3/20 SMACK GIRL-F 大森 GOLD GYM 興行 観戦記
■団体:SMACK GIRL
■日時:2004年3月20日
■会場:ゴールドジムサウス東京ANNEX
■書き手:高倉仮面

13:00
JR大森駅に到着。

大森の駅の西側は住宅街で、山王等に繋がっている。
このあたりは今でこそお金持ちの街というイメージだが、
そもそもは文豪が数多く住んでいた街なのである。


…って、僕も最近知った訳だが。

□馬込文士村 公式HP

□馬込の文士・芸術家一覧(「馬込文士村 公式HP」より)

見てみィ、この層々たる面々っ!!
宇野 千代、川端 康成、北原 白秋、萩原 朔太郎、
三島 由紀夫、室生 犀星、山本 周五郎…etc、etc、etc。
何だかわからんけど、とりあえず教科書に出てきた人々がズラリである。
…とか言ったら、読書好きから総スカンを喰らいそうだな。

この街には彼らに所縁のある場所が色々と残っている。
それこそ、立派な一戸建てが立ち並ぶ住宅街の中に、
「犬も歩けば棒に当たる」ってな勢いで色々と点在している。
神社、文豪の解説板、美術館、記念館…etc。

□大森駅付近(「げんせん(減銭)放浪記」より)

□馬込文士村(「RakuRaku」より)

ちょっと坂が多い上にかなり道が細かく存在する為、
ブラブラと目的なく歩いているとすぐに疲れてしまう上に元の場所に戻れなくなったりするが、もし大森に立ち寄る事があれば、是非、散歩してみて欲しい。
その日の天候が良ければ、きっとあなたも文士の作品に触れたくなるハズである。

ん?「その日の天候が良ければ」?

まあつまり…。今日は天気が悪いのだ。
ゆっくり散歩して、もう少し詳細なレポートを書きたかったんだが…。
う〜ん、残念。

13:10
JR大森駅から西側に出ると、
最初に目にとまるのは「天祖神社階段」のハズである。

□『八景碑』について
(「大田区の史跡と歴史・デジカメ散策」より。『八景碑』は『天祖神社』に飾られている)
下にある信号機と階段の写真が、駅の西側に降りた時に最初に目にとまる光景

ここには馬込の文士達のレリーフが飾られていたりするのだが…、
これ以上、馬込文士村の事を書いていると話が進まないので各自調査。

それよりも何よりも。
今、お腹の空いた僕にとって重要なのは、
天祖神社階段の登った場所にあるパスタ屋である。

□タパス & タパス 公式HP

ズバリ言ってこの店はチェーン店。
行こうと思えば東京各所にお店がある訳だが、
大森の「タパス & タパス」は他の街の店とはちょっと雰囲気が違う。

ヨーロッパ風の洒落た内装のお店の中は、
大森や山王に住んでいるであろう人達でいつでも賑わっている。
年老いた夫婦はワインで乾杯し、子供連れの母親同士が仲良さそう会話する。
若者のカップルは将来の夢について目を輝かせながら語りあい、
家族連れは子供の学校での出来事の報告を「うん、うん」と頷いて聞いている。

飾らずとも上品でありながら、あくまでアットホームな人々で賑わうこのお店、
品の良いゆったりとした時間が流れる中での食事。
銀座や渋谷の客層ではこういう雰囲気は演出できないだろう。

本日は土曜の昼という事もあり、店内は家族連れが多かった。
品の良い親子の「進学」の話や「卒業」の話等を聞きつつ、
食べたパスタは「木の子と青シソの塩味スパゲッティ」。
あっさり塩味、具だくさんのパスタを食べ終えた後は、
「ドリンク飲み放題」のサービスを利用して色々と飲みつつ小説を読んで1時間くらい粘った。
まあ、外は雨、中は静かで雰囲気が良い…とくれば、長居してしまうのは当然の事だろう。
ま、独りで長居しちゃいけないタイプの店ではあるんだが…。

自慢のパスタの味もさる事ながら、客層を含めて感じの良いこのお店、
大森に来たなら一度は足を運んで欲しい。

14:20
で、そろそろ時間が来たので場所を移動。
「天祖神社階段」を挟んで「タパス & タパス」とは反対側の隣となる「駅前ビル」。
その7Fにある「GOLD GYM」へと向かう。今日は「SMACK GIRL-F」の観戦。

ここ最近、女子格闘技界はちょっと慌しい。
昨年秋からはテレビ東京で「肉力強女」なる女子格闘技専門番組が放送開始。
昨年末の「イノキ ボンバイエ」のトリは「SMACK GIRL」の看板選手だった辻 結花選手が飾った。
今年に入ってからは、全日本キックボクシング連盟が「GIRLS SHOCK!」という女子部門のキックの興行を再開、更には、芸能事務所をバックにした「LOVE IMPACT」という新しい女子総合格闘技興行が始まった。
4月からはGCMも「CROSS SECTION」なる女子格闘技興行を立ち上げたり。乱立状態である。
僕が女子格闘技を積極的に観戦していた一年前位から比べると色々と変わったよなぁ…。

そんな中、女子格闘技団体の老舗である「SMACK GIRL」は、今年に入って方向性を転換。

選手層の拡大や新しいスターの排出を目的として、アマチュア選手の発掘に力を入れ始めた。

興行の名称も通常のシリーズとは一線を画す為に「SMACK GIRL-F」と変更、
会場は華やかな六本木「ベルファーレ」から地味な大森「GOLD GYM」へ移動した。
今回は「SMACK GIRL-F」としては第二回となる興行、
「GOLD GYM」から華やかなな舞台へと飛び立つ「ネクスト シンデレラ」は生まれるか?

ちなみにこの興行のスタッフは「kansenki.net」の関係者が数多く存在。
つまり顔見知りが沢山いる為、正直ヘタな事は書きにくかったりする訳だが…。
まあ、なるべく公平な立場から観戦記を書いていこうと思う。

で、とりあえず当日券を購入、立見席、2500円。
「kansenki.net」の技術責任者をやっている愚傾氏からチケットを買った。
再会を喜びつつ、軽く談笑。

14:25
会場入り。

僕はこの「GOLD GYM」に来るのは初めてなのだが…、
いつもとは違う会場の様子に少々動揺。

内部の床は全面マットになっており、土足で上がる事は厳禁。
会場の端にはサンドバックや鏡が置かれていた。
ジムの中心となる場所には備え付けのリングが存在し、
その四方には座布団が2列で置かれ、その後方にはパイプ椅子が3列あった。
椅子席はヒナ段になっている訳ではないので、正直、3列目はあんまり見えなさそうだ。

で、その後方は全部立見席扱い。椅子席よりも立見席の割合の方が全然大きい。

まあ、つまり…ただのジムに席を準備して会場にした感じである。
「GOLD GYM」を借りて開催しているんだから、こうなるのは当たり前ではあるのだが。
率直な感想としては「観る側の為の会場…ではなく、やる側の為の会場だな」というところか。
ちなみに、僕が「SMACK GIRL」を観戦するにあたって何かと評価していたモニターの存在は、
この大森の会場では確認する事が出来なかった。ま、こんな会場じゃあ、置き場所がないわな。
更に言えば、音響設備等も持ち込みっぽかった。イヤイヤ、大変だな。

□大森「GOLD GYM」の景色(「goldgym」 公式HPより)

http://goldsgym.jp/golds/sta_photo/sbag_sum.jpg
http://goldsgym.jp/golds/sta_photo/fight2_sum.jpg
http://goldsgym.jp/golds/sta_photo/fight_sum.jpg

で、まだ僕は開場前に来てしまったらしく、
ジムの中では今日出場する選手達が色々な場所で練習をしていた。
それこそ、僕のすぐそばで、久保田 有希選手やら松田 梨路選手やら、
三島☆ド根性ノ助選手やらが汗を流していた。ん?三島っ!?

選手達とは別に、忙しそうに走り回ったり指示したりしているのは「SMACK GIRL」のスタッフ達。
その中には、「kansenki.net」の品川主宰や、ライターであるメモ8氏の姿も。
両者とも忙しそうだったので声を掛けずにいたのだが、品川主宰には何とか隙を見て挨拶。
しかしメモ8氏は本当に忙しそうにしていたので挨拶できずじまい。残念。

反対に、スタッフの中で僕に声を掛けてきたのがドラゴンヘッド氏。
この人、U.G.フォーラムなんかで有名な人である。英語はペラペラ、映像編集力も凄い。

彼が編集した格闘技の映像を、有名な格闘家が取り寄せるなんて事もあるくらいだ。
今回は一年ぶりの再会を喜びながら談笑。
…とは言っても、ドラゴンヘッド氏も「SMACK GIRL」のスタッフだから、
本当はそんなヒマはなかったんだろうが。スマンねぇ、ドラゴンヘッド氏。
それにしても、知り合い(…と言っても、本当にただ知っているだけだが)が忙しくしている姿を見ていると、
何もしないでボーッとしているのが段々と申し訳なくなってくる。

14:40
本格的な開場。お客さんが次々に入ってくる。

…のだが、選手達は相変わらずあちこちで練習を続けている。
やがて会場内はお客さんと選手の線引きが曖昧な空間になっていった。
会場がただのジムなだけに、こういう風になるのは仕方がないのかもしれないが…。

開場したら選手に練習をやめさせる…って訳にはいかないだろうけど、
せめて選手の練習風景はなんとか隠せないのだろうか?
スタッフ各位には是非知恵を絞って欲しいところである。

で、最終的なお客さんの総数は…、
雨にも関わらず良く集まっていたように思える。
失礼ながら僕は「最近のSMACK GIRLは客が減っているだろうなぁ」、
と思っていたので、意外な客入りでちょっと驚いた。

ちなみに客層は大半が若者。
当たり前の話に聞こええるかもしれないが、
大森という街の事を考えるとこの光景はちょっと不思議な感じがする。

15:10
予定より少々遅れて興行開始。
まずはアマチュアの試合、「SG-F7」からである。

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アマチュアワンマッチ「SG-F7」
第一試合 SGG−F公式ルール 62kg契約 4分1R
○サラマンダー(ギャルショッカー)
●田村 真弓(バトラーツ B-CLUB)
[判定 3−0]

サラマンダーとは、古代ギリシャの哲学者であるエンペドクレスが唱えた4元素、
すなわち「火・水・風・土」のうち、火を司る精霊の事である。
火のついたトカゲの姿をしており、燃える炎の中に姿を隠している
…ってな事は、ファンタジーRPGゲームが世間に浸透している昨今となっては常識と言えば常識か。
だがウーパールーパーの別名が「メキシコサラマンダー」である事を知っている人は少ないだろう。
で、そんな能書きとは関係なくサラマンダー選手は長身だった。170cm以上ありそうだ。
ちなみに、この試合はグラップリングルールの為に、打撃は禁止である。

試合開始、まずは両者は組み合う。
で、サラマンダーがあっさりとフロントチョークに捕らえるが、田村は苦労なく首を抜く。
再び組み合う両者、サラマンダーは足を掛けて身体を浴びせれば、
田村はこれを引き込んで試合はグラウンドへと移行。
上になったサラマンダー、下の田村はクロスガードでガッチリと防御。

…で、試合はこれ以上展開なく膠着。
シーンとした客席に、ジムの下のフロアでやっているのであろうエアロビの音が鳴り響く。

結局ブレイクが入って試合再開。
田村はタックルでサラマンダーに組み付いて行ったが、
サラマンダーはこれをガッチリ受け止めると、逆に田村を潰してテイクダウンを奪う。
で、再び田村の首を捕ってフロントチョークの体勢に。
田村は冷静に首を抜いて体勢をリバースして上になる…が、
試合は膠着し、その体勢のまま試合は終了。

正直、この試合展開で優劣を付けるのは至難の技なのだが、
SAMCK GIRLの判定はマストシステムを採用しているので、どちらかを勝利者にするしかないのだ。
…と言う訳で、勝者はサラマンダーになった。差という程の差はなかったけどね。


アマチュアワンマッチ「SG-F7」
第二試合 SGS−F公式ルール 60kg契約 4分1R
○松田 梨路(A−3)
●長島 佳代子(y-park)
[判定 3−0]

気は強そうだが、練習中はケラケラと明るく笑顔で笑っていた松田。
試合が始まると、松田は長島に対して打撃からタックルを仕掛け、
相手を掴んで廻すように動かしてバランスを崩しテイクダウンを奪う。
あ、これ、僕の目の前で練習してた崩し方だな。

で、サイドを奪った松田、
下から首を掴んでくる長島に苦戦しながらもこれをどうにか捌いてマウントへと移行。
客席から声援が挙がる中、松田が引き出しの違いを見せる。
長島が背中を見せればスリーパーを狙い、嫌がる長島が前を向けば腕ひしぎ逆十字を仕掛け、
逆十字を防御した長島が体勢を入れ替えて上になれば、今度は下からの三角絞めで攻める。
これらはいずれも極まらなかったが、その後も長島をテイクダウンしバックマウントを奪う等、
松田は試合を圧倒的優位に進める。

試合中盤、劣勢に立たされた長島は松田に顔面パンチを入れてしまう。
アマチュアルールではスタンドでも顔面パンチは反則、即座に島田にはイエローカードが提示される。
だが、顔面を殴られた松田、ニュートラルコーナーで控えている間もメチャメチャ機嫌が悪い。
リングと客席が近いだけに、不満をブツブツ言っているのが聞こえてくる。
で、試合再開と同時に今度は松田が長島の顔面にパンチ一発。当然ながら松田にもイエローカード。
「やるんじゃないかなぁ」とは思っていたが…、目には目を…っていうのは良くないね。

試合はその後、
松田がタックルを仕掛けるが長島がこれを防御する…、
という展開が2度続いて終了。

判定、前半の攻めが評価されて松田が3−0で勝利した。
う〜ん、反則さえなければもっと手放しに喜べるんだが…。


アマチュアワンマッチ「SG-F7」
第三試合 SGS−F公式ルール 62kg契約 4分1R
○土屋 尚美(A−3)
●サラマンダー(ギャルショッカー)
[1R 3分16秒 腕ひしぎ十字固め]

第一試合に出場したサラマンダーがまたまた出場。
先ほどはグラップリングルールだったが、今回はスタンドルールでの試合。

試合開始。土屋がローキック、サラマンダーがミドルキックを放つと、試合は打撃戦に発展。
両者共にお互いの身体をキックでバシバシと蹴りまくる。

そんな中、蹴られたサラマンダーは大変に不機嫌な表情を浮かべる。
で、ムクレた顔をしながらローキックを放つ。重い一撃が土屋にヒット。
このローキックを嫌がったのか、土屋は自らサラマンダーに組み付いていく。
が、サラマンダーは逆に土屋をテイクダウンしハーフマウントで上になる。

ところが、下になった土屋はこの体勢をリバースする事に成功。
逆にハーフマウントで上になった土屋、体勢を優位にすべく積極的にパスガードを狙っていく。
サラマンダーはパスガードを阻止しつつ、下から土屋の首を捕ってフロントチョークの体勢。
だがこの首を抜いた土屋はパスガードから一気に腕ひしぎ逆十字。

これが極まった。サラマンダーがタップして試合終了。
客席から歓声が挙がる中、土屋は鮮やかな一本勝ちで勝利した。


アマチュアワンマッチ「SG-F7」
第四試合 SGG−F公式ルール 60kg契約 4分1R
○松田 梨路(A−3)
●田村 真弓(バトラーツ B-CLUB)
[判定 3−0]

この試合は第一試合に出場した田村選手と、
第二試合に出場した松田選手による試合である。

試合開始、松田は田村に組み付くとパワーで押し込みテイクダウンを奪う。
だが、田村に首を捕られたりクロスガードで粘られたりで何も出来ず。
ブレイクが入って試合再開。やはり松田が積極的に組み付くが、
田村はその首をフロントチョークで捕え、そのまま引き込んで試合はグラウンドへと移行。

松田は捕られた首は抜いたものの、下からクロスガードでコントロールしてくる田村に何も出来ない。
反対に田村は、クロスガードしていた足を移動させると下からの腕ひしぎ逆十字を仕掛ける。
結構キレイに技に移行したので「極まるか?」と思われたが、
松田は身体を起こして腕を抜いて脱出。
だがこの時、松田の目に田村の足の指が入ってしまった。
目の辺りを押さえて苦しむ松田、なんとも痛そうだ。

その後は、松田が2度、田村からテイクダウンを奪う。
2度目はハーフマウントからのパスガードに成功。
応援団から声援が挙がる中、サイドからのアームロックを狙っていったが、
残念ながらここでタイムアップ。

判定は再三のテイクダウンと最後のパスガードが評価されて松田の勝利。
松田、試合前は「1日2試合なんてキツイよねぇ〜」なんて言っていたが、シッカリと2連勝である。

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15:30
アマチュアワンマッチ、「SG-F7」が終了。

個人的に気になったのだが、
今日の興行は、アマチュアの選手の数や試合の方が、プロのそれに比べて少ないのだ。
う〜ん、これはつまり、アマチュアの発掘が思うように行っていない…って事なのか?
それとも、単純にこの競技の選手の人口がまだまだ少ないって事なのか?

…なんて事を考えていたら照明が暗くなった。どうやらプロの試合が始まるらしい。
アマチュアの方は一本勝ちが少なかったので、プロの試合ではそれを期待しつつ観戦開始

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スマックガールのSGSルールについて
・グラウンドによる一切の顔面への打撃を禁止。
・ヒジ、ヒザは全面的に禁止。
・選手がグラウンド状態になると、レフェリーが「グラウンド」と宣言。
 ここから30秒以内に関節等を極められない場合はブレイクとなり、
 スタンド状態からの再開となる。(グラウンド30秒ルール)
・打撃によるダウンの概念は存在するが、関節によるロープエスケープ等はない。

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◎開会式

会場がディファ有明でも六本木ベルファーレでも、
そして、ここ大森「GOLD GYM」でも「SMACK GIRL」の興行開始は全選手入場による開会式からである。
やっぱりこういうのは良い、選手に箔がつくからな。

今日の挨拶は「大門 まいこ」改め「おっさん」が務めた。
そのおっさん、リングアナに「選手を代表しまして、おっさん選手からご挨拶があります」、
と紹介されているにも関わらず、「こんにちは…大門です。」と挨拶。おいおい。

「今日はお足元の悪い中ご来場いただき、ありがとうございます。
 選手一丸となって頑張ります。応援よろしくお願いします(客席拍手)。」

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第一試合 SGS公式ルール 55Kg契約 5分2R 「鮮烈なるデビュー」
○藤野 恵実(157cm/55kg/和術慧舟會GODS) 特攻天女
●せり(164cm/52kg/SOD女子格闘技道場) アンフォーギヴン
[判定 3−0]

この試合、アマチュアである「SG-F」から育った選手同士のプロデビュー戦なんだそうな。

おお、ちゃんとアマチュアを育成してるね「SMACK GIRL-F」。

藤野はこれまで「SG-F」に最多参戦、MVPも獲得したことがあるそうだ。期待できるね。
対するせり、長い髪に少し落ち窪んだ目元。う〜ん、ちょっと暗い感じだなぁ。
コスチュームが派手目なだけに、その表情の暗さが余計に際立つ。

1R、両者はいきなり打撃戦を展開。
中々激しい打撃が交差するが、藤野の方がパンチとヒザ蹴りを利用して優位に進める。
だがせりは藤野に組み付くと、首投げ気味に投げて藤野をテイクダウン。
一回転しつつ袈裟の体勢に移行したが、ここはグラウンド30秒ルールに逃げられる。
二度目のグラウンドの展開でもせりが上になったが、特に大きな展開はなく30秒経過。

どうやらスタンドでは藤野、グラウンドではせり、という感じである。

藤野がパンチを起点にせりを攻めまくる。
単発ながら確実にストレートをヒットさせると、
パンチで抵抗しつつ組み付いてくるせりを引き離して、更にストレートをヒットさせる。

身体は小さいのに、藤野は中々気が強い。
そんな藤野に応援団が声援を贈る中、藤野は自らせりに組み付いていく。

しかしせりは藤野に押し込まれながらもコーナー際で粘ると、
逆に藤野に足を掛けて大内刈りでテイクダウンを奪う。
サイドを奪ったせり、腕ひしぎ逆十字を藤野に仕掛けた。
が、藤野は腕を伸ばされるタイミングで上半身を起こしてこれを逃れる。で、30秒経過。
最後に藤野が単発のストレートを2発ヒットさせたところで1Rは終了。

2R、藤野は開始早々にパンチをヒットさせると、せりに組み付きテイクダウンを奪う。
ハーフマウントの体勢になるが、せりはクロスガードでこれを防御、30秒経過。

で、スタンドではやはり藤野が上。パンチをヒットさせて試合を有利に進めていく。
せりもパンチやヒザ蹴り等を返していったが、
藤野はミドルキック、ストレートをヒットさせると、
組み付いてくるせりの首を捕ってボディへヒザ蹴りを入れる。

…のだが、ここにきて藤野はややスタミナ切れ。攻め疲れかね?
これを見たせりは、藤野をコーナー際まで押し込み、ボディへヒザ蹴りやボディブローを連打していく。
で、ブレイクすると…、あらららら、今度はせりの方もスタミナ切れの様子である。
まあ、二人ともプロ一戦目だしねぇ。

そんな中、藤野はせりの足を抱えてテイクダウンを奪い、ハーフマウントからボディへパンチを連打。
30秒経過後、両者は激しい打撃戦を展開。約1分間パンチの応酬劇を繰り広げた。
せりが藤野に組み付きテイクダウンしてサイドポジションを奪ったところで試合終了。

判定は打撃で試合を優位に進めた藤野が3−0でストレート勝ち。
とは言え、せりの方もグラウンドの攻めは悪くはなかった。表情の暗さはちょっと気になったが。
いずれにせよ、アマチュアから育った二人の今後に期待。


第二試合 SGS公式ルール 48Kg契約 5分2R 「美形対決Part2」
○羽柴 まゆみ(152cm/40kg/BBDoll) Beauty Battle Doll
●井上 明子(150cm/47kg/総合格闘技道場コブラ会) ちびっこギャング
[判定 2−1]
※井上は2Rにグラウンドの羽柴の顔面を踏みつけて減点1

羽柴は美形が売りの格闘家。
元々は悪名高き島田 裕二が主催する「BCG」の所属選手だったが、
現在はフリーとして活躍中のようである。
で、既に固定ファンが多いらしく、選手コール時には大量の紙テープが舞っていた。

□羽柴 まゆみ 公式HP BBDoll
HPの表紙は中々の勝負顔である。

対するは、何やら子供番組の音楽で入場してきた井上。
そのセコンドには三島☆ド根性ノ助の姿が。この選手、三島の秘蔵っ子なんだそうな。

1R、三島の秘蔵っ子が力の違いを見せ付ける。
井上の打撃を掻い潜ってタックルを仕掛けた羽柴だが、これを潰されてしまう。
グラウンドで30秒が経過し再びスタンドになると、
井上は羽柴の顔面にストレートを入れ、組み付いて倒し、
上になって羽柴のボディへガツガツとパンチを入れていく。
30秒経過でブレイクになるが、井上はそれからも2度ほどテイクダウンを奪い、
やはり30秒経過するまで羽柴のボディへ重いパンチを落としていく。

そして、このパンチがハンパではない。
50kgに満たない女性の選手がドスドスと音の出るパンチを入れているのだ。
パンチが落ちる度に、その音に客席から驚きの声が挙がっていた。

羽柴もやられてばかりではいられない。
スタンドで井上にバックを奪われた羽柴、井上の頭をヘッドロックに捕らえる。
井上はこれを潰して羽柴をグラウンドへ引きずり込むが、
羽柴は下からの三角絞め〜腕ひしぎ逆十字への移行技を披露。
これは30秒ルールに逃げられたが、続くスタンドでの打撃戦ではフックを顔面に叩き込んだ。
これには羽柴ファンが歓声を挙げる。

だが、井上は強い。最後のグラウンドでマウントを奪った井上、
腕を捕って腕ひしぎ逆十字の体勢へ移行。羽柴ファンの悲鳴の中、
あとはクラッチが切れれば逆十字が極まる…というところで1Rが終了。
ここまではちょっと実力に差がある感じである。井上、強いなぁ。

2R、会場からは羽柴コールが起こる中、試合は打撃戦に突入するが…。
両者が組み付くと、やはり井上がテイクダウンを奪ってしまう。
クロスガードで防御する羽柴、30秒ルールに助けられるが、何とも不利な展開。
この後も2度ほどテイクダウンされてしまった羽柴、
井上にサイドを許してしまったり、ボディにパンチを落とされたり。
もはや羽柴に勝ち目はないか…。

いや、羽柴が根性を見せる。
スタンドでローキックを数発クリーンヒットさせると、羽柴ファンが歓声を挙げる。
嫌がった井上が、羽柴に組み付いてテイクダウンを奪うが、羽柴は下からの腕ひしぎ逆十字で反撃。
30秒ルールでスタンド、それでも井上は羽柴から再びテイクダウンを奪うが、
羽柴、今度は下から井上の首を捕って粘る。羽柴はまだ勝利を諦めていないのだ。

試合の残り時間が一分を切った。羽柴は自らタックルを仕掛けるが、
井上はこれを切るとスタンドで羽柴のバックを奪い、崩してテイクダウン。
インサイドガードからボディへパンチを落としていくが…、
ここで羽柴、起死回生の下からの腕ひしぎ逆十字だ。

これが綺麗に極まった。
井上は立ち上がって腕を抜こうとするが、腕はどんどん伸びていく。
さあ羽柴、時間内に逆転勝ちになるか!?…という所で、予期せぬ出来事が。
井上はこの腕ひしぎ逆十字から脱出すべく、下になった羽柴の顔面を踏みつけてしまったのだ。
これは明らかに反則。井上にイエローカードによる減点1が宣告された。

で、試合はそのまま終了。
う〜ん、少々、後味が悪いねぇ。

さて判定。正直、2R最後の反則があっても、井上の勝利は動かないだろう…と思っていたが、
イザ蓋を開ければ、何と2−1のスプリットディシジョンながらも羽柴の勝利だという。
マジかいなっ!? あれだけテイクダウン奪ってパンチを落とせば、どう見ても井上の勝ちでしょ?
これはちょっと納得がいかないなぁ。

まあ、僕の文句は置いといて。
勝った羽柴はマイクを取って客席に挨拶。

「応援、ありがとうございました(客席拍手)。
 暫くの間、勝つ事が出来なかったんですが…(涙)、
 やっと勝つ事が出来ました(涙、客席拍手)。
 これからも、応援よろしくお願いします(客席拍手)。」

勝った本人は本当に嬉しそうだった。


第三試合 SGS公式ルール ライト級 5分2R 「敗者復活戦」
○吉田 正子(160cm/48kg/NATIVE SPIRIT) ビビット スピリット
●石山 絵理(160cm/50kg/Red Devil KIS'S) 爆裂氷拳
[1R 3分20秒 腕ひしぎ逆十字固め]

ジャズ風の渋い曲で入場する吉田、Dick Daleの「Miserlou」で入場する石山。
そんな二人の闘いは、ネクスト シンデレラ トーナメント1回戦の敗者同士の対戦である。
ちなみに石山は、このトーナメントの本命と言われていた存在なんだそうな。

この二人の闘いは、試合開始直後から激しいものに。
ひたすら激しく打撃を出し合う両者、気合いは充分である。
そんな中、まずは石山が吉田を倒すも吉田はすかさず立ち上がる。
そして再び打撃戦、両者共にパンチとキックの嵐を相手にぶつけていく。

吉田は石山のキックをキャッチしてテイクダウンを狙う…が、
倒れたタイミングで石山は逆に上になり、吉田のボディへと激しくパンチを落としていく。
更には立ち上がって、猪木アリ状態からローキックで吉田の腿を蹴りつける。
30秒経過でスタンド、石山は吉田に組み付いて首投げでテイクダウンし再び上になる。
吉田は下からの関節技を狙うも、石山は上からボディへパンチを落としてこれを阻止。

30秒経過でまたまたスタンド、両者はまたしても激しい打撃を出していく。
そんな中、石山のフックが吉田の顔面にハードヒット。
怯んだ吉田に組み付いた石山は、そのボディへヒザ蹴りを入れると、
テイクダウンを奪ってニー オン ザ ベリーの体勢からパンチを落としていく。
ここまでは、やや石山が優位に試合を進めている。

吉田の反撃が始まる。
グラウンドで上になった石山の腕を捕った吉田は、
下から腕ひしぎ逆十字を仕掛けた。これは30秒ルールで逃がしてしまう。

試合は再び激しい打撃戦になったが、ここで石山に組み付いた吉田は、
自ら石山を引き込んでグラウンドへ移行すると、
下からの三角絞め〜腕ひしぎ逆十字の連携技を繰り出す。
…と、ズバリこれが極まった。石山の腕が伸び、まもなく石山はタップ。
吉田はやや押され気味の展開を逆転しての勝利を飾った。

ちなみに吉田はこれがプロ初勝利。
試合終了後はひたすらニコニコ顔で嬉しそうだった。

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◎15からのお知らせ

ここで、ヒザの怪我で半年間の欠場が決まってしまった15(いちご)から挨拶が。
何でも「パチスロ7Jr.」なる雑誌にて15が主役の漫画が始まるそうな。
タイトルは「女子スロ格闘家ストロベリー」。興味のある人は見とけ。

□女子スロ格闘家ストロベリー(「SMACK GIRL 公式HP」より)

◎試合がなくなった二人の挨拶
本来であれば本日、対戦予定のあった二人がリング上から挨拶。
ネクスト シンデレラ トーナメントの準決勝であるこの試合は次回5月の興行へと延期。

これに合わせて、決勝戦も次々回興行へと延期となる。



「練習中に怪我をしてしまいました。
 関係者やファンの方々にご迷惑を掛けてしまい、申し訳ありません。
 今回、試合は延期になってしまいましたが、
 試合の時には、皆さんがヒリヒリするような試合を見せます。」

高橋 まり

「今日は皆さん、いい試合をしているので、段々と緊張してきました。
 もっと練習を重ねて、次の試合は勝ちたいと思います。」

◎代表の挨拶は…。

そして「SMACK GIRL」代表の挨拶…なのだが、本日は篠代表は病欠。
代わりにリング上から挨拶したのは…なんと、メモ8氏であった。

「こんにちは、長尾 "メモ8"です。」

と力強く挨拶した後は、上半期の興行日程について発表。

・5/16に大森「GOLD GYM」にて「SMACK GIRL-F」を開催。辻 結花が出場予定。
・6月中に大阪にて、本戦の「SMACK GIRL」を開催。大阪での女子格闘技興行は初。

それにしても、今日のメモ8氏、キャップにメガネにヒゲというイデタチで代表挨拶。
何だか、ちょっと百瀬チックな印象が残ったなぁ。

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第四試合 スペシャルエキシビジョンマッチ 「グラップリングの真髄」
−久保田 有希(170cm/66kg/PUREBRED 京都) クールファイター
−茂木 康子(166cm/51kg/ストライプル) ピンクスパイダー
[エキシビジョンの為に勝敗はなし」

昨年5月以来となる久保田、暫くは怪我の為に欠場していたが、
この度、拠点も京都へ移し、所属もPUREBRED 京都に移籍。
相変わらずスラッとした長身の見栄えが良い。
対する茂木、僕はあんまり知らんのだが、
女子のブラジリアン柔術を長年牽引してきた選手らしい。
久保田には及ばないものの、こちらも長身の選手である。

この試合はそんな二人による柔術のエキシビジョンマッチ。
二人とも柔術のジャケットを着ての試合、リングサイドからの解説付き。
柔術のルールに沿って、技の名前と奪ったポイント数が説明されていく。
そんな中、試合形式ではなくルール説明風に進んだエキシビジョン。
両者は淡々と技を繰り出していく。リバーサル、オモプラッタ、片羽絞め、三角絞め…etc。

久保田が飛びつき逆十字固めに失敗。

小声で「ご、ごめんなさい!」と言うのが会場に響く。
まあ、それくらい会場は静かだったって事なのだが。
もう少し実戦っぽくやった方がウケが良かったように思えるんだが…。

一仕事終えた茂木が挨拶。

「えっと、
 大尊敬する久保田選手と手を合わせる事が出来て嬉しいです。
 ありがとうございます。

 私と久保田選手は、
 5月にアメリカで行われる柔術のパンアメリカン選手権に出場します。
 いい結果が残せるように頑張ります。」

う〜ん、正直、この二人の普通の試合が見たかったなぁ。
ま、二人とも、パンアメリカン選手権では頑張ってください。期待してます。

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第五試合 ネクスト シンデレラ トーナメント準決勝
     SGS公式ルール ライト級 5分2R
○川畑 千秋(160cm/49kg/Red Devil KIS'S) プリティフェイス アサシン
●705(152cm/50kg/パレストラ千葉) 千葉県名産娘
[2R 0分47秒 腕ひしぎ逆十字固め]

川畑の入場曲は「アルプスの少女 ハイジ」。その入場曲のイメージに合わせて、
紐でくくった小さなヤギの人形を振り回しながらやる気なく入場してくる川畑。
リングイン時にヤギをポイッと投げると、哀れセコンドが準備していたバケツの中へ。
…う〜ん、やる気がない。こんなパフォーマンスならやらん方がマシである。
せめてヤギはもう少し大きくならんかったのかねぇ…。

で、705(なおこ)の入場曲は氣志團の「one night carnival」。
髪型はドレッドヘアー、何だか格闘家というよりはHip Hopダンスを踊るネーチャンっぽかった。

そんな二人の対戦は、本日、唯一のネクスト シンデレラ トーナメントの試合。
705(なおこ)は一回戦をカウンターのタックル連発で相手を圧倒しての勝利。
川畑は打撃が得意だが、一回戦は下からの腕ひしぎ逆十字固めで勝利。
この試合に勝てばトーナメントの決勝に進出。
入場には気合いがなくとも、試合となれば気合いが入るだろう。

1R、いきなりグラウンドで上になった川畑、
705は下から足を捕って体勢をリバースして上になる、しかし何も出来ず30秒が経過。
川畑は打撃で705を圧倒すると、705は川畑を引き込んでグラウンドへ誘う。
…が、上になった川畑は上からボディへパンチを落としていく、30秒経過。
まずは一進一退の攻防で客席を沸かせる。

だが、徐々に川畑が打撃で705を追い込んでいく。
スタンドでの攻防、ストレートがガツンと705の顔面にヒット、応援団から歓声が挙がる。
705は川畑に組み付いてコーナー際へと押し込むが何も出来ず、レフリーがブレイク。

そして試合再開後、またしても川畑のパンチが705にヒット。
705も得意のカウンターのタックルで川畑からテイクダウンを奪うが、
防御する川畑に阻まれて何も出来ないまま30秒が経過。

試合時間は半分を過ぎたが、やはり川畑優位のまま試合は進む。
パンチによる打撃戦の中、またしてもタックルで攻めてきた705を潰してテイクダウンを奪う。
そしてグラウンドでの30秒経過後、スタンドで川畑のストレートやヒットが次々に705の顔面にヒット。
体勢がガクッと崩れる705を見た川畑応援団から歓声が挙がる。

ここまで押されっぱなしの705、グラウンドで反撃を開始。
タックルを川畑に潰されてしまった705だが、川畑の足を捕ると下からの膝十字で反撃。
これは極まらず30秒経過、スタンドになると川畑のパンチをボコボコと食らうのだが、

705は果敢に川畑にタックルして足を捕り、ヒールホールドを極めに行く。
川畑の引き込みを705が逃れたところで1Rは終了。
やや押され気味の705だが、まだ勝利を諦めた訳ではないのだ。

しかし2R開始早々、
川畑のストレートが705の顔面を打ち抜き、705は崩れてダウン。
川畑応援団の歓声の中、705は立ち上がってファイティングポーズをとると、
得意のグラウンドへ持ち込むべく、川畑にタックルを仕掛けてテイクダウンを奪う。
だがここで川畑、一回戦で勝利した技、下からの腕ひしぎ逆十字固めを繰り出した。
これがガッチリ極まって705がタップ、試合終了。

勝った川畑、写真撮影の時に先ほどバケツに嵌ったヤギの人形と一緒に写っていた。
せめてもの罪滅ぼし…というところか。


第六試合 SGS公式ルール 48Kg契約 5分2R 「ネクストシンデレラ ワンマッチ」
○大室 奈緒子(145cm/48kg/和術慧舟會東京本部) グラップリングDNA
●おっさん ※大門 まいこ 改め (151cm/53kg/総合格闘技闇愚羅) スマック名物
[判定 3−0]

本来は階級が違う者同士の対戦は、
次世代女子格闘技トップファイター同士の対戦である。

DEEP 13th Impactにてしなしを相手に健闘した大室、
EW & Fの「September」と共に入場。うむ、いい曲だ。
「SMACK GIRL」の中では成長株であり、元々はダイエットが目的で慧舟會に入ったそうだ。
身体は本当に小さいのだが、「SMACK GIRL」が彼女に掛ける期待は大きい。

対するは 大門 まいこ 改め おっさん。
とうとう、愛称がリングネームになってしまった彼女、何だか気の毒ではある。

そのおっさんの入場だったが…、いきなり入場曲が変わり、聴こえてきたのは
「♪ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ」と、何故か三島☆ド根性ノ助がリングイン。

キョトンとする客席の反応を尻目に、やたらとやる気満々の三島。
男 vs 女の試合実現かっ!? …と思ったら、後ろからおっさんが割烹着姿で走ってくる。
リングイン後に手に持った大根で三島の頭をブン殴れば、三島は哀れリング上で失神。
試合は無事、大室 vs おっさんで行われる事になったとさ。
…ベタベタなコントだが、実際はややテンポ悪し。もう少ししっかりとした仕込みを求む。

ちなみにおっさんのイデタチは刺青の入った服に剃りの入った金髪、
もはや只の「おっさん」ではない。最近は数字の名前がブームのようなので、893と改名すべきだ。

三島の入場曲にすっかり影響を受けた子供が、
やたらと「♪ゴジラ、ゴジラ」と歌う中で1R開始。
まずはおっさんが片足タックルで大室をテイクダウン。
だが大室は下から腕を捕って極めに行くが30秒経過。

おっさんは再びタックルに行くが…。
体勢を低くして突っ込むおっさんに、大室のミドルキックがカウンターでモロにヒット。

キックを顔面に食らったおっさんは腰から崩れてダウン。
この展開に、大室応援団から歓声が挙がる。
結構モロに決まったので「もうダメかな…」とか思ったが、
おっさんは何とか立ち上がりファインティングポーズをとった。試合続行だ。

おっさんはこのダウンにめげずにその後もタックルを繰り返し、
次々に大室からテイクダウンを奪っていく。
一度目のテイクダウンでは足関節に拘り、
二度目のテイクダウンではパスガードしてサイドを奪い、
三度目のテイクダウンでは腕を掴んで腕ひしぎ逆十字の体勢へ。
いずれも30秒ルールに逃げられたが、最後の逆十字はもう少しで極まるところだった。

おっさんはダウンによる失点をグラウンドで取り返していく。

少々グラウンドで押されてしまった大室は、スタンドに活路を見い出す。
フックとミドルキック、ローキックが次々にヒット、これで流れを掴みかけたが、
おっさんもストレートをヒットさせて反撃、ここで1Rが終了。
ここまではおっさんがやや優勢に試合を進めている。それだけに最初のダウンが痛い。
2R、ここまでおっさんのタックルを前に苦戦していた大室だが、
インターバル中にセコンドになにやら入れ知恵されたのか、このタックルを捌けるようになる。
一度目のおっさんのタックルは、捌いてスタンドへ戻し、
二度目のおっさんのタックルは、
スタンドで押さえ込んでボディにヒザ蹴りをいれ、
おっさんの体勢を崩してグラウンドに持ち込むとバックを奪う。
これはおっさんに30秒ルールで逃げられたが、
続いてのスタンド戦でフックを顔面に叩き込んだ。
大室、ここに来て優勢。

おっさんの反撃。
タックルで大室からようやくテイクダウンを奪うと、
マウントを奪ってボディへパンチを落とす。
これを嫌がる大室、バックを見せて亀の体勢へ。おっさんはそのボディへパンチを入れていく。
ここで30秒経過、大室はスタンドで先ほどおっさんからダウンを奪ったミドルキックを放つが、
おっさんはこれをキャッチすると、大室を崩してテイクダウン。
立ち上がって、猪木アリ状態から30秒間ローキックを放っていく。
おっさん、試合の流れを取り返したか?

だが大室、再びスタンドで試合の流れを取り戻す。
スタンドでの打撃戦の中で、大室のミドルキックがおっさんのボディへヒットする。
おっさんはパンチで反撃するも、大室は再びミドルキックでおっさんを蹴る。
そして、連発でミドルキックを食らったおっさんの動きが鈍くなる。
これを見た大室がストレートを放つと、見事におっさんの顔面にヒット。
大室応援団はイケイケの大歓声である。

打撃で押され始めたおっさん、焦りの見えるタックルで大室を倒しにかかるが、
大室はこれを潰して逆におっさんをテイクダウン、インサイドガードからボディへパンチを落とす。
30秒経過、おっさんは再びタックルで大室に向かっていくが、
これをかわした大室はミドルキックやフックをおっさんに叩き込んだ。ここで試合終了。

判定は、1Rのおっさんのダウンを含めて、大室が3−0のストレート勝ち。
慧舟會出身でありながらおっさんをスタンドで圧倒した大室、
これからの活躍にも期待、である。

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◎閉会式
最後は全選手入場しての閉会式。
選手が私服姿で入場する中、本日のMVPが発表された。
ちなみにMVP選手への商品は、「SMACK GIRL」特製テディ ベア。

MVP
アマチュア部門:土屋 尚美(A−3)
プロ部門   :川畑 千秋(Red Devil KIS'S)

このうち、プロ部門MVPの川畑が、
ネクスト シンデレラ トーナメント決勝戦に対する意気込みを、

「決勝までの3ヶ月、休まずに練習したいと思います。」

と、ややおっとりとした口調で語った。
練習のしすぎによる怪我には注意して欲しいが、
また一本勝ちで勝利できるよう頑張って欲しい。
試合は中々充実していた今回の「SMACK GIRL-F」、
次回は5/16に大森「GOLD GYM」で開催である。

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雑感:
興行全体で言うならば、大森「GOLD GYM」という場所は大仕掛けが出来ない場所であり、
それによって「SMACK GIRL」の良い部分がなくなってしまっているなぁ…という印象ですね。

具体的に言うと、プロ部門の第五試合や第六試合のパフォーマンスあたりでしょうか。
いつもなら選手のパフォーマンスに対して、
モニターによる選手紹介映像で色々とフォローしているのですが、
今回はモニターがなかった為にフォローが全く出来ない状態。
と、なると、あの手のパフォーマンスは選手やセコンド任せになってしまうのですが…。


前々から感じていたのですが、
女子の格闘技選手は人前でパフォーマンスするのが苦手な人が多く、
どうしてもパフォーマンスが中途半端になってしまう印象があります。

…凄く重箱の隅をつついた意見を言ってはいるのですが、
「SMACK GIRL」はエンターテイメント性を追求した興行を追い求めている一面があるだけに、
この中途半端さはマイナスイメージになると思います。
「SMACK GIRL-F」はアマチュア中心の興行だと言うのなら、
思い切って、この手のパフォーマンスは捨ててしまってはどうでしょう?

…というか、大森「GOLD GYM」ってあんまり派手な事は出来なさそうなので、
シンプルな興行にした方がいいんじゃないかなぁ…と思いました。
狭い会場な分、余計な事をしなくても試合の迫力や選手の素の魅力は伝わり易いのですから。
アマチュア中心の興行なら、それだけで充分だと思います。

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17:30
熱戦続きで腹が減ったのでメシ屋を探す。
熱戦と腹が減った事は全く関係ないように見えるかもしれないが、
兎に角、腹が減っている事に替わりはないのだ。だまれだまれ。

昼間はアッサリしたものを食ったので、夜は肉が食いたくなった。
そこで、肉を食わせてもらえる場所を探しながら大森の街を徘徊。

で、見つけた店は「SUKEZA」、牛タン屋。

◎「SUKEZA」の紹介記事(「ぴよだまりのぶらぶら散歩」より)

店内はちょっと狭いが、大変に清楚で良い感じ。
多分、この店は最近出来たのだろう。

で、肝心の牛タンは…、正直、仙台牛タンを名乗っている割には固めだったが、
割と厚めに切っているので、兎に角、肉を食う事を目的としていた今日の僕にはノー問題。
加えて麦飯は食べ放題で、テールスープまで付いている、ときたもんだ。
値段は忘れてしまったが確か1200円前後。個人的にはなかなか良い値段のように思えた。
「GOLD GYM」からも結構近い場所にあるので、肉が食いたい時はここはオススメである。

◎と言う訳で、最後はこれを聴きながらお別れ。
吾妻光良 & The Swinging Boppers 「やっぱり肉を喰おう」
視聴なので一部しか聴けないのが残念である。

長生きしたけりゃ 暴飲暴食しないで
梅干と海苔で質素に暮らさなきゃ
けど何となくだるい
力も出ない ハッタリも無い
大好きなお前といても何にも出やしない

お医者さん計ってよ 俺の血圧とGTP
そんなに熱も出てやしないだろ
昔の人も言うだろ「たまには精をつけなきゃ」
魚じゃない 野菜でもない やっぱり肉を喰おう

豚肉! そうさブンブン喰お
鶏肉! 羽が生えるまで
牛肉! モーッたまらない
焼いたの生の唐揚げの

学生さん聞いときな いい時ゃそんなに続かない
入れ歯にならないうちに喰っとけよ
財布もそんな心配ない 捨てるもんだぜホルモン
フグじゃない イクラでもない やっぱり肉を喰おう
Alright!

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以上、長文失礼。




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