0329勇者の凱旋
■団体:SMACK GIRL F
■日時:2004年3月29日
■会場:後楽園ホール
■書き手:フリジッドスター http://d.hatena.ne.jp/frigidstar/

開場時間ちょうどに入場。ロビーをうろうろしていると…ん? 「ラウンドガール控え室」って…。しかも、そこから綺麗なお姉さんが出てくるで はないですか! 「男の戦いを見て欲しい」という謳い文句によるラウンドガール撤廃、早くも撤回されたようで(笑)


[パンクラスゲート 第一試合]

○NUKINPO!(P's Lab東京)
(1R3:23 腕十字)
×松本光央(グレイシーバッハ・ヴァーリトゥードチーム)

差し合いから豪快に投げたNUKINPO!、サイドから攻める。松本がハーフに戻し、ブリッジでポジションを返そうと試みる。ここで巧く十字に入っ たNUKINPO!。松本も懸命に粘るも、NUKINPO!、このチャンスを逃さず極めきる。いやー、お見事!(後にメモ8さんに教えてもらったのだが、松 本は修斗クラスBでも実績のある強豪だったとか。いやー、改めてお見事!)


[パンクラスゲート 第二試合]

△荒牧拓(P's Lab東京)
(2R5:00 時間切れドロー)
△吉村直記(チーム・キバ)

正直スマンなのだが、どっちがどっちだか分からなかった。(多分)P'sの選手が、バックマウントから攻める展開に終始。執拗にチョークを狙い 続ける。


客席は良く埋っていた。ほぼ満員といって良い状態だと思う。ジョシュ・バーネットが、川崎さんと歓談していた。これは、GP参戦に一縷の望みを 託して良いのだろうか。もう一人目に付いたのは、フィル・バローニ。彼は先週の修斗の会場にも来ていたね。そして、何といっても復活したラウ ンドガール。いったい誰の趣味なのかは知らんが、露出の激しいエナメルの衣装で目立ちまくってました。こういう針の振り切り方は、俺は大好き です。まああれだ、宇野君みたいに可愛い女の子をたくさん呼べる選手はいないが、その分みんなラウンドガールで満足しろと(笑)、そういう対 抗意識の産物じゃねえかな。んなわきゃねーか(笑)


[第一試合 ライトヘビー級5min×2R]
×佐藤光芳(パンクラスGRABAKA 89.7kg)
(1R3:30 三角締め)
○内藤征弥(A-3 87.9kg)

光芳タックルも、内藤はこれを切る。二回目のタックルも切られかけたが、光芳が粘ってテイクダウン。ここから、内藤の足が実に良く利いた。三 角を狙いつつ、下からパンチをガツガツ入れていく。光芳、足を抜いてハーフに。だが内藤はフルに戻すと、またも三角! これがガッチリと極 まって、内藤、見事な勝利。これはアップセットだろう。内藤、強いと思う。同門の門馬と同様、下からの足の利かせが素晴らしい。日本人として は恵まれた体格を持っているし、今後期待して良い選手だと思う。


[第二試合 ミドル級5min×2R]

△長谷川秀彦(SKアブソリュート 81.9kg)
(2R5:00 判定0-0 【29-29 29-29 29-29】)
△梁正基(STAND 81.8kg)

1R。打撃の距離を殺し、コーナー際での差し合いを制した長谷川、テイクダウンに成功。梁の足関狙いを潰してポジションキープ。ハーフからマウ ントまで奪ってパンチ連打。梁がブリッジで返そうとする瞬間を狙って、長谷川は十字狙い。これは極まらず、長谷川はバックから攻める。長谷 川、またも十字狙いも、梁はこれも返し上に。試合はスタンドへ。梁、身体能力の高さで何とか粘ってる感じ。

2R。1Rと同様にコーナーに押し込んだ長谷川、テイクダウンに成功。長谷川がサイドから攻めるも、梁がポジションを返して上に。梁、パウンドで 攻める。単発ながら非常に重いパウンド(逆に言えば、重いけど単発のパウンドなのだが)。最近流行の(?)ガードから立ち上がって、打ち下ろ すようなパウンドで攻める。長谷川も足関狙いで抵抗するも、梁はこれを潰して再度殴る。

試合が終わった直後は19-18で長谷川かなとも思ったのだけど、今考えるとドローは妥当だったかも。まあ、何で2R制で29-29なんだってな疑問はあ るが。梁、確実に上を取れるテイクダウン能力と、パウンドを連発するスタミナが付けば化けるかも。うん、好試合だったよ。


[第三試合 ミドル級5min×3R]

×中西裕一(フリー 81.9kg)
(3R5:00 判定2-0【29-30 29-29 28-29】)
○佐藤光留(パンクラスism 81.9kg)

1R。ヒカル君、いきなり水車落とし(!)でテイクダウン。三角を狙ってきた中西に対し、今度はパワーボム(!)。どっちも、ちゃんと”技”と して見れる水準にありました。いやー、凄い、素晴らしい、会場大爆発。かつてこの後楽園ホールに熱狂の渦をもたらした”あの選手”を彷彿とさ せる瞬間。そうだよな、ヒカル君は”あの選手”に憧れてここまで来たんだもんな。イノキ-アリから何かを狙ってる様子のヒカル君、ボディ踏み 付け! ここまでは最高の動きを見せたヒカル君だが、ここから中西が老獪なテクニックで反撃開始。三角を狙いつつリバースすると、得意のバッ クからの攻めに移行。中西、本当にこれが巧いんですよ。

2R。打撃戦から中西がテイクダウン。またもバックへ。コツコツと打ち続けるパンチと執拗なチョーク狙いでヒカル君を苦しめる。このラウンドは 中西が圧倒。

3R。打撃戦でやや打ち勝った中西だが、金的が入ってしまう。中西にイエロー。うーん、流れの中でのことだし、イエロー出すほどの悪質な反則で はなかったと思うのだが…。再び打撃戦。今度はヒカル君、五分に打ち合ってゆく。ラウンド終了間際、スタンドでバックを奪った中西に対し、ヒ カル君は思い出したかのように回転しての足関狙い。いやー、これは多分”あの選手”がブラジルで極めたアレですぜ。結局一発逆転狙いも極まら ず、勝負は判定に。

中西はトータルで穴がなく、本当に強い選手。一方のヒカル君、敗れはしたもののよく頑張ったなあ…と思いきや。いやー、この判定はとんでもな いだろ。特に廣戸の28-29ってのは、どこでヒカル君にポイント付けたんだ? そりゃポジショニングを全く無視した判定基準だという言い訳も出来 るかもしれんが、仮にそうだとしたらそういう判定基準そのものがポジショニング技術の向上を阻害するので、即刻止めなさい。

穿った見方かもしれないけど、中西がSTG横浜からフリーになって、修斗からパンクラスに来て、つまり某足関十段のように判定に不満を持ってど こかに移れるような立場にない選手だから、こういう判定を確信犯で出来るのか? こういう判定を続けていると、いつか外部からの信用失うよ。

勝って喜ぶヒカル君。ヒカル君はこういうキャラなんです。勝ってうなだれるようなキャラではなく、カメラが向けば気丈に振舞う選手なんです。 リング上では喜んでも、控え室に戻れば悔しがって、再び”リベンジ”に向けて努力する選手だと、そう信じます。そして、彼が俺が信じるような 選手であれば、きっとまた伸びてくるでしょう。


[第四試合 ミドル級5min×3R]

○石川英司(パンクラスGRABAKA 81.9kg)
(3R5:00 判定3-0【30-27 30-28 30-28】)
×北岡悟(パンクラスism 81.9kg)

1R。立ちレスで圧倒する石川、あっさりとテイクダウン。一度はスタンドに戻されるも、コーナーに押し込んでモモカンを連打。再度、テイクダウ ンに成功。ロープ際でもつれてSDM。石川、得意のパウンドをガツガツ。さらに、立ち上がって北岡を蹴り上げる。いやー、えげつないな。さす が、”ニンジャ”を理想とする選手のことだけはある。

2R。熾烈な打撃で圧力をかけた石川、コーナーに押し込んでテイクダウン。インサイドからパウンドを落とす。再びロープ際で北岡が外に出て SDM。どうも逃げてるという印象は否めず(菊田もちょっと怒ってた)。石川、パスしてサイドへ。北岡がフルに戻すと、再度パウンド連打。

3R。再度上を制した石川。パウンドでペースを掌握すると、バック奪ってチョーク狙い。これは結局極め切れなかったが、一本を狙う意思は窺い知 れる。最後まで攻撃を止めなかった石川が圧勝。

数値はともかく、見た目には結構な体格差もあったので仕方ないか。マイク握った石川、「一本取れなくてスミマセン」と。うん、本当に良い選手 に成長したな。次はマーコート戦でイイんじゃないかな。


[第五試合 ライトヘビー級5min×3R]
○デヴィッド・テレル(シーザー・グレイシー柔術 89.6kg)
(1R3:04 変形チョーク)
×渋谷修身(パンクラスism 85.8kg)

テレルの鋭いハイキックで、渋谷後退。サバ折りからテイクダウンに成功したテレル、一気に足関狙い。が、渋谷も足関で切り返し、テレル、ほん の一瞬だが苦しそうな表情を見せる。さらに渋谷はフロントチョークで攻めるが、極められずスタンドに。テレル、再度テイクダウンに成功し、フ ロントチョーク。渋谷はこれを逃れるが、ポジションをキープするテレル。パスしてサイドへ付くと、さらに上四方へ。ここからチョーク(肩固 めっぽかった?)を極め渋谷はタップ。

打撃、立ちレス、ポジショニング、極めと全局面で圧倒したテレル。穴がなくて本当に強い。何かUFCに行くという噂もあるようだが、リンドラン ドのいないミドル級ならタイトル取れるんじゃないかな。ジェレミーが強敵かな。


[セミファイナル スーパーヘビー級5min×3R]

○高森啓吾(パンクラスMEGATON 117.4kg)
(1R0:40 KO)
×石井淳(超人クラブ 126.4kg)

まさに”ビッグガイ同士の殴り合い”としか形容出来ない、大味だが爽快な一戦に。以外にも(!)ローを走らせた高森、メガトンフックで殴り勝 ち、最後は思い切り良く蹴り上げてレフェリーが試合を止める。にわかちさんも大喜びの一戦でした(笑)

高森、やっぱ最高! 腰の強さが絶対的なアドバンテージとなって、打撃にも活きている感じ。「スミヤバザルと戦いたい」という試合後のコメン トもナイス。


[メインイベント ライトヘビー級5min×3R]

○近藤有己(パンクラスism 86.9kg)
(1R4:01 リア・ネックド・チョーク)
×スティーブ・ヒース(シーザー・グレイシー柔術 86.3kg)

本当にリデルと打ち合ったのか? と云う疑念すら抱きたくなるヒース、あっさり打撃を捨てて引き込む。膠着した後、立ち上がった近藤、イノキ- アリから蹴りまくる。ヒースの低空タックルを潰すと、モモセの体制からパウンド。さらに、ハーフからパウンド。一気にパスしてマウント奪う と、パンチを連打。亀になったシムズにチョーク極めて圧勝。いやー、これはアレだよ、ヒクソンの領域だよ(笑)

相手の実力に疑問符は付くが、今の近藤には安定感がある。次はヴァンダレイ戦を射程に入れているようだが、何とか実現させて欲しいな。


コンパクトにまとまった良い興行だったと思う。松井館長に話を通して野地を迎え入れたパンクラスの政治力なら、ヴァンダレイ戦実現も可能だと 思う。さあ、いよいよだ。




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