1/24修斗後楽園大会観戦記
■団体:プロフェッショナル修斗
■日時:2004年1月24日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ

修斗新春第一弾興行、行ってきました。
開始は5〜6割の入りかな。最終的には9割近く埋まりました。
例の高谷軍団はまだほんの一部しか席についてませんでしたね。

全選手入場の後、朴選手が代表して挨拶。半笑いでぼそぼそしゃべってました。
もうちょっとしっかりしゃべってほしいな。

12月のMVPはマモル。おおきくなったアフロで笑いを取ってました。
ベストバウトはシャオリンvsハンセン。

では観戦記に。

第1試合 2004年新人王決定トーナメント1回戦・バンタム級 5分2R
○佐瀬純一(パレストラ千葉)
×正城悠樹(X-ONEジム湘南)
判定3-0 (菅野20-18/浦20-17/鈴木20-16)

正城選手、今風のルックス。なかなかのイケメン。

1R
動きの堅い正城を佐瀬がテイクダウンし強いパンチ落としていく展開。正城、アームロックを狙いつつ
立つも、すぐ佐瀬が首投げ。正城柔術的な動きで潜ったりするも、佐瀬は潰しつつパウンド。

2R
佐瀬首投げでテイクダウン。正城下からコツコツパンチ。正城蹴って立ち、首投げの体勢から、
前転しての膝十字狙うも、潰され、また佐瀬の重いパンチ喰らう。

常に上から強いパンチを落とし、正城の顔を腫らした佐瀬くんが完勝。鈴木さんは4ポイント差も。

佐瀬君、いい選手だと聞いていたけど、この日はかなり強かった。強い腰、そして重く鋭いパウンド。
2Rは余裕からか、笑いながらパウンドしてた。下になっても巧いし、こりゃ新人王トーナメント
優勝候補かな。

正城選手、デビュー戦で堅かったか。アグレッシブな動き、仕掛けはホントに良かったが、
ほぼ全てを潰され、アマにはないグラウンドパンチを、たらふくもらってしまった。 プロ用の戦い方がもっと必要かも。

第2試合 2004年新人王決定トーナメント1回戦・フェザー級 5分2R
×渡邊“MAD”康司(パレストラ松戸)
○鈴木 徹(和術慧舟會岩手支部)
1R 0'52" 腕ひしぎ十字固め

鈴木選手、地味な風貌なるも、トイカツ風なずんぐりがっちりした筋肉。モリモリ系じゃないっていうか。

鈴木のパンチに合わせ、見事渡邊タックルでテイクダウン!しかーしその瞬間、鈴木はアームロックに!
そのまま捻り上げ、回転し、最後は腕十字に以降!渡邊粘るも、最後は完全に腕が伸びて、ストップ!!
いやーお見事。

鈴木選手一発で極めました。もっと見ないと良く分からないけど、『寝技巧いぞ』オーラを感じました。
次回の試合も楽しみ。

渡邊選手、今回は最初のタックルだけで終わっちゃいました。

ちなみに鈴木選手のセコンドについたワッキーのTシャツが一部観客席で話題に。
ATAMAのパクリっぽく『前』ってフロントにプリントされてるんだけど、
どう見てもホントは後ろ。だって前から思い切りタグが出てるんだもん(笑)。
ワッキーからは目が離せない。

第3試合 フェザー級 5分2R
×田中寛之(直心会格闘技道場)
○大沢健治(WKSS)
判定0-3 (菅野18-20/浦19-20/鈴木18-20)

1R
再三大沢がタックルでテイクダウン。パスするも、田中もすぐ戻す。お互いパンチコツコツ。
終盤、大沢が田中立たせ、スタンドの展開に。打ち合いは互角かな。大沢はスピードあり。
田中は的確性あり。

2R
スタンド打撃の攻防からスタート。また大沢がテイクダウンし、パスするも、田中はガードに戻したり、
立ち上がったりする。終盤はお互いパンチの激しい打ち合い。大沢のパンチが当たり、田中がぐらつく。
最後まで激しいパンチ打ち合いで大沢が攻勢に出て終了。

大きな差は無かったが、常に攻め、最後にパンチを当てた大沢選手が勝利。

大沢選手、相変わらず華があります。ずっと主導権を握っているのもいい。でも、ちょっと評価が
下がったかな。寝技で極めきれず、パンチも回転が良くていいが、重さを感じない。
期待しているだけにまだまだランカーとは差があるかな?とか思った。

田中選手、相変わらずのガードの技術とパンチを見せたが、それまで。もうちょっとパンチにスピードが
あれば、違う結果になった気もするが。

第4試合 ウェルター級 5分2R
○石田光洋(チームTOPS)
×大河内貴之(パレストラ東京)
判定3-0 (菅野20-18/浦20-18/鈴木20-19)

1R
石田テイクダウン。そのまま自コーナーへ持ち上げて運ぶ。うーん怪力。そしていつもの激しいパウンド。
大河内も手首持って凌ぐ。手首切って、ひたすらパンチの石田。たまにパンチ当たる。 最後、蹴って大河内立ち上がり、攻めるもゴング。

2R
お互いタックルのフェイントから石田がテイクダウン。またも上からパウンド。
大河内はラバーガード等で下から固め、あまり攻めさせず、下からコツコツ。

いつもどおり上からアグレッシブに攻めた石田が判定勝ち。
まあいつもの石田選手でした。とにかく相変わらずテイクダウンが強くて、パウンドが鋭かったですね。
これでクラスAでしょう。ある程度は上でも通用すると思います。やっぱりテイクダウンできなかった
時が勝負かな。

大河内さんは、うまく凌いで、決定的な有効打をもらってませんでした。でもそれで終わりでした。
攻めの部分で持ち味を見せて欲しかったけど、石田選手に完封されましたね。

第5試合 ウェルター級環太平洋王者決定トーナメント1回戦 5分3R
×八隅孝平(パレストラ東京/世界9位・環太平洋5位)
○朴 光哲(K'zファクトリー)
判定0-3 (菅野28-30/浦27-30/鈴木29-30)

1R
ヤスミン片足タックルでテイクダウン。朴はパウンド凌ぎ、下からコツコツパンチ。
動き無く、ブレイクに。スタンドでは朴のジャブが当たり、ヤスミンふらつく。
終盤にはヤスミンの動きがぐっと悪くなり、キレのないタックルを朴ががぶる。

2R
相変わらずヤスミンの動きが悪い。パンチはお互い当てあうも、プレッシャーは朴がかける。
たまらずヤスミンはタックルも再三がぶられ、そのままブレイクに。終盤、ヤスミンがタックルから
テイクダウン決め、お互いパンチ打ち合う。

3R
ヤスミン、テイクダウンし、上からパウンド連打。またスタンドになり、ヤスミンタックルも切られる。
スタンドではやや棒立ち気味のヤスミンに朴がストレートを数発当てる。
最後ヤスミンがタックル、テイクダウンし終了。

テイクダウンはヤスミンが取っていたものの、がぶる場面が多く、スタンドでも攻めていた朴が

判定勝利。ヤスミンは露骨に息切れした表情等、印象が悪すぎた。やむなしか。

朴選手、相変わらずスタンド打撃は華があって、ジャブもストレートも鋭かった。
でも期待していた分、物足りなかったかな。ヤスミンにあまり効いたパンチは当てられなかったし、
テイクダウンも取られすぎかな。

ヤスミンはホントワーストバウト?調子悪そうだった。噂で聞いたところによると、なんかどこか
を昨年から痛めていたそうで、あまり練習できなかったらしい。特にスタミナ系の練習を。
1R後半から全然キレはないし、目はうつろだし。いつKOされるか心配だった。
まあ体調が悪かったことを差し引いても、今回のキレのないタックルやパウンドからは
ちょっと強さを感じることが出来なかった…。

第6試合 ライト級環太平洋王者決定トーナメント1回戦 5分3R
×勝田哲夫(K'zファクトリー/世界5位・環太平洋4位)
○石川 真(PUREBRED大宮)
判定0-3 (菅野27-29/浦28-29/鈴木27-29)

1R
最初から凄い打ち合い。お互いタイミングを見計らいながら、強烈なパンチを交換していく。
お互いカウンター狙いだから、もうヒヤヒヤの展開。
タイミングよく石川の左フックが勝田をフッ飛ばし、ダウン!さほど効いてはいないよう。
その後も壮絶な打ち合い。後半はかなり勝田の左ストレートも当たり、石川がかなりの鼻血。
終盤勝田タックルも切られる。

2R
またも凄い打ち合い。とにかくお互い引かない。石川の左フックが良く当たる。しかし強烈に
打ち抜いているのは勝田の左ストレートか。石川の鼻血もかなりの量に。

3R
勝田タックル。石川踏ん張るも、勝田足掛けテイクダウン。石川両手首持ってガード。勝田はパス
狙いつつ、鋭いパウンド落とす。そしてバス!上から攻めるも、揉み合いから石川が上に。
勝田は下から三角仕掛けたところでゴング。

ゴングが鳴ると、最後まで真正面からぶつかり合った両者に、会場からは大拍手。
ホント素晴らしい試合でした。この日のベストバウトです。

判定は石川選手になったわけだが、僕的にはちょっと疑問。1Rは石川がダウン取ったものの、
スリップ気味の軽いダウン。2P分と考えても、後半の勝田の有効打を考えて、10:9石川。
2Rはお互いパンチを当ててほぼ互角。やや勝田のパンチが鋭く感じたものの10:10。
3Rはテイクダウンからのパウンドで勝田のラウンド9:10。で僕的にはドローなんですが…。
2人のジャッジ的には勝田が3P取られてるわけだが、ずっと打ち負けていたって判断か。うーん。

まあ石川選手良かったです。スタンド打撃はよくなってる気がします。強烈な右ストレートと
鋭い左フック。どちらも剛術に似合わず、コンパクトです。相変わらず腰も重いし。
随分遅咲きだけど、確かにそうそう誰にも負けない選手になってきました。

勝田選手やはり強い。そして素晴らしい選手。しかし環太平洋王者決定トーナメント敗退かと思うと

ちょっと不運。

第7試合 フェザー級 5分3R
○マルコ・ロウロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/世界4位)
×勝村周一郎(K'zファクトリー/世界7位・環太平洋6位)
判定3-0 (菅野28-27/浦29-28/鈴木30-28)

1R
勝村の蹴りに合わせ、ロウロがタックルでテイクダウン。勝村ガード。ロウロ中腰からバスターしつつ
パンチ連打。勝村は隙を突いて、腕十字!!キャッチも入り、完全に腕が伸びきったように見えたが、
ロウロは頭を抜いてかついでパス。そしてマウント!パンチ!すぐさま勝村は、TKシザーズで
脱出!そしてアキレス!かなり捻り上げるも、ロウロは耐えて脱出。

2R
ロウロ、テイクダウンし、すぐ肩固め!勝村凌ぎ切る!ロウロはマウントへ移行しパンチ連打!
勝村はセンタクバサミで対抗!勝村タックルで起きようとするも、がぶられる。ロウロは腕十字に
移行も、勝村クラッチ切らせず。

3R
勝村タックル。ロウロギロチン。勝村外し、立ってロー連打。ロウロ立ち上がりテイクダウン。そして
上からパウンド連打。バックマウント奪い、そこからマウントへ移行。パンチ連打。最後、勝村、
反転し、インサイドからパンチ連打。

後半ポジショニングで圧倒したロウロが勝利。

ロウロ、1Rは極められそうなシーンが多かったが、2R以降は見事なポジショニング。そして
かなりアグレッシブなパンチを見せた。この選手、ホント距離感つかむの巧いかも。塩沢戦でも
そうだったけど、スタンド打撃の展開にさせない。1Rの腕十字も極まってたけど、涼しい顔してた
らしいし。根性も相当ありそう。圧倒的な力は感じないけど、もしかしてノヴァの中でも一番
総合向きかも。

勝村選手、1Rはホントに見せてくれた。腕十字もアキレスもほぼ極まっていたらしい。

その後は圧倒的にポジションを取られたが、反撃の場面を随所に見せてくれた。ただ、3Rあたりは
殴られすぎたのか、スタミナ切れだったかな。
一番悔しいのはスタンド打撃でペースを握れなかったことか。

第8試合 ライト級 5分3R
△ジョン・ホーキ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/世界3位・米大陸1位)
△高谷裕之(格闘結社田中塾/同級2003年度新人王)
判定0-1 (浦28-29/菅野28-28/鈴木28-28)

数試合前からだんだんと高谷軍団は入場。ちゃんとこの試合の前には南側も東側もリングサイドが
埋まってた。

1R
ホーキいきなり超高速タックル!そのままテイクダウン、パス、マウント!高谷がブリッジ繰り返すも
絶妙のバランスでロデオのようにマウントをキープ。前腕でチョークを狙いつつ、右腕でパンチを
落としていく。ずっとバランスを取りつつ、パンチを連打。高谷、額にパンチを喰らうも決定打は
喰らわず。最後、一気に腕十字狙い!やや浅かったか、高谷が耐えてゴング。

2R
ホーキタックル。高谷はヒザで応戦。これでホーキが額からちょっと出血。
ホーキ片足抱えるも、そこからの高谷の対応が絶妙で倒れない。ブレイクに。スタミナ切れかホーキ失速。
ホーキ、胴タックルも片足タックルも高谷は切る。そして鉄槌落とす。ホーキ引きこみ、高谷がロー連打。
ブレイク後、スタンドでホーキが飛びヒザ当てる!高谷ぐらつくも倒れず。

3R
ホーキ、完全失速。タックルに全く切れなし。アリ・猪木状態で高谷ロー連打。
その後もホーキはひたすら片足タックル。高谷は切って、上から鉄槌。

1Rのホーキの猛攻と2R、3Rの高谷の攻勢を取ってドローに。

いやーまさかまさかのドロー。高谷選手にはワンパンチしかチャンスがないと思ってたけど、
2R以降は完全に高谷選手ペース。完全に互角以上の闘い。1R凌ぎきったのも凄いが、2R以降の
タックルへの対応が見事。この選手倒すのは大変だ。そしてあの強打。いい選手がタイトル戦線に
絡んできそうです。KIDとの対戦があるとしても、ずーっと先だと思っていたが、やる資格十分だ。
誰でもいいから早くランカー戦、見たいです。

ホーキ、1Rは惚れ惚れするような戦い振りだったが、ちょっと失速しすぎ。以前も暴戦とかで後半
失速してたけど、ちょっと今回は早すぎ。相手をなめて練習不足だったのか?それにしても
スタンド打撃を避けすぎだったのでは?決して下手でないのに、ほとんど打ち合わずに愚直なタックルを
見せるシーンが多すぎた。今回でかなりホーキ幻想が…。TOP2と差があるのでは?と思った。

話題の高谷軍団についても一言。
僕はなぜかさほど嫌悪感を感じないんだけど、それは大和魂軍団とかを間近でよく見てきて、
強面のお兄さんに見慣れちゃったのかな(^-^;)?
ただ、当然かなりの威圧感はあるわけで。ああいう威圧感は当然気分がいいわけなくて。もう恐いから
修斗観にいきたくないっていう感想の人の意見も、もの凄く分かるんですよね。
文体の乱闘後なんか僕は心底そう思いましたから。
賑やかだけど、マナーはさほど悪くない、高谷選手の友人もいるわけですから難しい問題ですよね。

あと個人的には「沈めるぞ!」とか「腕落とすぞ!」とかの威圧的な野次は嫌ですね。
自分の知り合いが高谷選手の対戦相手だったらもの凄く不愉快でしょうし。

一番気になったのは試合中にエプロンに上がってロープを揺らした人がいたことです。
本人はまあ目立ちたいのか、酒に酔ってたのかだと思いますが、度を越した悪ふざけですね。
あれは協会(コミッション?主催者?)関係者が断固として注意すべきでしょう。
そうでないと威厳がなさすぎる。試合が中止してもおかしくない行為なのだから。
強面のお兄さんなので難しい問題ですが。

そんなわけで、高谷選手の活躍につれて、高谷軍団に対して随分批判的な意見が増えてきてます。
できれば関係者はこういう声を高谷選手等に伝えるなど、一部観客暴走防止?に努めてほしいです。

今大会は後半は熱い試合が多くて、盛り上がりましたね。おもしろいっていう意見も多かったようです。
いいカード、いい試合が多かったと思います。
2月は修斗興行なしか。うーん寂しいね。





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