1/17 Neo 下北 中西縦横無尽
■団体:Neo
■日時:2004年1月17日
■会場:下北沢タウンホール
■書き手:凸ユーレイ

 1月のNEO恒例、シングルのトーナメント。

 はじめに、3日前 NEO-1 で提起された、3・14のプロデューサー候補3人による、マニフェストの発表。
 昨年、NEOから少し離れていた私は、まじめに興行のコンセプト等討論するのかと、少し思っていたのだが甘かった…
 田村の案が、「NEO-1」と「Diamond!!」の合体で「NEO-1プレミアム2004Diamond!!」。
 下田が「NEO SPECIL 女祭り」、女神社を建て、当日は屋根の上から挨拶。
 永田(ホリプロ)は「ナガタボンバイエ2004〜夢をもてバカになれ〜」。当日ギリギリまでどうなるかわからない、他団体から選手を引き抜く。
等。3者とも別々のTV局と契約。でした。


1.NEO STAGE'04 ▽1回戦
○椎名由香(6:18裏アキレス)×元気美佐恵

 準決勝の対中西要員として椎名が上がる。


2.▽同1回戦
○三田英津子(フリー)(6:06丸め込み)×タニーマウス

 本部席に座った下田が「エツーがんばれー」と応援。
 開始していきなり奇襲、速攻丸め込むタニー。フゥ〜跳び最初のトライは、ネタに付き合うのをイヤがる三田に立ち上がられ失敗。しかし恥かし固めには成功。
 ポストに被せてあったTシャツを頭に被せたり、小狡く勝ちあがろうとするタニー。それを剥ぎとって、「ミマたん持ってて」と本部席に投げ渡す三田。
 「作戦変更だ〜」と叫び会場を出てロビーへ、道連れ両者失格を狙うタニーだったが、控え室を通って花道からもつれ合って再登場。
 最後は、2度目の挑戦でフゥ〜跳びに成功したタニー、満面の笑みで心から楽しそうに跳び、いよいよヘッドバットを落とそうとしたまさにその瞬間、エビに丸め込まれ敗退。タニー史上、もっとも美しい負け方だったかも。


3.▽同1回戦 
○中西百重(フリー)(10:34モモ☆ラッチ)×宮崎有妃

 中西にとって、このタイプのレスラーは経験が少ないであろう。ずいぶん以前に当たっていた元川、現在は GAMI ぐらいか?

 なぜかお互い非常に警戒してシリアスな出だしだったが、手探りのように一しきりやり合った後、「アチョー」とか言って奇妙なポーズを取り合う。

 いきなり恥かし固めを狙う宮崎。1度目は素早く外されたが2度目で成功。悔しがる中西、仕返しにダウンした相手の両足を開き、股間めがけてヘッドバットの連打連打! 顔ごといってるので、打った自分の鼻を痛めるほど。起きあがって宮崎「恐るべしだな…」と呟く。

 ロックアップの体勢から突然、「お肉」と言って宮崎の脇腹に齧りつく。確かに肉付き的に美味しそうではあるが…

 ムーンサルトを狙ってコーナーへ後ろ向きに上がった相手を、引きずりおろそうとするが宮崎も粘る、そこで一瞬間をおいて「カンチョー」。

 ここまで来て、これは敵わないな、と気づかされる。ほんらい、宮崎の得意分野であるネタ、可笑しさ、ファニーな動きでことごとく中西に上をいかれている… 本部席で観戦の下田が楽しそう、ずっと笑ってた。

 もちろん、技術的にも優れた攻防があり、チーズスター(ファイヤーマンズ・キャリーの形から90°敵の身体を振って垂直に自分の股の間に落とす。宮崎の得意技であり、最近浜田文子が新技として使っている)を、通常振られるのと逆の方向に身体を振って丸め込んだ中西、その後、飛びつかれたところ掴まえ直して意地でチーズスターに持っていった宮崎、というやり取りが印象に残った。

 最後は、やはり敵の得意ムーブ「目突き」を効果的に使ってからのモモ☆ラッチ。
 勝敗がついて、苦笑というより本当に笑ってしまっている宮崎。
 このところ、お約束のネタ・動きが多く、本人が楽しんで、というか楽(らく)をしていたようにも見えた中西、この日は初めての相手と、定番で無い動きで相手のお株を奪って見せた。楽しいプロレスで完勝。


4.▽同1回戦
○井上京子(18:26ナイアガラドライバーから)×田村欣子

 この2人の対戦ではいつも通りの、激しい消耗戦。
 途中までは、見飽きたなあなどと失礼なことを感じていたが、さすがに終盤、ここまでやるのかといつもながらに心が動く。
 (私的には)久しぶりに見たトペ・レベルサ、ラリアットに行く前「ゲッツ!」を入れないなど、本気モードの京子。「ゲッツ!」を止めたのは、ひょっとして旬を遠く過ぎたことが気づいたからかも。笑
 田村、なぜか決め技をチェーンリストにこだわっていたな。もっといろいろ出せばよかったのに。


5.○西尾美香(AtoZ)(9:31ジャーマン)×松尾永遠

 西尾しょっぱい。ダウンした相手の耳元にわざわざ屈みこんで囁いているのが丸わかりになってしまう。

 松尾は良くなってると思うなあ。声、表情、気迫が出るようになっているし、動きにもよくついていけてる。
 ただ、どうしてドロップキックをちゃんと蹴らないかな。相手との間合いが近すぎるとかの問題ではなく、“蹴る気持ち”の問題だと思うんだ
が。近い位置からでも、思いきり蹴って、反動で身体を伸ばすようにした方が(中西やダグファーナスのように)、綺麗だし威力もあるんだから。


6.NEO STAGE'04 ▽準決勝 ○中西(4:28丸め込み)×椎名

 5分弱の試合時間だがノンストップ! 攻防が速すぎる。
 中西の飛びこみ式のカサドーラ、速すぎる! 
 椎名のフライングラリアットを見切って脇固め、見切るときに一瞬フッと体を引くその動き、速い!

 この2人、ちょうど体格が同じくらい、目まぐるしい。椎名は、中西と当たるために勝ち上がっただけのことはあり、動きで遜色無かった。

 まったく違ったタイプの、しかもレベルの高い好試合を演じてみせる中西、お見事である。


7.▽同準決勝 ○三田(5:44ジャックナイフ)×井上

 ゴングと同時にデスバレーを狙う三田。田村戦でそうとう疲れている京子を攻めこむ攻めこむ。
 場外戦、本部席の机の上でパイルドライバー、ただしよくある中央部に落として机真っ二つという形でなく、机の端(脚の上)に落としたため、敵のダメージも机の壊れ方も半端でなかった。(怖)
 最後は、秘密兵器(稀に見せる)のジャックナイフ。

 三田が上がったか〜。決勝は京子との再戦だと思ってたんだけど。
 京子戦は寝かせるのか。それとも長年の貢献が報いられ三田の優勝もあるのか? わからなくなってまいりました。


8.○大向美智子、市来貴代子(フリー)(10:23カカト落としから)仲村由佳、×千春(フリー)

 市来はこういう役割でしか活きない、それを、使う側もようやく本人も理解したので本領が発揮されて試合が最高に面白い、という評価がある。
 たしかに、こういう役割でしか使えないのはそのとおりだと思うが、かと言ってそれを観て面白いかどうかというのは、個人的な感覚にかかわって別の話だからねえ。
 再度、かと言って、じゃあ千春を応援するか、という気持ちにもならず…

 あ、大向もハマリ役だと思う、金本と組んでカッコつけたりするよりも(しかもそれは、そのこと自体がカッコ悪いし)。


9.NEO STAGE'04 ▽決勝 ○中西(8:04モモ☆OKから)×三田

 さすがに3試合目、中西も疲れているよう。ダメージ云々というより、椎名戦が4分半全力疾走したようなものだったからだと思う。対する三田は、1回戦省エネ、2回戦も比較的短期戦で抜けている。
 自分が休むため?もあってか、敵の弱点、膝を狙って序盤グラウンドに持ちこむ中西。

 三田はとにかく抱えあげてパワーボム、デスバレー狙い。丸め込みに切り返す中西。ということは、技の相性を考えると中西にとってやり易い相手なのかも。
 投げ切ることに成功しても、カバーをハネ返す中西に、三田「マジかよ…」。
 最後は、後ろ向きの体勢からジャンプ、タメを作ってから横方向に180°スピンして決める回し蹴り。

 試合の出来としては、さすがに前2試合ほどではなかったが、ま、それは宮崎戦椎名戦が良すぎた。堂々の優勝である。
 そしてマイクで、3・14NEO のビッグマッチ、川崎市体育館大会への参戦と、シングル王座への挑戦を表明。

 14日 NEO-1 の京子戦と、この日の3試合を観て、あらためて中西の能力の高さを思い知らされた。このところ斜に構えたことばかり言っていてごめんなさい中西さん(ただ、翌18日 Diamond! のお船戦はまた、ありがちな感じの楽っぽい試合だったんだけどね笑)。

 ここまで縦横無尽に活躍されると、イメージとしては、数年前のラスカチョ、東スポの女子プロ大賞を取った頃の、GAEA以外の団体を総ナメにしていた頃のラスカチョの存在感までいきそうな気がしてきた。中西にもぜひ、女子プロ全体を支えて欲しい。それには、M's style は足枷になるような気がするんだが… いや根拠はないがなんとなく…

 興行全体、中西の好試合あり、楽しい試合あり、熱戦、若手と、3000円で十二分に元が取れるバラエティな内容で大満足。




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