5/3修斗後楽園ホール大会観戦記
■団体:プロフェッショナル修斗
■日時:2004年5月3日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ

GWの真っ只中。いいカードがずらっと揃ったホール大会。

全選手入場で、山ちゃんが挨拶。「怪我してたけど勝つために戻ってきた」 と言ったコメント。

客入りもなかなか開始時で9割、すぐ満員の入りに。

試合もやはり長かったんで、展開はかなり短めに書きたいな。
(自分に言い聞かせてるんだけど)

第1試合 新人王決定トーナメント ミドル級1回戦 5分2R
×寿丸。(秋本道場JUNGLE JUNCITON)
○枝折優士(PUREBRED大宮)
判定0-3 (菅野18-20/浦19-20/鈴木18-20)

枝折選手は黒のスパッツ。後に赤で「合気道」の文字。世界大会2連覇らしい。凄いな。

1R
パンチの打ち合いから、お互いタックル。お互い切る。寿丸タックルでテイクダウンで、
お互いパンチ。枝折タックルで立つ。また寿丸タックルでテイクダウンも足関狙った
ところを枝折が上になってパンチ。スタンドパンチは寿丸が押してたかな。

2R
寿丸タックルも切られる。枝折がテイクダウンしバックからスリーパー狙い。
そしてパンチ。最後寿丸タックルもまた切られる。

判定は上手く混沌とした展開を制した枝折選手に。

枝折選手いい選手ですね。下になってもそうそうやられないし、きっちりタックル切る。

バランスがいい選手だと思いました。
新人王トーナメント決勝は大場選手と。うーん全然展開分からんな。

寿丸はアグレッシブだしパンチも積極的だったし、タックルも取った。
でも、上手く殴れなかったり、足関行って下になっちゃったり、勝負の際でポジション
取られたりでなんかもったいなかった。


第2試合 バンタム級 5分2R
○HIRO(STF)
×塙 真一(和術慧舟会千葉支部)
判定3-0 (菅野19-18/横山19-18/鈴木19-18)

1R
最初からHIROがミドルで攻め込む。塙外掛けでテイクダウンもHIROは下から腕抱え、膠着
ブレイクに。再開後HIROの伸びのあるストレート、フックで塙ダウン!塙組んで、
またも回して崩す外掛けでテイクダウン。これは上手い。

2R
コーナーで膠着。HIROヒザ当てる。ブレイク。塙タックルから引っこ抜いてテイクダウン。
インサイドからパンチ連打。HIROは左手だけしっかりガードし決定打許さない。

見事な打撃でダウンを奪ったHIROが勝利。キレもあるし、コンビネーションもいい。
あの打撃はかなりの武器になるね。ただ、ちょっとテイクダウンくらい過ぎかな。
特に差し合いからの攻防で。2R後半は明らかに逃げ切りに見えてちょっと残念だけど、
まあしょうがないか。

塙選手、あの外掛けからのテイクダウンは上手かったし、パウンドもなかなか上手かった
けど、スタンド打撃でああいうやられかたするとは。もう少し武器が欲しい。


第3試合 ウェルター級 5分2R
×大河内貴之(パレストラ東京)
○鹿又智成(武蔵村山道場)
判定0-3 (横山18-20/浦18-20/鈴木18-20)

1R
鹿又とびヒザ当てて、上からパウンド連打!鉄槌連打!大河内冷静に両手首とって防御。
鹿又はとにかく強引にパス狙いつつパンチ落とす。大河内も下からパンチ返しつつ、
足を利かせてパスさせない。

2R
大河内左フック当てるも、鹿又組んでから外掛けでテイクダウン。一気にマウントへ。
サイドに移るもまたガードへ。またマウント取ってパンチ。バックマウントとってパンチ。
大河内絶妙のタイミングで回転し、決定打を許さないが、鹿又も全部ついていく。

上から攻めまくった鹿又選手が勝利。あの動物的迫力、凄いね。身体能力をビシビシ
感じる。ポジション取った後のキープ力も見事。でもスタンド危なっかしいなぁ。
あとパウンド巧くないなぁ。パワーありそうなのに。やっぱりもっともっと洗練されて
化けて欲しい。そんだけ期待してます。

大河内選手、左フック当てた以外はほとんど攻められなかった。でも、あの足の利かせ方、
ガードでの凌ぎはさすが。


第4試合 ウェルター級 5分2R
○山崎 剛(チームGRABAKA)
×アンタナス・ジャスビュティス(リトアニア/インパルサス)
1R 4'10" 腕ひしぎ十字固め

山ちゃん牽制のジャブからいつものタックル出すも切られる。
しかしアンタナスパンチで出てきたところ、見事タックルでテイクダウン!
インサイドから強いパンチ落とし、クロスが切れたところを、両足捌いてパス!
上四方から深く脇を差してじっくりと腕十字!アンタナス上体起こすもタップ!

山ちゃん見事得意技で勝利。相変わらずスタンド打撃はイマイチ苦手そうだったけど、
しっかりテイクダウンし、あとは独壇場。それにしてもあの独特な腕十字は巧い。
まあ相手がリトアニア人ってことを考えても今日は良かった。
でも激戦区ウェルターを這い上がっていくのは相当大変だけどね。

アンタナス、スタンドもバランスよかったし、寝技もそこそこできそうだった。
でも見てのとおり、まあクラスBでしょうね。


第5試合 ライト級 5分2R
○佐藤ルミナ(K'z FACTORY/環太平洋10位)
×エリカス・ぺトライティス(リトアニア/ティターナスジム)
2R 2'20" 三角絞め


なんとルミナが自分の曲以外で入場。しかもエリカスと同時入場。こんなのいつ以来だ。
しかもガウンも着ずに、頭も坊主。
でもあの独特に隆起した上半身はいつ見てもかっこいい。
さすが後楽園、声援が盛んに飛ぶ。セコンドには新日本キックの小野寺選手。

1R
ルミナ組んでテイクダウン!ハーフに。エリカス下からパンチ。
ルミナ上から強烈なパンチ連打!パス、そしてマウント!V1アームロック狙いから、
マウントパンチ!しかしグラウンドでのバッティングでルミナの額からかなりの流血。
残り30秒でルミナ勝負に出る。強引に腕十字へ!腕を抜かれるとヒールへ!
エリカスは上からパンチ連打。

2R
ルミナタックル切られて下に。またヒール狙いから相手を崩して逆マウントへ。
エリカス起き上がってルミナも対応するも、タックルされ下に。ルミナは
徹底的に下から足関節狙い。エリカス逃げつつ、上からパンチ。
ルミナの足関狙いが止まり、エリカスのパンチにより流血がひどくなってきたところ、
ルミナが起死回生の三角!やや浅かったものの、最後はしっかり足をフックし、
絞め上げる。暴れていたエリカスの体が崩れ落ちストップ!!

会場大爆発!!久々僕も立ち上がってガッツポーズ。
いやー最高だったね。最高のそして等身大のルミナが見れた気がしてうれしかった。
無謀に秒殺を目指すことなく、じっくり攻め、最後に仕掛けた1R。
下になっても攻めつづけるスタイル。ヒールの仕掛けから上を取る動き。
(これぞ中井祐樹の言うところの総合用足関節スイープ)
相手のパワーに押され、大流血しながらも、最後の力を振り絞って極めてくれた三角。
最高の試合だった。やっぱりルミナは最高です。

7月はハワイでクアーチと。パワーもテクもある強豪なので、正直厳しい闘いに
なるのは間違いないが、自分の闘いを最後まで貫き通して欲しい。
そして勝って欲しい。

エリカスはかなりゴツイ体で、パワーも根性も良かった。また見たいです。


第6試合 ウェルター級環太平洋王座決定トーナメント準々決勝 5分3R
○村浜天晴(グレイシー・バッハVTチーム/環太平洋8位)
×冨樫健一郎(パレストラ広島)
判定3-0 (浦30-27/横山30-28/鈴木30-28)

1R
村浜左フック当てる。村浜回転しながら引き込んで、腕狙い。そしてアンクル狙い。
富樫が凌ぎきりブレイクに。富樫ストレート当てるも、村浜外掛けでテイクダウン。

2R
富樫外掛け狙いも、村浜内股で切り返しテイクダウン。固めてパンチ。
富樫はガードから三角、腕十字狙い。村浜へ冷静に抜く。

3R
村浜引き込む。ブレイクに。村浜テイクダウン。富樫またも三角や腕十字狙いも
村浜冷静に捌く。

まあ村浜選手が完勝だったわけですが、しっかりテイクダウンして、固めてパンチ
落としただけというか。1Rの仕掛けは面白かったけどそれだけというか。
パワーアップしてかなり安定感が出てきたけど、勝ちにこだわっているのか、
インサイドからの攻めがないのか…。なんか寂しいなぁ。

富樫選手、得意の下からの腕十字や三角はかなりいい形まで入っていたが、
あれだけ警戒されるとかなり厳しい。テイクダウンもかなり取られたし、
これがクラスAの壁かな。


第7試合 フェザー級 5分3R
○今泉堅太郎(SKアブソリュート/世界1位・環太平洋1位)
×秋本じん(秋本道場JUNGLE JUNCITON/世界5位・環太平洋4位)
判定3-0 (浦30-27/菅野30-26/鈴木29-27)

1R
秋本タックル、今泉切る。秋本ヒール!今泉パンチ連打!秋本腕十字!
今泉凌いでパンチ!秋本下から動きつづけフックガードで浮かせたりするも、
今泉は凌いで強烈なパンチを落としつづける。

2R
秋本引き込む。今泉パンチ。秋本ギロチンに取るも抜かれる。際の攻防から今泉投げるも
秋本ブリッジで上に。そしてスタンドでパンチの打ち合い。これは秋本押す。
終盤秋本両足タックルでテイクダウン。

3R
今泉パンチ当ててハイで追い討ち。秋本首投げも今泉踏ん張って上に。今泉中腰から
パンチ連打。強烈なパンチからパス。伏せた秋本のバック取り、パンチ、スリーパー狙い。
一瞬秋本の首に腕が入るも、なんとか秋本しのぐ。

やはり今泉選手強い強い。決してレスラータイプってわけじゃないが、仕掛けを凌いで、
上から強烈なパンチを落とす。ホント下にならない。
リング上で「松根君とやりたい」と宣言。実力的には文句ないんだけど、去年タイトル
マッチやったばかりだもんな。正直まだ見たくない。

秋本選手、ところどころに見せる寝技の実力。積極的に仕掛けていくK'z魂は
素晴らしかったが、相手が強かった。この1敗はいろんな意味で痛いな。


第8試合 バンタム級(ノンタイトル戦) 5分3R
○マモル(シューティングジム横浜/世界王者)
×吉岡広明(パレストラ東京/世界5位)
3R 4'41" TKO (レフェリーストップ:膝蹴り)

1R
蹴りとってマモルテイクダウン。吉岡ラバーガード気味に防御。アリ・猪木状態から
吉岡スッと立つ。スタンドの首相撲で崩してからのヒザでマモルがダウン奪取!
マモル飛びヒザで追い討ち。吉岡ガード取り下から蹴り上げる。

2R
吉岡引き込んだり、またアリ・猪木状態から立つ展開増える。マモルは組むと首相撲からの
ヒザを連打。苦しい吉岡が飛びつくとマモルはバスター。吉岡立つとまたマモルはヒザ。

3R
同じ展開が続いたが結局マモルのヒザが2度炸裂。このラウンド2度目のダウンで
レフリーが試合をストップ。

うーんマモルさすが強いね。スタンドでもグラウンドでも危なげなかった。
そして首相撲の攻防と言う、自分の得意分野、相手の不得意分野で圧倒。
軽量級でダウン連発はお見事。もうホビーニョにリベンジしかないでしょう。

吉岡さん、スタンド打撃では負けてなかったし、寝技で下になっても全く危なげなかった。
アリ・猪木状態では相手を蹴り上げ、余裕を持ってヘンゾばりに鮮やかに立ち上がっていた。
しかし、技術の差かパワーの差か分からないが、首相撲は完敗。王者のヒザに屈した。


第9試合 セミファイナル ライト級 5分3R
×ステファン・パーリング(アメリカ/ジーザス・イズ・ロード/世界1位・環太平洋1位)
○高谷裕之(格闘結社田中塾/世界4位・環太平洋3位)
1R 2'11" KO (左ハイキック)

高谷選手、今日はデビルマンで入場。間違いなく田中さんの趣味だな(笑)。
そしてトランクスで登場。高谷軍団はまあいつもどおりでした。高谷コールで本人を
迎え、パーリングにはブーイング。それに対抗してパーリングへの声援も場内からは
多かったような。

パーリングはホントに茶髪にロンゲ。ベッカムみたいに後に束ねてた。似合わねぇー。
静かな立ち上がり。というかもの凄い緊張感。2人とも大袈裟でなく一発必倒の
打撃を持っているから。高谷が先にローを当てる。パーリングはジャブを返す。
パーリングが攻め込み強烈なパンチの3連打を仕掛けるも高谷はしっかりガード。
お互いパンチの距離を探るような展開が続いていたが…
高谷が一瞬のハイ!強烈にパーリングのアゴを打ち抜き、パーリングは失神し、
人形のように後に吹っ飛んでいった。

高谷軍団大爆発!リングに駆け寄り、イスを持ち上げ大騒ぎ。高谷選手が降りてくると
胴上げが始まる。田中さんも田村選手もかなりうれしそうだったな。

まあとにかく凄すぎます。あのパーリングにあんな勝ち方するなんて。
まさか自分が前回のキック戦でダウン取られた技を今回決めるとは。
あと、本人も言ってましたけど、パンチのスピード上がってましたね。
体つきも普通。アマでの評価もマニアだけ。バックボーンも路上のみ。
それなのに最も層が厚いとされるプロ修斗ライト級において5戦目で
トップランカー撃破。信じられません。
まぁ運も僅かにあるでしょうが、実力ですね。本当に本当に強いです。

ライト級は本当に超強豪揃いです。ランカーはみな怪物揃いです。でも高谷選手は一気に
そのメンバーを超えちゃいましたね。高谷選手だってまだ少しは穴があるでしょう。
でもスタイル的にペケーニョに勝っても全くおかしくない。いやいやKIDにだって…。
いろんな意味で見たかったなぁ。対KID。今となっては実現の可能性相当低いけど。

ところで、またも高谷軍団がネットで話題になってますね。批判されてるわけですが。
でも、酒飲んじゃいけないわけじゃないし、絶対野次飛ばしちゃいけないわけじゃないし。
やっぱり関係者がしっかり行き過ぎの行為には注意をするしかないんでしょうね。
個人的には今泉vs秋本の野次が、耳に障りました。でもあの人も今泉選手の知り合い
だとかいう話もあるようで。難しいですねぇ。
とにかく僕は高いチケット買わないようにしてます。さすがに自分の観戦に影響が
あるときついですよね。高谷軍団の真後ろにいた子供2人はさすがにかわいそうでした。

パーリングは好きな選手だけにこの結果は残念。ところで、7月にパルヴァー戦
決まってたけど、出れないよね。どうするんだろ。


第10試合 メインイベント ミドル級 5分3R
×中尾受太郎(シューティングジム大阪/世界2位・環太平洋2位)
○菊地 昭(K'z FACTORY/世界4位・環太平洋4位)
判定0-2 (浦29-30/菅野29-29/鈴木29-30)

1R
ずっと3分以上お見合い。メインなのに。菊地タックル。受太郎がぶって上からパンチ。

2R
またお見合い。メインなのに。菊地パンチから組むもコーナーで膠着。

3R
菊地パンチからタックル。受太郎切るも回り込むように崩してテイクダウン。
ハーフからパス。ボディにヒザ。最後マウント狙いからバック奪ってゴング。

いやーとんでもなくつまらないメインでした。がっかりです。そりゃ強豪同士だし、
ほぼ間違いなく次期タイトル挑戦者決定戦だから2人とも慎重に行きたいのは分かります。
でもメインを張ってるプライドを持って欲しかった。

とにかく攻め無さすぎ。カウンター狙いすぎ。相手のタックル待ちすぎ。
特に受太郎。全く攻めるそぶり無く待ちの姿勢。まだ菊地君はフェイントかけてたし、
実際じれて攻めたのも菊地君。野次が飛ばない修斗ファンもやさしすぎますかね。
鈴木さんも攻めるように喚起するべきでしょうね。ルール上どうなってるか知らないけど、
そういう問題じゃなく、あまりに試合が動かなさすぎました。
あと全体的にいつもよりちょっとブレイク遅かったかな。ちょっと気になりました。
まあそんなわけで、攻めに行った菊地君が結局ポジションとって勝ったのは良かったです。
攻撃らしい攻撃は3Rの最後だけだけど、あの展開じゃしょうがないか。
今度ハワイで決まる王者と対戦して、ガツガツ攻めてタイトルを奪ってほしいです。

今回は事前の期待ほどの大会にはなりませんでしたね。
でも、そこそこいい試合はありましたし、なんといってもルミナ!そして高谷選手! 素晴らしかったです。

結局長文になっちゃいました。失礼。読んでくれた人、感謝です。




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