自家発電
■団体:NOAH
■日時:2004年4月25日
■会場:日本武道館
■書き手:FUJIYAMA

昨年5月の新日本プロレス以来、一年振りの投稿となります。さいたまに足を向けるか悩みましたが昨年の三沢ー小橋戦を逃した悔しさを味わうの はもうゴメンと武道館への選択となりました。

NOAHの観戦自体一年振りとなるのですがメインへの期待感か?会場の雰囲気は古の全日本・武道館時代を思い出させてくれるかのような、いわ ゆる「出来上がった状態」となっていました。


第1試合 20分1本勝負
×百田光雄 (7分1秒→片エビ固め) トレバー・ローデス○

トレバー・ローデスは見栄えも良いしタッパもあるしと期待は持てます。試合とは関係無いのですがメインやセミでセコンドに付いて食い入るよう に試合を見ていた所は好感が持てます。

ガイジンの扱いが悪いと言われるNOAHですが、まぢめなガイジンには日の目を当てていただきたい所です。
さて、第1試合から妙に元気の良い常連さん達のノリですが、小言を言わせて頂きますと第1試合には第1試合の試合があるように観客にもそれに 合わせた見方と言うのがあるのでは無いでしょうか?
元々ミニマムな世界のプロレスですが、常連さん独自のノリと言うのはいかがな物かな?と思います。
例えば全日本プロレスですがメインの試合よりも第1試合の方が紙テープの量が多い。こんな小さな事ですが銭と取って見せる興行としては違和感 を覚えてしまいます。


第2試合 30分1本勝負
○森嶋 猛 川畑輝鎮 (10分37秒→ 体固め) 菊地 毅 青柳政司×

NOAHの中で一番期待をしている森嶋選手の登場です。身長があり切れ味鋭い決め技有りと若干お腹周りが気になる所ですがそこは目を瞑ってお きましょう。
そんな森嶋選手がこの面子の中でどんな存在感を見せるのか?テーマの無い試合にもテーマを見つける良心的なファンの私でしたが・・・。
試合作れないのか作らないのかわかりませんが、最後に顔見世程度にバックドロップを出して試合終了。会場では森嶋の出番の少なさに落胆の声も 聞こえましたが、この面子の中であれば如何様にも出来た筈では無いでしょうか?
狙った所としては圧倒的な存在感で試合を終わらせると言う事なのでしょうが、その存在感が無いから問題な訳で、その事を本人が気づいている事 に期待しましょう。


第3試合 30分1本勝負
○池田大輔 モハメドヨネ (10分42秒体固め) 斎藤彰俊 泉田 純×

続いての試合もフラストレーションの溜まる試合です。問題は元バトラーツ組の空回り、前回の武道館で味噌を付けそれを拭うことの出来ない試合 でした。

厳しい事を書こうと思えば幾らでも書けてしまうのですが10年選手にこれ以上期待するのも時間の無駄だと言う事に気づけた事が収穫でした。
両国の時代が懐かしい・・・。


第4試合 30分1本勝負
田上 明 ○佐野巧真 (15分38秒 体固め) 本田多聞 井上雅央×

この試合の前に10分の休憩タイム有り。トイレの混雑ぶりは会場以上。武道館のトイレは他会場に比べると余裕がある筈なのですが久々に休憩中 に用が足し終わりませんでした。

いそいそと席に戻るともっさりタイム。なんとなく納得しました、この試合順。
それにしても一年前に大プッシュされた多聞ですがその際に、あるノアヲタさんが「ファンも団体も多聞に期待したい気持ちはわからないでもない が…。」と言っていた意味を一年経過した今わかりました。
それと田上に関してですが、見た感じかなり体調が悪そうなのですが過去に肝臓をやっているので不安になります。無理しないポジションで現役を 続けるのも良いのですが、大手の団体だからこそ線引きをしてあげるべきなのではないでしょうか?


第5試合 30分1本勝負
○金丸義信 (14分47秒 エビ固め) リッキー・マルビン×

本日の裏ベストバウト。弛んでいた観客の視線がマルビンの動きに引きつけられます。確かに自宅でG+を見たら粗は目立つのは確かですが、それ を補って余りある金丸の試合運び。このポジションで見せられる試合としては100点以上では無いでしょうか?

Jr戦線に関してはライガーを始めとした新日本勢との絡みよりもNOAH内での充実を更に図って行けば末はエディかベノワか?と、そんな夢を 見させてくれる選手では無いでしょうか。


第6試合 45分1本勝負
秋山 準 ×橋  誠 (17分1秒エビ固め) 力皇 猛 鈴木鼓太郎○

秋山と橋の組み合わせではお笑いモードになるのだろうと言う予想を覆して、この試合のテーマは秋山が鼓太郎に対して行った可愛がり。
翌週にGHCJr挑戦が決まっているので送り出しのその意味合いもあるのでしょうが想像以上に厳しい攻め(と言いつつ、対志賀用と言う程でも 無い)に客席もヒートしていました。
この試合に関しては各自がしっかりと役割を果たす中で鼓太郎が先輩の橋からピンフォールを取ると言うサプライズ付き。鼓太郎は生で見るのは 久々でしたが予想以上にプロレス頭があるのでは無いのかな?と感じ取れました。


▽第7試合 GHCタッグ選手権試合(60分1本勝負)
<王者組>○三沢光晴 小川良成(28分39秒片エビ固め) <挑戦者組>丸藤正道×KENTA

前半ダルダル、後半の10分ヒートした試合。正直言いましてJrタッグ王者組には個人的感情で筆が厳しくなります。旧ヲタと自称する私として はこの2人のプロレスに感銘を受けてはいけないと硬く心に誓って観戦しました。

そんな中でも挑戦者組が三沢に繰り出した顔面蹴りにアックス・ボンバー(残念ながら掛け声無し)と更にストレットプラムには会場中が騒然とし ました。
しかし顔面蹴りを喰らった後の阿修羅VER三沢の表情の方に懐かしさを感じてしまいました。
結局、この試合に関して作りえる内容は三沢がいたから出来た事であって挑戦者組だからこそ!と言う概念を感じられなかったのは今後のNOAH に若干の不安を感じます。

フォローをするようで何なのですが、この試合に関して言うならば前半のダルダルの要因は選手と言うよりも会場側に問題があったように思えま す。

試合中に女性客からの無節操な「三沢さあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん」と言う 掛け声にコーナーに控える三沢が手を振る姿に怒りを覚えました。
これを許すNOAHという団体に関してもそうですし、自浄作用が働かない客席。一昔前の新日本や全日本ならば・・・と考えてました。

第8試合 GHCヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○小橋建太 (28分47秒 片エビ固め)<挑戦者=フリー> ×高山善広

プロレス馬鹿一代と言っても引ったくりはしない方の馬鹿ですが、愛すべき馬鹿です小橋は。MMA隆盛のこの時代にプロレスで熱くさせて自分も 熱くなって試合が終わった後にはこちらの喉が枯れている。
どこを切ってもプロレスラーの小橋だからこそ想像を超える試合をいつでも期待されてしまうのでは無いでしょうか?
この試合に関して言うのならば期待以上の試合でしたが、想像の範囲で収まる試合であった事も確か。それでも想像以上に小橋の存在感が大きいと 言う事は収穫でした。

対峙する高山の存在感が掻き消されているかのような錯覚にも陥りました。無論、高山の光は輝いているのでしょうがプロレスと言う世界の中で太 陽として輝く小橋の前では感じ取れないだけなのでしょう。
プロレスの世界を照らし続ける小橋の耐久年数も長くは無いのでしょうがこの光を消す事は如何なる外的な要素でも難しいのではないでしょうか。
強いてあげるならば発電力不足に小橋自信が陥った時になりますが次の試合がダイナモ秋山とのGHC戦。
さて、秋山と言うダイナモを使い切った時にどうするのか?NOAHの永遠のテーマになっていますね。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ