速報版観戦記
■団体:修斗
■日時:2004年1月24日
■会場:後楽園ホール
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

1/24 修斗公式戦 後楽園ホール大会速報

今年の修斗一発目は、マニア好みのカードが揃った。
まあ、つまりは一般には訴求力がないということでもあるんだが。
朴vs八隅とか、石田vs大河内とか、堪えられませんな。

なので、やはり、マニアと関係者中心で、客足悪い。
が、最終的には、かなりウマって、
この前のDEEPよりは、若干入った感じの8割強。

選手入場式、朴の挨拶(ファイトと違ってフニャフニャ)に続いて、
12月のMVP(マモル)と、
ベストファイト(ハンセンvsシャオリン)の発表。
マモル、三の路線、続行中でした。

第1試合 2004年新人王決定トーナメント1回戦・バンタム級2R
佐瀬純一
(パレストラ千葉)
vs
正城悠樹×
(X-ONEジム湘南)

(2R判定3−0)

終始、上を取った佐瀬が、パウンドで圧倒。
正城も、なかなか足効くんだが、
これぐらいは、もう当たり前の世界になってるんだよな。

第2試合 2004年新人王決定トーナメント1回戦・フェザー級2R
×渡邊“MAD”康司
(パレストラ松戸)
vs
鈴木徹
(和術慧舟會岩手支部)

(1R52秒 腕十字)

すぐに上を取ったMADだが、
下からアーム狙いの鈴木、そのままメクって、
上になると、十字に変えて。
いやあ、このファイターは強いかもしれんなあ。
技のキレというより、パワーを感じる。

第3試合 フェザー級2R
×田中寛之
(直心会格闘技道場)
vs
大沢健治
(A3ジム)

(2R判定0−3)

TDは奪えるし、パスも出来るんだが、
直心会の足の効かせは、何か独特なんだよな。
下から殴られるわ、すぐフルガードに戻されるわで、
大沢、ややじれてしまい、スタンドでは打ち負け、
どうもすっきりしない。
2Rも同様の展開だが、
大沢、危なっかしい打ち合いに挑んで、
一発いいパンチ入って、田中、腰が落ちる。
これで決まり。
田中、いつも全体としては打ち勝つのに、
一発もらって、こんな感じだなあ、惜しい。

第4試合 ウェルター級2R
石田光洋
(チームTOPS)
vs
大河内貴之×
(パレストラ東京)

(2R判定3−0)

ファーストコンタクトですぱっとタックル入って、
上になると、ひたすら効かせるパウンド。
今の総合で、最もスタンダードで確実な方法論で石田が圧倒。
大河内も下から足効かせて応戦するも、ほぼ完封された印象。
石田は、これでクラスAかな?
完封だったからこそ、やや、この階級でのパワー不足も感じるな。
頂点目指すなら、ライトの方がいいような気がします。

第5試合 ウェルター級3回戦
×八隅孝平
(同級世界9位・環太平洋5位/パレストラ東京)
vs
朴光哲
(K'zファクトリー)

(3R判定0−3)

打ち合うかと思った八隅だが、
さすがに朴に対しては、テイクダウン狙い。
が、倒してからが冴えない。
八隅、グラウンド、あんなに強いのに、
要は、Gパンチが、オールドスクールなんだね。
きっちりクロスに捉えられると、ヘロヘロパンチしか打てず、
かと言って、固いクロスにパスにも行けず、
結局、ブレイクとなること数回。

徐々に、スタンドでのパンチが効いて、朴のペースになっていき、
そのまま、八隅、ひっくり返せず。
テイクダウンまでは取れるんだが。

この試合、環太平洋チャンプを決めるトーナメントの1回戦だったそうです。

第6試合 ライト級3回戦
×勝田哲夫
(同級世界5位・環太平洋4位/K'zファクトリー)
vs
石川真
(ピュアブレッド大宮)

(3R判定0−3)

1Rで怪我ストップになった前回の再戦です。
1・2Rは、壮絶なボクシング。グラウンドの展開1度もなし。
左右の重く大きいフックを振り回す石川に対し、
シャープなパンチをカウンターでいれていく勝田。
1R途中にダウンを奪ったのは、石川だが、
勝田もまったく折れずに、打ち合いに挑み、石川、激しく鼻血。
3R、さすがにパワー負けしてきて、効いてきたかに見えた勝田だが、
ついにテイクダウンを奪うと、そのまま上からパンチ。
が、石川も下から応戦して、決定的なパンチは許さず。

負けた勝田も、退場、実にサワヤカな表情してました。
やるだけやったよというような。
それくらい、お互いの意地が見えた、いい試合でした。

この試合も、環太平洋チャンプを決めるトーナメントの1回戦だったようで。

第7試合 フェザー級3回戦
マルコ・ロウロ
(同級世界4位・ノヴァ・ウニオン)
vs
勝村周一朗×
(同級世界7位・環太平洋6位/K'zファクトリー)

(3R判定3−0)

ファーストコンタクトであっさりTDするロウロ。早い!
が、勝村も下から十字を極め、完全に伸びる直前まで行ったり、
マウント取られても、キレイなTKシザース(自分回転からの足関)で、
完全にアキレスのキャッチを取ってみたり、見応えある展開。

が、ロウロ、さすがに強い。
2Rからは、勝村、必死に凌ぐだけの展開に。
1Rはキャッチでポイント取ってるんだから、
2・3Rの粘り次第では、あわやがあったんだが…。

ロウロも、極めが弱いわけじゃないと思います。
勝村が、がんばっただけで。

第8試合 ライト級3回戦
ジョン・ホーキ
(同級世界3位・米大陸1位/ノヴァ・ウニオン)
vs
高谷裕之
(同級03年新人王/格闘結社田中塾)

(3R判定0−1)

ロウロと同様、ファーストコンタクトで、
すっと、あっさりTDしてしまうホーキ。
あっという間にマウントまで。
こりゃ時間の問題かと思いしや、凄かったのはここから。
高谷、上からのパンチをしっかりと見ながら、
ヘッドスリップでヒョイヒョイかわして致命傷受けず。
1Rラスト30秒の十字狙いも、きっちり凌ぐと、
2Rからは大反撃。何と、この後、ホーキ相手に、
1回も下になりませんでした。
スタンドでこそ、いいものは入れられなかったものの、
すべてのタックルに鋭く反応し、ガブった姿勢から、
鉄槌やらパンチの雨あられ。さほど強烈なものではなかったが、
明らかに押し始める。ホーキの出血もあり、場内大応援団も爆発!
あと1Rあればという感じでした。
試合後、号泣していて、田中塾長が「男なら泣くな」とか、
シンプルな真理で説教していたのだが、この涙、
感涙ではなく、悔し涙に見えました。
その心意気やよし! 恐るべし新人王!


恐そるべし、高谷! 恐そるべし、格闘結社!
恐そるべし、佐山理論! 恐そるべし、高谷応援団!
でも「腕落すぞ」とか「沈めるぞ」とか叫ぶのは、
あまりにリアルなんで、ちょっと勘弁してください。

新年早々、大ヒットでした。
今日来なかった奴は、大損したと思うぞ。

例えば、グラップリングの能力にバツグンのものを持つ八隅が、
スタンド打撃がウマくなった筈なのに、こういう結果になり、
ミルコスタイルをさらに進化させたような高谷が、
この階級世界最強説が強いホーキに対して、この結果。
総合の進化という意味でも、色々考えさせてくれた素晴らしい興行でした。

やはり、修斗は、佐山であるのだ。
修斗も、番頭さんがエンタテインメント宣言をしたんだから、
次は、後楽園ホールで踊り狂う、ロシアンダンサー希望!
試合は、相変らず、どこのプロモーションより面白いんだから。

report by メモ8




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