかけた広田に、動じない林、往復ビンタ。表情が乏しいのが逆 に効果的で笑える。それとも意識して無表情にしているのか。大物だからなあ。  つづけて強烈な体当たりを連発、さらにジャイアントスイングで、広田の着けていたヅラが飛ぶ。


 その他、広田のネタ。

 1) インディアンデスロックから豊田の真似「ヨッシャイクゾー」ただしレフェリーの腕を掴み補助してもらってゆっくりブリッジする鎌固め。
林あっさり下からネックロックで切り返す。
 2) 意味も無く尻をTバックにして割り箸を折る。
 3) シーソーホイップを仕掛けるが、動きが遅すぎて、そのまま苦もなく立ち上がられてしまう。
 4) こわごわ拝み渡り、支えにしていた手を離されてしまい、なすすべなく落下、股間をトップロープで痛打。
 など。


 最後は、ときめきメモリアル(キス攻撃)、ボラギノール(浣腸)からへなーら、得意技3連打で広田勝ち。マイク「女子プロ界の宝だとか言わ れてたけど(昼の部で、長与が林とHikaruのことをそう言ったらしい)、どうせそのうちワタシみたいになるんだよ大島!」。


2.○シュガー佐藤、高橋奈苗(全女)(11:34白虎)×デビル雅美(フリー)、ダイナマイト関西(フリー)

 奈苗、冷蔵庫プランチャとシャイニングウィザードぐらいであまり目立たず。せっかくGAEAに出たのにもったいない。

 昼の部では、里村・高橋 vs 浜田・元気という、BPM以来の因縁の里村−元気に、WWWAタッグを巡って仲間割れした高橋−浜田が加わったカード が行なわれており、興味があったのだが先述したようにJWP後楽園の先行発売があったため見られず(結果は、文子が奈苗をフォール)。

 フィニッシュは大外刈。


3.○豊田真奈美(フリー)、山田敏代(20:47ジャパニーズオーシャンクインビーボムから)×堀田祐美子(AtoZ)、前川久美子(全女)


 4・30代々木、ちょっと記憶に無いほど手も足も出ずボコボコに負かされた豊田。先の見えない対抗戦、ここで作った貸しをどうやって返してもら うのかと他人事ながら心配していたら、案外早くその機会となりました。

 展開は4月とほとんど同じながら、蹴りとチェーン攻撃一辺倒の荒荒しい堀田組に、卍固め、ローリングクレイドルなどいかにもプロレスらしい 技で反撃する豊田の側にも、堂々たる自信が見てとれたような。迫力あるガチっぽい攻めの堀田組と絶妙にスカす豊田組とが張り合って、勝敗に対 する興味もありハラハラ、面白い試合でした。

 豊田組、かつての黄金連係、ロープを互い違いに走ってエルボードロップや、2人がかりの雪崩式バックドロップ(脳天から落とす)を見せまし た。

 かつて“元全”として、所属選手たちの前に憎憎しく立ちはだかった豊田に、この日の観客は熱く声援、コールを送る。登場人物となってから暫 らく時間が経ち馴染まれたのと、わかりやすいベビー−ヒールの構図のためか。こういう、素朴で煽られやすいお客さんって、いいよなあ。羨まし い。


4.○ライオネス飛鳥(フリー)(17:31 LSD IIIから)AKINO(M's)

 6・8M's自主興行のアジャ戦に敗れた後、GAEA参戦を宣言したAKINO。さっそくの登場。

 試合開始、AKINO握手からいきなり飛びつき腕ひしぎ、ドロップキック連打、場外へ三角跳びプランチャ、敵がリングに戻れば顔面ウオッシュ と、気持ち良く攻めたてる。

 私と同じく、JWPの八王子とハシゴのAKINO。そちらでは、空席が目立ち反応も鈍い会場で新人の木村響子との対戦。こちらでは、よく入りよく沸 く後楽園で飛鳥と。そりゃ気持ちいいだろうなあ…

 中盤の、AKINOが膝十字、飛鳥は三角締めなど、静の時間を経て動へ。

 コーナーに立てかけられた机へのホイップを踏みとどまったAKINO、逆に机を駆け上がり反転してドロップキック、さらにスワンダイブでドロッ プキック。飛鳥の、机へパワーボム、机下敷き式フットスタンプ、場外に持ち出してセットした机ごと破壊するフットスタンプ、を食らうが、トル ネードAなどで反撃。

 飛鳥ライガーボム、2発目はタメを作っての連発、AKINO返す。タワーハッカーも、1発目は宙で腕ひしぎに、2発目は落ち際を丸め込んで返し たものの、LSDIIIの2連発でAKINO沈む。

 アルシオン時代のAKINOは、技が完璧できれいすぎて、どこか冷たく無機質に感じられ、好きでなかった。

 それが今年1月のJWP参戦以降、私の中でイメージが変わってきている。

 声を出し、しめたと喜んだり技を食らって痛がったり、わかりやすく開放的、表情が良く伝わるプロレス。マイナスを跳び越して、好感度大。  この試合も、メリハリ、起承転結があって、噛み合い、よく切り返しよく粘り、好試合だったと思う。

 飛鳥「このリングには強い選手がいっぱいいるぞ。またここで会えるのを楽しみにしてる」。

 AKINO「ここに強い選手がたくさんいるなんてことはわかってるんだよ!強くなるためにここに来た。来たからには、GAEAをAKINO色に染めてや る!」。


 GAEAの客層の多くを占める女性ファン向きかもしれない。この日も大歓迎だったし。  こっちの方がギャラも仕事内容も充実してるかもしれないけど、できればJWPにもこれからも上がってくださいねAKINO選手おねがいします。


   5.4vs4イリミネーション ※オーバーザトップロープ・ルール
長与千種、浜田文子(新間事務所)、永島千佳世、カルロス天野(4-2)アメージングコング(全女)、尾崎魔弓(フリー)、植松寿絵、輝優優  (2:02OTR)×尾崎、(4:40両者OTR)×浜田、×輝、○コング(8:01スパイラルボムから)×天野、(9:10)×植松、○永島(11:49ファイヤー バードフットスタンプ)×コング


 植松の「卑怯者」と対になった、「偽善者」と背中に書かれたTシャツを着てともに両脇を固め、アメコンの入場曲を嬉々として踊る輝。お前は こんなことがやりたかったのか! …まあいいんですよ貴方の人生ですから…

 ま、展開的に、オーバーザトップロープ狙いが多すぎて面白くなかった。
 アメコンが永島に負けたのには少し驚いたが、メイン後、次大会への伏線と判明。  


6.AAAWシングル選手権
○里村明衣子(王者)(17:59スコーピオンライジングから)×アジャコング(挑戦者)

 セミからメイン、Wヘッダー観戦ということもあって集中力が途切れ気味。
 けっこうアジャがエグい攻撃をしていたような記憶。

 アジャ負けて逆切れのマイク「せっかくの俺達のダイエンダンを台無しにしやがって」ダイエンダンダイエンダンと何度も繰り返す。大団円のこ とか? いつも理屈っぽい言い回しの目立つアジャのマイクだが興醒め。「俺の大事なパートナー」アメコンを破った永島がムカツクらしく、長与 とともにタッグ王座の挑戦者に指名、次回後楽園大会で選手権試合決定。


 まあセミとメインはともかく、第1,3,4試合が楽しめた。
 JWPとGAEAのダブルヘッダーは、昨年11・30J赤塚→G後楽園、今年3・21G後楽園→J道場、に続きこの日で3回目。前2回はいずれも、時間が接 近していて尻カッチン、先の興行のセミやメインが見られなかったりしたが、今回は双方ともフルで観戦。

 過去2回は自分の中ではJの勝ちだったが、今回は正直、セミとメインを割り引いてもGの勝ちだった。




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