3/13 全日本キック 後楽園ホール興行 観戦記
■団体:全日本キック
■日時:2004年3月13日
■会場:後楽園ホール
■書き手:高倉仮面

17:00
後楽園ホールに到着、本日は全日本キックボクシング連盟の観戦である。
新日本キックボクシング協会やSBといった団体がメジャー団体であるK-1と交流する中、
伝説のルンピニー王者 サムゴー ギャットモンテープをめぐるトラブル以来、
K-1とは絶縁状態となっている全日本キックボクシング連盟。
そんな事はどこ吹く風、豊富な選手層とアイディアのある興行で観客動員は好調をキープ。
男 vs 女の異色対決、トーナメントの開催、日本人選手のムエタイ越え、ワンマッチ興行…etc。
昨年末には格闘技界の「祭」ブームに乗って「藤原祭り」も開催した全日本キック、
派手さではK-1 MAXに劣るかもしれないが、「それならば」と興行内容でK-1 MAXを凌駕する。
そんな全日本キックの本日の興行の目玉は、
昨年波乱続きで好評だったライト級トーナメントの一回戦。
今年はトーナメントの参加人数を八名から十二名にスケールアップ。
このうち、昨年の優勝者である大月 晴明と、準優勝者の花戸 忍、この団体のエースである小林 聡、
以上三名に招待選手 Xを加えた四名は一回戦をシードとなる為、今日は残りの八名が試合をする事になる。

で、本日の僕の観戦の動機は単純。
ミドル級以上に層の厚い日本キック界のライト級、しかもヒジありのキックボクシングのトーナメント。
その上、出場する選手は実力派・個性派揃いと来れば「これを見ない手はない!」という訳だ。
更にこのモチベーションにダメ押ししたのが、修斗の新人王である高谷 裕之の参戦。
最近、その実力と応援団のマナーの悪さで何かと話題の高谷、
「掣圏道スタイル」はキック界に通用するのか?
ライト級一回戦には熾烈な闘いを期待しつつチケット購入。
立見席で4000円。まあまあの値段。

17:10
パンフレット購入、1000円で充実の内容。
選手の情報や試合の見所、過去の因縁を簡潔に書いており、
他にも団体にまつわるトピックス、マンガもありで非常に見易い。
興行観戦の時は是非買う事を勧めます。

で、立見席に立つ。本日は東側。
流石に本興行開始の一時間前だけあって、観客の入りは2割程度。
立見席では団体関係者と思われる人々が揃いも揃ってデジタルビデオを廻していた。
研究熱心よのぉ…等と思いつつフレッシュマンファイトを観戦。

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フレッシュマンファイト 第一試合 83kg契約 3分3R
○コンボイ 山下(181cm/81.3kg/超越塾)
●堀池 典久(175cm/87.5kg/S-FACTORY)
[判定 3−0]
※1Rに山下のダウン、3Rに堀池のダウンあり

山下は28歳にして1戦1敗、堀池は30歳にして本日がデビュー戦。
あまりフレッシュマンではない年齢の両者の対戦は、
いかにもルーキー同士らしい大味な殴り合いに
…で、試合開始から1分30秒経過、既に両者はスタミナ切れの状態。
それでも両者は気力を振り絞って殴り合う。

1R、堀池はヘロヘロになりながらもアッパーの連打とハイキックの連打で山下からダウンを奪った。
しかし2R、バテバテの山下がストレートとフックの連打で主導権を握ると、
3Rはノーガード状態の堀池にパンチをバコバコと当ててスタンディングダウンを取り返した。
ダウンを奪われつつも逆転劇で山下が判定勝利、勝利が告げられると応援団は大歓声で山下を祝福した。

それにしても…。
この試合、二人を応援する声援の大きさは、先日観戦したWJの声援を超えていた。
後楽園の客入りがまだ2割しか入っていないにも関わらず、である。熱いな。

フレッシュマンファイト 第二試合 フェザー級 3分3R
○正巳(167cm/56.8kg/勇心館)
●栗原 豊(167cm/56.8kg/光ジム)

お互いに同タイプの者同士の対戦は、ローキックの打ち合いに。
2Rになると、イケメンで黄色い声援が飛びまくっていた正巳が主導権を握る。
1・2からのローキックのコンビネーションの嵐を前に栗原は防戦一方。
3R、正巳のローキックの嵐で栗原は棒立ち状態、もはやKOは時間の問題…と思われたが、
正巳は妙に攻めあぐねてしまい、結局は判定にもつれてしまった。

判定は3−0で正巳が勝利したが、正巳のセコンド陣は不満そうにしていた。


フレッシュマンファイト 第三試合 ライト級 3分3R
○梶原 政綱(172/61.0kg/藤原ジム)
●長谷川 誠(174cm/61.0kg/青春塾)
[判定 2−0]

両者パンチが得意らしく、1Rからパンチが交差し続ける。
中々シャープなパンチの応酬で、とてもフレッシュマンファイトには見えなかったが、
2Rになると梶原が首相撲からのヒザ蹴りで主導権を握る。
3Rも首相撲からのヒザ蹴りで長谷川に何もさせなかった梶原が判定で勝利。
これで梶原はデビュー以来5連勝、先が楽しみだ。

フレッシュマンファイト 第四試合 ウェルター級 3分3R
○宝樹 まもる(勇心館)
●箱崎 雄三(TEAM-1)
[不戦勝]

第四試合は箱崎が負傷の為、宝樹の不戦勝。
一応勝った宝樹はリングから挨拶。
「勝ちました!次はKO勝利で勝ちます!(観客笑)」

なかなかナイスなコメント。

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18:10
フレッシュマンファイト終了。
と、リング上ではライト級トーナメント一回戦の組み合わせを決める公開綱引きの準備に入った。
リングの上に並べられた四本の綱には、綱の絡み方を見せないように黒いシートが覆われている。
更にリングの上には二つの机が置かれ、それぞれの机の上には四枚の抽選の封筒。四×二で計八枚。
そしてこの八枚の封筒と四本のロープが、出場する選手の運命を決めるのである。

それにしても、公開綱引きによるカード決定とは…。
全日本キックのフロントは、余程、昔のプロレスが好きなのだろう。

18:30
最初は2割程度だった観客の入りが6割くらいになってきたところで本興行開始。
まずがライト級トーナメントの一回戦に出場する八人の選手がリングイン。
それぞれの選手には、その応援団から歓声が挙がっていた。

赤コーナー
増田 博正(元全日本 & J-NETWORK フェザー級 王者)
高谷 裕之(03年 修斗 ライト級 新人王)
西山 誠人(J-NETWORK ライト級 王者)
凱斗 亮羽(ITFテコンドー全日本ヘビー & ミドル & ライト級 優勝)

青コーナー
湟川 満正(全日本 ライト級 三位)
吉本 光志(全日本 ライト級 四位)
山本 真弘(全日本 フェザー級 二位)
サトル ヴァシコバ(全日本 フェザー級 四位)

で、選手が揃ったところで、公開綱引きがスタート。
赤コーナーと青コーナーで分けられた選手が抽選の封筒を順番に手にとり、
綱を選択する者の順番を決める。で、順番に綱を選択する事で組み合わせが決定。
八名の選手達は熟考する様子もなく次々に綱を決めていった。

で、決定したカードは、
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ライト級トーナメント一回戦 3分3R 最大延長2R
凱斗 亮羽(ITFテコンドー全日本ヘビー & ミドル & ライト級 優勝)
吉本 光志(全日本 ライト級 四位)

ライト級トーナメント一回戦 3分3R 最大延長2R
西山 誠人(J-NETWORK ライト級 王者)
湟川 満正(全日本 ライト級 三位)

ライト級トーナメント一回戦 3分3R 最大延長2R
高谷 裕之(03年 修斗 ライト級 新人王)
サトル ヴァシコバ(全日本 フェザー級 四位)

ライト級トーナメント一回戦 3分3R 最大延長2R
増田 博正(元全日本 & J-NETWORK フェザー級 王者)
山本 真弘(全日本 フェザー級 二位)

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の四試合。

決定したカードのうち、ダントツの注目は高谷 vs ヴァシコバであろう。
新空手トーナメントでヴァシコバに敗れている高谷にとっては、リベンジ戦となるこのカード。
高谷、雪辱なるかっ!? ヴァシコバ、返り討ちかっ!? その時、高谷応援団はっ!?
好カードの実現を喜びつつ観戦開始。

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第一試合 フェザー級 3分3R 最大延長2R
○石川 直生(176cm/57.1kg/青春塾/全日本 フェザー級 三位)
●岩浅 晶士(168cm/56.9kg/S.V.G./全日本 フェザー級 九位)
[判定 3−0]
※2R、バッティングで岩浅に減点1

妙にプロレスラーチックなけれん味のある石川、
入場と同時に上段回し蹴りから天井に向かって口に含んでいた水を噴射。
気も強そうだし、金髪のルックスも良い感じで女性に人気が出そうな印象あり。

1R、序盤は石川も岩浅もお互いにローキックを出してで様子を見ていたが、
中盤になると、気の強い石川は前に出てジャブからローキックのコンビネーションでプレッシャーを掛け、
組み付けば首相撲で岩浅をコントロール、ヘッドロック風に岩浅の頭を絞めてヒザ蹴りを入れる。
対する岩浅は石川の勢いに押されながらも、ストレートやミドルキックやローキックを入れていく。
1R終了、このラウンドは互角の攻防。

2R。下がり気味だった岩浅が前に出て、ローキックやストレートを当てていくと、
石川も前に出て1・2パンチ、ローキック、ストレート、上段ヒザ蹴りで反撃。

試合中盤、頭を下げて前に出る岩浅の頭が、
石川の目の辺りに当たるアクシデント。これで岩浅は減点1。
石川の回復を待って試合再開となったが…。

このバッティングに怒った石川が右ハイキックを繰り出せば、岩浅の顔面にヒットした。

足元がフラつく岩浅、何とか石川に組み付いてヒザ蹴りを繰り出すが、
ブレイク後、またしても石川の右ハイキックがヒット、更にはローキックからの右ハイキックもヒット。
ハイキックの連打を前にダメージの大きい岩浅は棒立ち状態。
チャンスと見た石川はラッシュを仕掛けるが、残り時間が少なく2R終了。
それでも石川応援団はイケイケの大歓声。

3R、劣勢に立たされた岩浅だが、
「これ以上、舐められてなるものか!」と前に出てハイキックを出すと、これがヒット。
怯みを見せた石川に向かって岩浅がラッシュを仕掛けていく。岩浅、反撃開始か?

…岩浅の反撃はここまでだった。
石川の右ストレートがハードヒット、ダメージの大きい岩浅の様子を見た石川はローキックの連打。
足にもダメージが溜まってきた岩浅がバランスを崩すと、石川は上へ下への打撃で岩浅を揺する。
右ストレート、上段のヒザ蹴り、ローキック、ストレートからのローキック。
最後はハイキックを連発して試合終了。

判定は、文句のない試合運びで石川が3−0で勝利。
勝った石川は勝気なポーズで写真撮影に応じていた。

第二試合 54.5kg契約 3分3R 最大延長2R
○藤原 あらし(164cm/54.0kg/S.V.G./全日本 バンタム級 二位)
●キム ユドン(169cm/54.0kg/韓国/韓国 バンタム級 三位)
[3R 48秒 TKO]
※3ダウンによる

同級王者である平谷 法之とのタイトルマッチでは敗れたものの、
ここまで11戦して9勝1敗1分6KO、S.V.G.期待の星、藤原 あらしの登場。
今日は初の国際戦。対戦相手は韓国期待の新鋭、テコンドー三段のキム。

1R、セコンドに気合の往復ビンタを貰った藤原が早くも仕掛ける。
重い左のミドルキックと左のストレート、キムを圧力で押しまくり。
首相撲で組み付けば、力任せにキムを投げ捨ててパワーの違いを見せ付ける。
この攻勢を前にキムはやや下がり気味。

中盤以降は首相撲からのヒザ蹴り合戦となったが、ここでも手数が多かったのは藤原。
最初はキムも負けずにヒザ蹴りを繰り出すが、
やがて藤原のヒザだけがドカドカとキムのボディに喰い込んでいく。
離れてからも、藤原がストレートとミドルキックがキムを圧倒。
これらの打撃をモロに喰らったキムが棒立ちになると、
藤原は更にストレートとミドルキック、ヒザ蹴りで襲いかかる。
藤原の圧倒的優勢な展開のまま1Rが終了。

ここで両者の経歴が紹介されたが、キムの年齢が発表されると観客が大きくどよめく。
何とキムは16歳、高校生だったのだっ! いいのか、韓国っ!?
…ま、日本もWJの中嶋のVT戦の例があるから何とも言えないが。
当時、中嶋は15歳。いいのか、日本っ!?

2R、やはり試合は藤原のペース。
重いミドルキック、ストレートを連続でヒットさせ、
組み付けば首相撲からボディへヒザ蹴りを連打。
キムも1・2やミドルキックを返しいくが、攻撃の手を止めない藤原を前にペースを握れない。
このラウンド全般において藤原の攻撃を貰ったキム、見た目にもダメージは大きそうだ。

3R、休憩してもダメージの回復しないキムに対して、
藤原はミドルキック二発からヒザ蹴り、そして右ストレート。
モロに喰らったキムはこれでダウン。藤原応援団からは歓声が起こる。
カウント8で何とか立ち上がったキムだったが、すかさず藤原の飛びヒザ蹴りが襲う。
これをかわしたものの、続く藤原の左のミドルキックをボディにもらって再びダウンしてしまう。
根性で立ち上がったキムだが、立っているのもやっとの状態。そこに藤原の非情の左ハイキックが襲う。
キムはガードしたものの、ダメージが大きく3度目のダウン。
これで勝負あり。藤原は初の国際戦を圧勝で飾った。

勝った藤原がマイクアピール。

「あの〜っ、辛くて、カッコ悪いんですが…。

 先月の29日、僕の父が心筋梗塞で亡くなりました(観客、溜め息)。
 とても辛かったんですけど、今日は勝つ事が出来ました。

 この場を借りて…(泣)。
 皆さん、ありがとうございました(泣)。」

観客の拍手の中、藤原は泣きながらリングを後にした。

第三試合 70kg契約 3分3R 最大延長2R 肘なし
○清水 貴彦(170cm/70kg/超越塾/全日本 ミドル級 二位)
●セルト アドゥナン(175cm/69.7kg/オーストリア/WKA オーストリア ウェルター級 王者)
[判定 3−0]
※3Rにアドゥナンが倒れた相手への攻撃で減点1

昨年7月、ルンピニー王者にして2002年 K-1 WORLD MAX準優勝の、
ガオラン カウイチットを相手に互角以上の試合を見せた清水。
8ヶ月ぶりの試合はオーストリア王者との対戦だ。
…って言うか、オーストリアにもキックボクシングってあるんだな。

1R、試合は静かな展開を見せる。
両者は距離をあけながらの打撃でプレッシャーを掛け合う。
アドゥナンのハイキックをスウェーでかわす清水。
清水が前に出れば、アドゥナンは前に出てクリンチ。
このラウンドは両者共に様子見に終始。

2R、老獪さとパワーを持つアドゥナンがペースを握り始める。
前にでる清水に対してはスーッと前にでて首相撲、パワーで清水を振り回し、
ブレイクで距離が離れれば、重いストレートで清水を牽制する。
ストレートはカウンターでヒットし、清水がスリップダウンする場面も。
清水は自分の試合が出来ずに苦しんでいる様子。

だが終盤、何とかアドゥナンをロープ際へ追い詰めた清水、
ストレートとアッパーを連続でクリーンヒットさせると、これが効いた。
ダメージのあるアドゥナンは清水に近づいてクリンチしたが、
ブレイク後、ここぞとばかりに清水はパンチによるラッシュで一気にアドゥナンを潰しにかかる。
ストレート、ヒザ蹴り、アッパーが次々にヒット、アドゥナンが棒立ちになる中、2Rは終了。

3R、2R終盤で勢いをつけた清水がパンチで前に出ていくが…。
インターバル中に回復したアドゥナンがパンチで反撃してきた。
大振りなパンチによる殴り合いになったが、どちらもダウンはなし。
これで機先を制された清水は2Rの勢いを取り戻すべく、
上段後ろ回し蹴りで観客の歓声を呼び込む。

試合中盤、清水がバランスを崩して倒れたところに、アドゥナンの打撃がヒット。
もんどりうって倒れる清水、これでアドゥナンは減点1。
清水は反則攻撃を入れられて悔しそうだ。

しかしながらこれでほぼ勝利が確定した清水は、
終盤は無理に前に出ようとせずに足を使ってアドゥナンと距離を置くシーンが目立った。
曲者を前にKOは諦めた、という事か。最後の最後に飛びヒザ蹴りを出したところで試合終了。

判定は3−0で清水の勝利となったが、曲者相手にピリッとしない内容。
勝利しても清水の顔に笑顔はなかった。

第四試合 57kg契約 3分5R
○山本 元気(REX JAPAN/全日本 フェザー級 王者)
●ラビット 関(山木ジム/MA日本 スーパーバンタム級 王者)
[5R 1分6秒 KO]
※パンチのラッシュによる

この試合、全日本キックの現役王者 vs MA日本キックの現役王者の対戦である。
更には両者は同じ1977年生まれ。何か因縁めいたものを感じる。

だが、両者のこれまでの戦歴は全然違う。
関はここまで41戦のベテラン、対する山本は13戦、関の3分の1以下の試合経験だ。
だが山本の最近5試合の戦跡は5勝4KO。勢いつきまくり、である。
この試合、「同じ歳ながら、経験豊富なベテラン王者 vs 昇り調子のパワー王者」という構図が面白い。
…それにしても、最近のMA日本キックは選手の他団体流出が多いなぁ。

ちなみにリングサイドには、ラビット 関の名前の元になった関根 勤氏の姿があった。
で、ちなみのちなみに、関根 勤氏の隣にはマネージャーの色摩 茂雄氏の姿があった。
…知らないとは言わせない。色摩氏は、関根氏との競演でアデランスのCMにも出演した事がある人だ。
実家は地元でも有名な寿司屋。妹は美人。「北の男乳」なる持ち歌を持っている。…「クドい!」な。

この両者、得意の間合いも対照的。
山本はハードパンチャーで近距離戦が得意。
関はミドルキックやハイキックが得意、中距離〜遠距離が自分の間合いとなる。
したがって試合は、「山本が前に出て、関が下がっていく」という図式で進行。

1R、山本はどんどんと関に近づいて、
会場中に「ボスンッ!」と響くストレートで関にプレッシャーを掛ける。
関はこれを捌きつつ後ろに下がってミドルキック、近づきすぎれば組み付いてヒザ蹴りを出す。
間合い合戦は互角、このまま試合は進んでいく、と思われたが…。

ラウンド終盤、山本の右ストレートが、前に出ようとした関にカウンターでヒット。
モロに喰らった関は腰から崩れてダウンを喫した。
会場からは山本のパンチの破壊力を支持する歓声が起こる。

2R、1Rにダウンを奪った山本が勢いに乗る。
間合いを離してミドルキックを放ってくる関との距離を詰めると、
序盤にはフルスイングによるパンチのラッシュ、中盤にはフックとアッパーがヒット、
終盤はミドルキックを放つ関にカウンターのフックがヒットした。
山本の重いパンチを喰らった関の動きに疲れが出ている。

3R、山本の勢いが止まらない。
ミドルキックを打ってくる関との距離を縮めると、パンチのラッシュで攻勢をかける。
そして中盤、2Rと同じく、ミドルキックを放つ関に山本はカウンターの右ストレート。

これがモロに入って関はまたしてもダウン。

関は何とか立ち上がったが、
山本はチャンスとばかりにパンチのラッシュで関に襲いかかる。
終盤には右ストレートが何発もヒット、
棒立ちになった関に、尚も山本のパンチの雨が降り注ぐ。

だが4R、やや攻め疲れて前に出れない山本に対して、関は右のミドルキックで逆襲開始。
距離をあけながら攻撃し続ける関を前に、山本のパンチラッシュは空を切るばかりだ。
終盤は関が前に出てプレッシャーを掛けていくという、意外な展開となった。

しかし5R、開始早々に山本の右ストレートがモロに関の顔面に入った。
汗の飛沫が観客にもわかる程の一撃で、関は朦朧とした状態。
山本がラッシュを仕掛けると、その打撃をガードもせずに何発も喰らってしまう関、 この様子を見たレフリーがスタンディングダウンをとる。

何とかファイティングポーズを取った関ではあったが、
続く山本の前蹴りを喰らうと、大きくバランスを崩して後退。関の意識はハッキリしていないようだ。
その関に再び山本のパンチラッシュが襲うと、関は先ほどと同じくサンドバック状態。
これでは例えレフリーが素人同然だったとしても試合を止めるだろう。
山本はKOによる快勝、破壊力のあるのパンチのラッシュは必見である。

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●10分休憩
本興行開始後も伸び続けた観客動員、
最終的には客席の約9割が埋まっていた。満員御礼。

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●佐藤 嘉洋の挨拶
休憩後、現在、ヨーロッパを主戦場に活躍中、WKA 世界 ムエタイウェルター級と、
WPKC 世界 スーパーウェルター級の二冠王になった佐藤 嘉洋が挨拶。

「皆様、お久しぶりです(観客拍手)。

 最近は日本で全然試合をしていないんですが、
 海外で二本のベルトを取る事が出来ました(観客拍手)。

 それでですね、来月、日本で試合をします。
 絶対に損をさせません。観に来てください、ヨロシク(観客拍手)。」

この人はマジで強い。
昨年は2002年 K-1 WORLD MAX準優勝のガオラン カウイチットを判定で下したり、
SBで猛威を振るった裏番長、シェイン チャップマンからKO勝利したり、だ。
ここまで23戦21勝2敗10KO、K-1 MAXへの出場も期待できるこの選手には是非注目して欲しい。

○佐藤 嘉洋 公式HP
http://sports.nifty.com/sato-kick/top.html

●女子選手挨拶
今度は女子選手がリングに登場。
2004年3月7日に東京ニューピアホールで行われた全日本キック主催の女子格闘技興行、
その名も「Girls Shock」で勝利を飾った、
WINDY 智美、グレイシャア Aki、渡邊 久江の3名が挨拶。

WINDY 智美
「WINDY 智美です。
 今年から浜松町の東京ニューピアホールに会場が移って、
 沢山の人が見に来てくれるようになりました。
 次回は6月27日です。皆さん、観に来てください(観客拍手)。」

グレイシャア Aki
「グレイシャア Akiです。
 今回、『Girls Shock』は会場も大会も新しくリニューアルされました。
 女性の方もお子さんも、勇気を持って観に来て下さい(観客拍手)。」

渡邊 久江
「今回チャンピオンになったので、
 観に来てくれた方々にドキドキするような試合を見せるよう頑張ります。
 次回は6月27日です。観に来てください(観客拍手)。」

全日本キック系の女子のキック選手は結構強いので、割と面白い興行になると思う。
次回は6月27日。暇なら観に行こうかな?

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第五試合 ライト級トーナメント一回戦 3分3R 最大延長2R 肘なし+首相撲からのヒザなし

○吉本 光志(171cm/61.9kg/AJジム/全日本 ライト級 四位)
●凱斗 亮羽(167cm/61.8kg/S.V.G./ITFテコンドー全日本ヘビー & ミドル & ライト級 優勝)
[判定 2−0]

ここからは2004年ライト級トーナメントの一回戦が四試合。
壮絶な生き残りマッチの火蓋が切って落とされる。
ちなみにこの一回戦・四試合の基本的な図式は、
「全日本キック ライト級ランカー vs 異色の経歴を持つ選手」。

元々、ITFのテコンドー王者である凱斗、
全日本キックでの戦跡は3戦とまだまだ浅いのだが、その3戦を3勝しており、しかも2KO。
テコンドー時代の実績も含めて、トーナメント出場の大抜擢だ。
このトーナメントでは「これまでの経験を総動員する」と言い切った凱斗、
テコンドーの美技は炸裂するのか?

対するのは、「トーナメントの主役は俺です」と言いきる吉本。
全日本キックのエースである小林 聡をも追い詰めた実力と勢いは本物である。
小林戦を含めたここ5試合の戦跡は3勝1敗1分、好調である。
本人は高谷との勝負を望んでいたが、クジ運悪く凱斗との対戦。
それでもリングに入場してきた凱斗を睨み付ける視線は鋭い。

1R、「これまでの経験を総動員する」の公約通り、凱斗は序盤から大暴れ。
左のミドルキックを中心に吉本を蹴りまくり、
バックブローやソバットのような回転系の技で吉本にプレッシャーを掛ける。
対する吉本、凱斗の勢いに押されながらも凱斗の腿に何度もローキックを放っていく。

だが、凱斗の勢いが止まらない。カカト落としまで繰り出してノリノリの状態。
ソバットは吉本の腹にヒット、更には重いミドルキックを連発していく。
勢いあまってコケてしまうシーンもあったものの、
このラウンドは完全に凱斗のモノ。観客も派手な展開に大盛り上がり。

2R、凱斗はまだまだ止まらない。
ソバット、バックブロー、ミドルキックからのパンチのラッシュ。
休みなく攻め続ける凱斗に対して、吉本は防戦するシーンが目立つ。

だがラウンド中盤、これまでガードを固めて凱斗の様子を見ていた吉本が反撃開始。
ストレートからパンチのラッシュを掛けると、これをモロに喰らった凱斗が怯む。
これで流れを掴んだ吉本は、ミドルキックやストレートからパンチのラッシュ、
更には1Rから放っていたローキックの連打で逆に凱斗を追い込んでいく。
2R終了、このラウンドは吉本がとっただろう。観客は相変わらず大歓声。

3R、吉本はこのラウンドもローキックを中心に凱斗を攻め続けると、
1Rから何発もローキックを喰らい続けた凱斗は前に出れなくなってしまった。
やがて足元のバランスが崩れ始めた凱斗、これを見た吉本は何度もパンチのラッシュで凱斗に襲いかかる。

足を攻められた凱斗、ラッシュを凌ぎつつミドルキックやソバットで反撃するも、
どうしても攻撃が単発で終わってしまう。もはや1Rに見せた勢いはない。
それでも最後は気力で前に出て、吉本と壮絶な殴り合い。
観客が異様な盛り上がりを見せるまま試合は終了。
両者には観客から暖かい拍手が贈られた。

判定はローキックの有効性を評価したジャッジ2名が勝者を吉本に。
この判定の結果自体には文句はないけど…、単純にあと2Rは見ていたかった試合かもなぁ。

第六試合 ライト級トーナメント一回戦 3分3R 最大延長2R 肘なし+首相撲からのヒザなし
○西山 誠人(174cm/61.8kg/ソーチタラダ渋谷/J-NETWORK ライト級 王者)
●湟川 満正(178cm/62kg/AJジム/全日本 ライト級 三位)
[1R 54秒 KO]
※右ストレート

この試合にはJ-NETWORKの現役ライト級王者が参戦。
西山は大学は東京大学を卒業のエリートな上に、
キックの戦跡は13戦12勝1敗8KOという文句なしの戦跡。
今大会優勝の可能性も充分にあると言えるだろう。
ちなみに、元修斗ライト級一位の巽 宇宙から激励賞が届いていた。
そう言えば巽も東京大学卒業だったっけ。

対するはこのトーナメントでは一番の長身、湟川。
昨年11月の試合では序盤から激しく打ち合っているうちに完全にハイになり、
壮絶な打ち合いの末に対戦相手をKOしている。
このトーナメントでは新空手で敗れている高谷との対戦を熱望していた湟川、
例え相手が西山であってもハイになれるか?

試合開始、湟川はいきなり仕掛けた。
勢い良く前に出て、ストレートを1・2と放つ。
だが西山、この勢いに飲まれる事なく冷静にパンチを返していけば、
一発がモロに入って湟川はスリップダウン。

湟川はこのダウンにもめげず飛び込んでいったが…。

西山は前蹴りでその勢いを殺すと、
逆に湟川をロープ際へ追い詰めて右ストレート!
そして直後に右のヒザが湟川のボディに喰い込んだ!

この打撃の連打で、湟川はもんどり打ってダウン。
カウントを数えていたレフリーだったが、
湟川が苦しそうに呻く様子を見てあわてて試合をストップ。
完璧な秒殺劇を前に西山応援団が西山コールを贈る中、
湟川のセコンド陣は必死に湟川の応急処置を行っていた。

西山には1RKO勝利によるボーナス20万円が贈られていた。
全日本キックにとっては外敵となる西山は、
この試合でますます注目株となったと言えるだろう。

…それにしても、湟川の倒れ方はヤバかった。

第七試合 ライト級トーナメント一回戦 3分3R 最大延長2R 肘なし+首相撲からのヒザなし
○サトル ヴァシコバ(171cm/62.0kg/勇心館/全日本 フェザー級 四位)
●高谷 裕之(168cm/61.9kg/格闘結社田中塾/03年 修斗 ライト級 新人王)
[判定 3−0]
※2Rに高谷のダウンあり

トーナメントの第三試合は、総合マニアも注目の試合である。
今大会の最大の「台風の目」にして「ダークホース」である高谷の登場だ。

総合格闘技の舞台で活躍
、 「スタンドで打撃の嵐、グラウンドでも打撃の嵐」という「掣圏道スタイル」の体現者。

高谷は昨年の修斗のライト級の新人王トーナメントの王者である。
今年の1月24日には、あのジョン ホーキとも対戦。
「流石にホーキが相手では高谷も苦戦するだろう」という予想を尻目に、
打撃の嵐でホーキをあと一歩のところまで追い詰めた。
結果こそドローであったものの、試合後半は明らかに高谷が押していたのだ。
総合の世界では「最強」が見えてきた高谷、今日は初となるキックボクシングでの試合。

「掣圏道スタイル」の体現者はキックでも強さを証明できるか?

その対戦相手は、高谷自身が対戦を熱望していた相手。
サトル ヴァシコバは2002年の新空手全日本大会の決勝で高谷と対戦し、判定で下しているのだ。
全日本キックでがフェザー級で活躍していたヴァシコバ、今回は階級を上げてのトーナメント参戦。
本人としてはこの一回戦を勝利して、対戦を熱望している大月 晴明戦を実現させたいところだ。
で、ルックスは良い感じのヴァシコバにはやはり黄色い声援が飛んでいた。確かにカッコいい。

…さて、高谷と言えば、最近、何かとお騒がせな高谷応援団である。
今回はその一部がたまたま関根 勤氏の後ろにも座っていたのだ。
応援団は関根氏に話し掛け、それに応える関根氏。途端に高谷応援団は大盛り上がりだ。

多分、関根氏が高谷を褒めるコメントをしたんだろう。確かに高谷は注目株ではある。
で、ヴァシコバが入場すると、ブーイングを飛ばしたり本人の目の前で親指を下に向けたりしていた。
まあ、これくらいならカワイイもんである。

1R、高谷が接近戦を得意とする事を知っているヴァシコバは、
自ら下がって中距離を保ちつつ、ローキックを中心にミドルキック、ハイキックで高谷を蹴り続ける。
蹴られながらも高谷は前に出てヴァシコバを追い詰めようとするが、
ヴァシコバはリング上手にを廻って高谷にラッシュの機会を作らせない。
そして再びローキックを中心に、ストレート、ヒザ蹴りで高谷を蹴っていく。
特にローキックは、全くガードをしない高谷の腿にガンガン入っていた。

それでも終盤、前に出る高谷のフックがヒット。
この一発でヴァシコバがバランスを崩すと、高谷応援団から歓声が挙がる。

2R、やはり下がりながらのミドルキックで高谷を蹴っていたヴァシコバ。
だが高谷は左のストレートをヒットさせると、
ちょっと怯んだヴァシコバにパンチのラッシュを仕掛ける。
高谷応援団はここぞとばかりに声援を贈るが…。

これを凌いだヴァシコバ、反撃開始。
再びローキックの連打で高谷の腿を蹴りまくる。
ここまでロクにガードもせずにヴァシコバのローキックを喰っていた高谷の動きが悪くなった。
そこにヴァシコバの左ミドルキックと左のハイキック。モロに喰らった高谷がダウン。
今度はヴァシコバ応援団が歓声を挙げる。

立ち上がった高谷、体力的にはそれ程はダメージのなさそうだが、
足のダメージの影響であまり前に出れない。
その様子を見たヴァシコバは再びミドルキックで襲いかかるが、
高谷は何とか前進してパンチを返していき、このうちショートアッパーがヒット。
ヴァシコバのミドルキックと高谷のフックが交差したところで2Rは終了。
ヴァシコバ、ダウンを奪っても油断大敵である。

3R、高谷は痛む足を気にしつつも前に出てパンチのラッシュを仕掛けていくも、
ヴァシコバは中距離をキープして、ローキックとミドルキックを中心に着実に高谷に打撃を当てていく。

更には、ラウンド開始早々に裏拳、中盤にソバットや1・2・ハイキック2連発のコンビネーション、
終盤にパンチのラッシュで高谷を追い込んだりする等、休むことなく高谷を攻め続けたヴァシコバ。
高谷も途中、パンチのラッシュでヴァシコバを追い込む場面もあったが、反撃もここまで。
結局、最後までヴァシコバのペースを崩す事は出来なかった。

判定、2Rのダウンも手伝って3−0でヴァシコバの勝利。う〜ん、高谷、完敗だな。
K-1 MAXで村浜 武洋相手にKO勝利した山本 KID 徳郁のようには行かなかったか。

ちなみに関根氏の後ろにいた高谷応援団、ヴァシコバの勝利にブーイングを飛ばし、
本人には中指立てたりしながら、しっかりと関根氏には一礼して会場を後にしていた。
個人的には今日の応援団は大人しいモノだと思ったが、一礼された関根氏は微妙な顔をしていた。

第八試合 ライト級トーナメント一回戦 3分3R 最大延長2R 肘なし+首相撲からのヒザなし
○山本 真弘(165cm/60.3kg/藤原ジム/全日本 フェザー級 二位)
●増田 博正(170cm/61.9kg/スクランブル渋谷/元全日本 & J-NETWORK フェザー級 王者)
[判定 3−0]
※1Rに増田のダウンあり

トーナメント一回戦最後の試合にしてメインイベントは、
フェザー級から階級を上げた者同士の対戦である。

フェザー級時代は10戦8勝2分2KOで負けなしの山本、
今回は自ら志願してのトーナメント参戦である。
高校時代には極真会館の全日本高校生大会で2階級制覇。
高校卒業後はキックボクサーになる為に上京。藤原ジムの内弟子として修行を積んだ。
…と、パンフレットに書いてある。まだ20歳の山本、ライト級でも無敗を誇れるか?
対するは、こちらは26戦17勝5敗4分10KO、31歳のベテラン増田。
全日本キックとJ-NETWORKの二団体でフェザー級王者になっている。
しかも最近の5試合の中では、ノンタイトルながら当時の全日本キックのフェザー級王者と、
当時のMA日本キック王者を撃破しており、フェザー級では猛者中の猛者である事を証明している。
…となれば、同じフェザー級から階級を上げてきた山本には負けられないところである。

1R、まずは増田がペースを握る。
下がりながら中距離を保ち、重いローキックと重いミドルキックで山本を蹴っていく。
対する山本も、増田のミドルキックに合わせてカウンターのストレートをヒットさせたり、
ハイキックから近づいてパンチのラッシュを仕掛けようとしたり。
試合は互角の展開で進行していくが…。

ラウンド終盤、山本のストレートが増田の顔面を捉える。
これが効いてしまった増田がよろけると、山本は接近してパンチのラッシュ。
立て続けにパンチを数発もらってフラフラの増田、
この様子を見たレフリーがスタンディングダウンをとった。

ファイティングポーズをとってからも増田はダメージが大きい状態、
山本は更なるパンチのラッシュで増田を倒しに掛かるが、1Rはここで終了。
増田はゴングに救われる形になった。

2R、1Rにダウンを奪った勢いで山本が接近戦を仕掛ける。
パンチを武器に前へ前へ、増田が距離をあけてローキックやハイキックを放っても、
山本は前へ前へと進んでいき、近距離戦でフックを三連続でヒットさせる。

だがここで増田が反撃開始。
重いローキックを山本の腿めがけて連続で放っていくと、山本はこれが効いている様子。
これを見た増田は更にローキックを連発。1Rのダウンなんてなかった事のような展開である。
対する山本は、接近戦からのパンチで応戦。ストレートがモロに増田の顔面に入る場面も。
実力伯仲のまま2Rは終了。

3R、増田はローキックを中心に、ハイキック、ミドルキック、ヒザ蹴りで山本を蹴って行く。
対する山本、何とか増田に近づいてパンチのラッシュを仕掛けたいのだが、
ここに来てローキックのダメージが出てきたのか、思うように増田を追い詰める事が出来ない。
やっとの思いで増田に接近したとしても、逆にパンチのラッシュで迎撃されてしまう。 ここに来て、試合は増田ペースになった。

終盤、ハイキックが交差したり、増田の飛びヒザと山本の胴廻し蹴りが交差する等、
まるで映画かゲームのようなシーンが飛び出す中、
山本の接近してからのストレートが数発、増田の顔面にヒット。
モロに喰らった増田が疲れを見せたところで試合終了。

判定は1Rのダウンが響いて3−0で山本の勝利。
増田、試合の中盤以降はかなり盛り返していただけに、1Rのダウンが痛い。
個人的には「5R制であれば勝敗は逆転していたかもしれないな」と感じた。

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雑感:
今日の興行から、全日本キックに参戦する選手の層の厚さを感じました。
期待通り熾烈な争いとなったライト級トーナメントもさる事ながら、
フェザー級も「強い選手が揃っているなぁ…」と感じました。

今日は非常に満足度の高い興行だったんですが、
それ以上に、次回四月の興行が本当に凄い事になりそうです。
ライト級トーナメントには、今日勝利した四名に加えて、
大月 晴明、花戸 忍、小林 聡の三名が出場。
更には、ウェルター級の超新星・山本 優弥、孤高のムエタイ戦士・加藤 督朗、
ウェルター級王者・山内 裕太郎、そしてヨーロッパ二冠王・佐藤 嘉洋までが出場。
ハッキリ言ってこれは凄い。一見さんが全日本キックを知るには良い興行になると思います。
興味のある方は、この機会に是非、観に行ってください。

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21:40
最後に、久々に後楽園ホールまわりの良い店を紹介。
●天鴻餃子房(東京グルメ)
http://gourmet.zubapita.com/item/300/i20272049/

…実際は後楽園からは結構遠い場所にあるこの店だが、
特に地下鉄・神保町駅からでも家に帰れる人にはオススメ。場所は神保町の芳賀書店の向かい。
ちなみに芳賀書店は日本で最初にビニ本を作った書店。
で、この店の何が良いって、しっかりとメシが食える店なのに朝5時までの営業という点である。
後楽園ホール近郊で「しっかりとメシが食える店」と言えば「餃子の王将」を思い浮かべる人も多いと思うが、
残念ながらこの店は22時で閉店。キックボクシングは長丁場になる事が多い為、行けない事が多いのだ。
そんな時は、ちょっと足を伸ばしてこの店に行くと良いと思う。

ちなみにメニューは餃子だらけ。個人的には黒豚餃子が好み。
味はまあまあ、値段は気持ち高めなのですが、
結構量は多めに出てくるのでシッカリとした食事が出来ます。
後楽園興行の観戦後に小腹が空いた人は、
ちょっと寂しい夜の水道橋を歩いてこの店を訪れみては如何でしょうか。

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以上、長文失礼。




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