5月病をブッ飛ばせ! 夏も近いぞスマックF祭 観戦記
■団体:SMACK GIRL
■日時:2004年5月16日
■会場:ゴールドジムサウス東京ANNEX
■書き手:トロピカル http://www.geocities.co.jp/Athlete-Samos/7184/

女子総合専門のサイトを運営(現在開店休業中、すみません・・・)している自分ですが、個人的な事情で、女子総合の試合を生で見るのは、去年
の夏以来、ほぼ10ヶ月ぶり。

その間に女子総合の世界に何があったかというと、スマックは2003年に定ハコとしていた六本木ヴェルファーレから11月大会を最後に撤退
し、大晦日には猪木祭りという大舞台でスマックガール提供試合として辻結花vsカロリン・フブレクツという女子総合の試合が組まれ、いっぽうス
マックに参画していた芸能事務所と禅道会によりスマックから事実上分裂した形でLove Impactが旗揚げされるも、一回目の興行は報道によれば動
員・内容ともに厳しいものとなり、またGCMが女子部門の興行Cross Sectionを立ち上げ、立ち技では「Girls SHOCK!!」が独自のプロモーションと
して興行を打つようになり、最近ではTBS「黄金筋肉」という番組で女子格闘技大会が開催され、ゴールデンタイムに地上波でジョシカクの試合の
模様が流れた。

そんな、発展と分裂と破壊が渾沌と渦巻く状況の中で、老舗のスマックガールの活動の中心が、大森のゴールドジムという小さな場で、「Smack
Girl - F」という、若手育成の場を続けることだったと。
とりあえず、そんな大森スマックを、一度は自分の目で見ておきたいと思い、飛行機で上京して見ることにしました。

大森のゴールドジムの中に入るのは、僕は初めて(以前、坂本奈緒子のデビュー戦のIKUSAを見に来るも満員のため入り口で追い返された経験あ
り)なんですが、リングを設置した練習場を中心に、直座りの桟敷席が2列、椅子席が3列程度、その後ろはスタンディング、という会場の構成で した。

僕は、腰が悪いこともあり、椅子席の最前列を購入。
客入りについては、僕にとって初めての会場でもあり、また基本的にジムなのでいろんな人が歩きまわっててどこまでが客でどこからが関係者なの
かわからず、入りがいいのか悪いのは判断つきませんでした。
主催者発表では「390人(満員)」とのことですが、たぶんそのくらいだと思います。

以下、試合結果と極まり手はオフィシャルHPより。

●午後2時07分、第1部開会式。
第1部に出場する全選手の入場式。
なんか、BGMの音が大きすぎるのか、それとも焼いたCD-Rとプレイヤーの相性が悪いのか、音がまわってて、聞きづらかったです。
選手代表として、茂木康子選手からあいさつ。
「私達、打撃をやらない選手にも、このような場を与えていただいて、ありがとうございます」といった内容。

ドクター・レフェリー・ジャッジの紹介。
レフェリーは、和田さんのほか、Cross Sectionでもやってた和術慧舟會系の芹沢さん、ストライプルの山崎さん、品川ボディなんとかの川村さ
ん、ジャッジに、SODの薮下めぐみと高橋洋子。
今のスマックの構造を何か象徴しているようでもあり。


●<第1試合>SGG1Dayトーナメント2004 ライト級(50kg以下)1回戦
○村野麻子(アカデミアAz)<2R24秒TKO(脱臼によるドクターストップ)>705(パレストラ千葉)×
・・・

氣志團「ワンナイトカーニバル」で入場の705。
菊田でお馴染み「ハーツ・オン・ファイヤー」で入場の村野。
村野選手は、確か「乙女チック柔術倶楽部」の人だったと思いますが、青いギを着たままで試合。
1Rは、705選手がヒールを取りかけたり、柔術の村野選手を相手に押しぎみに進める。
しかし、2Rに入りほぼファーストコンタクトで、上を取りかけた705選手が突然「痛い!」と左肩をおさえてうずくまる。
ドクターチェックが入るも、とても痛そうで試合を続行できる状態ではなく、終了。
それまで押していただけに、残念な結果でした。


●<第2試合>SGG1Dayトーナメント2004 ライト級 1回戦
×野口若菜(パレストラ古河)<1R1分36秒 アームロック>玉田育子(ガールファイトAACC)○
・・・

玉田選手は、赤地に白の水玉という、草間彌生のアートみたいに派手なハーフパンツ。
見たら、セコンドのフジメグも黒で同じ柄のを履いていたのだが、AACCでは流行っているのか。
試合は、野口選手が片足を取って上になりチョークを狙うも、玉田選手が下から腕を取って、ジャイアント・シルバvs戦闘竜ばり(?)に羽折り固 めで一本。


●<第3試合>SGG1Dayトーナメント2004 ライト級 1回戦
×吉田正子(NATIVE SPIRIT)<2R1分 腕ひしぎ十字固め>古舘由紀(Team-Roken)○
・・・

先日の福岡でのClub DEEPでしなし戦を闘った古舘選手。
紺のランニング&短パンで、ミョーに姿勢がよく歩き方もキレイで、不思議な雰囲気を持った選手。
さすがTeam-Rokenといった感じの、ただ者では無いたたたずまい。
ちなみにセコンドの人も、ヤノタク・チックな、ただ者では無さでした。
吉田選手は、先のCross Sectionでウィンディ智美から一本勝ちという殊勲を挙げた選手ですが、とても足が効く印象があります。
1R、上を取ったのは古舘、下から吉田も腕ねらいなどで攻めつつ、上になったり接戦の攻防続く。

途中、ストップ・ドント・ムーブがかかった頃には、手と足が絡まりあい過ぎで、どっちがどんなになってんだかわからない状態でした。
基本的に押してたのは吉田選手で、それは2R序盤もそうだったと思いますが、下になった古舘選手がチャンスを逃さず十字。
大逆転、と言っていい意外な展開だったと思います。
さすがTeam-Roken。


●<第4試合>SGG1Dayトーナメント2004 ライト級 1回戦
○茂木康子(ストライプル)<2R1分49秒 腕ひしぎ十字固め>小寺麻美(和術慧舟會東京本部)×
・・・

小寺選手は、2002年のディファ時代のスマックに、vsナナチャンチン戦で出場、確か入場の時に猫の格好をしてたと記憶しています。
今回も、選手コールの時に、片手を揚げながら照れてました。
1Rは、最初の2分くらいは、ずっと組手争い。
茂木が引き込み下から腕を取りかけるも、ラウンド終了のゴング。
2R、小寺が引き込むが、茂木がパスガードしてマウントまで行って、最後は十字。
この試合はとにかく、小寺選手のセコンドのトイカツがすごかった!
試合中ほとんど途切れることが無く続く指示。
息して無いんじゃないかってゆーくらいずっと喋りっぱなしで、それを忠実に守る小寺選手が、女子柔術の先駆者の一人である茂木選手を相手に、
かなりの善戦、と言っていい内容だったと思います。
負けた小寺選手、泣いてました。
ちなみに寝技の技術とかよく知らない僕のような素人にとっては、こういう小さい会場で、試合とともにセコンドの指示を聞いてると、とても勉強
になりますね。


●<第5試合>SGG1Dayトーナメント2004 ライト級 リザーブマッチ
○稲葉陽子(アカデミアAz)<2R1分16秒 オモプラッタ>×三谷弘子(S−KEEP)
・・・

両方の選手とも、よく知らないのですが、リザーブマッチにはもったいないくらい激しい試合。
特に稲葉選手、とてもアグレッシブでした。
1R、引き込んでから直ぐマウントまで持ってゆく力や、2Rオモプラッタで極める技術など、申し分ないです。
オモプラッタなんて、ちょっと前までは高度な技術という印象があったんですが、今の女子格闘技のレヴェルでは、普通にやっちゃうんですね。


●<第6試合>SGG1Dayトーナメント2004 ミドル級(58kg以下)準決勝
○真武和恵(和術慧舟會東京本部)<2R4分39秒 腕ひしぎ十字固め>宮川十和(ガールファイトAACC)×
・・・

ライト級の後に見るミドル級の試合は、重量感ありますね。
しかも、エントリーされた4人ともに実力者なので、さしあいから首相撲の攻防だけで、結構見れてしまう。
宮川選手が柔道のような投げを打とうとすれば、真武選手がバックドロップで返すなど、実力伯仲で白熱した試合展開でしたが、最後は上をとった
真武選手が腕十字でタップを取りました。
(ちなみに試合時間は、オフィシャルHPからのコピペなんですが、4分2Rの試合なので、何かの間違いだと思います。メモとって無いんで、本当
のところはわかりません。)


●<第7試合>SGG1Dayトーナメント2004 ミドル級 準決勝
○二宮亜基子(ALIVE)<1R3分8秒 腕ひしぎ十字固め>赤野仁美(ガールファイトAACC)×
・・・

赤野選手は、AACCの例に習って、黒の水玉のパンツ。
でもヒモが出てたのか、試合前に和田さんに腰の所をバンデージで固定されてました。
僕はたぶん、赤野選手を見るのは初めてだと思うんですけれど、柔道ベースの選手のようで、投げの迫力がすごく、会場が湧いてました。
しかし、この手のグラップリングルールでの実績では勝る二宮選手が、投げに失敗した赤野選手のスキを突いて、マウントから下に移行して十字を 極めて完勝。

強いです。


●<第8試合>SGG公式ルール −64kg契約 4分2R
○たま☆ちゃん(SOD女子格闘技道場)<2R 判定3−0>端貴代(和術慧舟會東京本部)×
・・・

たま☆ちゃん、以前はウルフルズ「いい女」での入場だったと思いますが、今回は「天国と地獄」のテクノ・ヴァージョンで入場。
AACC勢のパンツ以上に派手な、全身ピンクの水玉のコス。
草間彌生もビックリだろう。
端選手を見るのも久しぶりですが、こんなに大きかったっけかなぁ。
試合は、たま☆ちゃんが、一本背負いをはじめパワーで押しまくり、それに振り回されてしまった感じ。
端選手も、慧舟會らしく技術で対応しようとするんですが、それをさせてもらえないほど。
試合は、本日初の判定。
ということは、これまで全て一本で決着ということか。
グラップリング大会で4分2Rで、この1本の多さはすごいな。
それほどに、選手の動きが良く、寝技の割に地味な展開にならないので、ここまで飽きさせないです。


●<第9試合>ライト級・準決勝
×村野麻子(アカデミアAz)<1R48秒 フロントスリーパーホールド>玉田育子(ガールファイトAACC)○

・・・村野選手、1回戦では着ていたギを脱ぎました。
ホイス戦法か!?

しかし、1回戦でスタミナを使い果たしていたのか、1R早々に引き込みに入ったところを、玉田選手が首を捕らえ、そのままノゲイラばりの

スピ ニー・チョーク!

ヴァーリトゥードの最新形と女子総合シーンとのリンクが垣間見えた瞬間でした。
こういうの、女子でも直ぐ取り入れるんですね。
全国の道場やジムで、選手たちが嬉々として練習している姿が目に浮かびます。
最後は、僕もちょっと見落としてしまったんですが、村野選手のタップをレフェリーが見落としていたのか、それともタップすら出来ない状態だっ
たのか、半落ち状態でゴング。

村野選手、試合後もしばらく歩けませんでした。


●<第10試合>ライト級・準決勝
×古館由紀(Team-Roken)<2R判定0−3>茂木康子(ストライプル)○
・・・

古館選手、1Rに腕十字を取って「金星か!」と思わせるシーンもありましたが、それ以降は、茂木選手が無難に引き込んで下から十字や三角狙 い。

2Rには、茂木が三角マウント取ったり、残り10秒で腕十字がほぼキャッチ状態になったりして、判定は文句無しで茂木。


●第1部終了で、15分間の休憩。
休憩中の光景で印象に残っているのは、篠代表と木村浩一郎が談笑しているのと、スタッフとして動き回る観戦記ネット主宰・品川さんの角海老T シャツでした。

3年前には、スマックから分裂して「AX」を立ち上げた木村浩一郎が、女子格闘技シーンが再び分裂期にある今、こうやってスマックを見に来る、
というのは、感慨深いものがあります。


●<アマ第1試合>
○奥田初代(P'sLAB横浜)<22秒腕ひしぎ十字固め>林裕子(Yパーク)×
・・・

第2部の頭で行われた、アマチュアの試合。
えっと、突然始まって、メモの用意をする前に終わってしまったので、特に書くことがありません・・・、すみません。
アマは、レガースつけて、顔面への打撃は蹴りのみ、というルールのようです。

●<アマ第2試合>
×ナナチャンチン(フリー)<2分36秒 スリーパーホールド>菅原瑞穂(パレストラ小岩)○
・・・

2003年6月の「負けたら即引退」と名打たれたvs羽柴戦で敗戦し、以来試合から遠ざかっていたものの、先日放送された貧乏モノの深夜番組で
は、ファイトマネー1万円のビンボー格闘家としてお茶の間に登場していた「市川奈々(25歳)」ことナナチャンチンが、アマ試合に出場。
先のvs羽柴戦については、負け方がとにかく悪かった。
いわゆる「痛ダウン」みたいな感じで、根性で立てないことは無かったと思うのだが、気持ちが折れて立たなかったような。
負け続けるキャラにしても、その負け様が共感を呼べるものでないとダメなわけで、vs羽柴戦も、1回でいいから根性で立っていれば、ここまでナ
ナチャンチンの商品価値が下がることもなかったと思うのだが。
そんなこんなでの、アマからの再出発。

ちなみに所属は「チーム南部」ではなく「フリー」になってました。
なんか、だいぶ横に大きくなったか?
あと、怪我をしているのか、右腿の裏に大きな貼りモノがありました。
試合は、菅原選手の蹴り足に合わせてナナチャンチンがタックルを狙うも、つぶされ、即マウントを取られる。
ここで秒殺だったら、また元通りだったと思うが、ナナチャンチン何とか逃げ切る。
少なくともここで、vs羽柴戦よりは、精神的にも技術的にも進歩していたと言えると思う。
その後、スタンド〜蹴り足に合わせてタックル〜つぶされる・・・の繰り返しで、何度目かにバックを取られスリーパーでタップ。
でも、練習の成果は見られたと思います。
新たな「ナナチャンチン劇場」の始まりでしょうか。


●第2部開会式。
2部から出場の全選手入場。
ロクサン・モダフェリ選手があいさつ。
「機会ヲ与エテクレテ、アリガトウ、応援ヨロシクオ願イシマス」みたいな内容。
日本語は割と上手かったですが、忘れてしまったのか、途中でかなり間が空きました。


●<第1試合>辻結花凱旋試合 スペシャルチャレンジマッチ
○辻結花(総合格闘技闇愚羅)<1R2分20秒 膝十字固め>羽柴まゆみ(BBdoll)×
・・・

会場の壁には、ガムテープで貼られた「Beauty Battle Doll 羽柴まゆみ」の大きな幕が。
BBdollって、そういう意味だったんだ。
休憩中に羽柴ファンの人から「投げて下さい」と配っていた、ピンクの紙テープを用意するも、本当は紙テープは選手のコールの時に投げる物だと
思うのだが、入場の時に1人が投げてしまって、それに釣られて次々とピンクの紙テープが投げ入れられ、何かイマイチでダラダラになってしまっ
たのが惜しい。

辻も選手コールの時に紺のテープが投げ入れられたが、総数では羽柴のピンクの方が多かったにもかかわらず、バラバラになってしまった為にイン
パクトとしては辻に負けてしまっていた。
これからは、ちゃんと選手コールの時に統一して投げるよう、徹底した方がよい。
ちなみに辻は、黒いフード付きのガウン。
試合コスも、いつもの白と紺の水着ではなく、黒のシャツとパンツという、今までは主にエキシで着ていた仕様だった。

試合の展開は、辻の打撃が重い音とともに羽柴に当たる。
蹴り足をとってテイクダウンの後、上になった辻は、関節技には行かず、羽柴のボディに重いパンチ。
最近の練習ではパウンドがブームという辻にとっての、ある種シミュレーションなんだろうか。
30秒経ってスタンドになると、辻の右フックで羽柴ダウン。
再開後、さすがにこれ以上打撃をもらうわけにはいかない羽柴が辻相手にタックルに入るが、すぐさま上を取った辻がボディへのパンチの後、腕十 字。

感想としては、辻はなんか、トップ選手としてのオーラというか大物感が出てきましたね。

先日、DEEP大阪大会で行われたvsしなし選手とのエキシビジョン・マッチでも、その打撃の当たりの強さが一部で話題になりましたが、今回も見て
てエグ過ぎてため息が出るほどの打撃(もちろん今回はエキシでは無いので、当たり前っちゃ当たり前なんですけど)。
でも、格下の羽柴選手を相手に、手を抜いて緊張感に欠けた試合をするわけではなく、ちゃんと闘いとしてのテンションを保つ形で、でもある程度
の時間ももたせて、試合をちゃんと成立させるという。。。


●<第2試合>SGG1Dayトーナメント2004 ミドル級決勝戦
○真武和恵(和術慧舟會東京本部)<2R3分15秒 スリーパーホールド>二宮亜基子(ALIVE)×
・・・

このルールでは常連の2人による決勝。
予想通り、かなりのハイ・レヴェルの闘いになりました。
1R、さし合いから二宮引き込んでハーフまで。
スタンドに戻り、再び二宮引き込に直ぐにマウントまで行くが、真武も返す。
2R、二宮が何度かタックルに行くも、真武切る。
二宮引き込むも、以降、側転パスガードやら何やら、激しいポジション争い。
終盤に入って「このまま判定なら二宮か?」と思った瞬間、するっと体を入れ換えバックを取った真武が、一瞬でスリーパーの大逆転。
ミドル級優勝は真武選手。
極めの強さが光ります。


●<第3試合>SGG1Dayトーナメント2004 ライト級決勝戦
×玉田育子(ガールファイトAACC)<2R 判定0−3>茂木康子(ストライプル)○
・・・

ライト級決勝戦。
玉田選手は「タマダヤスコ」、茂木選手も「モギヤスコ」と選手コールされ、試合開始早々「ヤスコがんばれー!」の声援が飛ぶが、どちらへの声
援かわからない。
試合は、とにかく引き込む茂木が下から攻める展開が続く。
途中、玉田も首を取りかけるシーンなどもあったが、いっぽうダッコちゃん状態になってまでも徹底して引き込みを図り下からの寝技にこだわる茂
木に、この階級のグラップリング・シーンを牽引してきたプライドが見える。
どちらも決定的なシーンは無かっただけに、判定となったときは微妙だったが、基本的に攻め続けていた茂木がフルマーク判定で優勝。
最近は、この手のイヴェントでも星を落とすこともあった茂木だが、ようやく本領発揮といったところか。
おめでとうございます。


●ここで、篠代表のあいさつ。
久保田有希選手が結婚してコンドウユウキになったことの報告。
続いて、スマックのリングドクターもやっていたという木下氏が、ジャガー横田と結婚したとの報告。
そして「スマックは今年上半期は『アマチュア』大会をやってきたが、6月からは『本戦』が始まります」という表現で、今後の予定を発表。
6月19日の大阪では、AKINOvs近藤有希が決定(後に、AKINO負傷のため延期、とのプレスリリースあり)。
8月5日には後楽園ホール。
10月には沖縄で、大きなカード。
そして年内には「本当の最強」を決めるトーナメントをやる、という、TBSを意識したコメント。
勝負かけてますね。
しかしなぜ沖縄?

●<第4試合>SGS公式ルール −52kg契約 5分2R
○石山絵理(Red Devil KIS'S)<1R2分18秒 ネックロック>バッカス羽鳥(BBdoll)×
・・・

バッカス選手は、羽鳥庸子で出場歴がある選手ですね。
その時はBCG所属でしたが、今回はBBdollとのこと。
長身なのでリーチがあり、石山もなかなか踏み込めなかったが、地道に左ローや右ミドルを入れつつ、グラウンドになってゴチャゴチャもつれ合い
になる中で、石山が首をとって羽鳥タップ。
寝技のレヴェルは両者とも決して高くありませんでした。TBSレヴェル。
勝利の石山、騒ぐ騒ぐ。
ま、今日はここまで控え目な選手が多かったので、いい景気付けになった試合でした。


●<第5試合>SGS公式ルール −52kg契約 5分2R
○おっさん(総合格闘技闇愚羅)<1R36秒 腕ひしぎ十字固め>浜田真里江(パレストラ千葉)×

・・・ 「スマック名物」おっさんvs「とっとこハマ太郎」浜田真里江、の闘い。
浜田選手は、浜田麻里ではなく麻倉未稀(たぶん)の「ヒーロー」で入場。
「スクールウォーズ」ネタか、ラビーのヘッドギアを付けて、小さなラグビーボールを客席に投げ入れる。
対するおっさんは、なんか赤ちゃんの人形を抱いて風車であやしながら入場。
そして風車を客席に投げ入れる。
元ネタ不明。
試合は、開始早々、浜田が飛び膝で奇襲をねらうも、冷静に捌いたおっさんが、タックルから十字。
まだクラッチは切れてませんでしたが、伸びる前に早めに見込み一本。
浜田選手の実力のほどは、わかりませんでした。


●<第6試合>Next Cinderella Tournament準決勝
○舞(パレストラ松戸)<2R 判定2−1>高橋まり(パレストラ東京)×
・・・

大森スマックの中心である通し企画「ネクスト・シンデレラ・トーナメント」の、延期になっていた準決勝。
舞選手は、顔が一青窈というか室井佑月というか、凛とした雰囲気のある選手ですね。
高橋選手は、TBS「サイボーグ魂」でタレントの水野裕子の相手をしていた選手が、名前と所属を変えて出場。
かなり激しい打撃戦で始まりましたが、正確に当てる舞選手に対して、高橋選手がは目を逸らしてしまう傾向があって、打ち勝った舞が高橋からス
タンディング・ダウンを取る。
以降、打ち合いを嫌った高橋がタックルに行くも切られ、30秒たってリセット、という展開が続く。
2R、両者のパンチが相打ちになり、大きな音で客席どよめく。
グラウンドで高橋選手が下から腕十字を狙うシーンもあったが、高橋のチャンスらしいチャンスはこれくらい。
高橋選手も決して弱い選手では無く、打撃も寝技も出来る選手だと思うんですが、舞選手の、打撃を中心にした戦法が上回ってました。
ちなみに判定は2-1だったが、高橋選手に1を入れたこのジャッジは、あり得ないでしょう。
舞選手、打撃は正確だし、タックルは切れるし、寝技への対応も出来てるので、かなり強そうです。
決勝は8月の後楽園ホールでのvs川畑千秋戦。
楽しみですね。


●<第7試合>SGS公式ルール −65kg契約 5分2R
×菊川夏子(ライルーツコナン)<2R 判定0−3>ロクサン・モダフェリ(クロスポイント吉祥寺)○
・・・
先日のCross Sectionをテレヴィで見るかぎり、一番印象に残ったのが、ロクサン選手。
入場曲はPoliceの「Roxanne」、ではありませんでした。
菊川選手はおなじみ「ジャイアンの唄」で入場。
しかし、猛ダッシュで入場して来たかと思ったら、リングサイドで思いっきり派手に頭からコケる。
あれはかなり痛かったはず。
ダウン1回分くらいのダメージはあったのではないか。
試合は、ロクサン選手の芯の強さが目立ちました。
先のCross Sectionでは、寝技の強さが目立ちましたが、打撃もかなりのもの。
体幹がしっかりしているというか、打撃系の菊川相手にも、ぜんぜん負けてませんでした。
Cross Sectionでのvsたま☆ちゃん戦といい、今回のvs菊川といい、勢いでガムシャラに来るタイプに対して、パワーでも負けずにちゃんと技術で
押さえている点、かなりの強さです。
ただ、寝技30秒ルールの練習はしていなかったようで、時間内には極め切れず。
あと、ロクサン選手のセコンド、修斗の植松が「Armbar!」「Americana!」「Kimura!」「One! Two! Right!」とか英語で指示出してるのも、新鮮で
した。

判定は文句なしでロクサン。
連敗の菊川選手は正念場でしょうか。
とりあえず、以前のように髪が爆発してなかったのが気になります。


●ロクサン選手が勝った瞬間に、紅白の紙テープ。
選手コールに対してではない、このタイミングでの紙テープは、主催者側の仕込みですかね。
特効が使えない会場で、頭を使っての演出、ということでしょうか。
締めくくり感が出て、とてもよかったと思います。
全選手の入場から、各賞の表彰式。
トーナメントの優勝・準優勝選手へ商品が配られた後、MVPの茂木選手にスマック特製テディベア。
篠代表のうながしで、茂木選手のあいさつ。

やはり「機会をいただいてありがとう」かなんか。
で、篠代表からアドリブで、スマックFを仕切るメモ瀬氏からあいさつ。
「さっきから『アマチュア』と言ってますが、みなさん『プロ』ですよね。みんなでジョシカクを盛り上げていきましょう」
という大人のあいさつで、シンディ・ローパーが流れてシメ。


●総評・・・

初めて見た大森スマックですが、基本はやはり、新しい世代・言わばジョシカク第3世代の経験の場、でした。
ちなみに第1世代が、ナナチャンチンや篠原光やGF2の娘たちのような、女子総合が海のモノとの山のモノともわからないような中で、人によって
は半分騙されたように格闘技を始めた、渋谷club ATOM時代のスマックの中心だった選手。
第2世代は、辻やしなしや渡邊のような、それぞれ挫折の経験を持ちながらも、新しく始まった女子総合格闘技という場に、自己の確立・実現を求
めてやって来た、ディファ時代のスマックの中心選手たち。
と強引に分けるとしたら、この第3世代は、ヴェルファーレ以降、女子総合が「ジョシカク」となり、ジャンルとして一つの確立した形を見せた中
で、自分を探すために総合格闘技を始めた世代、となるだろうか。
(もちろん細かいことを言えば、しなしは渋谷時代から出てたとか、茂木なんてそれ以前から選手として活動していた、とかいろいろあるんです
が、ま、便宜的に強引にこう分けることにさせて下さい。)
ただ、とにかくキャラの強い第1世代、実力に疑いのない第2世代に比べて、第3世代は双方の点でまだまだ勝てないでいるのは、しょうがないな
がらも現実なわけで。
そして、選手も、パレストラ系・慧舟會系・AACC系の3つからの選手が多くなり、正直、見てて差別化もだんだん難しくなってきたりで。
そして一方で、Love ImpactやGirls SHOCK!!の影響で、スマックから遠ざかる選手も出てくる現実もあり。
そんな中で、この上半期に行われたトーナメントの数々は、第3世代の選手たちの差別化に、大きな効果があったと思います。
そして、この中の何人が、6月以降の「本戦」で、上の世代に絡んでゆけるか、上を脅かす存在になれるか。
そして、この第3世代が台頭しないかぎり、「ジョシカク」の本当の発展は無いわけで。

仮に、第1・2世代だけが脚光を浴びたとしても、それは新しさによる一時的な光・バブルで終わってしまう可能性が高い。
継続するには、第3世代の力が必須なわけで。
折しも、TBSの番組によって、「ジョシカクにとって、真の『ブレイク』とは、どんな形であり得るのか?」が問われてる状況の中で、年度後半に
向けてスパートするスマックがどうなるのか。
正直僕も、ジョシカクのブレイクも近い、というのは感じつつも、逆に現実として近くなった分だけ、その形が前より想像しづらくなった、という
気もしていて、よくわからないのが本当のところだったりします。

競技としての女子格闘技、アマチュアの選手層とか育成システムとかが、この大森スマックやCross Sectionの開催によって、足固めが出来たのは
確実だと思います。

ちょっと前までは、いつ無くなるかヒヤヒヤしながらだった女子総合格闘技が、もう当分の間は、まったく無くなることは無いだろうという。
あとは、どこまでツッパって上へ引っ張れるか。
お楽しみはこれからなのは確かなのですが、大変なのもこれからなのかもしれません。


それにしても長かった。
全19試合の、まる4時間。
観戦記書くだけで足掛け3日かかってしまいました。




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