エルヌメロウノ決勝
■団体:闘龍門
■日時:2004年4月27日
■会場:代々木第二体育館
■書き手:凸ユーレイ

 約半年ぶりの闘龍門。前回は昨年9月東京武道館の金網5way敗者髪切りマッチ。その時と同じ友人と観戦の今回は、エル・ヌメロ・ウノの決勝。

観易い代々木第2、祝日の前とは言え平日の6時半開始、出足はぼちぼちだったが、最終的にはスタンド最上段の各ユニットの旗が飾ってある場所 を除いてほぼ満員。開場にビジョンの設置は無し。節約かな。シンプルな演出。


 前回同様、銀河万丈風だが聞き取りづらいナレーションでオープニング。以前の恒例だった、選手達のMCはもうやらないのかな…


1.堀口元気、○横須賀亨、ミラノコレクションA.T.、YOSSINO(14:20横須賀カッターから)ウルティモドラゴン、スペルシーサー、×セカンド土 井、新井健一郎

 校長動き悪い。友人「ウルティモが出てくると試合のテンポが止まりますね」と辛口。

 YOSSINOはイイ。校長以外、皆息が合って目まぐるしい攻防を魅せる中でも1人飛びぬけて速い。速すぎる。

 ミラノあい変わらず長い手足が余っているオカシな動き。ただ、アルマニッシュ・エクスチェンジという技(ブファドーラから半回転捻りしてセ ントーンで落ちる)はスゴイ。

 ま、なんだかんだ言って面白かったっす。闘龍門の持ち味はなんといっても多人数が入り乱れる試合にあると思います。

 決着後に、その場飛びの不知火(アサイDDTっていうらしい)で堀口をKOしたウルティモ、挨拶「自分は(闘龍門の)みんなと一緒にやれるレ ベルではありません。しばらく好きなことをします」ヲイヲイ。闘龍門のレベルに落ちる人間が新日のドームに出てええんか。ワラ


2.ダニエル三島、□マイケル岩佐(8:27反則)TARU、■岡村隆志

 私の記憶のなかでは、えなりかずき似の三島、ファング鈴木っぽい雰囲気だった岩佐。T2Pの落ちこぼれだった2人が何やらブレイクしたらしい。

 登場時から、団体内の笑いの先駆者ストーカー市川を敵視していたフロリダブラザーズ。前夜の試合で市川をボコボコにしたと東京のファンに報 告、いずれにしてもビッグマッチに市川の試合は組まれなかっただろうと笑う2人。今夜の相手TARUが、もしや市川を連れてくるのでわ、いやまさ かそんなベタなことは… とダラダラ喋っていると本当にTARUが市川とともに入場(ちなみにこの日、PPV生放送で、フロリダの喋りがやや緊張気 味だったような)。

 TARU「市川をパートナーに?せえへんせえへん。なんやチケット買いに並んでたから、元・関係者として気の毒んなっただけや。お前らがもっと も嫌がる相手を連れてきた」TARUの喋りは堂に入っていて良い。

 Xとして、その時その時で旬の選手を登場させてきた闘龍門だけに、今回ならえべっさんとか、期待されたが出てきたのは岡村社長。ビミョー。
 バット折りなど空手の試技を見せる岡村にビビるフロリダ「コノ姿ハCGノハズデス!(触って)ナンカりあるナ感触ガシマース!(泣)」。

 つらつら書いてきたが、そんなに面白いわけでも…
 ひとつ、同士打ちネタで、最初に誤爆された三島が、次の連係を敵にかわされ、往復で余計に一発、岩佐に報復したところは面白かった。
 あとは、終盤、反則勝ちの策略用にエプロン下で兇器を見つけ、どう使おうかと頭をヒネる、それを観客にわかりやすく見せていたところぐらい かな。

 むしろ相手の元・武輝道場タッグ、TARUさん達の方が、“リング中央に壁があって、どうしても敵の場所にたどり着けない”という達者なパント マイムを見事に演じて楽しませてくれた。TARUはお芝居もやっているんではなかったかな。


3.EL NUMERO UNO 2004 準決勝
○ドラゴンキッド(10:30ウルトラウラカンラナ)×望月成晃

 後出しジャンケンみたいでアレだが、準決勝進出者4人を聞いたときに、漠然と優勝はキッドかもと思っていた。最近いちばん埋もれていたのが キッドだったし。

 試合中ずっと、悪冠一色の介入に悩まされていたキッドだが、最終盤に自軍セコンドの新健が絶妙のアシスト、酒しぶきをモッチーの顔面に。コ レ、ほんとに良いタイミングだった。
 あい変わらずキッドのラナは回転が速い。相手の協力あってのものでしょうけど…


4.同 準決勝
○近藤修司(9:02キングコングラリアットから)×CIMA

 CIMAアッサリ負けたなあ。キッドの相手として近藤、ってことか。CIMAがキッドに負けるのは想像つかないし。


5.○大鷲透(10:54パワーボムから)×ドンフジイ

 ここまでヘラヘラ負けても笑っていたフジイが、とうとうやる気を出して頑張った、という試合だったようです。ま、ドタバタしていた。

 フジイのフライングニードロップのフォームが猪木そっくりでワラター。
 あと、得意技ジャーマンを決めようとして、大鷲の巨体に下敷きになったところ。間がよくて。

 大鷲は、185cm115kgと、闘龍門に似つかわない体格。「なんで他の団体に行かなかったのかな」と友人に尋ねてみる。会社として、理念がはっき りしているから、とかかなあ。
 試合後、因縁の相手CIMAをマイクで呼び出す「近藤にやられて、へばってんじゃねえぞう」この「ねえぞう」が何だか可笑しかった。

 CIMA出てきて口喧嘩で大鷲を言い負かす。
 次の試合の最中、バックステージで大鷲が大暴れしていると友人より報告あり。言い合いの途中で口ごもっちゃったのがよっぽど悔しかったんだ ろうな。笑


セミ ○アンソニーW森、谷嵜なおき(10:28エレガントマジック)דbrother”YASSI、菅原拓也

 私がひそかに注目していたのが実はコレ。菅原がパートナーのアンソニー王子を裏切り悪冠一色入り。元のユニットに強いこだわりを持っている
王子は大きな衝撃を受け、精神が病み、菅原と敵対している現実が受容できない、という。
 そういうストーリーが、どこまでリアルに演じられ、観客に受け入れられているのか。というより、私自身もそのストーリーを楽しみたかったの だが。

 ゴングの前に、森をケアしている欠場中の斉藤了が、ここまでの状況をマイクで説明。笑う観客。

 けっきょく、試合中のここぞという時に、王子が覚醒して菅原を攻撃、目が醒めてよかったよかった、というオチ。
 なんだかなあ、ストーリーも試合展開そのものも、ヒネリが足りないような。

 ブラザーに期待していた、例のチンコ触りも今回は無し。

 森のパートナーは、闘龍門XからJAPANに合流した谷嵜。イキがいい。


7.EL NUMERO UNO 2004 決勝
○キッド(17:00ドラゴンラナ)×近藤

 上背はないが横がガッチリしている近藤が、小っちゃいキッドをポンポン掴んでは持ち上げ、はね飛ばす。ランサルセ(引きずり式スピア)を、 キッドの背後から裏向きに決めたのはなかなかだった。
 対照的なファイトスタイルが噛み合って、見応えのある好試合でした。

 セコンドの新健と土井が大喜び。キッドを含めて3人、望月のヒールターン以降、ユニットを組めない冷や飯食わされ状態だったのだ。

 キッド、マイクを持って、何かを訴えようとするが口下手もあって言葉にならず。  と、「TOKYO,GO!」がかかって、欠場中のマグナムTOKYO登場(笑)。お前じゃ締まらないからと勝手にマイクを奪うマグナム、ひさしぶりなの でとりあえずと、堀口・横須賀・ミラノ・YOSSINOとともに踊りだす。しきりに拒んでいたキッドも断りきれずサワリだけ一緒に踊る。
 終ってマグナムがキッドを肩車、歓声に応える。


 くどいようだが、全体を通しても、ストーリーにも試合展開そのものにも、ヒネリが足りない気がする。MCが無いのも寂しい。00年8月の、 キッドvsSUWA髪切りマッチ、同12月、ストーカー市川初勝利、01年8月、6人タッグ3way、同9月、金網5wayと、このあたり非常に充実して面白かっ た記憶がある。だからこそ、期待しちゃうんだが。


 ここにきて、驚きに慣れてしまったのかもしれない、選手の技能が確かであることは変わらない。でも、観客に展開読まれちゃいかんだろ。

 ま、あーだこーだ言っても、それなりには楽しめているのですが、現・現場責任者(=ブッカー?)のマグナムに、再考を促したいところではあ る。




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