『PRIDEにかけて誓う。オマエだけさ。メイビー』
■団体:DSE
■日時:2004年4月25日
■会場:さいたまSA
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

これからは隔年でミドルとヘビーのGPが行なわれる事になったらしいPRIDE。1回目のトーナメントは一人だけルールで優遇されてたり、高田に負けたコールマンが優勝したりと、今から考えてもかなりムチャな話ではあったのだが、興奮度から言えば決勝大会は文句なく最高の興行だったと思う。

前回のGPも実は1回戦は生観戦したのだけれど、期待が大き過ぎた事もあってか、ダルダルな内容となってしまうは、声高に「キモとスバーンの試合は緊張感があった凄い試合だったのに、回りのヤツはブーイングしまくっててアホかと思った(つまりオレ様はその試合の価値が判るスマート様だぜ)」などと言ってるウザいのまでいて困ったものだった。

あんまりウザいので真偽は知らないけど「その試合は有名なワークだよ!」と言ってやりたかったが、なんかやけに自信満々だったし、そんな事でも言わないとウサを晴らせないのだろうと超・好意的に解釈する事で見逃してやりましたよ。
ま、アレ以来PRIDEはPPV観戦に限ると決めつけ、桜庭対ホイスの歴史的名勝負のドーム大会から、ほぼ毎回友人宅で観戦させてもらえたおかげで、多分そう少なくないであろう、桜庭対ホイスでホリオンがタオルを投げた時にはトイレにいた・・・などという不幸な人たちの仲間入りはしないで済んでいるワケである。
・・・と前置きが長くなったが、今回もまたまたその友人宅でのPPV観戦。いつもありがとうございます。

さて今回は自分の全く当たらない予想を事前に各試合ごとに書き残しておく事にしよう。半分くらいはサスガに当たるんじゃないですかね?

<第1試合 「PRIDE GP 2004」 1回戦>
×高橋 義生(日本/パンクラスism) 対 ○ヒース・ヒーリング(米国/ゴールデン・グローリー)(1R4分53秒:KO(インサイドからのパンチの連打))  

これは高橋が正面から殴り合いに行ってしまい、ヒースが待ってましたとばかりに打撃で大きいダメージを与えてチョークで勝つと予想。DSE側が「盛り上げてくれそうだから」と1試合目にラインアップした事を公言している事と、多分高橋は4点ヒザを認めるだろうから、その点でも勝機は薄いと思うな。

試合は予想通り打撃戦から始まったが、意外というか高橋がフロントチョークでかなりのところまで追い詰める。しかし全く高橋に勝って欲しい!という気持ちにならない事から「オレって本当にパンクラス嫌いなんだな」と改めて思いましたよ。
この試合の自分のポイントは上からのヒーリングのパンチをヒョイヒョイ避けている事。さすがに途中からヒーリングも脇腹とのコンビでのフック系と交えてきたが、ここまでちゃんとかわしてる人は初めて見た。
結局グラウンドパンチの連打でレフストップとなったが、高橋を見る目だけは変わりましたよ。


<第2試合 「PRIDE GP 2004」 1回戦>
×ムリーロ・ニンジャ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー) 対 ○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ロシアン・トップチーム)(1R4分14秒:KO(パンチの連打))  

この試合も激しい打撃戦となりそうだけど、VTルールでは一日どころか1週間くらいの差がありそうなので、ニンジャが豪快に下になったハリトーノフをパウンドからストンピング、サッカーキックの嵐で激勝と予想。

アオリ映像ではいつも通り『悪魔の巣窟シュートボクセ』とあったが、日本でのジム経営に関して言えばこれは単なる営業妨害では。ニンジャは相変わらず『泣きニンジャ』映像を使われていたが、今回はカノジョに電話する『LOVE電ニンジャ』に昇格?していた。
試合はこれまたマッチメーカーの期待通り打撃戦となったが、ハリトーノフがリーチ差を活かした鋭いパンチで終始試合をコントロールし続け、ニンジャも思い切りよく飛び込んでのパンチで鼻血を出させていたものの、結局パンチの連打でハリトーノフのKO勝ち。

予想がハズれた言い訳じゃないけど、シェイプ具合から言ってもちょっと体重のコントロールが良くなかったんじゃないかな。


<第3試合 「PRIDE GP 2004」 1回戦>
×戦闘竜(日本/フリー) 対 ○ジャイアント・シルバ(ブラジル/フリー)(1R4分46秒:下からのキムラロック)  

相撲取りとバスケの選手が戦えば、そりゃいくらなんでも相撲取りが勝つでしょ。そもそもシルバが誰かにVT習ったとか聞かないもん(知らないだけかも知れんが)。これは上になった戦闘竜も見よう見真似でクローズとったシルバの両者がお互い何もできずに気が付くと判定で戦闘竜・・・という感じかな。

試合が始まると予想通りの展開に「そう言えばシルバに3R戦えるスタミナがあるわけないよな。また予想ハズレか」と思っていたら、戦闘竜がもっさりとパスしてサイドポジションを取る。しかしシルバがどういうわけか下からのキムラでタップアウト勝ちを収めてしまう。セコンドに付いてたソラールも大喜びだが、どうせなら「これはルチャの秘技、マリオだ!」とか言い張って欲しい。
それにしてもバスケ選手対相撲取りをK−1的マッチメークと思ってしまうのも随分とアレな話だなぁ。

この試合の後、次回武士道でのシウバ対近藤が発表される。どうもタイトルマッチにはならないそうだが、金原は初参戦で挑戦できたのに、近藤がパンクラ現役王者でPRIDEのリングでマリオにも勝ってるのにノンタイトルというのは、リングスファンとしてもちょっとどうかと思うよ。


<第4試合 「PRIDE GP 2004」 1回戦>
○セーム・シュルト(米国/ゴールデン・グローリー) 対 ×ガン・マッギー(米国/ピット・ファイトチーム)(1R5分02秒:腕ひしぎ十字固め)

根拠はないがつまらない試合になりそうだなー。シュルトがリーチを活かして距離を取って・・・ってマッギーもリーチは長いのか。なんかシュルトが不思議な判定で勝ちそうな気がします。

試合展開の予想を聞かれた高田コント部長は「打撃戦になりますね」とズバリ断言。ところが開始早々マッギーのタックルでシュルトがテイクダウンを取られて、しばらくはマッギーがマウントポジションという展開となる。しかしシュルトがひっくり返して十字のポジションに。ここでコント部長は自信を持って「これは決まりますよ」と自信満々で断言したが、さすがにあそこまで入ると予想も当たりますわな。


<第5試合 「PRIDE GP 2004」 1回戦>
○小川 直也(日本/UFO) 対 ×ステファン・レコ(クロアチア/ゴールデン・グローリー)(1R1分34秒:肩固め)  

ワークでもシュートでも何でもいいから小川に勝ってもらって「3,2,1、ハッスル!ハッスル!」とやって欲しいところだが、予想としてはレコの打撃で目尻を切ってのストップとかになりそうな・・・。後は何故か小川が打撃に付き合ってしまって、早いタイムでのKO負けかな。高田総統を高田が別人と押し切るのかが楽しみだ。

入場式でも4強としてミルコやヒョードル、ノゲイラたちと別ワクとしてリングに姿を現しただけに、前半のトリとなったのはちょっと意外。しかし予想はレコでもやっぱり小川には勝ってもらいたい!試合が始まる前には誰にというのでもなく手を合わせて勝利を祈ってしまいましたよ。
試合は何故だかレコ相手に打撃で挑んでしまうが、タックルが巧いわけでもないからこれは仕方ないか。そしてここでレコが不思議なダウン。「多分これでワークって書かれるんだろうなー」と思いつつも、とにかく勝ってくれれば万事OKという事で当然自分的にはスルー。
一度マウントからの腕ひしぎがすっぽ抜けて逃げられそうになるが、特にレコはここでも何もする事なく再び小川が上に。結局肩固めで小川が勝ったが、もうワークでもシュートでもどうでもいいや・・・つーかワークだと思いますけど。多分小川はガチだと思ってる例のヤツね。

試合後はDSEをもっとクサすのかと思ったが、高田総統をイジる事もなく『ハッスル3』の宣伝&会場全体でのハッスルポーズで締め。

コント部長「お前ら!」
アホ4万人「男だ!」

・・・は今回からやめたらしいが、コレよりはよっぽど会場もノリが良かったような・・・。これで『ハッスル』が盛り上がってくれれば、それはそれでいいんですけどね。それはそうとここまで全試合1R決着。サクサク進んでありがたいなぁ。

休憩時にはハリトーノフ対ニンジャと小川対レコをリプレイ。ハリトーノフアップなわけね。
桜庭も次回登場を予告していたけれど、自分的には後は田村とやってくれたらもう十分なんですけどねぇ。


<第6試合 「PRIDE GP 2004」 1回戦>
×ミルコ・クロコップ(クロアチア/クロコップ・スクワッド) 対 ○ケビン・ランデルマン(米国/ハンマーハウス)(1R1分57秒:KO(マウントパンチ連打))  

H2Oマン戦と全く同じような展開でミルコが5分くらいでKO勝利する・・・と断言していたのに、ランデルマンがいきなり胴タックルでコーナーまで押し込み、ブレイクさせられた後も左のロングフックが入ってしまい、まさかまさかのミルコKO負け。衝撃度は確かに凄いが、この後を考えるとちょっと苦しいかも・・・とも思ったが、案外PRIDEの勢いからするとトーナメントで当たるよりもリベンジマッチを一回挟んで、改めて対戦させられる方がおいしいのかも。
しかしここまで『ハッスル』勢全勝だな。

ここでマーク・ハントが登場し、PRIDE登場を予告、DSEは本当に儲かってるんですねぇ・・・。


<第7試合 「PRIDE GP 2004」 1回戦>
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム) 対 横井 宏考(日本/チーム・アライアンス)(2R1分25秒:フロントスリーパー)  

寝技の展開になって「横井よくやった!でもノゲイラは桁ハズレに強かった!」という内容で、2R早々に三角絞めでノゲイラの勝ち、と予想。もし万が一小川が勝ち上がったら、ノゲイラとやるとキズも付かずに内容でも評価される試合になるんじゃないでしょか?

そして見終わった今の試合の感想としては「やっぱり横井は強かった。そしてノゲイラはもっと強かった」というお馴染みのものになった。これで横井の価値はかなり上がったろうけど、プロレスとのスタンスの取り方はどうなるのかな。今日勝ったシルバやランデルマンも多分『ハッスル』ではしばらく負けさせるわけにはいかなくなるんだろうし。
これでノゲイラは田村、高阪、金原、横井を総ナメにした事になるんだな。そもそもリングスの日本人としかやってないわけだが。


<第8試合 「PRIDE GP 2004」 1回戦>
○エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッド・デビル) 対 ×マーク・コールマン(米国/ハンマーハウス)(1R2分11秒:腕ひしぎ十字固め)  

最初にテイクダウンをヒョードルが取られる事があっても、一度スタンドに戻ったらいつも通りに上からバカバカ殴りまくる試合になり、5分くらいでレフストップになると思う。試合後にミルコ、ノゲイラ、(もし万が一勝ったら)小川とでハッスル劇場やってくれたら最高なんだけどなぁ。

なんかここまで『ハッスル』に出た人は全勝しているワケだが、考えてみるとヒョードルはアマレス出身の強豪とは戦っていないので(藤田?う〜ん)、案外もろい面は見せるかも・・・とは思っていた。そう考えれば2度もヒョードルの上を取ったコールマンは大善戦なのかも知れないし、アマレス出身の選手は突け込む隙があるという事なのかも。
結局下からの十字という、多分ヒョードル日本初公開の技で勝利という、バランスの良さを見せつけた事になる。ミルコが最も相性悪そうと思っているのだが、今回もランデルマンの勝利でやらずに済みそうだから、ヒョードルもラッキーと言えばラッキー(世界最強の男に対して失礼だけど)。
まぁ高田モンスター軍を止めたのはやはりリングス勢だった・・・と強引に結論付けておこう。

試合後は勝った選手全員のミニ・インタビューがリング上で行なわれ、トリのヒョードルが話している時に小川が走って登場し、『ハッスル』の前売りチケットの宣伝だけしてサーッと帰っていく。この後恒例の性別判定コントが行なわれるわけだが、どうせならここで「おいおいおい!」と高田を遮って登場した方がカッコ良くなかったかな。ぶっちゃけ「ハッスル!ハッスル!」の方が「ダーッ!」を越えるバカバカしいまでの爽快感があると思うんだけどな。



<総括>
疑惑の勝利?を収めてしまった小川だが、一応プロレスファンらしく擁護してみると、K−1のバリバリのトップファイターを引き抜いたのに、いきなり初戦でジョブさせるかね?という疑問はありますわな。あとレコがヘルニアでかなり厳しい状態だったとは聞いているが、だからと言ってこういう使い方するほど人材にゆとりはないと思うんですけどね。ま、判りません。

プロレスファン的には「高田モンスター軍、最強!」ではなく、小川もシルバもプロレスラーとしての活動には全く触れられていない事がちょいと気になる。小川が『ハッスル』のために来たとか、高田総統ネタも全く出なかったし、せいぜい横井の試合中に「今はプロレスが主戦場」と紹介されたくらい。こういうところにもプロレスの求心力が落ちている事を実感しますよねぇ。我ながら何かにつけて悲観的になっているきらいはあると思うけど。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ